「Wi-Fiが急に繋がらなくなってしまった…」「Wi-Fiが接続されているのにインターネットが繋がらない!」など、このような問題にお困りではありませんか?
この記事ではWi-Fiが繋がらないときの原因と対処方法を以下の3つに分けて解説しています。
- スマートフォンやパソコンなどの端末
- Wi-Fiルーター
- 固定回線
最後までお読みいただければ、きっと問題を解決できるでしょう。
アイキャッチ画像出典:https://unsplash.com/ja/%E5%86%99%E7%9C%9F/sOdVYQQo4UU
Wi-Fiの接続トラブルの主な原因3つ
Wi-Fiの接続トラブルの原因は、おおまかにこの3つに分けられます。
- スマートフォンやパソコンなど、端末側で発生した問題
- Wi-Fiルーターで発生した問題
- 固定回線で発生した問題
Wi-Fのi接続トラブルの原因がどこにあるかによって、対処方法は変わってきます。ひとつひとつ確認していきましょう。
そもそも端末がWi-Fiに接続されているか確認しよう
手持ちのスマートフォンやパソコンなどの端末は、そもそもWi-Fiに接続されていますか?端末をWi-Fiに接続したい場合、端末側から操作する必要があります。
特に「携帯の機種変更を行った」、「パソコンを買い替えた」というときには、Wi-Fiの接続設定を忘れないように気を付けましょう。
各端末のWi-Fiの接続方法は、リンク先を参考にしてください。
各端末のWi-Fiの接続方法 | |
iPhoneをWi-Fi接続する方法 | ソフトバンク公式ホームページのサポート 『[iPhone]Wi-Fiの設定方法を教えてください。』に飛びます |
AndroidをWi-Fi接続する方法 | au公式ホームページのサポート 『【Android】Wi-Fiを利用したい』に飛びます |
パソコンをWi-Fi接続する方法 | ZAQ公式サポートページ 『Windows 10|無線LAN(Wi-Fi)接続手順』に飛びます |
Wi-Fiの接続設定の確認が取れてもなお、Wi-Fiが繋がらないという方は次に進んでください。
スマートフォンやパソコンといった端末に発生する問題
スマートフォンやパソコンといった端末に発生する問題として、主に以下の3つが考えられます。
- 古い機種や性能の低い機種を使っている
- 同時接続している台数が多い
- 設定や接続方法を間違えている
手持ちの端末が古い規格にしか対応していない場合、たとえWi-Fiルーターが最新の規格だったとしても、古い規格に合わせた通信速度になってしまいます。
そうするとWi-Fiの通信速度が落ち、Wi-Fiの接続自体も不安定になります。
またWi-Fiに同時接続している端末の台数が多すぎても、インターネット回線が渋滞を引き起こしてWi-Fiの接続を不安定にさせてしまうでしょう。
Wi-Fi接続を安定させるためには、同時接続台数を減らすか、性能の高いルーターに買い替えることをおすすめします。
特定の端末のみ接続できないという場合は、Wi-Fiの接続設定を間違えていないか確認してみましょう。
スマートフォンやパソコンといった端末に発生する問題の対処方法
スマートフォンやパソコンといった端末に問題が発生している場合は、以下の5つの対処方法を試してみましょう。
- 端末の再起動
- 端末の「Wi-Fi機能」と「機内モード」の設定確認
- 端末の「Wi-Fi機能」と「機内モード」の再設定
- Wi-Fiルーターとの再接続
- Wi-Fiの最新規格「Wi-Fi6」に対応した機種に買い替える
端末の再起動
スマートフォンやパソコンといった端末は、特別な操作をしていなくても突然不具合を起こしてしまうことがあります。
そのためWi-Fi接続ができないときは、とりあえず再起動を試してみるといいでしょう。再起動を行っただけで、端末内部の不具合が解消される可能性があります。
端末の「Wi-Fi機能」と「機内モード」の設定確認
端末の「Wi-Fi機能」や「機内モード」の設定が間違っていないか確認しましょう。
Wi-Fi機能は読んで字のごとくWi-Fiの接続・切断を切り替えられます。
機内モードとは飛行機内で無線通信を遮断するための機能です。つまり、機内モードをONにするとWi-Fiの接続が切断されます。
Wi-Fi機能がOFFになっていたり、機内モードがONになっていたりすると、Wi-Fiは接続されません。
「切り替えた記憶はない」と思われるかもしれませんが、何かの操作中に偶然指が触れてしまっていた、ということも考えられます。一応確認しておきましょう。
端末の「Wi-Fi機能」と「機内モード」の再設定
設定に問題が無かった方は、「Wi-Fi機能」や「機内モード」の再設定を試してみてください。
「Wi-Fi機能」や「機内モード」を再設定して、Wi-Fiの接続を一度切ってから再接続してみましょう。
すると、端末内部で起こっていた何らかの不具合が解消される可能性があります。再設定の方法は以下の通りです。
- 【Wi-Fi機能の場合】OFF→ON→Wi-Fiの接続確認
- 【機内モードの場合】ON→OFF→Wi-Fiの接続確認
Wi-Fi機能はONになっているはずなので、一度OFFにしてからONに切り替えてWi-Fiの接続を確認します。
機内モードは通常OFFになっているはずなので、一度ONにしてからOFFに切り替えてWi-Fiの接続を確認します。
Wi-Fiルーターとの再接続
端末でWi-Fiの接続が完了できない場合、単純にWi-Fiルーターのパスワード入力に失敗している可能性があります。
パスワードは数字と英語を含んでおり、英語は大文字と小文字に区別されます。
大文字のI(アイ)と小文字のl(エル)そして数字の1のように、見分けがつきにくい英数字もあるので、入力は慎重に行いましょう。
Wi-Fiルーターのパスワードを忘れてしまったという方は、Wi-Fiルーター本体や添付の設定情報シートを確認してください。
パスワードの他に「暗号キー」や「セキュリティーキー」などという名称で、13桁の文字列が記載されています。
もしWi-Fiルーターのパスワードを独自のものに変更していた場合は、パソコンがWi-Fi接続されていればパスワードを確認することができます。
パソコンでWi-Fiルーターのパスワードを確認する方法は、以下のリンク先を参考にしてください。
パソコンでWi-Fiルーターのパスワードを確認する方法 | |
WindowsのパソコンでWi-Fiルーターのパスワードを確認する方法 | Microsoft公式サポートページ『Windows で Wi-Fi ネットワーク パスワードを調べる』に飛びます |
MacのパソコンでWi-Fiルーターのパスワードを確認する方法 | Apple公式ホームページ『Wi-Fi のパスワードについてサポートが必要な場合』に飛びます |
Wi-Fiの最新規格「Wi-Fi6」に対応した機種に買い替える
2022年10月現在、発売されているスマートフォンやパソコンといった端末のほとんどがWi-Fi6対応です。
手持ちの端末がWi-Fi6に対応しているか確認し、未対応であれば買い替えをおすすめします。
端末が対応しているWi-Fi規格を確認したい場合は、端末を購入したキャリアやメーカーのWebサイトを確認してみてください。
「Wi-Fi6」もしくは正式名称の「IEEE 802.11ax」として「スペック」や「商品情報」に記載されているはずです。
Webサイトに規格の記載がなく確認できないという方は、手持ちの端末の発売日で判断することができます。
Wi-Fi6の提供が開始されたのは2019年9月ですから、それ以前に発売されたものは当然未対応でしょう。
それでもどうしてもはっきりさせたいという場合は、端末を購入したキャリアやメーカーに問い合わせるのが確実です。
Wi-Fiルーターで発生する問題
Wi-Fiルーターで発生する問題として、主に以下の4つが考えられます。
- Wi-Fiルーターに不具合、故障がある
- Wi-Fiルーターに挿しこんだLANケーブルやコンセントが抜けている
- 端子の接続方法やWi-Fiルーターの設置場所、周波数帯域の設定にミスがある
- 発売時期の古い機種、性能の低い機種を使っている
Wi-Fiルーターは長時間稼働させ続けると一時的な不具合を起こすことがあります。
Wi-Fiルーターの一時的な不具合を解消する方法を試すことで、Wi-Fiルーターが故障しているかも確認可能です。
またWi-FiルーターとモデムやONU(光回線終端装置)を繋ぐLANケーブルやコンセント抜けている可能性もあります。
Wi-Fiルーターの設置場所にも注意しましょう。遮蔽物の多い場所に置いてしまうと、Wi-Fiの電波が届きにくい場所ができてしまいます。
Wi-Fiルーターの周波数帯にも気を配ってみましょう。2.4GHz(ギガヘルツ)と5GHzには、それぞれ違う特性があることをご存知でしょうか。
それぞれの特性を理解して、うまく使い分けることでWi-Fiの接続を安定させられる可能性があります。
Wi-Fiは最新の規格になるほど通信速度が速くなります。手持ちのWi-Fiルーターの対応規格が古い場合、古い規格に合わせた通信速度にしかなりません。
その場合通信速度が遅くなり、Wi-Fiの接続が不安定になってしまいます。
Wi-Fiルーターで発生する問題の対処方法
Wi-Fiルーターに問題が発生している場合は、以下の5つの対処方法を試してみましょう。
- LANケーブルやコンセントの確認
- Wi-Fiルーターの再起動
- Wi-Fiルーターの周波数帯を適正なものに切り替える
- Wi-Fiルーターの規格を確認
- Wi-Fiルーターの設置場所の見直し
LANケーブルやコンセントの確認
Wi-Fiルーターとモデム、もしくはWi-FiルーターとONU(光回線終端装置)を繋ぐLANケーブルが抜けていないか、ポート(端子)を挿し間違えていないか確認してみましょう。
Wi-FiルーターにはWANポートとLANポートがあります。
WANポートはインターネット回線を繋ぐ差込口で、LANポートはプリンターやパソコンなどの周辺機器や端末を繋ぐ差込口です。
WANポートに周辺機器や端末を繋ぎ、LANポートにインターネット回線を繋いでしまうと、Wi-Fiルーターは通常通り作動しなくなってしまいます。
特にWi-Fiルーターの初期設定時に間違えやすい部分ですので、一度確認しておきましょう。
また一般に「置くだけWi-Fi」と呼ばれるコンセントに挿すだけで使用できるホームルーターも、きちんとコンセントに挿し込まれているか確認しておきましょう。
電源にホームルーターが差し込まれているかどうかは初歩的な確認事項ですが、見落としやすい部分です。注意しましょう。
Wi-Fiルーターの再起動
手持ちのWi-Fiルーターを再起動させてみましょう。
Wi-Fiルーターの不具合は、長時間の連続稼働で動作が重くなっていることが原因で発生する場合が多いです。
「Wi-Fiが繋がっている(端末にWi-Fiマークが表示されている)のにインターネットが見れない」という場合の対処方法としても有効です。
Wi-Fiルーターを再起動しても直らない場合、故障が疑われるため機器メーカーに問い合わせることをおすすめします。
Wi-Fiルーターの周波数帯を適正なものに切り替える
Wi-Fiの周波数には2.4GHz(ギガヘルツ)と5GHzの2種類があり、この2つを使い分けることで通信速度が早くなったり、Wi-Fiが安定しやすくなったりします。
2.4GHzと5GHz、それぞれの特徴を以下の表にまとめました。
周波数 | メリット | デメリット |
2.4GHz |
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5GHz |
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基本的には5GHzの使用をおすすめします。5GHzは通信範囲が狭いとされていますが、住宅でスマートフォンやパソコンなどの端末を使用する分には十分な範囲と言えます。
また5GHzは電波も強く干渉されにくいため、動画を観る際やゲーム機をネットにつなげる際は5GHzがおすすめです。
しかし、5GHzはどんな場合でも絶対に安定して使用できるというわけではありません。
5GHzでの通信が不安定な場合には2.4GHzに、2.4GHzでの通信が不安定な場合には5GHzにというように、状況に合わせて使い分けましょう。
周波数の切り替えは端末から行います。切り替え方法はWi-Fiを接続する方法とほぼ同じで、ネットワーク名を選ぶときに同名かつ違う周波数のものを選びます。
Wi-Fiルーターの規格を確認
手持ちのWi-Fiルーターの規格を確認して、古い規格であれば買い替えを検討しましょう。
2022年10月現在のWi-Fiの最新規格「Wi-Fi6」は最大通信速度が9,600Mbps(メガビーピーエス)を誇り、前世代のWi-Fi5の1.4倍も高速化しています。
さらに複数の機器を接続しても通信が混雑しにくい「OFDMA(直行周波数分割多元接続)」という技術が使われ、家の中で家族全員が端末を使用していたとしても快適なWi-Fi通信が可能です。
Wi-Fiルーターの規格は商品パッケージや本体の裏面や側面に、Wi-Fi6の正式名称「IEEE 802.11ax」として記載されています。
Wi-Fiルーターの設置場所の見直し
Wi-Fiルーターの設置場所を見直しましょう。理想的な設置場所は以下の通りです。
- 壁や棚などの遮蔽物がない
- 家電やその他デジタル機器から離れている
- 家の中心に近い場所
- 端末を使用する場所より高い位置
Wi-Fiルーターは使用する周波数帯にもよりますが、遮蔽物や家電、その他デジタル機器が発する電波に弱い性質があります。
なるべく遮蔽物や家電、その他デジタル機器に影響されないような場所に設置することをおすすめします。
もしWi-Fiルーターの設置場所を見直しても効果が見られない場合は、後述するWi-Fi中継機やメッシュWi-Fiの導入を検討しましょう。
Wi-Fi中継機とメッシュWi-Fiとは?
Wi-Fi中継機とメッシュWi-Fiは、どちらも離れた場所に電波を届けられる便利なアイテムです。
これからWi-Fi中継機とメッシュWi-Fiそれぞれの特徴について解説していきますので、導入する際の参考にしてください。
Wi-Fi中継機とは?
Wi-Fi中継機とは、Wi-Fiルーターから届いた電波を中継し、Wi-Fiを利用できる範囲を拡大する機器のことです。
Wi-Fi中継機はメッシュWi-Fiより導入コストが低く、既存のWi-Fi環境に加えるだけで使用可能です。
Wi-Fiルーターと電波が届きにくい場所の中間地点に設置することで効果を発揮します。
Wi-Fi中継器はWi-Fiルーターの電波を橋渡ししているだけなので、Wi-Fiルーター1台にネットワーク負荷が集中して通信速度が落ちやすい傾向があります。
メッシュWi-Fiとは?
一方メッシュWi-Fiは、複数のルーターで構成されるWi-Fiルーターのことです。
複数のルーターを自宅の各所に設置することによって、家中に網の目のようにWi-Fiを張り巡らすことが可能です。
メッシュWi-FiはWi-Fi中継機と比べて導入コストが高く、Wi-Fiを利用できる範囲を拡大しようとするほど多くのルーターが必要になります。
メッシュWi-Fiは全てのルーターが同様の機能を持つため、ネットワーク負荷が分散されて通信速度が落ちにくいのが特長です。
固定回線で発生した問題
固定回線で発生する問題は主に以下の2つが考えられます。
- 回線に通信障害やメンテナンスが発生した
- 利用料金の未払い・滞納による利用停止
契約している回線で通信障害が発生、またはメンテナンスが行われていると「Wi-Fiの接続ができない」「通信速度が遅くなる」といった不安定な状態に陥ることがあります。
また料金に未払いや滞納があると、インターネット回線が利用停止になります。クレジットカードで支払っている場合、有効期限切れによる未払いや滞納に注意が必要です。
固定回線で発生する問題の対処方法
固定回線で問題が発生している場合は、以下の2つの対処方法を試してみましょう。
契約している回線事業者の公式ホームページを確認
公式ホームページに入ったら、「お知らせ」を確認してみましょう。通信障害の発生やメンテナンスの実施があれば、告知されているはずです。
またニュースなどの報道番組で報道されていたり、SNSで拡散されていたりする場合もあります。Wi-Fiの接続状況に違和感を感じたときは確認してみるといいでしょう。
支払い状況の確認
未払いや滞納をしていないか確認しておきましょう。未払いや滞納があった場合は、速やかに支払いを済ませることをおすすめします。
回線事業者によってインターネット回線の復旧までにかかる時間はまちまちです。支払い後数10分から数時間で復旧する場合もあれば、数日必要とする場合もあります。
あなたが不便を被らないためにも、支払い状況の確認は日ごろからしておきましょう。
【まとめ】Wi-Fiが繋がらない!原因と対処方法について
今回の記事ではWi-Fiが繋がらないときの原因と対処方法についてお伝えしました。
Wi-Fi環境を構成するにはモデムやルーターなどの様々な機器が必要です。
さらにWi-Fiで動画やサイトの閲覧、ゲームなどを楽しむのに使用するのはスマートフォンやパソコンといった精密な端末です。
Wi-Fiが繋がらないとき、上記した機器たちが複雑に絡み合う中で原因と対処方法を見つけるのは至難の業だと思います。
しかし、記事を参考にしてもらえれば原因と対処方法は簡単に判明し、快適なWi-Fi環境を手に入れることができるでしょう。ぜひお試しください。
- 名前:増川美和
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