「仕事をやめたい」と思うことは、会社員であれば、誰しもがあると思います。
ですが、辞めたくても辞められない状況であったり、本当に辞めていいのか悩んだりと気持ちがモヤモヤしませんか?
この記事は、そんな方必見!「仕事を辞めたい」と思った時の対処法や本当に仕事を辞めるべきかどうかの判断ポイントについて紹介します。
(トップ画像出典:https://pixabay.com/ja/photos/youtuber-%E3%83%96%E3%83%AD%E3%82%AC%E3%83%BC-%E8%84%9A%E6%9C%AC-2838945/#content)
みんなが「仕事をやめたい」と思う原因は?
では、「仕事を辞めたい」と思う原因はどのようなことが多いのでしょうか?
正社員として働く20〜50代の男女で、2020年に転職をした1500名の方が回答したアンケート結果を見てみましょう!
1位 | 給与が低かった |
2位 | 職場の人間関係が悪かった |
3位 | 会社倒産やリストラ・ハラスメント等の非自発的理由があった |
4位 | 仕事内容に不満があった |
5位 | 会社の将来性、安定性に不安があった |
6位 | 休日や残業時間などの待遇に不満があった |
7位 | 新しいことに取り組みたかった |
( 参考:https://mynavi-agent.jp/dainishinsotsu/canvas/2020/11/post-30.html )
ランキングから、仕事を辞めたいと思う原因の多くは、人間関係や福利厚生面、仕事内容など職場環境にあるようです。
「仕事をやめたいから退職」は危険!
もちろん、仕事を辞める、辞めないの判断は、個人の自由です。仕事を辞めたり、転職したりすることが最善の方法の場合もあるでしょう。
ですが、仕事を辞めるという選択肢にも、リスクが伴います。そのリスクを考えず、安易に「仕事を辞めたくなったから、辞める」と決断するのは辞めましょう。
- 理想の会社に転職したとしても、働き始めればイメージとのギャップが出てくる。
- 転職をせずに退職をすれば、貯蓄を切り崩す生活になり、生活面・精神的にストレスを感じるようになる。
- 次の転職先が思うように決まらない。
- 退職に伴う社会保障の切り替えや納付の手間が生じる。
本当に辞めるべきなのか、ほかに対処法がないのかよく考えた上で、「辞める」という選択をするようにしましょう。
では、「仕事を辞めたい!」と思った時、まず何をすればいいのでしょうか?次章で紹介します。
まずは「仕事をやめたい」と思った原因を見つけよう!
「仕事を辞めたい」と思った時に、まずして欲しいことは、仕事をやめたいと思った原因を突き止め、整理することです。では、そのやり方を紹介しますね。
Step1 なぜ辞めたいのか書き出す
まずは、なぜ辞めたいと思ったのか、全て書き出してみましょう。書き出すことで、漠然と辞めたいと思っていた人も理由が明確になってきます。
書き出してみたら、「不満なところはそこまで多くなかった」という気付きもあるかもしれません。どんなに小さなことでもいいので、辞めたいと思った理由を書き出してみましょう。
Step2 書き出したことを嫌な順に並べ替える
次に書き出したことを、嫌な順に並べ替えてみましょう。そうすることで、自分自身が本当に不満に思っていることが何なのか、整理することができます。
Step3 自分で解決できることとそうでないことを分ける
そして、最後に書き出したことを自分で解決できることと、そうでないことを分けましょう。
自分で解決できることが多い場合と、自分では解決できないことが多い場合では対処法が異なってきます。
以上の3段階を踏むことで自分が辞めたいと思っている原因に気付き、対処法を見つける手掛かりや退職するか否かの判断材料になります。
仕事をやめたい原因に気付いたら対処法を見つけてみよう。
仕事を辞めたい原因が分かれば、対処法を見つけてみましょう。今回は考えられる対処法を3つ紹介します。
自分のスキル不足が原因の場合は一度努力してみよう!
例えば、「営業が達成できなくて辛い」「他人より仕事のスピードが遅い」など自分のスキル不足が原因と思われる場合は、スキルアップできるように努力してみましょう。
現在は、様々な分野の情報が無料でインターネットで見つけることができます。そういったものを活用して、スキルアップを目指してみてください。
自分で解決できないことは、周りに相談してみよう!
自分では解決できないことがある場合、まずは上司や同僚など周りの人に相談してみましょう。
例えば、「仕事量が多い」ということを上司に相談すれば、仕事量を調整してくれるようになるなど、不満に思っていることを解決できるかもしれません。
また、直接的な解決策にはならなくても、客観的な意見をもらうことで新たな解決策の糸口が見つかるかもしれません。
自分では解決できないことが多すぎる場合は退職の選択肢も!
誰かに相談したとしても、解決できないことが多い場合は、退職や転職を視野に入れていきましょう。
次章から、仕事を「辞めてもいい状況」と「辞めてはダメな状況」について具体的に紹介していきます。自分がどちらに当てはまるか、確かめてみてください。
仕事を辞めてもいい人はこんな人!
ここでは、仕事を辞めてもいい、辞めた方がいいと思われる状況を5つ紹介します。
人間関係がストレス
1つ目は上司に冷たくされる、同僚にいじめられているなど人間関係が原因で辞めたいという人です。
人間関係が原因の場合、相手を変える必要があるため、自分だけで解決できる問題ではありません。人間関係で悩み、ストレスで体調を崩す前に辞めた方がいいでしょう。
労働時間が長い
2つ目は、長時間労働が辛くて辞めたいという人です。限られた人員で仕事をこなしていると、残業を強いられることもありますよね。
これが、繁忙期など一時的なものならいいですが、常に長時間労働を強いられ、プライベートの時間や睡眠時間が削られているのであれば、要注意です。
前述したように、一度上司に「仕事量が多い」と相談をしてみて、それでも状況が変わらないようであれば、辞めた方がいいでしょう。
会社の社風が合わない
3つ目は、会社の社風が合わなくて辞めたいという人です。会社にはそれぞれ、経営理念や経営方針がありますが、それが自分の考え方と合わない場合、働きづらさを感じると思います。
経営理念や経営方針はもちろん自分ではもちろん、上司や同僚に相談しても変えることは難しいです。会社の社風が合わず、ストレスとなっている方は辞めた方がいいでしょう。
正当な評価が受けられない
4つ目は正当な評価が受けられず、昇給や昇進を妨げられている人です。この場合、評価をする上司が変わらなければ、問題は解決できません。
1つ目の人間関係が原因で辞めたい方と似ていますが、他人を変えることは難しく、自分の努力で解決できる問題ではありません。この場合も、ストレスで体調を崩す前に辞めまた方がいいでしょう。
今の仕事が向いていない
5つ目は、今の仕事が向いていないのでやめたいという人です。1年間、会社で勤めると仕事内容が自分に合っているかどうかが、何となく分かってくると思います。
1年間勤めて、やりがいや楽しさを感じることが全くなかったという場合は、自分が面白いと思える仕事を見つけ、転職も1つの手段かもしれません。
仕事を辞めてはダメな人はこんな人!
今度は逆に、仕事を辞めてはダメ、辞めない方がいいと思われる状況について3つ紹介します。
寿退職
1つ目は、結婚を機に仕事を辞めたい人です。引っ越しを伴う結婚の場合はやむを得ませんが、目の前の仕事が辛く、結婚を口実に仕事をやめたいと思っている方は一度よく考えてみてください。
寿退職をすれば、キャリアは途切れます。また、いざ別の職場へ復帰しようと思っても、出産や子育てが重なり、思うように復帰できない可能性もあります。
そういった危険性があることを踏まえて、仕事をやめるべきかどうかもう一度考えてみましょう。
家族の介護
2つ目は、家族の介護で仕事をやめたいという人です。家で親の介護をしているという方もいると思います。
介護が心身ともに負担になって仕事を辞めたくなることはあると思いますが、介護を理由に仕事を辞めるのは危険です。
仕事をやめれば収入はなくなり、生活は苦しくなります。また介護が終わって再就職しようと思っても、退職前と同じ条件での就職は厳しくなります。
仕事を辞めるという選択ではなく、時短での勤務や介護休暇などの制度が使えないか、1度職場に相談してみましょう。
給料が安い
3つ目は給料が安くて仕事を辞めたいという人です。生活に直結するものであるからこそ、給料は大切ですが、給料が安いというだけで仕事を辞めるのは、危険です!
例えば、今の職場より給料が高い転職先がなかなか見つからなかったり、見つけたと思っても仕事内容が過酷であったりと転職活動が上手くいかない可能性があるからです。
給料以外で不満なことがないのであれば、仕事で実績を上げたり、資格取得をしたりとキャリアアップして給料を増やす方法を模索するのが良いでしょう。
「うつ症状がある」という場合は、まず休職を!
「仕事に行きたくない」「仕事が辛い」という気持ちは誰しもが持つ感情ではありますが、それがあまりにも強い場合は、うつ症状の可能性があります。1度、うつ症状が出ていないか、確認してみてください。
- 不眠
- 食欲がなくなる
- 動機や息苦しさ
- 倦怠感・疲労感
- 抑うつ感
- 自分を責める
- 会話の内容が頭に入ってこない 等
上記のような症状がある場合、1度上司に休職ができるかどうかを相談してみましょう。
退職・転職を決意!辞める前にすべきこと
いろいろ悩んで、最終的に退職や転職を決意される方も多いと思います。仕事を辞める時、出来るだけ円満に退職したいですよね!
円満に退職をするために、辞める前にすべきことを3つ紹介します。
退職日の2〜3ヶ月前までに退職の意思を伝える
1つ目は、退職の意思は余裕を持って2ヶ月前までに伝えるようにしましょう。
退職をするには、社会保障に関わる処理があったり、仕事を引き継がなければならなかったり、やることがたくさんあります。
退職に伴う処理や仕事の引き継ぎが、余裕をもって出来るように、早めに退職の意思を伝えましょう。
お世話になった人には直接、退職の意思を伝える
2つ目は、お世話になった人には直接、退職の意思を伝えましょう。ずっと面倒を見ていた人や仲良くしていた人の退職を人づてに聞かされるのは、複雑な心境になるものです。
仕事を教えてもらった先輩や苦楽をともにした同僚などには直接、退職の意思を伝えましょう。
引き継ぎがスムーズにできるように、手順書を作成する
3つ目は、引き継ぎがスムーズにできるように自分の業務をまとめた手順書を作っておきましょう。
文書で伝えるのが難しい場合は、実際の業務を見てもらったり、説明したりなどしっかり引き継ぎを行って、後任者があなたの退職後に困らないようにしておきましょう。
「仕事をやめたい=甘え」ではない!
最後に、「仕事をやめたい=甘え」ではないということです。筆者自身、「仕事を辞めたいと思うのは甘えているからだ」と考えていた時期があります。
しかし、決してそんなことはありません。SNSで検索をすれば、「仕事をやめたい」「仕事が辛い」といった内容のものがたくさん出てきます。
https://twitter.com/5vhb0qdmifdkeiq/status/1404726332538253312
「仕事をやめたい」と思うのは、あなただけではなく、誰しもが思うことです。「仕事をやめたい」と思った原因を知り、あなたに合った対処法を見つけてくださいね。
【まとめ】仕事をやめたい時の対処法はやめたい理由次第!
仕事をやめたいと思った時の対処法は、辞めたいと思った原因で変わってきます。ですので、まずは、なぜあなたが「仕事を辞めたい」と思ったのか突き止めてみましょう。
- 仕事をやめたい原因を突き止める
- Step1 なぜ辞めたいのか書き出す
- Step2 書き出したことを嫌な順に並べ替える
- Step3 自分で解決できることとそうでないことに分ける
一時の感情で仕事を辞めると、後に後悔することも多いです。仕事をやめたいと思った時は、まず原因を突き止めて、最善の対処法を見つけましょう。