あなたはタマヤブワラビーをペットショップで見かけたことはありますか?タマヤブワラビーは小型とはいえ、カンガルー科の動物です。
初めて見た方は、「えっ!カンガルーが自宅で飼えるの?!」と驚くことも多いのではないでしょうか?飼うには相応の広さが必要になりますが、十分家庭で飼うことは可能です。
この記事ではタマヤブワラビーを飼育するときの飼育法、特徴や性格について紹介します。最後まで読んで、特徴や飼育法を理解していきましょう!
アイキャッチ画像出典:https://unsplash.com/photos/x9YUlhHsI6g
まずは知っておこう!タマヤブワラビーの基礎知識
ワラビーとカンガルーはどちらも有袋類カンガルー目カンガルー科の動物で、明確な区別があるわけではありません。
カンガルーの中で体重25kg以下の小型種を「ワラビー」と区別しています。ワラビーはカンガルーに比べて後ろ足と尾が短いという特徴もあります。
タマヤブワラビーは体長が50~70cm、体重が7~10kgほどです。大きさが猫と同じくらいの小さなワラビーで、ワラビーの中では中型にあたります。
タマヤブワラビーの原産国はオーストラリアで、野生のタマヤブワラビーはオーストラリア南部の島に生息しており、主に低木林などで暮らしています。
知っておかないと危険!タマヤブワラビーの性格
好奇心旺盛で、何にでも興味をもつ遊び好きな一面があります。ただし、1度覚えたイタズラは繰り返してしまうため、食べてはいけないものや危険なものには近づけないようにしましょう。
また、ある程度成長した個体の飼育は、警戒心が強く大変臆病なため、じっくり期間をかけて接していくことが必要です。過度なスキンシップは控えましょう。
環境に慣れてくれれば手から餌を食べてくれたり、お腹を出してくつろぎ、リラックスする様子を見られることもあるようです。
意外と安い?タマヤブワラビーの値段
タマヤブワラビーは特定外来種に指定されていませんので、特殊な許可が不要で、普通にペットショップで購入可能です。
タマヤブワラビーを購入する際の価格は20~40万円とされています。しかし、一般的なペットショップで販売はされていませんので、珍しい動物を販売しているペットショップを探しましょう。
ただし、ペット本体の価格だけではなく大型のケージや、外で遊ばせる場合はフェンスが必要になったりと、環境を整える際の費用も別途考える必要があるので注意しましょう。
飼育は計画的に!タマヤブワラビーの寿命
タマヤブワラビーの寿命は約10〜15年です。十分なスペースや静かで落ち着ける環境などをきちんと整えてあげられるかどうか、飼う前にはしっかりと検討しましょう。
比較的長生きなのですが、ワラビーを診察してくれる獣医師は多くありません。ワラビーをペットとして飼う前にワラビーを診察してくれる獣医師を探しておくことをおすすめします。
お迎えしたら、愛情をもって少しずつコミュニケーションをとり、時間をかけながらタマヤブワラビーとの信頼関係を築いていってくださいね!
これだけは抑えておこう!タマヤブワラビーの飼い方の基本3選
実際に飼うことを考えると自宅での飼育が可能かどうか気になりますよね。
タマヤブワラビーのおおまかな情報が分かったところで、ここからはタマヤブワラビーの具体的な飼い方の基本を3つ紹介していきます。
しっかり環境を整えれば十分に一般家庭でも飼育が可能となっています。しつけや餌のやり方も紹介していきますので、気になる方は要チェックです。
以下の項目に分けて紹介していきますので、しっかり読んでいきましょう!
- 飼育環境
- しつけ
- 餌
タマヤブワラビーの飼い方の基本①:飼育環境
タマヤブワラビーは温暖な環境に暮らす動物ですので寒さが苦手です。徐々に環境に慣れていくということもありますが、基本的には一年中25℃〜32℃の温かい環境を整えてあげましょう。
カンガルーやワラビーの中では小型といっても、飼育するにあたっては大きめのケージが必要になります。犬用のケージやサークルなど、高さや面積が十分なサイズのものを用意してあげましょう。
自由に運動するスペースも必要ですが、ジャンプ力があり些細なことでも驚いてパニックになることがありますので、天井や壁などに激突してケガすることのないよう配慮してあげる必要があります。
ワラビーの幅が狭くて長い後ろ足は床に接する面積も広く、ケージの床面が金網になっている場合はこすれて傷ついてしまうことがあります。わらや敷き用の牧草をたっぷりと敷いてあげましょう。
タマヤブワラビーの飼い方の基本②:しつけ
ワラビーはしつけに向かない動物です。こちらが大きな声を出したりリアクションをとるとびっくりしてさらに臆病になってしまい、その後もなかなか警戒心を解いてくれないということにもなりかねません。
少しずつ声をかけるなど、驚かさないように接することが大切です。また、大きな音がする環境はストレスになりますので静かで落ち着ける環境を用意してあげましょう。
好奇心旺盛ゆえ、遊び好きな一面もありますので、一度覚えてしまった悪いイタズラを繰り返すこともあります。
そんなときも怒るのではなく、イタズラを起こさせてしまった飼い主側に責任があると考え、イタズラできないように工夫するなど冷静に対処しましょう。
タマヤブワラビーの飼い方の基本③:餌
タマヤブワラビーは草食性の動物です。野生では草や木の葉、木の皮などを食べて暮らしています。
ぺットとして飼う場合は、同じく草食性のうさぎなどのペレット(総合栄養食)と牧草を主食として与え、りんごやみかんなどの果物や小松菜などの野菜を副食として与えましょう。
タマヤブワラビーは夜行性のため、昼間はケージで休ませ、夕方〜夜にかけて遊ばせてあげるといいでしょう。食事もその頃に与え、決まった時間にあげるようにします。
さらに、ウサギのようにトイレは覚えないため、敷いた草などが汚れたり湿ったらこまめに交換し、飼育スペースは清潔に保つようにしましょう。
重要!タマヤブワラビーの飼う時の注意点
先述しましたが、タマヤブワラビーは珍しいぺットのため、診てくれる動物病院が限られます。何かあったときに頼ることができる動物病院が近隣にあるかどうかを確認するのもお忘れなく!
また、好奇心旺盛のためいろいろな物に興味を持ち、何でも食べようとします。草をしっかりと手に持って食べるなど手先が器用です。
そのため、ケージ内はもちろん、ケージの外に出して遊ばせる際は十分身の回りに気をつけてあげましょう。
あらかじめカーテンや絨毯、観葉植物などのインテリア類、身近な衣類やタオル、新聞紙やティッシュなどの小物まで触られそうなものは片付けるか手が届かないように工夫しておきましょう。
タマヤブワラビーってどんな動物?まとめ
今回の記事ではタマヤブワラビーについて、どんな動物か、飼育が可能かを紹介してきました。以下に内容をまとめます。
- タマヤブワラビーは体長が50~70cm、体重が7~10kgのカンガルー科の動物
- 好奇心旺盛な性格で、何にでも興味をもつ遊び好きな一面がある
- タマヤブワラビーを購入する際の価格は20~40万円
- 飼育環境には温度や広さに気を付ける
- しつけに向かないのでストレスを与えない環境を整える
- 草食性のためうさぎなどと同じような餌を与える
- 診てくれる動物病院が限られるので、近隣の施設をしっかり確認しておく
飼育にはそれなりの環境を整える必要があるため、ハードルが高いです。しかしそれを乗り越えれば飼うことは可能です。覚悟がある方は購入を検討してみてはいかがでしょうか。