「仕事を辞めたいと思ったけどこれって甘えなのかな?」とか「辞めたいと思ったけどなかなか言い出せない。」といった悩みを抱えている人も多いのではないでしょうか?
1日の大半を過ごす仕事場で”嫌だな”と思う悩みが多く大きいほどツラいですよね。
今回はそんな悩みを抱える人たちへ、辞める選択肢をとるときにどういった基準で考えれば失敗しないのか、どういった行動を取れば良いか紹介していきます。
本記事を参考にしていただくことで、仕事を辞める際に後悔するリスクを減らせます。併せて退職をする際の流れをわかりやすく紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
アイキャッチ画像出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/3163759
仕事を辞めたい理由で多いのは?「7の理由」

仕事を辞めたい理由として特に多いものを7つあげてみます。同じような悩みや、原因を抱えている人は少なくないようです。
- 人間関係が悪い
- 給与が低い
- 会社の先行きに不安を感じた
- リストラや倒産などによる理由
- 仕事の内容に不満がある
- 休日出勤や残業時間が多い
- 新しいことに挑戦してみたい
職場での人間関係に悩みを抱える人は多いでしょう。一緒に仕事をする人を選べない状況が多い中ではどうしても起こりやすい悩みですよね。
また給与が安く、労働時間が長いことに疲弊してしまう方や、会社の経営不振などによる理由も多いです。
一方で今の仕事の内容が自分にあっていなかったり、さらなるスキルアップを目指したいという思いを抱いていたりする理由もうかがえます。
社会人になると一日の大半を職場で過ごすことが多くなるため、こうした職場での悩みというのは抱える人にとってはとても大きな問題でしょう。
みんなの「仕事を辞めたいけど言えない」理由

次に「仕事をやめたいと思っているけどなかなか言い出せない」と悩んでいる人たちが抱えている理由を4つあげてみます。
- 会社の人手不足を気にしてしまう
- 人間関係の悪化を懸念してしまう
- 上司に言い出しづらい
- 辞めた後が不安
仕事をやめたいと思ってもいざそうなるとなかなか言い出しづらいものですよね。
「自分や辞めたら他の人たちが大変になる・・・」と周りが気がかりで言えなかったり、上司に伝える勇気がでなかったり、多くの障害があります。
また辞めた後の生活費や、新しい職場でうまくなじめるかなどの先行きが不安で言い出せずにいることもあるでしょう。
辞めたいと思った時にすること

仕事を辞めたいと思ったときにはいろいろな事を考えると思います。
そういった心情のときは嫌なことがあって気分が落ち込んでいたり、冷静ではなかったりします。
自分の頭の中や気持ちを整理して、あなたにとって良い判断ができるように”辞めたい”と思った時にしてほしい3つの事を紹介します。
- 嫌だと思う事を文字で書き出して可視化する
- 書き出したことを嫌な順番にならべる
- 自分で解決できることと解決できないことに分ける
嫌な事、不満にな事を書き出して視覚化する
頭の中で想像するだけではぐちゃぐちゃしてしまうため、ぜひ書き出してみましょう。
書き出すことで今の悩みが可視化され、気持ちや考えを整理しやすくなります。
今抱えている悩みについて、時間がたって冷静になったときも同じ気持ちなのかの確認にもつながります。
書き出したことを嫌な順番にならべる
書き出した内容をみて、あなたが嫌だと思う順番に並び替えてみましょう。
本当に嫌なことがなんなのか、丁寧に自問自答しながら並び替えることで頭の中が整理されます。
自分で解決できることと解決できないことに分ける
書き出して順番をつけたら、それが自分で解決できる問題なのか、解決できない問題なのか分けていきます。
例えばスキル不足による仕事の失敗で嫌になったことであれば、勉強するなど自分でも解決できる可能性があります。
一方でどうしても改善が見込めない人間関係や、会社の社風などは自分で解決できないことに入るでしょう。
書き出した悩みごとに”自分で解決できそうなものにはマークをつける”などして、見やすいようにわけてみてください。
仕事を辞める理由にして”良い事例”と”悪い事例”

仕事を辞めようと考えているときには、辞めたいと思った悩みや理由があると思います。
その悩みが本当に仕事を辞める判断として良い理由なのか、良くない理由なのか具体例をあげながら紹介していきます。
あなたの抱える悩みが以下の2つのいずれにあたるのか確認しながら参考にしてみてください。
- 仕事を辞める判断として「良い」事例
- 仕事を辞める判断として「良くない」事例
仕事をやめる判断として「良い」事例
これから紹介するのが辞める判断をする理由にしても良い内容になります。
先述で現在抱えている悩みを書き出していただいたうえで、自分で「解決できる」悩みと、「解決できない」悩みにわけていただきました。
そこで”自分では解決できない”悩みが多かった場合には辞めて良い判断ポイントと言えるでしょう。
あわせて会社を辞める理由として良い内容の具体例を7つ紹介するので参考にしてみてください。
- 人間関係での悩み
- 労働時間が長く、休日出勤が多い
- 会社の経営が不安定
- いじめやハラスメントを受けている
- 1年やってみても仕事内容が合わない
- やる気があり、努力していても仕事を任せてもらえない
- 高度なスキルを身に着けたのに給与が上がらない
深刻な人間関係のなやみや、いじめ・ハラスメントなどの悩みは心への負担が大きいです。辞める判断に大きな影響を与える問題と言えます。
その他、努力してスキルを身につけても給与があがらなかったり、仕事を任せてもらえなかったり、正当な評価を受けられない場合も判断基準に入るでしょう。
仕事をやめる判断として「悪い」事例
つづいて仕事を辞める判断理由としておすすめしない事例を紹介します。
先述の「自分で解決できること」のチェック数が多かった方は一度踏みとどまって考えてみても良いかもしれません。
その他、仕事を辞める理由としておすすめしない具体的な事例が以下の4つです。
- 寿退社などキャリアを途絶えさせる辞め方
- 家族などの介護を理由にした退職
- 給料”だけ”を見て辞める判断
- ただ働きたくないだけという理由
結婚を機にやめてしまうパターンが考えられますが、子供が大きくなってきて復職をする際に不利になる場合があります。産休や育休を利用できる場合はそちらも検討しましょう。
給料が安いからという理由だけの場合もよく考えましょう。あとになって、自分にとってやりがいのある仕事内容だったことに気付いて後悔する可能性も考えられます。
仕事を辞める前にやっておくこと

もし仕事を辞める事を視野に入れているのであれば、退職前に現職でできる限り実績を残したり、現場で学べる事は学んだりしてスキルアップをしておきましょう。
転職をするにしても実績やスキルを獲得しておくことで今後有利に転職活動ができるはずです。
それから家族がいる方は家族に早めに相談しておきましょう。自分の抱えている悩みや現状を理解してもらうためにも丁寧な話し合いが大切です。
併せて、転職を見据えたうえで辞める前にやっておくと良い事を具体的に4つ紹介します。
- 転職活動をしておく
- 会社の繁忙期や人事異動の時期を把握しておく
- 必要な社内手続きや公的手続きを調べておく
- 退職の意思(理由)は前向きな内容で考えておく
転職活動をすることで今の自分の市場価値について知ることができます。また現状での転職の難易度も把握できるでしょう。
転職活動を踏まえた今後のスケジュールを組むなかで、会社の繁忙期や人事異動の時期なども把握しておきたいです。
いざ退職の流れになった際にあわてない為にも、必要な社内手続きや公的手続きについても確認しておくと良いでしょう。
仕事を円満退職するためにすべきこと

円満退職するためには、しっかりとしたスケジュール管理が必要不可欠です。転職活動に必要な期間や引継ぎに必要な期間を考慮し早い段階で上司に相談しましょう。
スムーズな引継ぎをするために手順書などを準備することをおすすめします。引継ぎ業務やその他の仕事も最後まで丁寧に取り組みましょう。
お世話になった方や一緒に仕事をしてきた同僚には直接挨拶にまわりたいですね。
家族がいる方は「家族円満」に努めることも大事です。辞める前にしっかり家族に相談をして、理解してもらったうえで話を進めましょう。
「仕事を辞めたい」と言い出せないとき

いざ辞めると決めてもなかなか言い出しづらいものですよね。ですが、言い出しづらいのは誰でも同じ気持ちです。
そこで言いたいのになかなか切り出せない方へ、少しでも踏み出しやすくできるように対処法を紹介します。
それでは以下の2つのパターンを想定して、それぞれの対処法をみていきましょう。
- 上司に「仕事をやめたい」と言い出せないとき
- 辞めたいと言い出せずにズルズル続けてしまうときは
上司に「仕事を辞めたい」と言い出せないとき
上司になかなか言い出せないときには、伝えるタイミングをあらかじめ想定しておくことをおすすめします。
辞めることを伝える場面として想定できるおすすめのタイミングを3つ紹介します。
- 休憩室で二人きりになったとき
- 定期的に面談がある場合はそのときを狙う
- 異動や退職希望調査がある場合はそのときに伝える
辞める旨を伝えるときは誰しも勇気がいるものです。上記のようなタイミングが来たら切り出せるように事前にイメージトレーニングをしておくと良いでしょう。
ほかにもご自身の環境のなかで言いやすそうな機会を日ごろから探しておくと良いかもしれません。
辞めたいと言い出せずにズルズル続けてしまうときは
”言い出せずにズルズル…”なんてこともあるかもしれません。ですが、今後も解決の見込みがないような悩みや、深い悩みの場合は先延ばしにすることはおすすめしません。
もし、本当に嫌で悩んでいるのであれば周りに気兼ねする必要はないです。あなたの心身に影響がでてしまっては意味がありません。
人手不足などで周りに気兼ねしてしまうこともあるかもしれませんが、一人減ったとしても仕事はまわっていきます。
一方で、やりたいことが明確に決まっていてそれが”今のタイミングではない”とご自身でわかっている場合は、タイミングが来るそのときまで続ける選択肢もあるでしょう。
仕事を辞めたい時の”退職の一般的な流れ”

ここで退職における一般的な流れを4つの順番にそってまとめてみます。
併せて退職した際に必要になる手続きの一覧を表にしておくので一緒に確認してみてください。
- 転職活動を含めたスケジュールを組む
- 退職の意思を伝える
- 退職日と退職願を提出する
- 引継ぎややり残した仕事をする
スケジュールはしっかりと組みましょう。スケジュールの見積もりが甘くなるとあとで焦る可能性がでてきます。
有給休暇が残っている場合は、退職までに消化できるように調整してもらうと良いでしょう。
そして家族がいる場合はひとりで進めず、家族の方ともよく相談しながらスケジュールの管理をしたいですね。
【退職の際に必要になる手続き一覧】 | |
年金 | 退職時に次の就職が未定の場合は退職後14日以内に国民年金の手続きをします。 |
住民税 | 退職月以降の住民税は、のちに自宅へ届く納付書で支払います。 |
所得税 | 年内に再就職しなかった場合は翌年に居住地管轄の税務署で確定申告を行います。 |
健康保険 | 再就職しなかった場合は退職の翌日から14日以内に市区町村役所で国民健康保険の手続きを行います。 |
失業保険 | 失業保険を受け取る場合は離職証明書をもってハローワークで手続きを行います。 |
退職した日から14日以内などといった期限のある手続きがあるので忘れないようにチェックしておきましょう。
また、すぐに再就職をしたか(するか)によって手続きもかわってくるので良く確認してみてください。
もし”今は辞めない”結論にいたったら

いろいろ考えた結果、もし”今はまだ辞めない”という選択をした場合にはどうしたら良いかを紹介します。例を5つあげてみるので参考にしてみてください。
- 考え方や取り組み方を変えてみる
- 業務時間を短縮できる方法を考える
- 今後もツラい時期が来たら相談する・休暇をとる
- 常に視野を広くもち、自分のやりたいことを探しておく
- 大切なのは自分の心身と最低限の生活費であることを把握しておく
仕事についての向き不向きを必要以上に気にしないようにしたり、自分の心が少しでも楽に感じたりできるように視野や視点を変える意識しましょう。
業務の時間を短縮できる努力をすることで、勤務時間を減らせるほか自身のスキルアップにもつながるかもしれません。
最悪、どうしてもツラい時には誰かに相談したり、思い切って長期休暇をとったりしてリフレッシュする方法を考えましょう。
最後に、いつも大事なのは自分自身だということを忘れないでください。最低限の生活費を確保できるのであれば自分の身体を優先しましょう。
まとめ:仕事を辞めたいと思ったときにやってほしい事

今回は「仕事を辞めたいと思ったときにどうすれば良いか」について紹介してきました。
- みんなが感じる”仕事を辞めたい理由”と”辞めたいと言えない理由”
- 辞めて良い理由と良くない理由の判断ポイント
- 辞めたいと思った時に取るべき行動や一連の流れ
仕事をやめたいと思った際は”やめる理由は自分の中で明確にしておく”ことを忘れないで欲しいです。
そうすることで辞めるべきかどうか、今がそのタイミングかどうかが見えてくるはずです。
もし仕事を辞めたくて悩んでいるようであればこの記事の考え方や行動例を参考にしてみてください。
そうすることできっとあなたにとっての最善策が見つかるはずです。この記事が悩んでいる方のお役に立てたら幸いです。最後までご覧いただきありがとうございました。
