新しくWi-Fiルーターを買おうと思って調べてみたけど、知らない専門用語ばかり…結局どれがおすすめなのか分からないと悩んでいませんか?
インターネットの進歩は速く、Wi-Fiルーターは数ヶ月も経てばすぐに型落ちする世界です。そんな中で最適のWi-Fiルーターを選べないのも当然ですよね。
そこでこの記事では、知識がなくても納得のいくWi-Fiルーターが見つかるように、Wi-Fiルーターの基礎知識や選択する際のポイント、そしておすすめの製品などを紹介しています。
この記事を読めば、Wi-Fiルーター選びでのトラブおル回避に役立つでしょう。ぜひ最後まで読んでいただき、納得のいくWi-Fiルーターを手にしてください。
(アイキャッチ画像出典:https://pixabay.com/ja/vectors/通信網-コンピューター-5594779/
まずは、Wi-Fiルーターの基礎知識をつけよう
「Wi-Fi」と聞いて「インターネットを繋ぐ」と連想できる人は多いでしょう。最近では「無料Wi-Fi」を提供する店もどんどん増えてきていますよね。
そんなWi-Fiですが、ネットを繋ぐ以外にどんな機能があるのかと聞かれると困ってしまいませんか?そんな知識なし状態でWi-Fiルーターを探そうとしても、ベストなチョイスができるわけがありません。
そこで大切なことは、まず基礎知識を身につけることです。知識があれば自信を持ってルーター選びができ、間違った選択をするリスクもガクッと減少します。
なので、これからWi-Fiルーターの基礎知識を紹介していきますね。しっかりと押さえてもらいたいので、記事を飛ばさずに読み進めてみてください。
Wi-Fiルーターの2.4GHz帯と5GHz帯の違いは?
まず知っておくべきこととして、Wi-Fiルーターの通信で使う周波数は、2.4GHz帯と5GHz帯の2種類があるということです。特徴は以下の表のとおりです。
周波数帯 | メリット | デメリット |
2.4GHz帯 | 壁などの遮蔽物があっても、遠くまで電波が届きやすい | 家電製品などの干渉を受けると速度低下を起こしやすい |
5GHz帯 | 家電製品などの干渉を受けにくく安定した通信ができる | 壁などの遮蔽物があると、速度低下を引き起こしやすい |
この特徴を知っていれば、壁や家具などの遮蔽物が多い時は、2.4GHz帯でつなげばいいという判断が迷いなくできますよね。
Wi-Fiの電波が弱いと感じたら、まずはどちらの周波数帯で接続されているかチェックしてみましょう。
Wi-Fiルーターでおすすめの「IPv6」とは?
「IPv6」とは、最新のIPアドレスの次世代規格のことです。こんなことを言われても専門的で良く分かりませんよね。なのでこれから分かりやすく説明していきます。
まず、インターネットに接続するにはIPアドレスと言われる「住所」が必要になります。ですが最近では、ネットの利用者・利用機器の増加により「住所」の割り振りが厳しくなってきています。
簡単に言うと、住所を割り振る土地がなくなってきて、蜜状態になってきているのです。そうなると混雑した土地に電波を届けても、電波の奪い合いとなり、結果としてネットに繋がりにくくなります。
それを解消するのが「IPv6」です。「IPv6」では、広大な土地が用意されているので、電波を奪い合う必要はなく、快適に受信できるのでネットも繋がりやすくなるわけです。
おすすめの最新の通信規格「Wi-Fi6」とは?
Wi-Fi6とは、2019年9月に提供が開始されたWi-Fiの通信規格のことです。「6」とは、第6世代のことを指します。「Wi-Fi6」のメリットとデメリットは以下のとおりです。
Wi-Fi6のメリット
Wi-Fi6のメリットは何といっても通信速度の速さです。第5世代の「Wi-Fi5」と比べると通信速度は、約1.4倍にもなります。
また通信していない時はルーターはスリープ状態になり、省エネ効果もあります。
そしてWi-Fi6には、下位互換の機能が備わっているので、最新のスマホやタブレットがないと使えないなどと悩む必要もありません。
Wi-Fi6のデメリット
ただし最新の通信規格なので、ルーターの値段が高めというデメリットもあります。
また対応端末が少なめなので、Wi-Fi6の高速通信を活かせないこともあるでしょう。
とはいっても今後は対応端末も増えるでしょうし、Wi-Fi6が主流になれば価格も安くなるので、長期的に考えればデメリットもデメリットとはいえなくなる日が来るはずです。
最新Wi-Fiルーターの機能とは?
ここではWi-Fiルーターの主な機能を紹介します。聞き慣れない専門用語が出てきますが、納得のWi-Fiルーターを手に入れるために必ず理解しておきましょう。
- ビームフォーミング
- MU-MIMO(マルチユーザーマイモ)
- バンドステアリング
- メッシュWi-Fi
ビームフォーミング
通常Wi-Fiの電波は指向性がなく、どの方向にも広がっていきます。そうなると必要ない方向にも電波を飛ばすので、どうしても電波のロスが発生します。
そこで登場するのが「ビームフォーミング」です。「ビーム」という名のとおり、特定の方向へ一直線に電波を飛ばす通信技術です。
特定の方向に電波を飛ばすことで、電波のロスを防ぎ、安定かつ強度の高い通信環境作りに役立ちます。
MU-MIMO(マルチユーザーマイモ)
難しい言葉ですが、一言で説明すると電波の通信速度を落とさずに、複数人に電波を届ける技術のことです。
家族や友達と一緒にいる時に、みんなが一斉にスマホを使っていると、通信速度が遅くなるという経験は1度はあるかと思います。
MU-MIMOを使えば、複数の端末に安定した速度の通信ができるので、動画の読み込みが遅いなどの悩みは解消できるでしょう。
一人暮らしで、使う端末も少なければ不要な技術かもしれませんが、今後の通信機器の増加を考えればあって損はない技術と言えます。
使用する端末側もMU-MIMOに対応していないと、通信速度は遅くなってしまいます。
バンドステアリング
ルーターの周波数は、2.4GHz帯と5GHz帯があると説明しましたね。どちらもメリット、デメリットがありますが、それを自動で切り替えて、安定した通信環境の維持に役立つのがバンドステアリングです。
例えば、Wi-Fiルーターから離れ、壁や家具などの遮蔽物がある場所では2GHz帯となり、電子レンジなどの電気機器の近くでは、5GHz帯に切り替わるといった感じです。
利用する端末が少なかったり、ワンルームでしか使わない場合は不要な機能ですが、戸建てで複数台の端末を使うのであれば、ありがたい機能といえるでしょう。
メッシュWi-Fi
メッシュ(網目)のようにネットワーク機器が繋がり合う通信形態のことです。複数の機器を分散して設置することで、電波を広範囲に届けることができます。
さらに、各機器がそれぞれ通信を負担するので、広範囲にわたり高い通信品質を保つのに役立ちます。なので戸建てでは特に威力を発揮するでしょう。
設定自体も簡単ですので、初心者や手間をかけたくない人にも安心です。値段は高めですが電波の届かない場所をなくしたいなら、必須の機能といえます。
Wi-Fiルーター選びのおすすめポイント
ここまでWi-Fiルーターの基本知識や機能について説明してきました。ある程度Wi-Fiルーターのことが分かったところで、次にWi-Fiルーターを選ぶポイントを説明していきます。
自分に最適なネット環境を作るために、確認すべきポイントを3つ紹介しますので、ぜひこちらも読んでみてくださいね。
- 【ポイント1】Wi-Fi6対応モデルを選ぶ
- 【ポイント2】使用環境で選ぶ
- 【ポイント3】価格で選ぶ
【ポイント1】Wi-Fi6対応モデルを選ぶ
通信速度の速い最新のWi-Fi6対応モデルのルーターを選ぶか否かが、ルーター選びの最初の選択肢となります。
少しくらい通信速度が遅くてもいいのであれば、安価な旧モデルを選びましょう。通信速度にこだわるのであれば、Wi-Fi6対応モデル一択となります。
【ポイント2】使用環境で選ぶ
次のポイントは、ネットをどのような環境で使うかということです。戸建てで使うなら広範囲まで電波が届く方がいいですし、アパートなら短い距離の電波で十分です。
また使用人数や使用機器の台数によって、必要となる機能も違ってきますので、真に必要なスペックのルーターを選んで、無駄な出費を抑えるのも1つの手でしょう。
【ポイント3】価格で選ぶ
高速通信を必要としないなら、値段の安さを基準にしてルーターを選ぶのもいいでしょう。
パソコンを使う時だけなど用途が限られているなら、低価格帯のルーターでも十分です。「安いと使い物にならないのでは?」などと心配する必要はありません。
機能面により価格差が生まれているだけですので、こだわりがなければ積極的に安いルーターを選ぶのも良いでしょう。
戸建て対応:おすすめWi-Fiルーター3選
次はいよいよおすすめのWi-Fiルーターを紹介していきます。まずは戸建てに適したWi-Fiルーターを3つ紹介しますね。
- バッファロー「WRS-5400AX6S」
- バッファロー「WXR-6000AX12S]
- NEC「Aterm WX3600HP」
1 バッファロー「WSR-5400AX6S」
まずおすすめしたいのが、バッファローの「AirStation WSR-5400AX6S」です。
最新のWi-Fi6に対応し、転送速度はハイエンドクラスでありながら、価格は比較的安いというコスパのいい商品です。
迷ったらこちらのWi-Fiルーターを選んでおけば、まず失敗することはないでしょう。
2 バッファロー「WXR-6000AX12S」
こちらもバッファロー製のWi-Fiルーターです。Wi-Fi6対応ルーターの中でも最速クラスを誇ります。見た目もいかにも最速クラスの力をもっていそうな雰囲気を出しています。
価格.comの売れ筋ランキングでも、安定して上位を獲得しているフラグシップモデルです。値段は高いですが間違いない製品です。
このルーターを使えば、「NURO光10G」などの10Gbps回線サービスの力を十分に引き出すことができるでしょう。
3 NEC「Aterm WX3600HP」
Wi-Fiルーターの中でも安定した通信であると定評のあるNEC製のルーターです。
日本製でかつWi-Fi6にも対応している割には値段が安いルーターです。安心かつ安く済ませたいと思うなら、こちらのWi-Fiルーターがおすすめです。
通信速度は若干控えめですが、バンドステアリングやIPv6にも対応しているのが嬉しいところですね。
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一人暮らし向け:おすすめWi-Fiルーター3選
戸建てに続いて紹介するのが、一人暮らしの方などのワンルーム向けに適したWi-Fiルーターです。
ワンルームに住む方に、必要かつ十分な機能を持ったWi-Fiルーターを3つ紹介していきますね。
- バッファロー「WSR-1500AX2S/N」
- エレコム「WRC-X1800GS-B」
- バッファロー「WSR-1166DHPL2/N」
1 バッファロー「WSR-1500AX2S/N」
ワンルーム対応ルーターでオススメなのが、バッファロー製の「WSR-1500AX2S/N」です。
Wi-Fi6やIPv6、メッシュWi-Fiにも対応しているのに、値段はそこまで高くないのでコスパが良い製品です。
そこまで値段が高くないことを考えると、ワンルームであってもWi-Fi6対応モデルを選ぶでみるのも良いですね。
2 エレコム 「WRC-X1800GS-B」
ワンルームでテレワークやオンライン学習など長時間Wi-Fiを使っていると心配になるのがセキュリティ面です。
不正アクセスなど、個人情報を抜き取られてしまう危険性を少しでも排除したいものですよね。
そこで登場するのがこの製品の機能「セキュリティWi-Fi」です。セキュリティWi-Fiに接続することで、端末間の通信をブロックできるので、ウィルス感染予防効果があります。
少しでも安心してインターネットを使いたいなら、こちらの製品を検討してみましょう。
3 バッファロー 「WSR-1166DHPL2/N」
Wi-Fi6には非対応ですが、IPv6やビームフォーミング機能を有しているので、ワンルーム向けの製品といえます。
値段も安いエントリーモデルで、アマゾンベストセラー1位を獲得する人気ぶりです。
見た目もアンテナ内臓でスッキリしているので、部屋の片隅にさりげなく置いても目立たずスマートに使うことができます。
とりあえず手軽に試してみたい!「中継機」とは?
ここまで読んでみても、いまいち欲しいWi-Fiルーターが見つからないということもあるでしょう。
今家にあるWi-Fiルーターを使いつつ通信環境を改善したいと思うなら、比較的安価で手に入る「中継機」を試しに使ってみるのも1つの手です。
中継機をコンセントに刺すだけで使えるタイプもあり、費用と手間をかけずにWi-Fi環境の改善に役立つ可能性があります。
ただし、中継機から出す電波は親機のWi-Fiルーターの電波の強さに依存します。なので、中継機で電波の届く範囲を広げても、大本の電波の通信品質が悪ければ中継機から発する電波の品質も悪くなってしまいます。
自分にあったWi-Fiルーターで快適なネットライフを!
目まぐるしい発達を続けるインターネットに伴って、Wi-Fiルーターもどんどん進化し続けて複雑化しています。
そんな中で、ピンポイントで最適なWi-Fiルーターを選ぶには、まずは基礎知識を付けることが大切です。
基礎知識さえ身につけてしまえば、Wi-Fiルーターの機能で何を重視すべきかが明確になり、Wi-Fiルーター選びもそこまで難しくはなくなります。
複雑化するWi-Fiルーターには、それぞれ異なる特徴があります。その特徴をしっかりと捉えて、納得のいくWi-Fiルーターを選び、快適なネットライフを堪能していきましょう。