メダカは飼育初心者でも簡単に飼育することができ、産卵・繁殖させやすい魚と言われています。
メダカの飼育に慣れてくると、繁殖に挑戦したくなります。しかし、飼育とは違って、繁殖は少し難しい印象がありますよね。
この記事を読めば、メダカのオス・メスの特徴、産卵に必要な条件、ふ化するまでに準備するものなどを紹介します。ぜひ最後までご覧ください。(アイキャッチ画像:https://www.pakutaso.com/20220630168post-40603.html)
【メダカの飼育】オスとメスの特徴
https://twitter.com/KasaiSuizokuen/status/1388023431120113664
産卵のためにはオスとメスをそろえておく必要があるので、オスとメスの特徴を知っておきましょう。
稚魚から1.5~2㎝ほどの大きさに成長すると、オスとメスで特徴が出てくるので、見分けることができます。1番見分けやすいのは、背ビレと尻ビレの違いです。
- 背ビレが長く根元に切れ込みがあり、先がギザギザしている
- しりビレが長く形が四角形
- 背ビレが短く、先は丸みを帯びている
- しりビレは尾ビレに近づくにつれて短くなる
- 腹部に丸みがある
【メダカの飼育】必要な設備について
現在、メダカを飼育されている方はもうすでに整っている道具も多いのですが、産卵・繁殖をさせたい方にとって、追加で準備しておく方が良いものもご紹介します。
- メダカを飼育する容器(水槽):睡蓮鉢、ガラス水槽、発泡スチロールなど
- 底砂:大磯砂、園芸用の赤玉土など
- エサ:メダカ用の人工餌、プランクトン、ミジンコ、ボウフラ、植物、小さな昆虫など
- 水替え用のホース、バケツ
- カルキ抜き
- ろ過用のフィルター など
- 水草(睡蓮やホテイアオイなど):産卵床用
- 水温計、水槽用ヒーター:水温管理や水温を上げてふ化率を上げる
- 蛍光灯:日照時間が少なってきたころに使用する
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【メダカの飼育】産卵に必要な条件とは?
- 健康で生殖能力に異常がない相性の良いオス・メスが揃っていること
- 十分な栄養があるエサがある
- 水質が悪くないこと
- 日照時間が12時間以上あること
- 水温が18度~30度あること
あなたが飼育しているメダカは、どんな環境で過ごしているでしょうか?上記のような条件がそろっていれば、メダカは高確率で繁殖します。
これからメダカの繁殖を考えるのであれば、必要なものや環境を準備をしておくことをおすすめします。
【メダカの飼育】繁殖期について
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メダカの繁殖期は非常に長いです。最低温度が15℃以上で、日の長さが13時間以上あれば繁殖を開始するため、地域によっては1年の半分近い期間が繁殖期になります。
メダカの産卵は、朝の4時ごろからはじまり、1回に産む卵の数は、10~30個ほどで、毎日のようにおこない、自然状態では20日ほどつづけます。
産み付けられた卵がすべてふ化するわけではありませんし、生まれた稚魚がすべて大人になるわけではありませんが、メダカはとても増えやすい魚です。
【メダカの飼育】産卵床を準備しよう
メダカの繁殖には産卵場所になる「産卵床」が必要です。メダカは卵を水草や浮草の根に産み付ける習性があります。産卵床は、「人工産卵床」と「産卵水草」の2種類があります。
人工産卵床は、化学繊維にフロート(浮き)が付いた産卵床です。産み付けられた卵がわかりやすい、ふ化率が高いなどのメリットがあります。水草のように枯れる心配がなく、扱いやすいのでおすすめです。
水草は、メダカの産卵場所となり、ホテイアオイ、アマゾンフロッグピット、マツモ、アナカリスといった種類が産卵水草としてよく使われます。
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【メダカの飼育】産卵したらやることは?
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メダカは、産卵を始めたら毎日のように卵を産んでくれるようになります。
メダカが産卵したら、卵や親どちらかを別の飼育容器に移すようにしましょう。
メダカは雑食性の魚なので、何でも食べてしまいます。エサが足りず、お腹が空くと目の前にある卵を食べてしまうのです。そのため、早めに隔離しておくことで、多くの卵をふ化させることができます。
隔離水槽を準備することが難しかったり、管理を楽にするために、隔離用のネットやケースも販売されています。
【メダカが産卵したら】飼育容器と水替えの頻度
ふ化したばかりのメダカの稚魚は「針子」と呼ばれるほど、細く小さな体をしています。ふ化した直後は泳ぐ力がとても弱いので、水面を泳いでいます。体が大きくなるまでは水深は浅めにしておきましょう。
メダカの卵は呼吸をしていて、飼育容器の水をこまめに交換して酸素を補給してあげたり、弱いエアレーションを入れましょう。日光も必要なので、日当たりの良い場所に飼育容器を置き、水温は26~28℃に保ちます。
稚魚を飼育している容器の水替えは、蒸発してしまった分の水を足します。足し水は、事前にカルキを抜いて、飼育容器と水温・水質を合わせたものを使用します。
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【産卵したら】エサについて
ふ化したばかりのメダカの稚魚は袋についている大きな袋(ヨークサック)にある栄養を吸収して大きくなりますが、この袋は2~3日でなくなってしまいます。
エサを与えるのは腹部の袋がなくなってから、メダカの稚魚のエサにはグリーンウォーターやゾウリムシといった生餌、市販のものを与える場合には、すり鉢などですりつぶしてパウダー状にしたものを与えましょう。
1日のエサやりの目安は、稚魚が5分ほどで食べきることのできる量を4~5回くらいに分けて与えましょう。
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【産卵したら】親と同じ水槽に入れるタイミングや注意点
ふ化後、体がしっかりと出来上がっておらず、親と体格差がありすぎると食べられてしまうことがあります。稚魚同士でも同じで、稚魚の体格差が目立ってきた場合は、大きさ別に飼育容器を分けましょう。
親と同じ水槽に戻す場合は、稚魚の体の大きさが1~1.5㎝にくらいになってからにしましょう。これくらいの大きさになると、親魚からいじめられたり食べられたりする心配はありません。
稚魚用の飼育水槽から親のいる飼育水槽に移す場合は、飼育水槽の水と稚魚を入れ、親のいる水槽に浮かべ、水温、水質を合わせながら(水合わせ)、様子を見てから水槽にいれましょう。
まとめ【メダカの産卵・繁殖をさせよう】
メダカの飼育は初心者の方にもおすすめです。また、メダカの産卵しても、ふ化率も高いので飼育しやすいです。
繁殖を考えているのであれば、卵は親と別の容器でふ化させ、稚魚が大きくなるまで、別の容器で育てる必要があります。少し大変かもしれませんが、稚魚がたくさん元気に育ってくれると嬉しい気持ちになりますね。
メダカの飼育環境が産卵に必要な条件を満たしているか確認してみてください。整っていなければ1つずつ飼育環境を整えられるよう、ぜひ実践してみてくださいね。