仕事をしたことのある人なら「月曜は仕事に行きたくないな」、「仕事を辞めたい」と一度は思ったことがありますよね。
転職をするからと、いきなり仕事を辞めては、家族や周囲に迷惑をかけてしまいます。ですが、仕事をしながら転職の準備をすることは可能です。
転職しようと思ったときにするべき3つのこと、辞めていい場合4つ、辞めてはダメな場合4つを紹介します。どうするのが最善なのか、ぜひ、この記事を最後まで読んで参考にしてください。
(アイキャッチ出典元:https://www.pexels.com/ja-jp/photo/macbook-313690/)
仕事を辞めたい理由のランキング
会社を辞めたいと思う理由は人それぞれですが、2021年に転職した20代~50代の正社員を対象に実施したアンケートから、どんな理由で会社を辞めたのか、そのランキングを見ていきましょう。
ランク | 転職活動を始めた理由(単一回答) |
1位 | 職場の人間関係が悪かった |
2位 | 給与が低かった |
3位 | 会社の将来性、安定性に不安があった |
4位 | 会社倒産やリストラ・ハラスメント等の非自発的理由があった |
5位 | 仕事内容に不満があった |
6位 | 休日や残業時間などの待遇に不満があった |
7位 | 新しいことに取り組みたかった |
調査方法/正社員として働いている20~50代の男女のうち、2021年に転職した人を対象にインターネット調査
実施期間/スクリーニング調査:2022年1月21日~1月25日、本調査:2022年1月25日~1月26日、回答数1,500名
参照:株式会社マイナビ「転職動向調査2022年版(2021年実績)」(https://career-research.mynavi.jp/wp-content/uploads/2022/03/2021tenshokudoko-1.pdf)
転職したくなる理由の多くが、自分ではなかなか解決できない問題が上位を占めています。特に、毎日働く職場の人間関係が悪いことが、転職活動を始めた理由の1位になっています。
つぎは、残業手当もボーナスもないといった、給与や福利厚生に関することです。仕事内容に対して給与が安く、給与アップは望めないとなると、仕事に対するやる気もでなくなりますよね。
また、会社が倒産してしまった。仕事内容が自分の能力や性格と合っていない、と感じ始めたり、残業や休日出勤が多く休めなかった。こういった理由で転職活動を始めた方が多くいます。
仕事を辞めたい時にするべき事3つ
勢いで突然仕事を辞める、そういう安易な考えではダメだと分かっていると思います。まず、するべき事を3つを紹介しますので、できることからすぐにやってみてください。
- 嫌だったことを紙に書き出す
- 信頼できる人に相談してみる
- 徹底した自己分析
嫌だったことを紙に書き出す
職場で辛かったことや、不満に感じていた事をできるだけ具体的に、すべて紙に書き出してみましょう。可視化することで、辞めたい理由をしっかり認識することができます。
書き出した自己分析から、自分で解決できることは、すぐにやってみましょう。たとえ成果が出なくても、職場環境を良くするために自ら行動してきたことは、転職の際に自己アピールすることができます。
信頼できる人に相談してみる
仕事の苦しい状況を分かってくれる信頼できる人に相談してみましょう。自分に対して理解ある人に相談するのが身近にいない方は、転職エージェントに登録して、相談してみるのもおすすめです。
おすすめの転職エージェントは下記に紹介していますので、自分の状況に合ったエージェントを選んで、登録してみてください。
徹底した自己分析
自己分析って言われても…、と思われた方は、5年後または10年後に自分がどんな生活を送っていたいのか、具体的にイメージしてみましょう。
イメージした自分は、今からどうすれば近づけるのか調べてみましょう。今の自分は、何をどのように努力すればいいのかをネットで調べたり、本を読んだりして情報収集してください。
明確なキャリアプランを立てれば、自分にとって転職することで最優先したい事が見えてくるはずです。それは給料なのか、家族との時間なのか、10年後のなりたい自分に最短でたどり着けるルートを探しましょう。
仕事を辞める場合の経済的リスクは?
まずは、今現在の家計の収支を調べておきましょう。毎月の出費がどのくらいで、預貯金や資産がいくらあるのかをしっかりと把握できれば、どれくらいの年収なら安心して生活していけるのかがわかります。
実際に仕事を辞める場合、退職した翌日から次の会社で働くのがベストです。もし、期間があいてしまった場合、退職に伴う手続きと、納付を自ら行うことになります。
期間があいてしまうと、ハローワークでの失業手当の申請、年金、健康保険の切り替え、住民税の手続きなどがあります。年末までに就職しなかった場合、年末調整の代わりに確定申告などが必要になってきます。
仕事を辞めたい、辞めないほうがいい場合
この4つの理由で辞めざるを得ない、という方も一度読んで、自分の場合と比べてみてください。
- 給与が安い
- 結婚を理由に退職する
- 介護を理由に退職する
- 働きたくないから辞める
給与が安い
日本の企業では、ほとんどの場合20代、30代までは給与が安い場合が多く、40代以降に高くなる傾向があります。40代以上の職員の給与がどのくらいか確認してみましょう。
今の会社が自分のキャリアプランに合っていて、将来給与が上がるようなら、辞めないことをおすすめします。
結婚を理由に退職する
結婚により、寿退社を選択する方もいらっしゃるかと思います。退職理由として、誰もが納得してくれるというメリットがありますが、キャリアが途絶えてしまうというデメリットがあります。
いざ復職しようとしても、仕事をずっと続けてきた女性との差がでてきますので、希望通りの働き方ができるとは限りません。
もし、寿退社をしても再就職したい業界があるのなら、こまめに業界の情報を収集したり、キャリアプランに合った資格取得のための勉強を続けることをおすすめします。
介護を理由に退職する
介護には、将来がよめない上に、想像以上にお金がかかります。また、生活費も今までと同様にかかることを考えると、収入がなくなる状況は大きなリスクです。
仕事から長く離れると、復職が難しくなりますし、介護疲れによる精神的負担が増え、介護うつなどになる危険性もあります。
働きながら介護をする人をサポートする「育児・介護休業法」という法律がありますので、対象となる労働者や家族、また申請方法などを会社の上司や人事担当者に相談してみましょう。
働きたくないから辞める
仕事に行きたくない、働きたくないと思いながら通勤する日もあるでしょう。とは言え、生活するにはお金が必要ですし、突発的に退職しては、同僚にも迷惑をかけてしまいます。
まずは周囲に相談してみて、なぜ自分は仕事をしたくないのか、人間関係・通勤時間・労働環境、一度立ち止まって考えてみましょう。アドバイスを受けることで、思わぬ解決策が見えてくるかもしれません。
仕事や働き方は一つではありません。原因がハッキリできたなら、休職すべきか転職活動を始めるのかなど、適切に対処することができるでしょう。
仕事を辞めたい、辞めて良い場合
会社を辞めたい理由は、その人それぞれに数多く理由がありますが、理由や状況によっては、辞めないほうが良い場合もあります。当然ですが、自己分析もせず安易な転職はしないでください。
- パワハラやセクハラをする上司がいる
- 残業が多すぎる
- すでに心身ともに異常が出始めている
- ブラック企業だった
パワハラやセクハラをする上司がいる
社内におけるハラスメントの相談担当者に相談しましょう。それでも、社内で改善されることもなく、転勤や部署移動といった希望も受け付けてもらえない場合は、すぐに転職活動を始めましょう。
残業が多すぎる
残業や休日出勤が多ければ、給料も増えます。しかし、毎日3時間以上残業をしていると、精神的にも体力的にも消耗していきます。
せっかく増えた給料を使う体力や時間も無い場合や、リフレッシュする気力もないほど精神的に追い込まれるような場合も、今の会社に居続けるのは危険です。体調を崩す前に、転職活動を始めてください。
すでに心身ともに異常が出始めている
医師の診断書をもらい、休職願いを会社に申請して、数か月休みをとりましょう。また、早退して心療内科を受診するなど、正常な判断ができるほど回復してから辞めたほうが良いでしょう。
無理をし続け、体をこわして働けなくなってしまっては、元も子もなくなります。心身に異常が出始める前に、転職活動を少しづつでも始めていきましょう。
ブラック企業だった
今の職場で一日中ゆっくり休めたのは、いつだったか思い出せない方は、1日でも早く辞めて逃げましょう。もっとホワイトな会社はいくらでもあります。
下記にある、おすすめの転職エージェントに登録して、転職活動を今すぐ始めましょう。
仕事を辞めたいなら、転職エージェントに相談してみる
一人で転職先を探すのはおすすめしません。どうしても、この会社で働きたいという所があるなら、話は別ですが、ストレスや不満を抱えながら良い転職先を見つけるのは難しいからです。
また、転職エージェントなら、非公開求人や独占求人に応募できる可能性もありますし、無料で登録できるところもあります。転職活動をするだけなら、経済的不安もなく、ノーリスクです。
自分の希望に合う企業への交渉などをしてくれるエージェントを見つけましょう。数人のエージェントに合えば、早く転職させたがっているだけ人なのか、信頼できる人なのかが、わかってきます。
非公開求人とは、一般に公開されていない求人情報で、企業側が公開求人で選ぶ時間がなかったり、他社に知られたくない大事なプロジェクトの人材が欲しい場合は、転職エージェントのみに求人を預ける企業もあります。
仕事を辞めたい、おすすめのエージェント
仕事を辞めたいけれど、次の仕事を探す時間がない方、どこから手を付けていけばいいわからない方は転職エージェントに登録しましょう。おすすめの転職エージェント3つから選んで登録してみてください。
- マイナビエージェント
- JAIC
- JACリクルートメント
マイナビエージェント
一つ目に紹介するのは、マイナビエージェントです。特に第二新卒向けの求人が多く、大手企業だけでなく、中小・ベンチャー企業の求人も多く、地方転職を考えている方にも、おすすめです。
20代~30代で、初めての転職で不安な方や、手厚いバックアップを受けたい方には最適ですが、40代以上や、ハイクラス向けの求人は少なめです。
JAIC(ジェイック)
二つ目に紹介するのは、JAIC(ジェイック)です。第2新卒・既卒・フリーターの人や、正社員になりたい20代で、未経験者向け転職エージェントです。
他のエージェントにはない、複数の研修プログラムコースがあり、社会人に必要な基本的知識やスキルを学べます。求人に偏りがあるため、登録する前に自分に合うかを調べる必要があります。
JACリクルートメント
3つ目に紹介するのは、JACリクルートメントです。ハイクラス案件(年収アップ)に圧倒的な強みがあるおすすめ転職エージェントです。
管理職・技術職・専門職といった、ハイクラスの転職。独自のグローバルネットワークをもち、外資系企業や海外進出企業への転職支援で、豊富な実績があります。
仕事を辞めたい、転職サイトも登録してみる
エージェントからの連絡だけでなく、自分でも希望する職種の求人情報を調べていきましょう。また、見本となる職歴・職種別志望動機の書き方を知りたい方は、転職サイトdodaにも登録することをおすすめします。
エージェントからの連絡をただ待つよりは、自分から情報を取りにいきましょう。希望通りの転職先を探し出し、転職を成功させる可能性を高くするために、出来ることはすべてやりましょう。
実際、転職活動はどれくらいの期間が必要か?
希望する職種にもよりますが、本気で取り組んで6ヵ月程度の期間が必要になります。繁忙期を避けた、おおよそ退職の2か月前には直属の上司に相談できるように、転職活動のスケジュールを組む必要があるのです。
今の仕事をこなしながら時間を割くのは大変ですが、どこに人のつながりがあるか分かりませんので、できるだけ今の会社を円満退社することを心がけて、転職エージェントと相談しながら転職活動を進めていきましょう。
まとめ:仕事を辞める前にすること
転職したいから、仕事を辞めるというのはリスクが大き過ぎます。しかし、今の仕事を続けながらノーリスクで転職活動を進めていくことは可能です。仕事に不満のある方は、転職活動を始めてみましょう。
今すぐに転職する予定はなくても、現在の自分のキャリアが他社でどれくらいの給与と役職に就けるのかを知るために、転職エージェントを利用する方もいます。
自分の希望する職種に強いエージェント数社に登録するのも良いでしょう。自分に合う、合わないは、会ってみなければ分かりません。転職を成功させるために、ぜひ、記事を参考に行動してください。