犬を飼う予定だけどしつけに自信がない、犬を飼いたいけどいつから何をしつければいいかわからないと悩んでいませんか?せっかく飼う犬、いい子に育ってほしいですよね?
この記事では犬のしつけをするための心構えからしつけの時期、覚えておきたいしつけをまとめて紹介します。
まず犬の赤ちゃんを飼い始める想定で解説していきます。ぜひ最後までご覧ください!
(アイキャッチ画像出典:https://pixabay.com/ja/photos/%e3%83%80%e3%83%83%e3%82%af%e3%82%b9%e3%83%95%e3%83%b3%e3%83%88-%e7%8a%ac%e3%81%ae%e5%ad%a6%e6%a0%a1-672780/)
犬のしつけはいつから始める?
犬のしつけはできるだけ早い時期から始めるのが有効です。人間の成長するスピード感と犬は違いますよね?犬は人間の10倍近い速度で年をとります。
なのでしつけを覚えやすい時期は、一般的に生後2,3ヶ月からとされています。その時期は犬にとって「社会期」と呼ばれ、色んなルールや物事を覚えやすい時期と言われています。
ある程度大きくなった犬を飼う場合でもブリーダーによる訓練を受けていれば問題ありません。また、どの犬も繰り返せばルールを覚えていくものです。
犬のしつけをする心構え
犬へのしつけは「何もわからない生物に人間がルールを教える」赤ちゃんを教育するようなものです。しつけを始めるにあたり間違った教育をしないよう以下を心がけながら丁寧にしつけしていきましょう。
- 初めは出来なくて当然
- 愛情を持って接し、信頼関係を築く
- 出来たら褒める、ダメなら叱る
初めは出来なくて当然
冒頭にも書いた通り、生活のルールを1から教えていくわけです。できなくて当たり前という気持ちを持ちましょう。すぐにできるようになる子なんていません。
できないからといって、必要以上に怒るのは良くありません。広い心でのんびり待ちましょう。
愛情を持って接し、信頼関係を築く
犬は人間との間に上下関係をつける、と良く言いますが小さな子をしつけるのであれば、あなたとの関係は「親子」が正しいです。あなたはその子の親になるのです。
大切に育てていきましょう。愛情は犬にも伝わり、返ってくるものです。叩くなんてもってのほかです!
出来たら褒める、ダメなら叱る
犬のしつけにおいて肝となる部分です。出来たら目一杯褒めてあげましょう。良いことだと伝えましょう。
また、ダメなことは叱る勇気も必要です。叱る表現をしなければ、言葉では通じないのでずっと同じことを繰り返してしまいます。メリハリが大事です。
犬を育てるための環境
今のお家は犬との生活に適した環境になっているでしょうか?今一度、チェックしていきましょう。
- 危険を排除する
- 犬の生活範囲を狭める
- 汚れても対処できる環境
危険を排除する
やってくる犬にとって、家の中はどれも初めてのもの。危険なものかどうかも全く判断がつきません。危険とわからず口に入れたり噛んだりして大事故なんてことも考えられます。
人間の赤ちゃんと同じように自分の身を自分で守ることができないので、適切な環境を整えてあげましょう。
口に入りそうな小物の除去、噛んで刺さりそうな鋭利なものは除去、電気コードなどもカバーをかけて噛めないように保護しましょう。
1歳までに覚えたことはいいことも悪いことも習慣化します。しつけの腕がなりますね!
犬の生活範囲を狭める
前項の危険なものの除去にも限度がありますよね?犬の生活範囲を決めて囲いをしましょう。ゲートを設置することで簡単に仕切ることができます。
しつけがなってきて慣れてきたら外して生活も可能です。犬の成長に合わせて考えながら慣らしていきましょう。
汚れても対処できる環境
特に初めのうちは部屋がよく汚れてしまうでしょう。餌をこぼしたり、ゴミ箱をひっくり返したり、抜け毛もあります。。汚れても大丈夫な対策をとっておきましょう。
もし部屋が畳であれば、フローリングカーペットを貼るとすぐ水物を拭くことができますね。犬の生活圏近くにトイレシートを用意することも大事です。部屋の中で汚れてしまいそうなものを考えてみましょう。
犬のしつけレベル1(人間と生活)
さて、子犬を家に招き入れたあなたはいよいよしつけをしていきます。まず早めに以下に挙げる「人間と生活するために覚えさせたいしつけ」を特訓しましょう。
何事にも共通するのが「できたら褒めるか餌をあげる・繰り返す」です。犬は嬉しいことをしてもらえると学習し、自ずとしつけられていきます。めげずに続けていきましょう。
- 名前を呼びアイコンタクト
- 体に触れることに慣らす
- 甘噛み抑制
- 決まった場所でトイレさせる
- ハウスを覚えさせる
名前を呼びアイコンタクト
犬がこちらに注目している状態をアイコンタクトと言います。犬の名前を決め、名前を呼んで振り向かせましょう。
アイコンタクトはしつけの基礎です。こちらに注目してる犬と注目していない犬、どちらがより指示に従うことができるでしょう?アイコンタクトができるかどうかで、他のしつけを覚えるスピードが格段に変わります。
体に触ることに慣らす
あなたに触れられて大興奮!だったり、触れられるのを怖がられていてはしつけは続けられません。人間が体に触れることに慣らしていきましょう。優しくコミュニケーションをとっていきます。
まずあなた。シャンプーやブラッシング、爪切りなどで触れられること慣れさせ落ち着かせましょう。次に他の人。他の人にも慣れてしまえばお散歩もなんてことないです!
甘噛み抑制
そもそも甘噛みをするのは、遊びたい欲求、歯の生え替わりでむずむずする、噛んで物を確認したいなどの理由があります。
初めは悪気なく甘噛みしてくるのですが、ほっとくと大きくなった時もそのまま癖として残ってしまうのでしつけてあげなくてはなりません。おもちゃを与えて、噛んでいいものとダメなものを覚えさせましょう。
「痛い!」と飼い主のあなたが嫌がれば、犬も感じ取って自然と噛まなくなるはずです。
決まった場所でトイレさせる
1日の中で何回もするトイレの場所を覚えさせるのは非常に重要ですね。決まった場所をトイレの場所を作って、誘導しましょう。
決めた場所でできた時は褒めて、失敗した時は叱らないのが大切です。排泄したから怒られたと犬が勘違いしてしまい、隠れた場所にするようになってしまいます。
ハウスを覚えさせる
飼い主に触れられない、いない環境になれることも必要です。ゲージに入るよう誘導し、その中で大人しく待てるようにしましょう。
飼い主がいないことに不安を感じて長い間吠え続けたり、物を壊してしまったりと、犬は分離不安を起こすことがあります。「ハウス」は分離不安を起こさないようにする訓練にもなります。
犬のしつけレベル2(いつから社会化)
レベル1ができるようになったら楽しいワンちゃんライフのために以下の「犬のしつけレベル2」を行っていきましょう。
覚えさせられることはたくさんありますが、愛情を持って接していればしっかり犬も受け止め、従順ないい子に育っていきますよ。
- オビディエンストレーニング
- 社会化トレーニング
- お散歩
オビディエンストレーニング
オビディエンスとは「従順」と言う意味です。犬のしつけのオビディエンスアクションは、以下のように種類は色々あります。
- 待て
- よし
- 伏せ
- お手
オビディエンスは、人との生活に絶対必要なスキル以外のことを指します。かと言っても、あなた以外の人とコミュニケーションをとったり、外で過ごしたりする際に大人しくさせるためには有効なスキルとなります。
ここまでのしつけ同様、できたら褒めて餌をあげましょう。オビディエンスアクションは覚えれば覚えるほど飼い主との絆が深まるような感覚になると思います。
社会化トレーニング
常に落ち着いていられるように、色んな人や生き物、場所、物、音、匂いに慣れさせることを「社会化トレーニング」と言います。
特に子犬(生後3~16週目)の時に経験したことは重要で、犬の性格を分けるとも言われています。走ってる人、車、病院など色んなものを見せて、聞かせていきましょう。
ここでワクチン接種を済ませているか確認してください。接種前で社会化トレーニングを行う場合は、抱っこやゲージに入れて外に連れていきましょう。
お散歩
上記のことができていればお散歩は難なくできるかと思います。ただ初めは興奮してリードを引っ張ってしまうのでそれはいけないと教えましょう。
お散歩は犬を飼い始めたら毎日の日課になります。犬もあなたも一緒のペースで歩いてお散歩を楽しみましょう。
全くの他人や犬と接触する可能性があるので、社会化トレーニングを活かして落ち着いて対処できるか観察します。お散歩もゆっくり慣らしていきます。
大人な犬のしつけはいつからどのように?
ここまでは子犬を想定して紹介していきましたが、保護犬など成犬を飼い始めた場合はどうすれば良いのでしょう?ドッグトレーナーの見解をまとめます。
しつけはいつから始めてもいい!
犬の社会期についても紹介しましたが、しつけはいつから始めても効果があります。子犬からしつけるよりは時間がかかるかもしれませんが基本的には変わりません。
しかし「社会化トレーニング」に関しては子犬の時に行っていないと慣れるまで大変かもしれません。トラウマを持っている犬だと尚更です。プロに任せることを考えてもいいかもしれません。
自分が安心できる存在だと伝えよう
成犬はこの人間がどういう立場なのか見定め、観察してきます。そこで自分が頼れない、安心できない存在だと思われるとずっと不安感を持った関係になってしまい、簡単に言うと仲良くしてくれません。。。
しつけの一環で自分が主人で、理解者であることを伝えましょう。もちろん子犬同様、力で制するのではなく愛情を持って接してくださいね。
いつからプロのしつけを考える?
「うちの子あまりにも暴君で手に負えません。。」「しつけの仕方がわからないからおまかせしたい!」「社会化トレーニングを代わりにお願いします」という方にはプロにしつけてもらうという選択肢を紹介します。
プロのしつけとは
プロのしつけには大きく以下の2種類あります。1つずつ紹介していきますね。
- ドッグスクール
- ドッグトレーナー
ドッグスクールは、様々なテーマに沿って、同じ悩みを抱えた飼い主と犬を集めるドッグスクールが各地にあります。
色んな方が集まるので交流の場になりますし、犬にとってもたくさんの犬、人に会うことで社会化トレーニングになります。
ドッグトレーナーはドッグスクールと異なり、マンツーマンで必要なことをしつけてもらうことができます。また、家に訪問してくれるので普段の犬の行動からプロ目線でアドバイスをもらうこともできます。
抱えている悩みを相談しやすいですし、しつけのスピードも速いです。また、成犬はトレーナーに任せてしまうのが効率良いかもしれませんね。
プロの手を考えるタイミング
いつでも大丈夫ですが、決めたら早めが良いかと思います。若い犬ほど覚えが速いですからね。
また、全然あなたの愛情が伝わりきっておらず、犬が言うことを聞かない可能性もあります。めげずに続けることも必要ですが、明らかに覚えが悪ければプロの手を借りるのが有効です。
まとめ:生後2,3ヶ月から愛情を持ってしつけ!
しつけの時期やしつけの内容、もししつけられなかった場合などについて紹介していきました。犬を飼う心構え、準備など飼うまでにしておきたいこともたくさんあります。育てる環境を整えていきましょう。
そして犬のしつけは早めに行いましょう。しつけを覚えやすい時期は一般的に生後2,3ヶ月からで、生後3~16週目に経験したことはその後の犬の性格に影響を与えます。しかし成犬からでもしつけは可能です!
あなたの愛情次第で色んなことをどんどん覚えていきます。褒めて伸ばす!ダメな時は適度に叱る!ことが重要です。しつけをちゃんとして、かわいいワンちゃんと楽しい毎日を過ごしていきましょう。