保育園になるべく迷惑をかけずに保育士を辞めたい場合「退職希望をいつ言うのがよいのか分からない」と困っていませんか?
体力面や給料面を考えると、仕事自体は好きでも続けていくことに限界を感じている保育士は多いようです。その場合、退職のタイミングや方法について余計に悩んでしまいますよね。
本記事では、保育士が退職希望を伝えるベストなタイミングや円満退職をするために大切なポイントについて紹介します。
近い将来、あなたが円満退職するために本記事を最後まで読んで参考にしてみてください。
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保育士の退職希望はいつ言うのがベスト?
保育士の退職希望は、遅くても1月までに言うのがベスト。保育園の年度末である3月の退職は業務の引き継ぎや職員の配置換えがしやすく、年度途中よりも職場に迷惑をかけずに退職できるからです。
保育園でクラス担任をしている場合は、特に「年度の切り替え」や「大きな行事の時期」などを考慮して、退職時期を決めるようにしましょう。
通常は退職日の2〜3ヶ月前までに退職希望を伝えるのが一般的。3月を退職日にするなら、遅くても1月までに退職の旨を伝えられるとよいです。
また、保育園では今後の働き方や希望に関する面談を11月〜2月に行う施設が多いので、そのタイミングで退職希望を伝えるのもよいでしょう。
保育士が年度途中で退職したいときはいつ言うとよい?
保育士が年度途中で退職したいときは、保育園で就業規則がない場合に限り「退職日の2週間前までに退職の意志を伝えればよい」と法律で定められています。(参照:https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12600000-Seisakutoukatsukan/0000171203.pdf)
しかし、退職日の2週間前に突然退職の意志を伝えても職場は対応しきれません。円満退社とは程遠い未来が待っているでしょう。
保育園では、「退職日の2〜3ヶ月前までに退職の意志を伝えること」を就業規則にしているところが多いです。どんなに遅くても1ヶ月前までには伝えるようにしましょう。
保育士の円満退職に向けて退職希望をいつ言うかは大切
保育士が円満退職をするためには「退職希望をいつ言うか」は大切です。退職したいタイミングを自分で決めてしまうと、周りの保育士に負担をかけてしまうことがあるからです。
通常だと、退職希望を伝えてから2〜3ヶ月で退職できるので、退職希望日から逆算して退職する旨を伝えるようにしましょう。
なるべく周囲に迷惑をかけずに退職するために望ましい時期は、年度末である3月。年度途中の退職を検討している場合は、運動会や発表会などの大きな行事の後に退職できるように退職希望を言うとよいです。
保育士が円満退職にこだわるべきではないケース
保育士が円満退職するためには、遅くても退職時期の2〜3ヶ月前に退職の意志を伝える必要があります。
「保育園に迷惑をかけたくない」「可能な限り保育園とは争いをしたくない」気持ちとは裏前腹に、円満退職にこだわるべきではない3つのケースがあるので確認しておきましょう。
- 園内でのいじめ
- パワハラ
- 心身疲労
保育園側との関係性ばかり気にしていると、最悪の場合、自身の体調を崩し社会復帰できなくなる可能性があります。上記3つに当てはまる場合は、自分の身を守るためにできるだけ早急に退職するようにしましょう。
退職することを今すぐ自分からは切り出せないときには、「退職代行」を依頼するのがおすすめ。
退職代行サービスとは、退職を自分で切り出せないときに代行して退職の手続きを代行するサービス。退職の意思を伝える代役、退職に関する手続きの仲介役をしている。
退職代行サービスについて詳しく知りたい場合は、下記の記事を参考にしてください。
保育士が円満退職するために覚えておきたいポイント4選
保育士が円満退職するために、最低限は覚えておきたいポイントは以下の4つです。
- 退職希望は誰にいつ言う
- 退職希望はいつの時間帯に言う
- いつ言うかと同様に退職理由の説明が大切
- 責任感と感謝を最後まで忘れずに
これらのポイントを覚えておくだけで、保育園側とのトラブルを防ぎ、スムーズに退職することができるでしょう。
今回は、上記の4つのポイントについて順番に解説していきます。具体的な退職希望の伝え方やその他の退職に向けての準備については、最後に紹介する記事を参考にしてみてください。
【円満退職ポイント①】退職希望は誰にいつ言う?
退職希望を伝える時は、はじめに直属の上司である主任保育士や副主任の保育士に直接相談しましょう。
上司が忙しい場合でも、大切なことをメールや文書で相談することは失礼です。相手の予定を確認して直接相談できる時間を事前に確保してもらうとよいでしょう。
また、主任保育士や副主任の保育士に相談するだけでは、保育園の責任者である園長まで話が伝わらないケースがあります。 話の行き違いや誤解が生まれないように、園長にも相談するようにしましょう。
【円満退職ポイント②】退職希望はいつの時間帯に言う?
退職希望を伝える時間帯は、あなたと相談する上司の時間に「余裕があるとき」。時間帯を考慮しないと子供や周りの環境に影響されてしまい、上司に退職の意志をきちんと伝えられないからです。
特に、朝の登園や夕方の降園の時間帯は保育園全体が忙しい時間帯なので避けるようにしましょう。上司や園長と予定が合わないことが多いときは、話ができる時間を事前に確保してもらえるよう相談するとよいです。
【円満退職ポイント③】いつ言うかと同様に退職理由の説明が大切
退職の意志を伝えるときは、いつ言うかと同じように退職理由をどのように説明するかも大切。
退職理由の説明次第で、トラブルに発展したり、退職を引き止められたりなど、円満退職できない可能性があるからです。
退職の理由が「結婚」や「出産」以外の場合は特に説明の仕方には気を付けましょう。退職理由を説明するときのポイントは以下の2つです。
- 嘘をつかない
- 前向きな理由で伝える
【退職理由の説明ポイント①】嘘はつかない
退職理由を説明する際は、嘘をついてはいけません。嘘をついたことに後ろめたさを感じたまま退職をすることになるからです。
人間関係や給料面など、マイナスな理由で退職する場合でも、嘘の理由を伝えることは避けましょう。
自分自身が気持ちよく退職するためにも、可能な限り本当の理由を伝えることをおすすめします。
【退職理由の説明ポイント②】前向きな理由で伝える
退職理由に「給料が低い」「人間関係が嫌」といったマイナス面がある場合は、そのまま伝えるのではなく前向きな理由に言い換えて伝えるようにしましょう。
マイナス面がある退職理由は、保育園側に悪い印象を与えてしまったり、問題に対する改善案を出されて引き止められたりすることがあるからです。
マイナス面の退職理由をどのように前向きな理由で伝えればよいか、例を参考に考えてみましょう。
ネガティブな退職理由を 前向きな理由に言い換える方法 |
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ネガティブ① | 「人間関係が嫌」 「体力的に限界」 「教育方針に賛成できない」 |
前向きな 理由① |
「経験を活かして違う業種に 挑戦したい」 「新たにやりたいことが 見つかった」 |
ネガティブ② | 「給料が低い」 「職場環境が合わない」 |
前向きな 理由② |
「視野を広げるために 別の保育園で働きたい」 「スキルアップのために 違う保育園をみてみたい」 |
退職理由で多い結婚や出産は、おめでたいことなのでそのまま伝えても問題ありません。
上記のように前向きな言葉に言い換えるだけで、ネガティブな理由で保育園を辞める場合でも、保育園側が気持ちよく退職を認めてくれることが多いです。
【保育士の退職退職ポイント④】責任感と感謝を最後まで忘れずに
退職が決まった場合でも、今まで通り最後まで責任を持ち仕事をやり抜くことが大切です。退職する時期に関係なく一生懸命仕事に取り組む姿勢が伝わると、周囲に良い印象を与えることができ円満退職につながります。
自分自身の仕事に責任を持つだけではなく、担当業務の引き継ぎを丁寧に行うことも大切。誰に引き継いでも問題がないように計画を立てて漏れなく引き継ぐようにしましょう。
また、今までお世話になった保育園や周囲の方に感謝の気持ちを持って働くことも大切。
子供たちや保護者への挨拶は、上司と相談してタイミングを決めるとトラブルになりにくいです。子供たちや保護者に直接伝えるタイミングや時間がない場合は、連絡帳やお便りなどで挨拶をするとよいでしょう。
保育士が退職をいつ言うかは大切!円満退職に向けて準備をしよう
保育士が円満退職する場合には、いつ言うかはとても大切です。年度末に退職するつもりであれば、遅くても1月までに伝えるとよいでしょう。
また、年度途中での退職を検討している場合は、退職日の2〜3ヶ月前までには伝えるようにしましょう。今すぐの退職でなければ、職場に迷惑をかけずに円満退職することができます。
また、退職希望を伝える時期と合わせて「上司へ退職希望を伝える具体的な方法」や「退職までに用意する必要な書類や手続き」などを知り事前準備をしっかりしておくと、より円満退職しやすくなりますよ。
下記の記事を参考に、保育園側と自分自身が気持ちよく最後の日を迎える準備を進めていきましょう。