「ムジボウシインコとはどんな鳥?」「見た目の特徴や情報を知りたい。」と思ったことはありませんか?
名前は知っているけど情報が少ないので悩みますよね…。そこで今回はムジボウシインコについて詳細をまとめました。
ムジボウシインコについて詳しく知りたい方はこちらの記事が参考になりますのでぜひ最後までご覧ください。
(出典:https://pixabay.com/ja/photos/%e7%be%bd%e6%af%9b-%e3%82%aa%e3%82%a6%e3%83%a0-%e3%82%ab%e3%83%a9%e3%83%95%e3%83%ab-731450/#content)
ムジボウシインコのプロフィールとは?
ムジボウシインコは大型のインコで、こちらの動画では一番右側に映っています。大きな目と抹茶のような深い緑色が印象的ですね!
目属科科 | インコ目 インコ科 ボウシインコ属 |
分布 | メキシコ南部~南米北部、ベネズエラ、ガイアナ、スリナム |
体長 | オス 40~43cm / メス 40~43cm |
体重 | 500g〜800g |
ムジボウシインコは会話や芸を覚えてヒトを楽しませるラテン気質の鳥類として有名で、明るくて人懐っこい性格なのでコンパニオンバードにとても向いているでしょう。
野生のムジボウシインコは低地に生えているサボテンなどの有刺植物(ゆうししょくぶつ)が密生している土地や森林が点々と存在する環境が好きです。
昼行性のため夜間は高い樹木の上や岩石の割れ目に集まって休息を取ります。10羽以下の小規模な群れを成して生活しており、餌や水が豊富に存在する地域では最大で100羽を超える団体になるそうです。
コンパニオンバードとは単に「見て楽しむ、聞いて楽しむ」だけのペット鳥ではなく手に乗り、飼い主と遊び、コミュニケーションをとることを喜びとする鳥です。
ムジボウシインコの特徴とは?
幅の広い羽をもち、全長40㎝ほどもある大きなインコです。全身はほんのり白がかったような美しい緑色で目のフチは白色なのが特徴です。
そして、大きなくちばしは黄色~灰色で先端は特に濃い灰色をしています。
野生のムジボウシインコは木の枝に止まると体の緑色が保護色になり、なかなか見つけることができません。
ボウシインコの仲間にはキエリボウシ・アカボウシ・アオボウシなどがいて、それぞれの特徴を活かした名前であることが多いです。次にムジボウシインコの食事について紹介していきます。
ムジボウシインコはいったい何を食べるの?
ムジボウシインコの食事は野生下と飼育下では違いがあり、まず野生のムジボウシインコは果物・豆・種子・花を食べています。
次に飼育されているムジボウシインコは主食としてインコ・オウム専用混合フードを食べ、副食として野菜(青菜・小松菜など)・果物(リンゴ・みかんなど)、昆虫(ミルワーム)を食べさせ飽きないようにしましょう。
飼育されているムジボウシインコは害のあるものを食べませんが、野生のムジボウシインコは毒性の強い植物の実を食べてしまった場合、毒素を中和するために解毒作用のある泥を食べる習慣があります。
アボカド・ネギ類はインコにとって猛毒ですのでご注意ください。
ムジボウシインコはなぜ飼いにくいと言われるのか?
こちらではムジボウシインコがなぜ飼いにくいのかについてお伝えします。
「『かわいい!』という気持ちで飼ったがこんな大変だと思わなかった…。」と後悔したり嫌な思いをする前に、一度ぜひご覧ください。飼いにくい理由について6つ紹介します。
- 力が強い
- 防音対策が必要
- お金がかかる
- 旅行に行けない
- かなり長寿
- 噛まれて大けがをする可能性がある
①力が強い
まずはおっとりとした性格のムジボウシインコですが力が強く、大きなくちばしや足などの扱いには気をつけましょう。特に成熟したオスは気性が荒いので注意するべきです。
ムジボウシインコは小鳥用のゲージを壊してしまうほどのパワーを持っており、小さな子供がいるお家では噛みつかれるなどとトラブルになる可能性があるので危険です。
もし飼うのであれば十分な太さと強度のある大きなケージを用意しましょう!さらにムジボウシインコは賢く、出入り口の開閉方法をすぐに覚えてしまいますので、丈夫なカギを取り付けて対策しましょう。
②防音対策が必要
2つ目の理由は他の大型のインコに比べおとなしい種類ですが、突然「キーキー」と大きな声を出すこともあります。ムジボウシインコの鳴き声はこちらの動画をご覧ください。
残念ですが鳴くことや噛むことは自然現象なので、直らないと思った方がいいでしょう。もし集合住宅で飼う場合その鳴き声は迷惑になってしまう可能性があるのでよく検討するべきです。
③お金がかかる
大型のインコになるとお世話をするのにはそれなりの費用がかかります。
逃げ出さないように丈夫なゲージを購入することになりますが、ステンレス製のケージは通常の金属製のケージに比べ3倍値段が高くなります。
毎日のフードも小型のインコと比べると体が大きいのでその分、お金がかかります。
先ほども書きましたが防音対策が必要で、そのためのアクリルケースを購入するとなればかなりの大きさが必要になります。なので大型インコを飼い続けるためにはお金が必要です。
④旅行に行けない
長時間会えない時間があると、インコにとって大きなストレスになり信頼関係が崩れてしまいます。なので飼った際には旅行に行くことが難しくなるでしょう。
インコによって性格は違いますが、二泊三日空けても大丈夫な場合もあれば1日空けるだけでもかなりのストレスになる場合もあります。
もし一緒に行けるような場所であれば問題はないのですが、まだまだインコと一緒に泊まれるホテルは少ないので長期の旅行は厳しいでしょう。
⑤かなり長寿
ムジボウシインコの寿命は、約40年~50年と言われています。
かなり長生きなので飼い主が先に亡くなってしまう可能性もありますよね…。
なので「インコを飼う前に最後まで飼いきれるのか?」や「もし飼えなくなった場合はどうするのか?」を考える必要があるので気軽に飼えないポイントの一つと言えるでしょう。
⑥噛まれて大けがをする可能性がある
インコは本能的に噛むので、噛まないようにするのは不可能と言えるでしょう。
大型のインコに本気で噛まれるとケガするのは当たり前のことなので、もし許せないのであれば飼うのを考え直すべきです。
【スキンシップが好き!】ムジボウシインコの魅力とは?
前章でお話したとおりムジボウシインコは飼いにくい点が多いのですが、人によく懐きスキンシップが大好きです。明るく、人に慣れやすい性格はかなり魅力的で飼い主のよき遊び相手になります。
そのためムジボウシインコとスキンシップの時間が沢山とれる方がおすすめです。
ムジボウシインコはおしゃべりが苦手な傾向がありますが、一生懸命覚えてしゃべろうとする姿がかわいく、一緒にいてとても楽しいペットとなるようです。
かなり長寿!?ムジボウシインコの寿命とは?
先ほども少し書きましたがムジボウシインコの寿命は、約40年~50年と言われています。長寿であることの一番のメリットは長い間一緒に過ごすことができることです。
さらにペットを育てることで心が癒され、愛情が湧きメンタル面の安定に繋がります。
インコはかなり長寿なのでペットとして実際に飼っている例では祖父から現在まで親子3代にわたってお世話をしている家庭もあるようです。ここまで長生きだときちんと飼育できるのかを検討する必要がありますね。
大型のインコは鳥類に関する知識をしっかりと持ち、最後までしっかりと面倒が見られる責任感の強い愛鳥家の方が飼うのにおすすめです。飼い始めるのであれば将来飼いきれるのかも考えましょう。
ムジボウシインコは価格が変動する!?
ムジボウシインコの価格は、一般的に約20万円~約35万円です。最低でも約10万円前後、最高で約50万円する場合あります。とても高価なインコですね!
種類によって価格の変動があり、大型インコはめぐり合う機会によってお迎え価格が変わります。「前に見たときと値段が違う…。」なんてこともあるようです。
ムジボウシの価格の詳細は年齢や販売店によって異なるため、購入希望のお店にて改めてご確認ください。
オウム・インコを見分ける3つの違いは?
ここで「オウムとインコの違いについてよくわからない。」という方のために違いを3つ紹介していきます。
- 体の大きさ
- 色の違い
- 体の特徴的なパーツ
体の大きさ
個体による例外はありますが体の大きな方はオウム、小さな方はインコという違いがあります。
鳥の体の大きさについてですが一般的に野鳥の場合、スズメ・ムクドリ・キジバト・ハシブトガラスを「ものさし鳥」と言い、スズメより小さいやカラスより大きいなどと表します。カラスより大きければオウムです。
鳥の大きさはくちばしから尾までの長さを測り、それが全長です。
色の違い
オウム・インコの見分ける点でわかりやすいのが色の違いです。一般的に地味なのがオウム、派手なのがインコと言われています。
オウムは黒や白その他の単色ですが、反対にインコはカラフルで羽と胴体で色が違ったり、色のグラデーションが美しく華やかな色合いが特徴的です。
体の特徴的なパーツ
特徴的なパーツで冠羽(かんう)と言われる冠状の飾り羽が頭についています。この冠羽がついている方がオウムで、無いものがインコです。
極端な例ではありますがこの写真のように頭にチョンと羽がついていて、これを冠羽と言います。
興奮したり驚いたりすると、冠羽をたたせて気持ちを表現するのでとてもわかりやすいです。
インコの種類、サイズごとに紹介!
インコの主な種類について大型・中型・小型のサイズごとにわけて紹介していきますね!
大型インコは体や声が大きく飼育には心構えが必要ですが憧れますよね!大型インコにはヨウム・モモイロインコ・オオハナインコ・ボウシインコ・コンゴインコがいます。
中型インコは体が丈夫で寿命が長く初心者におすすめです。オカメインコ・アケボノインコ・ドウバネインコ・メキシコインコ・シロハラインコ・ヒインコが中型インコです。
小型インコは特に初心者に人気でペットショップで多数取り扱われていて、主にセキセイインコ・サザナミインコ・アキクサインコ・スジハラスミレインコ・マメルリハがいます。
ムジボウシインコは緑が特徴的な美しい鳥!
今回はムジボウシインコについて紹介してきました。ムジボウシインコは全長が約40㎝の大きなオウムで全身が美しい白がかった緑色のインコです。
人とのスキンシップが好きでおっとりとしたおとなしい性格ですが、大きなくちばしや足はパワーがあり成熟したオスは気性が荒いので噛みついたりと少々危険な面もあります。
しかし見た目の愛らしさと一生懸命しゃべる様子はかなり魅力的です。動画や写真を参考にぜひ理解を深めてみてはいかがでしょうか?ここまで読んで下さりありがとうございました。