「お気に入りのカバンを汚してしまった!」「クリーニングしたいけれど、初めてでどうしたらよいか分からない」と困っていませんか?
カバンをクリーニングに初めて出す場合、料金の相場や良いお店がどこか分からないこともありますよね。
この記事では、カバンをクリーニングに出すときに知っておきたい基本情報やおすすめのクリーニング店を紹介します。
カバンの汚れはそのままにしておくと、汚れがひどくなったり取れなくなったりすることがあります。お気に入りのカバンを再び綺麗に使うために、ぜひ読み進めてみてください。
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【カバンをクリーニングに出す前に】汚れの原因
カバンをクリーニングに出す前に、汚れの原因になるものについて説明します。汚れの原因を知っておくと自分で応急処置をするべきかどうかの判断がつきますよ。
汚れには大きく分けて2つの原因があります。「シミによる汚れ」と「カビによる汚れ」です。どんな汚れがあるのか以下の表にまとめました。
汚れの原因 | どんな汚れか |
シミによる汚れ |
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カビによる汚れ |
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シミは、一度乾くと落とすのが難しくなるので早く対処する必要があります。汚れに気づいたときにできるだけ早くクリーニングに出せるとよいです。
飲み物をこぼして汚れたカバンは、応急処置として濡れた部分が乾く前に濡らした布を当てて落ちやすくしておくことがおすすめですよ。
カバンは手垢やホコリが付着しやすいので、特にカビが繁殖しやすいです。カビ汚れを見つけたときは、早急にクリーニングに出すことがポイント。
自分でカビを落とそうとすると、カバンが色あせてしまったり素材が傷んでしまったりすることがあるからです。シミが広がる原因になったりカビ臭が残ったりする場合があるので注意しましょう。
カバンをクリーニングに出す方法
カバンをクリーニングに出す場合、どのようなクリーニング店に依頼するかを選ぶ必要があります。
クリーニング店は大きく分けて「店舗型のクリーニング店」と「宅配型のクリーニング店」の2タイプ。
店舗型のクリーニング店は、実店舗にカバンを持ち込みクリーニングを依頼します。洋服をクリーニングに出すときの同じような感覚で利用することができますね。
宅配型のクリーニング店は、実店舗がありません。店舗にカバンを持ち込む代わりに宅配便を利用してクリーニング店に送り、クリーニングをしてもらいます。
店舗型と宅配型のカバンクリーニングのメリットデメリット
カバンをクリーニングしてもらうには店舗型と宅配型と2つの方法があります。それぞれメリットとデメリットをまとめたものが以下の表です。
「どちらの方法が自分に合っているか」を考える参考にしてみてください。
店舗型と宅配型のカバンクリーニングの メリットデメリット |
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店舗型 |
メリット |
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デメリット | |
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宅配型 | メリット |
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デメリット | |
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近くにカバンをクリーニングしてくれる店舗がある場合には、店舗型のクリーニング店で依頼をした方が安心感はありますね。
いつでもどこでもクリーニングを出せる宅配型は、忙しくてクリーニング店に行く時間がない人や近くに実店舗がない人にはおすすめといえるでしょう。
カバンのクリーニングのオプションメニュー
カバンのクリーニングは、基本的に専用の洗剤を使い汚れを落としていくことに特化しています。
基本のクリーニングに追加して「オプションメニュー」として多くあるのが以下の2つです。
- 防カビ加工
- 補色
2つのオプションメニューがどのようなものなのか、詳しく説明していきますね。
防カビ加工
カバンのクリーニングをした後に、防カビ剤が含まれたコーティングの仕上げをします。梅雨から夏場にかけてはカビが繁殖しやすい時期なので、防カビ加工をしてもらうと安心です。
防カビ加工の相場は約2,000〜3,000円ほどです。大切なカバンをカビから守るためにも予防としてオプション追加をしておいても損はありません。
補色
革製品を取り扱うクリーニング店では、オプションメニューとして「補色」が用意されていることがあります。
補色とは、カバンの色が剥げた部分やクリーニングで落としきれなかったシミをカバンと同じ色を上から重ねることで目立ちにくくする加工のこと
カバンの繊維深くまで染み込んでしまった汚れは、クリーニングで落とし切ることが難しいので、補色を行うことによって綺麗な状態に戻すことが可能。
補色の料金は、部分的な補色だと約5,000円、全体の補色の場合は約6,000〜8,000円ほどかかります。
カバンをクリーニングに出すときの注意点
実際にカバンをクリーニングに出すときに知っておきたい注意点を2つ紹介します。
- カバンの中身を確認する
- カバンの汚れ具合で「クリーニング不可」になる場合がある
カバンの中身を確認する
カバンをクリーニングに出す前には、中身を必ず確認しましょう。ポケットの中にペンや口紅を入れたままクリーニングに出してしまう人が多くいます。
クリーニング店との間で紛失トラブルを避けるためにも、あらかじめカバンにある全てのポケットをみて確認する作業は忘れずに行うとよいです。
また、カバンにほつれや破れている部分があるときは、事前にクリーニング店にその旨を伝えておくことも大切。
クリーニング店がそのまま気づかずにクリーニングをしてしまうと、ほつれが広がったり、破れた穴が大きくなる可能性があるからです。
カバンの汚れ具合で「クリーニング不可」になる場合がある
ひどく汚れてしまったカバンだと、クリーニングに出しても完全に綺麗にならないどころか「クリーニング不可」とクリーニング店に断られてしまう場合があります。
革製のバッグは特に断られてしまう可能性が高いです。理由としては、革の内部まで汚れが入り込んでしまうと、どんなクリーニング技術を施しても汚れが落とせない場合があるからです。
また、エナメルバッグの変色や色移りが原因で汚れてしまったものに関してもクリーニングで落とすことはできないので断られてしまいます。
カバンのクリーニング仕上がりで知っておきたいこと
カバンのクリーニング仕上がりについて知っておきたいことについて2つ紹介します。「仕上がりが想像していたものと違った」ということにならないようにおさえておきましょう。
- カバンの汚れ具合で「完全に落とせない汚れ」がある
- 天然素材のカバンは「見た目」や「肌触り」の変化が起こる可能性がある
カバンの汚れ具合で「完全に落とせない汚れ」がある
カバンの汚れ具合によっては、完全に落とせない汚れがあります。
エナメル素材のカバンの内部に染み込んだ汚れ、キャンバス生地についたボールペンの汚れも落ちにくいものの一つ。
カバンの汚れがひどい場合には、クリーニング店にどのくらい汚れが落ちるか事前相談するとよいでしょう。
事前相談することで「仕上がりがイメージや汚れの落ち具合が想像と違った」というトラブルを防ぐことができますよ。
天然素材のカバンは「見た目」や「肌触り」の変化が起こるかも
天然素材のカバンは、クリーニングすると「見た目」や「肌触り」といった風合い変化が起こる可能性があります。
風合いの変化が起こる理由は、天然素材のカバンが本来持つ油分がクリーニングによって落とされてしまうから。
クリーニング店も風合い変化を起こさないように注意を払いながらクリーニングしてくれますが、風合い変化が起こることはあらかじめ理解しておく必要があります。
革製カバンのクリーニング料金は10,000円以上
カバンのクリーニングでかかる料金が実際どのくらいになるのか気になりますよね。クリーニング費用は、約10,000〜20,000円です。
依頼するカバンの種類や大きさによって違いがありますが、最低でも先述した料金がかかることを念頭におくとよいでしょう。
カバンのクリーニングでかかる料金相場
カバンをクリーニングするときにかかる料金は、種類や大きさ、ブランドによって異なります。ここでは、A4サイズのカバンをクリーニングした場合の料金相場を一例として紹介します。
カバンのクリーニングでかかる料金相場(A4サイズカバンの場合) | |
カバンの種類 | クリーニングの料金相場 |
革製のカバン | 約10,000〜20,000円 |
キャンバス・ナイロン製カバン | 約12,000円 |
エナメル製カバン | 約19,000円 |
ハイブランドカバン | 約15,000〜50,000円 |
クリーニングだけの依頼なら上記の料金を目安にしてください。オプションで防カビや補色を依頼するとクリーニング単体料金の約1.5~2倍の料金がかかるでしょう。
カバンがブランド品の場合、クリーニング料金の幅が広いです。カバンの大きさや種類だけではなく、ブランドで料金設定しているクリーニング店があるからです。
ブランド品のカバンをクリーニングしたい場合には、事前にクリーニング店へ問い合わせるとよいですね。
クリーニング料金が決まる3つのポイント
カバンをクリーニングするときの料金は、3つのポイントがあります。「素材」「サイズ」「ブランド」です。
- 素材
- サイズ
- ブランド
素材の性質上、クリーニング方法が難しいものになるほど料金が高くなります。綿素材よりも革素材のバッグのクリーニング料金が高いのはこれが理由です。
サイズは、「縦・横・奥行き」のサイズ合計によって分類され、サイズが大きくなるほど料金が高くなります。宅急便のサイズ料金をイメージすると分かりやすいかと思います。
クリーニングするカバンが「ブランドなのか」「どんなブランドなのか」によっても料金に違いがでます。クリーニング店によっては高価な価格設定をしているブランドもあるので注意しましょう。
クリーニング店は、これらの3つのポイントをみながら最終的な料金を決定していくので参考にしてみてください。
カバンをクリーニングするには最短で2週間必要
カバンをクリーニングする場合、仕上がりまでに最短でも2週間ほど、多くのクリーニング店で約2週間〜1ヶ月かかります。
素材やオプションメニューの有無によってクリーニングに必要な日数は異なりますが、クリーニング店によっては2ヶ月ほどかかってしまうことも。
クリーニングに出す前には、大体の仕上がり時間を必ず確認することをおすすめします。
衣類のクリーニングと違って仕上がるまでに日数が必要になるので、次に使う予定を確認し時間に余裕を持ってクリーニングに出せるとよいですね。
【状況別!】カバンのおすすめクリーニング3選
カバンをクリーニングする場合、依頼したい状況ごとに分けておすすめのクリーニング店を以下に3つ紹介します。おさえておきたい基本情報も紹介するので参考にしてくださいね。
- 店舗でカバンのクリーニングを依頼するなら「ポニークリーニング」
- カバンの素材や種類が分からないときは「白洋舎」
- ブランドのカバンをクリーニングするときは「リナビス」
店舗でカバンのクリーニングを依頼するなら「靴専科」
靴やカバンを修理することを専門に全国に店舗を展開している靴専科。独自開発した洗剤とオゾン水を使い、素材に合わせた方法で靴やバッグを修理しています。
靴専科の基本情報 | |
料金 (A4サイズ) |
9,900円〜(税込)
(以下オプションメニュー) |
クリーニング日数 | 最短2週間 |
宅配
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送料自己負担 (支払いは代引きのみ) |
革素材はもちろんのこと、ナイロンやスエードなど素材にかかわらずクリーニングが可能。ブランド問わずカバンの状態に合わせて手作業でクリーニングをしてくれます。
対面でカバンの状態を見てクリーニングの対応をしてくれるので安心です。「しっかりと状態をみてもらい安心してクリーニングに出したい」という人向けのクリーニング店ともいえるでしょう。
全国各地に店舗があるので、近くの店舗に足を運んでみてはいかがでしょうか。お近くの店舗は以下の公式サイトから確認できます。
カバンの素材や種類が分からないときは「白洋舎」
全国展開している大手のクリーニング店である「白洋舎」。カバンの素材やブランドに問わずクリーニングに出すことができます。
ボストンバッグから財布まで、大きさに関しても幅広く対応してくれるので「とりあえずクリーニングに出したい」というときにはぴったりのクリーニング店です。
白洋舎の基本情報 | |
料金 | 約6,600円〜(税込) |
クリーニング日数 | 最短1ヶ月〜 |
宅配 | 送料無料 (6,000円〜受付可能) |
ブランド品のカバンの場合、最低料金は8,800円。ブランドによっても料金設定が異なります。
店舗のエリアによっては宅配サービスが可能ですが、カバンがクリーニング店に届いてから見積もりをします。料金が確定してから依頼したい場合は、店舗に持ち込むことをおすすめします。
カバンの種類や大きさ、依頼するエリアの店舗によって料金が異なってくるので、近くの店舗に電話で問い合わせてみるとよいでしょう。店舗情報は公式サイトでご確認ください。
ブランドのカバンをクリーニングするときは「リナビス」
リナビスは店舗を持たない宅配専門のクリーニング店です。革製・ブランド品に特化したクリーニングメニューで、傷や色の補正、仕上げまでが全てセットで用意されています。
リビナスの基本情報 | |
料金 | 26,400円(税込) |
クリーニング日数 | 最短1ヶ月 |
宅配
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送料無料 (北海道・一部離島・沖縄除く) |
クリーニング料金は高いのですが、熟練の職人が全ての工程を手作業で行ってくれるので仕上がりに満足することは言うまでもありません。安心して依頼することができますね。
多くのブランドカバンのクリーニング実績があり、クリーニング不可と表示がある場合でもリビナスなら95%はクリーニングが可能。ボストンバックのような大きなカバンも依頼できます。
サービスと技術力が高いので、ブランドのカバンや大切なカバンをクリーニングするのにおすすめですよ。詳細は、下記のリビナス公式サイトで確認してください。
【まとめ】汚れたカバンはクリーニングで綺麗にしよう
カバンを初めてクリーニングを出そうと思っているあなたに向けて、おさえておきたいカバンクリーニングに関する基本情報とおすすめのクリーニング店を紹介しました。簡単におさらいしておきましょう。
- 汚れの原因は「シミ」と「カビ」
- クリーニング店は「店舗型」と「宅配型」の2つ
- クリーニングに出す前は、カバンの中身を確認
- 汚れが完全に落ちきれないときもある
- 素材によっては風合いが変わる可能性あり
- 革製カバンの料金相場は10,000円以上
- クリーニングは最短で2週間かかる
- 店舗でカバンのクリーニングを依頼するなら「ポニークリーニング」
- カバンの素材や種類が分からないときは「白洋舎」
- ブランドのカバンをクリーニングするときは「リナビス」
カバンのクリーニングは洋服とは違い、料金が高くつきますが自分で行うよりも確実にカバンの汚れを綺麗にすることができます。
汚れたバッグがクリーニングから戻ってきたとき、嬉しさのあまりそのバッグとお出かけしたくなってしまうでしょう。
お気に入りのカバンを汚したときは、なるべく早くクリーニングに出すことがポイント。紹介したクリーニング店を参考に自分に合った方法でクリーニングを出してみてください。