「モルモットの飼い方や注意点を知りたい」、「モルモットを飼う前の準備は何をすればいいのか分からない」と考えていませんか。
モルモットは愛らしいフォルムが可愛くて癒されますよね。しかし、他の動物とは少し違う飼育方法や気を付けるべき注意点もあることは確かです。
特に、初めて小動物を飼うとなると必要な道具も分からないため、準備しようにもできませんよね。
そこで本記事では、モルモットの飼い方や飼育に必要な道具、エサ、注意点などを解説していきます。ぜひ、最後まで読んでみてください。
(アイキャッチ画像出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/2937365#goog_rewarded)
モルモットの性質
モルモットは温厚でおとなしく、野生の世界では捕食される立場にあるので臆病で怖がりな動物です。
また、群れを成して生活する習性をもっていることから、群れから逸れるとストレスを感じやすい動物でもあります。
ですが、一度なつくと自ら飼い主の手に体を寄せ付けたり、名前に反応して駆け寄ってくる愛らしい一面もあります。
可愛らしい鳴き声で鳴くことで自分の主張をアピールするので、コミュニケーションがとりやすく、甘えん坊な性格も持ち合わせています。
なつくためのモルモットの飼い方3か条
モルモットは基本的になつきにくい動物です。ですが、モルモットが生活する環境を整え、接し方を正しく理解することでしっかりなついてくれます。
ここで、なつくためのモルモットの飼い方を3つ紹介します。それぞれについても詳しく紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
- 当日と翌日は干渉しない
- ケージを覗いてみる
- 名前を呼びながらエサを与える
当日と翌日は干渉しない
モルモットを自宅に迎え入れた当初は、警戒心が強く怖がっている状態です。ですので慣れるまでは干渉せずにそっとしておいてください。
また、大きな物音も怖がらせてしまう原因となり、モルモットにとってストレスになるので控えるようにしましょう。
ケージを覗いてみる
最初は、置いてある水やエサを怖がって口にしようとしません。ですのでモルモットが置いている水やエサを口にし出したら、少し新しい環境に慣れてきた証拠です。
ここで、ケージを1日に数回覗いて顔を覚えてもらいましょう。1週間ほどでケージに慣れるでしょう。
また、モルモットが起きている間にエサを置くと警戒するので、寝ている間にそっとエサを置くようにしましょう。
名前を呼びながらエサを与える
体を硬直したり、怯える様子がなくなってきたら新しい環境に慣れてきた証拠です。そこで、ケージの隙間から手でエサを与えてみましょう。
このときに名前を呼びながらエサを与えてあげると、自分の名前を覚えやすいです。
基本的にエサを持ってくる人を信頼する傾向にあり、エサを持ってくる人に最もなつきやすいです。
モルモットを飼ううえで必要な道具5つとその選び方
モルモットを飼ううえで必要な道具を紹介します。また、大きさや適した素材なども詳しく解説していきます。
間違った選び方をしてしまうと掃除が大変になったり、モルモット自身がストレスを覚えることにもなりかねないので、参考にしてください。
- ケージ
- 巣箱
- 給水機
- エサ入れ
- 床材
ケージ
ケージは床面積90㎠、高さは40cm以上のものを選びましょう。
また、モルモットはモノをかじる習性があるため、かじっても大丈夫な金属製にしましょう。
金属製のケージは掃除もしやすく、頑丈であるためおすすめです。
巣箱
モルモットは糞尿が多いため、床ありの巣箱だと手入れが大変です。床なしの巣箱を選ぶと手入れが楽になります。
巣箱の上に乗って自己主張をアピールすることもあるため、屋根の形は四角のものをおすすめします。
また、全身が隠れることのできる一つ穴タイプのものを置いておくと、モルモットにストレスを軽減することが出来ます。
給水機
モルモットは口が小さいため、犬や猫用の給水機だと飲み口の大きさが合わず飲みにくいです。
ウサギ用の給水機を代用して使いましょう。また、飲み口の先端をかじるためステンレス製のものがおすすめです。
エサ入れ
エサ入れをお尻で押して遊んだり、蹴ったりすることから重量感のあるエサ入れ、もしくはケージに固定できるエサ入れがおすすめです。
これもウサギ用のもので代用することができます。エサ入れの周りをかじるため、陶器製かステンレス製のものを選ぶのが無難です。
床材
床材はケージの床に敷くもので、歩き回るモルモットの足への負担を軽くしてくれます。また、糞尿がケージの床に落ちないので衛生的でもあります。
様々な種類がありますが、ペット用のバスマットがおすすめです。取り換えて洗うことが出来るので、衛生面と使いやすさを兼ね備えています。
モルモットの飼い方(エサ編)
モルモットのエサは、野菜やペレット、牧草です。食事の頻度は朝夕の1日2回与えてあげましょう。
また、ペレットは栄養価が高い上にモルモットはすごく好んで食べます。ペレットばかりを与えてしまうとペレット以外を口にしなくなるので与えすぎには注意しましょう。
ここで、モルモットの好きな野菜を7つ紹介します。ぜひ参考にしてください。
- キャベツ
- レタス
- 白菜
- 小松菜
- 大根の葉
- ブロッコリー
- ニンジン
また、モルモットには与えてはいけないNG食品が4つあります。そちらも併せて紹介しますね。
- チョコレート
- コーヒー
- アボカド
- ネギ類
モルモットの飼い方(トイレ対策)
モルモットはしつけをしたとしても基本的にトイレを覚えません。同じ場所でしてくれないのは困りますが、対策があります。
モルモットはケージ内では同じ場所でトイレをします。主に、おしりが壁につきそうな四隅や壁際です。
モルモットがよく排泄をする場所に、トイレを置いておくとその場所が必然とトイレになります。
また、縄張りの主張で別の場所ですることもあるので、しっかり観察して最も排泄が多い場所に設置しましょう。
モルモットの飼い方(臭いの対策)
モルモット自体の体臭はそこまできつくないのですが、排泄が多い動物なので糞尿のにおいがどうしてもが目立ちます。
その原因は排泄物と牧草とを一緒に放置することで細菌が繁殖するからです。この細菌を防ぐには、こまめに床材を取り換えることが必要です。
また、肛門近くから出る分泌液が尿と混ざると強い臭いを発します。
ですので、モルモットの肛門回りを軽く拭いてあげるのも臭い対策として有効です。
モルモットの飼い方の注意点3つ
モルモットを飼う上で注意すべき点が3つあります。他の動物とは全く異なる点もありますので、ぜひ参考にしてください。
- 大きな音をたてない
- かじり木を用意する
- お風呂屋シャンプーはNG
大きな音はたてない
モルモットは耳がいいため、騒音や大きな音にかなり敏感な動物です。
人間が過ごす中で出る生活音でも大きく聞こえてしまうため、ストレスの原因になります。
モルモットが怯えていないか様子を確認しながら「これぐらいの音なら大丈夫」というのを把握しておくことをおすすめします。
かじり木を用意する
モルモットの歯は一生涯伸び続けます。そのため、歯を削ることが出来るかじり木を用意しましょう。モルモットにとってはおもちゃにもなります。
かじり木を用意せず、歯を伸ばし続けるとかみ合わせが悪くなり不正咬合(ふせいこうごう)になる恐れもあります。
お風呂やシャンプーはNG
モルモットはキレイ好きで自分で体の手入れや毛づくろいをある程度行います。
そのため、お風呂やシャンプーなどはかなりモルモットにとってストレスになるのでNGです。
モルモットの病気
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モルモットも動物なので病気にかかることもあります。そこで、モルモット特有の病気を3つ紹介したいと思います。
未然に予防することで病気になる確率をグッと下げることが出来ますよ。
- ビタミンC欠乏症
- 不正咬合(ふせいこうごう)
- 捻挫・骨折
ビタミンC欠乏症
モルモットは体内でビタミンCを作ることが出来ません。そのため、エサからしかビタミンCを摂取するしかないのです。
症状としては、抵抗力の低下、毛並みが悪くなるがあげられます。
小松菜やキャベツ、白菜はビタミンCの含有量が豊富なのでおすすめの野菜です。
不正咬合(せいこうごう)
奥歯の伸びる方向が正常でなく口の中を歯が傷つけてしまう病気です。
痛みからよだれをずっと垂れ流していたり、食欲が落ちたりしている様子があるなら不正咬合(ふせいこうごう)の可能性があります。
伸びた歯は定期的に切ること、そしてかじり木を用いて予防することをおすすめします。
捻挫・骨折
ケージや床材の隙間に足が挟まることが捻挫・骨折の主な原因です。
床材にすのこを使っている場合はペット用のバスマットに取り換えることをおすすめします。
モルモットのケア
モルモットを飼ううえでしなければならないケアについて2つ紹介します。これを怠ってしまうと、病気や怪我に繋がるリスクが高まります。
ケアをすることで、モルモットの健康を保ち病気や怪我へのリスクを断ち切ることが出来るのです。
- 爪切り
- ブラッシング
爪切り
伸びすぎた爪は折れる恐れがあり、モルモットは爪の中に血管が通っているので出血してしまいます。
血管が通っているその先を犬猫用の爪切りで切るようにしましょう。
ブラッシング
モルモットは自分で毛を舐めてグルーミングする習性があるのですが、その毛をそのまま飲み込んでしまいます。
モルモットの消化器官では毛が消化できないので、たまると球毛症を発症してしまいます。
これを防ぐために定期的にブラッシングをして、余分な毛を取り除いてあげましょう。
また、ブラッシングは体についた害虫も取り除けるので必ずしてあげてくださいね。
モルモットの飼い方まとめ
モルモットは温厚でおとなしく初心者でも飼いやすい動物です。ですが、臆病で警戒心が強いとっつきにくい性質もあります。
モルモットによっても性格があるので、その子に適した接し方や環境を与えてあげることが大事なので性格を把握することも重要です。
愛らしいフォルムのモルモットがなついてくれると心の癒しになることは間違いありませんが、なついてもらうためにはまずストレスがない環境を作ることが大事です。
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