モフモフの尻尾や大きな耳が特徴的なフェネック。その愛くるしい姿からフェネックをペットとして飼いたいと思う方も多いはず。
ですがフェネックの値段や、ペットとして飼えるのか、その生態などわからないことが多いですよね。
この記事を読めばフェネックの生態や、ペットとして飼うために必要なものについて理解できます。また、フェネックの販売店等をご紹介していますので是非最後までご覧ください。
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フェネックの特徴
フェネックはネコ目イヌ科キツネ属の生物です。大きさは小型犬くらいの大きさですが、見た目が大きな耳を持つ狐のような愛くるしい外見をしています。
主に砂漠地帯に生息しており、フェネックの最大の特徴である大きな耳は音を聞き取るだけでなく、熱い砂漠地帯で瞬時に体温を放熱する機能も兼ね備えています。
また砂漠地帯は昼は灼熱、夜は極寒ですので足の裏までモフモフの被毛でおおわれています。
フェネックの性格
フェネックは警戒心が強く臆病な性格です。というのもフェネックには鋭い爪や牙を持たないため、天敵のジャッカルやハイエナ、オオワシなどに捕まってしまうと反撃する術がありません。
フェネックを触ろうものなら手をガブリと噛みつかれてしまう可能性が高いです。そのためフェネックと仲良くなろうとするには根気強く接する必要があります。
また、フェネックの性格は「犬と猫の性格を足して2で割ったような性格」とも言われています。犬のように嬉しがって尻尾を振ることもありますが、猫のように気まぐれな態度をすることもあります。
ペットのフェネックがかかりやすい病気
フェネックはイヌ科の動物であることから、犬と同じ病気にかかります。犬がかかりやすい病気としてジステンパーやフィラリアなどがあります。
ジステンパーは感染症で、目ヤニや鼻水、唾液や便などから空中に飛散したウイルスを吸い込んだりしてしまうことで感染してしまいます。
またフィラリアは蚊によって媒介される細長い寄生虫です。フィラリアがフェネックに寄生すると心不全などの心臓病を引き起こしてしまいます。
犬よりも体が小さいフェネックは少数の寄生虫でも命取りになるので十分に注意しましょう。
フェネックの寿命はどれくらい?
フェネックはジャッカルやハイエナなどの天敵に対する反撃の術を持たないため、大半のフェネックは寿命を全うできません。野生化での最大寿命は10年くらいだと言われています。
しかし、飼育下においては10~15年ほど寿命は延びる傾向にあります。ただし、長くフェネックと一緒に居たいのであればフェネックにとって快適でストレスのない環境や健康的な食事を与えるようにしましょう。
ペットとしてフェネックは人に懐く?
結論から言うとフェネックは人に懐きます。ですが、野生化のフェネックは天敵から狙われやすいせいか性格はとても臆病です。懐いてもらうにはかなり時間と根気が必要でしょう。
しかし、生まれたときからブリーダーの手によって飼育されたフェネックであればベタ慣れする個体もいます。
ですが旅行や出張によって数日~数週間離れただけで関係性が崩れてしまう可能性もあり、親密な関係を築きたい人には向かない動物です。
フェネックをペットとして飼うときの注意点
フェネックを飼育する際は以下の注意点があります。それぞれの注意点について詳しくご説明します。
- トイレを覚えない
- 夜行性
- 鳴き声が大きい
- 穴を掘るのが好き
トイレを覚えない
フェネックはトイレを覚えません。しかもフェネックのトイレしたいタイミングで所かまわずします。しかも糞尿の臭いは結構きついです。
対策としては床をフローリングにしたり、防水マット敷いておくと後片付けがしやすいです。また、フェネックを入れるケージには常にペットシーツを敷いておきましょう。
夜行性
フェネックは夜行性です。夜に「一緒に寝たいから」といってフェネックを放し飼いすると、部屋の中をダッシュしたり、どこかにジャンプして飛び乗ったりして大暴れします。
おもちゃがあれば一晩中噛んだり振り回したりして、あっという間に壊れてしまいます。
鳴き声が大きい
フェネックの鳴き声は「ワンワン」や「キューキュー」といった鳴き声です。しかも大型犬が本気で吠えるくらいの声量で鳴くので防音対策は必須になります。
マンションなどに住んでいる方にとってはフェネックの飼育は難しいかもしれません。
穴を掘るのが好き
野生ではフェネックは穴を掘って生活しています。そのためフェネックは穴掘りが好きな動物です。
フェネックにとって穴掘りはストレス発散にもなるので、フェネックを飼育する際は穴掘りができる場所を用意してあげましょう。
ただし、庭にフェネックを放す場合は脱走する可能性があるので、目を離さないようにするか、穴を掘っても脱走できない構造にする必要があります。
フェネックをペットとして飼うために必要なもの
フェネックをペットとして飼うためには以下のようなグッズが必要になります。
- 飼育ケージ
- 給水ボトル・エサ皿
- フェネックのエサ
- おもちゃ
飼育ケージ
フェネックはもともと広い砂漠地帯を走り回るため、運動量が多い生き物です。ですのでフェネックには中型~大型犬用の広いケージを用意しましょう。
また、フェネックはトイレを覚えないため、こまめにケージを掃除する必要があります。ケージの床が引き出し式のものであればペットシーツを交換する際に便利です。
給水ボトル・エサ皿
フェネックは砂漠地帯の生き物なので、水をそれほど必要としません。ですのでハムスター用の給水ボトルなどをケージにつけておくとフェネックが必要な時に飲むので便利です。
また、エサ皿は小型犬用のもので十分でしょう。エサを食べる際にエサ皿が押されて移動してしまうとフェネックが食べづらいので滑り止め付きのエサ皿にしましょう。
フェネックのエサ
フェネックは雑食性であるため、基本的に何でもよく食べます。ドッグフードを中心に人参やキャベツなどの野菜や、リンゴ、バナナなどの果物も与えるといいでしょう。
また、フェネックはイヌ科の動物ですので、ネギやニラ、ニンニク、チョコレート、アボカドなどは中毒になります。これらの食べ物はフェネックに与えないようにしましょう。
おもちゃ
基本的には犬や猫用のおもちゃで良いでしょう。ですが、フェネックは嚙む力が強いためおもちゃはすぐに壊れてしまいます。
また、フェネックにもそれぞれおもちゃの好みがあると思いますので様々な種類のものを用意してあげましょう。
ペットショップでのフェネックの値段
フェネックの繁殖はとても難しいと言われています。というのも、フェネックは神経質な性格であるため相性のいい個体同士がつがいになること自体がとても難しいのです。
そのためフェネックはとても珍しい動物と位置付けられ、1匹あたり60~100万円ほどで取引されています。高いものだと180万円ほどで売られているそうです。
国内で繁殖させたフェネックであれば60~80万くらいで取引されており、オスよりもメスの方が高額になる傾向があります。
フェネックの購入方法
フェネックは一般的なペットショップでは販売されていません。ですので希少な動物を販売しているペットショップや、フェネックを繁殖しているブリーダーから購入することになります。
以下にフェネック専門店を3つご紹介します。どれもかわいいフェネックたちがいいっぱい載っていますよ。
- fenex
- ワールド・トレード・イン・キュウシュウ
- フェネックハウス
fenex
大阪府にあるフェネック専門店です。ブリーダーさんが完全人工保育で大切に育てています。
また、サイトにはフェネックのかわいい写真がいっぱいありますし、Youtubeも運営されているので動画でもフェネックのかわいさを味わうことができます。
ワールド・トレード・イン・キュウシュウ
福岡県にあるエキゾチックペット専門店です。フェネックの取り扱いがメインですが、スナネコも販売しています。
こちらのお店は正規輸入の動物のみの販売ですので値段が高めではありますが、狂犬病の対策等しっかりされているので安心して購入することができます。
フェネックハウス
愛知県にあるフェネック専門店です。こちらのお店はブリーダーさんが運営しています。フォトギャラリーには生まれたてのフェネックの写真もあってとてもかわいらしいです。
まとめ:フェネックをペットとして飼うのは大変だけどかわいい
フェネックを飼うには、騒音対策であったり、トイレの問題であったり、そもそも生体の値段が高いなど様々な問題があります。
ですが、大きな耳や愛くるしい目、もふもふの尻尾など愛くるしい姿に癒される方も多いのではないでしょうか。
フェネックの購入を検討する際は、自分の生活にフェネックを迎え入れらえるかどうかよく検討し、フェネックについても勉強しましょう。
また「フェネックを飼う!」と決断されたのであれば、フェネックとの素敵な生活を楽しんでくださいね!