外出先でもインターネットを使用したいのに、Wi-Fi環境がなくて困ることはありませんか?そんなときは「Wi-Fiデザリング」の利用をしてみるといいですよ。
「Wi-Fiデザリング」とは、スマホをWi-Fiルーターの代わりとしてパソコンやタブレットなどの機器と接続することです。
仕事やプライベートでインターネットを使用する機会は増えましたが、外出先でWi-Fi環境が整った場所はまだ少ないですよね。通信の質が良くないこともよくあります。
この記事ではWi-Fiデザリングのメリットとデメリット、接続の方法を紹介しています。ぜひ参考にして便利なデザリングを利用してみましょう。
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Wi-Fiデザリングのメリット
Wi-FiデザリングのメリットはWi-Fiがない外出先でも、インターネットが使えることです。パソコンやタブレットだけでなく、ゲーム機に繋げてオンラインゲームも楽しめますね。
仕事でパソコンの業務が増え、外出先でもインターネットが必要な機会が増えてきました。しかも1台だけでなく、複数の機器と繋げることが可能です。
インターネット接続に必要なケーブルやルーターを持ち運ばなくてもよいので、荷物が少なくてすみますよ。
Wi-Fiデザリングのデメリット
Wi-Fiデザリングを使用するデメリットを紹介します。まず、デザリングをするスマホのデータ通信量が上がりやすくなることです。
特に、デザリングの接続している機器が複数の場合、その分データ通信量を使用してしまいます。他にも動画視聴もデータ通信を大量に使用してしまうため、上限いっぱいになってしまうことがあります。
大容量のプランなら安心できるかもしれませんが、使用には注意が必要です。利用前にどれぐらい使えるか確認しておきましょう。
またバッテリーが消耗しやすいので、長時間の使用はオススメできません。充電しながらの使用はスマホが熱を持ちやすいので、注意してくださいね。
Wi-Fiデザリングするために準備すること
Wi-Fiデザリングをするために、準備しておきたいことがあります。スマホをデザリングに使いたい場合、docomoは追加申し込みはありません。
SoftBankとauはデザリングオプションに入る必要があります。この手続きはインターネットから申し込むことができますよ。料金は550円(税込み)かかります。
SoftBankは申し込みの当日から利用できます。auは9時~20時の間なら当日に利用できますが、20時以降の申し込みだと翌日9時からの利用になります。
格安スマホではデザリング可能なものが多くなっていますが、機種やプランによっては使えない場合がありますので確認してみるといいですね。
デザリングの方法は3種類
デザリングができる接続方法は3種類あります。簡単な特徴を紹介しますね。
- Wi-Fi
- Bluetooth
- USB
Wi-Fi
無線で使用でき通信速度がよく、広い範囲まで接続可能です。パソコンだけでなくプリンターやタブレットなど複数の機器と接続可能です。
しかし、デザリングしているスマホのバッテリーの消耗が激しく、長時間の使用は難しいでしょう。
Bluetooth
無線で使用できますが通信速度がWi-Fiより落ち、電波の範囲もWi-Fiより狭くなってしまいます。
接続する機器もBluetooth対応のものである必要があります。デザリングしているスマホのバッテリーの消費は少なくてすみますよ。
USB
直接ケーブルを繋いで接続します。通信速度が安定しており、接続している機器によっては充電しながら使用できるため長時間の利用も可能です。
ケーブルで繋いでいるため、デザリングは1台しかできません。しかもケーブルを持ち運ぶ必要があるため、荷物が増えてしまいますね。
次の項目からはiPhoneとAndroidの設定方法を紹介します。
Wi-Fiデザリングの方法
ここからはiPhoneとAndroidのWi-Fiデザリングの設定方法を紹介します。
iPhone
iPhoneでの接続方法は「設定」のアプリを開きます。「Wi-Fi」を選択し、Wi-Fiのスイッチをオンにします。次に「インターネット共有」をタップします。
「ほかの人の接続を許可」をタップし、スイッチをオンにしましょう。下に”Wi-Fiのパスワード”が表示されます。
Wi-Fiで接続するにはスマホの名前も必要になります。スマホの名前を確認するには「設定」アプリを開き、「一般」→「情報」を開くと1番上の項目に名前が表示されます。
Wi-Fiのパスワードとスマホの名前を、接続したい機器に登録するとデザリングが可能になります。
Android
Androidでの接続方法は、「設定」から「無線とネットワーク」を選択します。次に「テザリングとポータブルアクセス」→「ポータブルWi-Fiアクセスポイント」を選択します。
「アクセスポイントを設定」で「アクセスポイント名」と「パスワード」(黒点で表示されています)を決めましょう。このときに決めたパスワードは接続したい機器に登録するときに必要になります。
「アクセスポイント設定」の上に「ポータブルアクセスポイント」のスイッチがありますので、タップしてオンにします。
Bluetoothでデザリングする方法
ここからはiPhoneとAndroidのBluetoothの接続方法を紹介します。
iPhone
iPhoneでの接続方法は「設定」のアプリを開きます。「Bluetooth」を選択し、スイッチをオンにします。
「設定」画面に戻り、「インターネット共有」を選択し、「ほかの人の接続を許可」のスイッチをオンにします。接続したい機器のBluetoothスイッチをオンにしておいてくださいね。
Android
Bluetoothに接続する場合は「設定」から「デバイス接続」を選択し、「Bluetooth」をタップしスイッチをオンにします。接続したいBluetoothも接続オンにしておいてくださいね。
使用したい端末にお互いの端末名が表示されますので、確認しタップします(これをペアリングといいます)。
最後に「設定」から「無線とネットワーク」を選び「テザリングとポータブルアクセス」→「ポータブルWi-Fiアクセスポイント」を選び「Bluetoothテザリング」のスイッチをオンにすれば完了です。
USB接続でデザリングする方法
ここからはiPhoneとAndroidのUSB接続方法を紹介します。有線での接続ですので、USBケーブルが必要になります。
iPhone
「設定」のアプリを開き、「インターネット共有」をタップします。「ほかの人の接続を許可」をタップし、スイッチをオンの状態にしましょう。
iPhoneのライトニングケーブルなどを利用して、接続したい機器とiPhoneを繋げば完了です。
Android
「設定」から「無線とネットワーク」を選び「テザリングとポータブルアクセス」→「ポータブルWi-Fiアクセスポイント」を選び「USBテザリング」のスイッチをオンにします。
USBケーブルで接続したい機器と繋ぐと完了です。パソコンに接続する場合、インターネット接続を”Androidスマートフォン”にし、共有にしてくださいね。
Windows10なら「モバイルホットスポット」が便利
「Windows10」にはWi-Fiデザリングに似た「モバイルホットスポット」機能があり、パソコンがWi-Fiルーターの役割をします。
ホテルなどで有線LANのみの利用環境で、パソコンしかインターネットに繋げる手段がないときに便利ですよ。設定方法は「スタートボタン」から「設定」を選択し「ネットワークとインターネット」をクリックします。
「モバイルホットスポット」を選択し、「インターネット接続を他のデバイスと共有します」のスイッチをオンにしましょう。
「インターネット接続を共有する」で「Wi-Fi」を選択し、接続したい機器にネットワーク名とパスワードを入力すると利用できるようになります。ネットワーク名とパスワードは編集をクリックすると変更可能です。
USB接続だと1つの端末しかデザリングできませんが、この機能を利用すると最大8台まで接続可能になりますよ。
頻繁に使うならモバイルWi-Fiルーターを利用しよう
Wi-Fiデザリングは便利な機能ですが、頻繁に使用するとデータ通信量がすぐに上限に達してしまい料金が高くなってしまいますよね。
外出先でインターネットを使用する機会が多い人は「モバイルWi-Fiルーター」を使ってみてもいいですね。モバイルWi-Fiルーターは月額使用料(5,000円程度)が必要です。
便利に使用できますが、外出時に持ち運ばないといけないため荷物が多くなってしまいます。通信速度がよく接続先の機器のバッテリーのもちがよくなります。
しかし、モバイルWi-Fiルーターのバッテリーが消耗する恐れがあります。長時間利用する場合は充電器が必要になるかもしれません。
Wi-Fiデザリングのまとめ
この記事ではWi-Fiデザリングについて紹介しました。仕事でもプライベートでもインターネットを利用する機会が増えたので、デザリングの方法が分かれば便利ですよね。
メリットとデメリットや接続方法を紹介しましたが、利用してみるときにはスマホのデータ通信量の確認やデザリングの申し込みが必要な場合もありましたね。
ぜひこの記事を参考にして、デザリングの使用を考えてみてください。快適なインターネット生活を楽しんでくださいね。