初めて子犬を飼うことになったけど、しつけはいつから始めたらいいの?と悩んでいませんか?
新しく何かを始める時、何から手をつけていいかわからなかったり、うまくできるかどうか不安になりますよね。
本記事では、しつけを始める時期や子犬に覚えさせたいしつけ6選、教える順番を紹介していますので、参考にしてくださいね。
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子犬のしつけはいつから始めるべき?
犬種や個体差にもよりますが、生後2~4か月はさまざまなことを吸収しやすい時期なので、しつけに好ましいといわれています。
2021年6月1日から動物愛護法により、生後56日を経過しない犬猫の売買は禁止されています。そのため、迎え入れたその日からしつけを始めるといいでしょう。
なお、この時期は子犬にとって大切な社会化期とも重なっています。
しつけと平行して、掃除機やドライヤーなどの生活音。屋外で見聞きするものへの刺激に慣れさせてあげましょう。
社会化期とは、子犬にとって今後の性格が決まる大切な時期です。一生に一度しかないので、いろいろな経験をさせてくださいね。
子犬をしつけるには前準備が必要
例えば、キッチンに入ってきたら注意する。寝室に入るのは禁止など、子犬に教えたいルールを家族で決めましょう。
また、ハウスの位置や、吠えている時の対処法についても事前に話し合いをしておきます。
しつけを行う際に一人でも異なる行動をしてしまうと、子犬が混乱して覚えるまでに時間がかかってしまいます。
それを防ぐために、家族全員がルールを把握して、教える必要があるのです。
子犬に覚えさせたいしつけ6選
本項から、子犬に覚えさせたいしつけを6つ紹介します。いずれも、愛犬との幸せな日々を送るために必要不可欠なことですので、一緒に学んでいきましょうね。
- 名前を覚えさせる
- アイコンタクト
- トイレ
- 呼び戻し
- ボディコントロール
- ハウス
名前を覚えさせる
名前を覚えさせる理由は、愛犬とコミュニケーションを取りやすくなるからです。
例えば、本記事をご覧のみなさんが名前を呼ばれた時、どうしますか?意識をそちらに向けますよね?
愛犬の名前を呼ぶことで、「自分に言われてるんだ!」と飼い主に意識を向けてもらうことが目的になります。
アイコンタクト
アイコンタクトとは、必要な時に愛犬の意識を飼い主に向けさせる行為です。
空返事という言葉があるように、犬もこちらへ意識が向いていないと、いくら指示を出しても伝わりません。それを避ける為にアイコンタクトが必要になります。
トイレ
トイレのしつけは、飼い主と愛犬が快適に過ごすために必須なものです。
室内飼いの場合、トラブルが起きやすい部分なのでしっかりと対処していきましょう。
呼び戻し
「おいで!」と飼い主さんが呼びかけると愛犬が駆け寄っていく。そんな光景を目にしたことはありませんか?呼び戻しはその行為に該当します。
散歩中に首輪が抜け落ちてしまった時など、愛犬の安全を守る為に必要なしつけです。
ボディコントロール
ボディコントロールとは、体のどこを触られても大人しくしている状態のことです。
飼い犬は爪のお手入れや散歩終わりに足を拭いたりなど、体に触られる機会が多くあります。
あらかじめ慣らしておくと、成犬になってからもお手入れがしやすくなるでしょう。
ハウス
これから出かけなきゃいけないのに、子犬をハウスに入れようと走り回ってもうクタクタ。なんてこともあるでしょう。
ハウスを覚えると、急な来客時や留守番をしてもらう時に、自らハウスへ戻ってくれるようになります。
名前を覚えさせるのはいつから?しつけを教える順番
子犬に覚えさせたいしつけの他にも気になることはありますよね。
どんな順番で教えたらいいのか。しつける時に気を付けたいポイントなど。本項では、教える順番について解説していきますね。
- 子犬を迎えてからすぐに教えたいこと
- 子犬が家に慣れた頃から教えたいこと
- 子犬が初めてお散歩をする前に教えたいこと
子犬を迎えてからすぐに教えたいこと
子犬を迎えて間もない頃は信頼関係ができていません。信頼関係はしつけの基盤と呼べるとても大切なものですから、積極的に築いていきましょう。
子犬の名前を呼びながら褒めたり遊んだりして、名前を覚えてもらいます。子犬が自分の名前を覚えるまでは、ちゃん付けや愛称は控え、家族間で呼び方を統一しましょう。
同時に体を撫でることで、触られることへの違和感を少しずつ減らしていくのもいいですね。
トイレトレーニングは迎えたその日から始めましょう。しつけの目安は2~3週間で、早い子なら1週間程度で覚えます。
子犬が家に慣れた頃から教えたいこと
子犬が来てから一週間程度。家の環境にも慣れてくる頃でしょう。また、子犬との信頼関係も少しずつ育まれているのではないでしょうか。
この辺りから、アイコンタクトやハウスのしつけを始めましょう。
複数のしつけを同時に行うことになるので、中々覚えられないようなら、一つに絞ってあげるといいかもしれませんね。
子犬が初めてお散歩をする前に教えたいこと
屋外には、屋内とはまた違った危険が多くあります。例に挙げるとするなら、通行人とのトラブルや道端に落ちているものを誤飲するなど、多岐に渡ります。
それらは咄嗟に対処しないと防げないこともあるので、アイコンタクトはできるようにしておきましょう。
また、首輪が抜け落ちたりリードが外れてしまっても慌てないように、呼び戻しの指示も教えておきたいですね。
しつけをする際に気を付けたいポイント
しつけの仕方を誤ると、子犬が中々覚えてくれなかったり、ストレスを感じることがあります。
せっかく迎え入れた可愛い子犬。できることなら、お互い気持ちよく過ごしたいですよね。子犬をしつける際は、以下の4点に注意してください。
- 強く叱り過ぎないこと
- 一回のしつけにかける時間を短くする
- 名前を呼んだ後に怒ったり、トイレ中に叱らない
- 「おすわり」や「ふせ」などの指示語を統一する
強く叱り過ぎないこと
しつけをする以上叱らなければならない時もありますが、強く叱りすぎるとトラウマになってしまいます。
叱る時は声を低く、「ノー」や「ダメ」といった短い単語で叱りましょう。その際、子犬の耳や目、しっぽを確認しながら叱る強度が適切か確認します。
耳が大きく後ろに向いていたり、震えている場合は強すぎます。反対に、全く気にしていない様子なら、もう少し強く叱ってもいいでしょう。
アイコンタクトがとれ、しっぽも普通の状態であれば最適な強度になっています。叱る時の目安として覚えてくださいね。
一回のしつけにかける時間を短くする
子犬は長時間集中するのが苦手なので、一回のしつけは短く切り上げて回数を重ねるようにしましょう。
集中力が途切れているなと感じたら、合間に遊びを挟んであげるといいですね。緊張状態から解放されて、また集中できるようになります。
名前を呼んだ後に怒ったり、排泄中に叱らない
名前を呼んだ後に怒ってしまうと、次に呼ばれた時も怒られるんじゃないかと子犬が学習し、呼んでも来てくれなくなります。
排泄中に叱る行為も同様に、排泄=悪いことと学習してしまう可能性があり、排泄を我慢したり隠すようになってしまいます。
愛犬の健康のためにも、誤解を与えないようにしつけましょうね。
「おすわり」や「ふせ」などの指示語を統一する
犬は人の言葉がわからないので、言葉を音として認識しているそうです。
人の発する単語を聞き、指示通りに動けるのは指示語の音を覚えているから。指示語を統一する理由はそこにあります。
既に「おすわり」を覚えた子でも、「sit(おすわり)」という単語には対応できません。音が異なるからです。
しつけを行う上で、種族間の違いを知ることは大切です。犬がどのように単語を理解しているのか理解することで、愛犬に寄り添ったしつけができるといいですね。
散歩をさせるのはいつから?散歩の準備は必要?
本格的に散歩をさせるのはワクチンが終わってからにしましょう。それまでは、散歩の準備を行います。
犬の散歩に用いられる首輪とハーネスですが、どちらを選べばいいか悩む時は、愛犬の犬種で考えてくださいね。
大きい犬種は、ハーネスでは制止が伝わりづらいので首輪。首が弱い犬種はハーネスを選びましょう。
子犬のうちはリードに興奮して歩くことすらままならないこともあるので、事前に練習することをおすすめします。
噛み癖のしつけはいつから始めるの?
子犬が物を噛むようになった。足を甘噛みしてくる。このようなことが起きたら、その日のうちから噛み癖のしつけを始めましょう。
噛み癖のしつけとは噛みつき行為を抑制するのではなく、適切な物を噛むように誘導することです。犬用のおもちゃやガムがそれに該当しますね。
犬にとって噛む行為はコミュニケーションの一種であり、ストレス発散にもなります。噛みつきを封じるのではなく、犬の欲求と人の考えを両立できる選択肢が大切なのです。
愛犬の為に、愛あるしつけを行おう
子犬のしつけは、迎え入れたその日から始めてくださいね。子犬に覚えさせたいしつけと、気を付けたいポイントは以下のとおりです。
- 名前を覚えさせる
- アイコンタクト
- トイレ
- 呼び戻し
- ボディコントロール
- ハウス
- 強く叱り過ぎないこと
- 一回のしつけにかける時間を短くする
- 名前を呼んだ後に怒ったり、トイレ中に叱らない
- 「おすわり」や「ふせ」などの指示語を統一する
最初に教えたいことは、子犬の名前とトイレ。以降は、子犬のペースを見ながら少しずつ覚えさせていきましょう。
初めてしつけをする時は戸惑うことも多いはず。それは子犬も同じです。
しつけを行う上で最も大切なことは信頼関係です。叱った後は、それ以上の楽しさと愛情を与えてくださいね。