「スマホ料金、高いな…」「ネットも通話も使ってないのに、毎月1万円以上なんだよね…」
「そもそも格安SIMとは何?」「なんで安いの?どうせデメリットだらけでしょ?」
スマホのことはよく分からなくて…。そんな悩みをお持ちではありませんか?本記事では、大手通信キャリアとの違いや『格安SIM』についてメリット・デメリットを含め紹介します。
記事を最後まで読み終えたあなたは、「今のスマホ料金が高い理由」や「格安SIMと安さの秘密」を理解できるだけでなく、【月々の費用を5千円以下に抑えるための方法】をも手に入れるでしょう。
<アイキャッチ画像出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/1697310?title=キャリア携帯と格安SIMを比較する女性&searchId=3156606592>
『SIM』とは何? → あなたのスマホにも入ってます
格安SIMの『SIM(シム)』とは、スマホの中に挿入されているICカードのことです。SIMカードとも呼ばれ、スマホにあるSIMカードトレーに装着することで、電話やインターネット通信が可能となります。
SIMカードには電話番号や利用者の情報などが記録されており、誰が電話して、インターネット通信を行い、どこに居るのかを識別しています。ちなみにガラケーもSIMカードが使われています。ご存知でしたか?
『格安SIM』とは? → 大手よりも安価なサービス事業者
NTT docomo・au・SoftBankといった大手通信キャリアよりも、スマホの通信費用を格安で提供する事業者のSIMを『格安SIM』と呼んでいます。代表的な事業者は以下のとおりです。
- イオンモバイル
- 楽天モバイル (ラクテンモバイル)
- IIJmio (アイアイジェイミオ)
- LINEモバイル (ラインモバイル)
- mineo (マイネオ)
★格安SIMの取り扱い事業者を『MVNO(Mobile Virtual Network Operator)』、日本語で『仮装移動体通信事業者』と呼んでいます。
なんで安いの? → 安価には理由がある
大手通信キャリアは、アンテナや基地局といった通信設備を自費で設置して維持と運用をしています。また、CMや広告、店舗及び運営に伴う人件費などのサービスにも費用をかけているため、通信費が高いのです。
一方、格安SIMを取り扱う事業者は、キャリアの回線を借りてサービスを提供しています。新規で通信設備を設置する必要がなく、広告費や店舗の運営、人件費などの費用を抑えて格安の通信費を実現しているのです。
安い方でイイよね! → 良しあしがあります
大手通信キャリアの使い心地そのままで格安SIMに移行できると思っているあなた、ちょっと待ってください。格安SIMがそれほど万能なら、みんな大手キャリアから乗り換えていますよね?
実は、前述の理由以外にも大手キャリアと異なる『安い理由』があるのです。ここで簡単に格安SIMのメリット・デメリットについて紹介します。
- 月々の費用が安い (月額0円からのプランも!)
- 料金プランが多く、選択肢が豊富 (自分にあったプランを見つけやすい)
- 2年縛りや解約金が無いプランがほとんど (違約金などの心配が少ない)
- 通話や通信の品質は大手キャリアと同じ (通信エリアの心配なし)
- キャリアメールが使えない(〜@docomo.ne.jpなど)
- サポートが大手キャリアほど手厚くない(お店で直接聞けない)
- 大手キャリアより通信が安定しない、速度が遅いときがある
- ショートメール(SMS)や無料通話が別料金
大手と格安SIMの中間、『サブブランド』という選択肢もある
サブブランドとは、大手キャリアが展開する低価格帯のサービスです。国内では、KDDIの「UQ Mobile(ユーキュー モバイル)」、ソフトバンクの「Y! mobile(ワイモバイル)」が該当します。
多くの事業者が参入している格安SIMの中でも、大手キャリアのサブブランドに位置づけられる「UQ mobile」と「Y! mobile」は人気を集めています。
どちらも大手キャリアより割安な月額料金で利用できることや、格安SIMの中では通信品質がよく、全国各地にサポート対応する実店舗を設けるなど、MVNOの弱点を大手キャリア並みにカバーしています。
ちなみに、最新モデルではないものの、日本で根強い人気の「iPhone」シリーズを取り扱っていることもポイントです。
大手キャリアが新プラン発表!→契約変更は待ったほうがいい?
NTT docomoが2020年12月に新料金プラン『ahamo(アハモ)』を、続けてauが『povo(ポヴォ)』、SoftBankが『LINEMO(ラインモ)』と新プランを発表しました。
大まかな内容は【データ通信容量が月々20GB、5分間の無料通話込みでおよそ3,000円】という破格のプランです。
月々の通信費用が5,000円以上となっている場合は、契約キャリアの各々のプランに移行するだけでも費用を安く抑えることができるでしょう。
しかし、本プランも『キャリアメールが使えない』『サポートが乏しい』などデメリットとなる点もあります。「夢のようなプランだ!」と言って、すぐに飛びつかないよう注意が必要です。
格安SIMもさらに値下げで競争激化 →どうしたらいい…?
格安SIM事業者もこれを受けて、料金の改定やデータ容量の増量といったプランを発表しており、これからも大手キャリア、サブブランド、格安SIM事業者で料金の競争が加熱していくことが予想されます。
「もっと待てば安いプランが出るかも…」と考えてしまいますか?でも、あなたは『今のスマホ料金が高いので何とかできないか』と感じていたはずです。
上述のようにahamo・povo・LINEMOへ移行するだけでも費用を抑えることができます。
また、格安SIMの各社サイトを確認して料金を比較すれば、月々のスマホ料金が1/3以下、一人当たり1,000円台の料金になるプランも見つかるでしょう。
まとめ → 結局『格安SIM』とはどんなモノ?
最後に、格安SIMとは?その答えを、3つの内容にまとめて紹介します。
- 『SIM(シム)=SIMカード』とは、スマホの中に挿入されているICカード。
- 『格安SIM』とは、大手通信キャリアよりも費用を格安で提供する事業者のSIM。
- 通信網の整備維持や店舗の運営、人件費などの費用を抑えている。
※大手と格安SIMとの中間、『サブブランド』という選択肢もある
※料金プランの改定があり、スマホ料金を見直す良いタイミングである
携帯電話が普及しはじめたとき、3大キャリアしか選択肢がありませんでしたが、今は倍以上の通信会社と比較検討ができます。
格安SIMについて理解できたあなたの次のステップとして、会社の同僚や友人に詳しい話を聞いてみましょう。大手キャリア担当者よりも親身になって教えてくれますよ。
格安SIMについて理解度が深まれば、あなたの望む安くて良いプランが必ず見つかることでしょう。