「犬を飼うことになったがいつからしつけ始めればいいか分からない。」「最初に何をしつければいいか分からない。」と悩んでいませんか。
全く犬を飼った経験がなければ、しつけを始めるタイミングややり方なんて分かりませんよね。
本記事では、犬のしつけはいつから始めるべきか。また、なにからしつけるべきかについて解説していきます。ぜひ、最後まで読んでください。
(アイキャッチ画像出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/24306743)
犬のしつけはいつから始めるべき?
結論として、犬のしつけは生後2~3か月から始めるべきです。特に生後13週目までは「社会化期」といわれ、最も学習に適している期間でもあります。
この時期のしつけによって、成犬になった際の利口さやマナー、ルールを身につけることができます。
つまり、成犬になった際、飼い主と犬がお互いに気持ちよく過ごせるかどうかは「社会化期」のしつけによって左右されるといえるでしょう。
犬のしつけの前にしておく準備3つ
犬を自宅に迎え入れる前には準備が必要です。ここで、しつけの前にしておくべき準備を3つ紹介します。それぞれ説明するのでぜひ参考にしてみてください。
- 生活環境を整える
- 危険をとりのぞく
- 誤食の防止
生活環境を整える
犬の居住スペースを作っておくことです。また、犬に入ってきてほしくはない場所や、触られると困るものなどは届かない場所に置いておくことも必要です。
適した生活環境を明確にするために、一度シミュレーションを行うことをおすすめします。
危険をとりのぞく
電話線や、充電器のコードなどを犬が噛んでしまうと危険です。感電する恐れがあるので、カバーをつけるか別のコンセントを使うようにしましょう。
床に落ちている小さいゴミなども誤飲する可能性があるので、危険をとりのぞく意味でも、まめに部屋の掃除と片付けを行いましょう。
誤食の防止
人間の食べ物を消化する能力が犬にはありません。ですので、手の届く範囲に食べ物を置いておくと誤食する可能性があります。
誤食すると、消化不良になり下痢などを引き起こす可能性もあります。愛犬の健康を大事にするためにも、誤食の防止には努めてください。
トイレの場所や名前はいつから覚えさせるべき?
先に答えをいうと、迎え入れてすぐでOKです。トイレなどは早く覚えてもらわないと、飼い主のほうがストレスを感じてしまいます。優先して覚えさせるべきしつけの1つです。
トイレは愛犬に「ここは排泄してもいい場所なんだ」と認識してもらうことが重要です。トイレをする場所に運ぶよりも、自ら行くように誘導したほうが覚えが早いですよ。
名前については注意が1つ。名前を決めておくことはもちろんですが、呼び名も家族で統一しましょう。
統一されていないと、混乱してしまいます。同じ名前でみんなが呼ぶことで「自分の名前なんだ」と認識してくれるようになりますよ。
「おすわり」や「まて」はいつから覚えさせるべき?
「おすわり」や「まて」については愛犬が周囲の環境に慣れる3ヶ月頃から覚えさせるのに適しています。
この理由は、環境に慣れてからの犬は、物事を理解する能力が発達していく時期だからです。
そして、うまく出来たら小さいご褒美を与えてください。「うまく出来るとご褒美がもらえる」と認識してくれますよ。
この「おすわり」や「まて」を覚えさせることは、交通事故やトラブルを未然に防ぐために非常に重要なしつけです。根気強く教えてあげてくださいね。
犬に教えたいしつけ3つ
ここで、犬に教えたいしつけを3つ紹介します。それぞれについて説明していますのでぜひ参考にしてください。
- アイコンタクト
- 歯磨きやブラッシング
- ハウス
アイコンタクト
アイコンタクトはしつけをする中で基本中の基本といえます。しつけを始めるうえでの第一歩ですね。
アイコンタクトの目的としては飼い主に注意を向けさせることです。チラッとでもいいので自分のほうを見てくれればOKとしましょう。
ずっと見つめさせることが良いわけではないので、少し注意が必要ですね。
歯磨きやブラッシング
愛犬が大きくなって、いきなり歯磨きやブラッシングをしようとすると、すごく怖がってしまいます。
ですので、子犬のときから、歯磨きやブラッシングをしつけておくことで恐怖心なく行えるといえるでしょう。
なにより、不衛生な状態が続くと病気にもなりかねないので、健康面のケアとしてしつけをしておくべきです。
ハウス
愛犬の寝床になるだけでなく、安心して落ち着ける場所にすることが重要です。
おとなしく滞在できるようになるまで時間はかかるかもしれませんが、根気強くしつけに取り組んでみてください。
ハウスを覚えると、留守番のときなどで安全が保障されるので、飼い主が安心して出かけることもできるようになります。
犬のしつけのポイント
犬のしつけをするうえで重要なポイントが3つあります。このポイントを参考にして愛犬にはしつけをしましょう。
- 愛情をもって接する
- 余計なことは教えない
- 名前のあとに叱らない
愛情をもって接する
当然ですが、愛情をもって接してください。しつけを早く覚えさせたいがあまり、失敗したときに叱ったりすることが多いと、犬からの信頼を失うことになります。
そうなってしまっては本末転倒です。焦らず、長い目で見てしつけを行うことで徐々に愛犬との間に信頼関係が生まれてきます。
余計なことは教えない
これは混乱を招くからです。一度、覚えていることに対して余計なことを教えてしまうと、記憶の上書をするので混乱します。
そのうえ、余計なことを悪ふざけなどで教えてしまった場合、散歩中にトラブルになる可能性があります。
愛犬のためを思うと、余計なことを教えるのはよろしくないでしょう。
名前のあとに叱らない
名前を呼ばれたあとに、叱られたり怒鳴られたりすると、犬は自分の名前にネガティブなイメージをもってしまいます。
また、怒鳴ることは全くの逆効果で、その犬の個性を否定してしまうことになるので、絶対にやめてください。
犬のしつけがうまくいかないとき
犬のしつけがうまくいかないと、つい怒ってしまいたくなったり、疲弊したりしますよね。
それは、あなたの愛犬に対する接し方が原因の可能性があります。日頃のコミュニケーションが冷たい場合は、しつけもなかなか身に付きません。
今一度、自分の愛犬に対する接し方を見直してみてください。すごく好転するかもしれませんよ。
どうしても、うまくいかないときは獣医さんに相談してみたり、ドッグスクールにしつけを依頼することもできます。
犬のしつけはいつから?ポイントや注意点のまとめ
犬のしつけは生後2~3か月から始めるといいでしょう。迎え入れてすぐは、自分の名前やトイレの場所のしつけに取り組んでください。
そのあとに「おすわり」や「まて」といった自分をコントロールするしつけを。環境に慣れていない状態で「おすわり」などのしつけをしても怖がってしまう可能性があります。
飼い主と愛犬が円滑なコミュニケーションをとるには性格の理解も重要です。どんな性格か見極めて、愛情ある接し方をしてあげてくださいね。