昨今話題になっている格安SIMとキャリアスマホの具体的な違いがわからないという方も多いのではないでしょうか。
通信プランは安く抑えたいけど、通信速度が遅くなったり、今使っているサービスが使えなくなるかもしれないと思うと、なかなか乗り換える気になれませんよね。
今回は、格安SIMとキャリアスマホの通信プランの違いをお伝えしますので、乗り換えを検討されている方はぜひ参考にしてみてください。
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格安SIMとキャリアスマホの主な違い
まずは格安SIMとキャリスマホの主な違いについて4つお伝えします。
- 格安SIM業社は店舗が極端に少ない
- キャリメールが使用できない
- 格安SIMは解約による違約金が発生しない
格安SIM業者は店舗が極端に少ない
格安SIM業者は、店舗を持っていないまたは少ない業者が多いです。大手のキャリアであれば、自分が住んでいる近くにほぼ必ず店舗がありますよね。
しかし、格安SIM業者は店舗を持っておらず、全ての手続きをオンラインで完結するようにできています。
キャリアメールが使用できない
大手キャリアで契約すれば、@docomo,ne.jpや@softbank.ne.jpなどの各キャリアに紐付いたメールアドレスがありますが、格安SIM業者にはこのメールアドレスがありません。
そのため、GmailやiPhoneユーザーであればICloudのメールアドレスにて代用する必要があります。
格安SIMは解約による違約金が発生しない
格安SIM業者では解約による違約金が発生しません。大手のキャリアであれば、契約期間中の解約で違約金が発生するケースも多いですが、格安SIM業者では、契約期間中に解約しても違約金が発生しません。
キャリスマホよりも格安SIMが安い理由
それでは、格安SIMがなぜ大手キャリアよりも安く契約できるのかについて3つお伝えします。
- 実店舗が少ないため固定費が抑えられている
- 基地局をレンタルしている
- 自分で必要なサービスをカスタマイズできる
実店舗が少ないため固定費が抑えられている
先述したとおり、格安SIM業者は店舗をほとんど持っていません。そのため、店舗維持にかかる家賃や人件費などの固定費がかかりません。
この固定費が削減できている分、通信プランを安く提供することができています。
基地局をレンタルしている
これも前章で述べましたが、格安SIM業者は電波を発信する基地局を大手キャリアからレンタルしています。
そのため、基地局の固定費が掛からず、固定費を削減できているので、その分通信プランを安くすることができています。
自分で必要なサービスをカスタマイズできる
大手キャリアでは店舗で契約する際に、ある程度プランが決められており、自分には不要なサービスが付いていることも多いかと思います。
しかし、格安SIM業者では、個人単位で通信プランをカスタマイズすることが可能です。そのため、自分に不要なプラン内容を除外することができるので、料金を抑えられるケースが多いです。
格安SIMの通信速度
格安SIMでは大手キャリアの基地局をレンタルしているため通信速度が遅いことがあります。この原因と解決方法についてお伝えします。
格安SIMの通信速度は遅くなることがある
先述したとおり、格安SIM業者は大手キャリアの基地局をレンタルしています。
仮に、基地局での通信が混雑した場合に、通信が優先されるのは大手キャリアで契約しているスマートフォンであり、格安SIMの通信は後回しにされる傾向にあります。
そのため、人々がスマホをよく使用している12時や18時などの時間帯は、通信が混雑しやすく、一時的に通信速度が遅くなることはあります。
通信速度が落ちた時の解決方法
通信速度が遅いなと思ったら、アプリのバックグラウンド更新をオフにすると解消されることが多いです。
また、スマートフォンを再起動することでも解消できることがありますので、通信速度が遅いなと思ったら、ぜひ試してみてください。
格安SIMとキャリアスマホの通信料金
格安SIMと大手キャリアの通信料金の違いは一概には言えませんが、4,000円以上も格安SIMの方が安いケースもあります。仮に4,000円安いとするなら、1年間で48,000円節約することができます。
それだけスマートフォンの通信料金を見直すことによるコストインパクトは大きいのです。
また、通信プランも大容量の通信プランが格安SIMでは用意されており、ギガホなどの大手キャリアのプランよりも格安で契約することができます。
キャリアスマホの格安プランと格安SIMの比較
最近大手キャリアから格安のプラン(ahamo povo LINEMO)が出ましたが、全て3,000円弱の値段となっており、また通信プランも1つから2つになっています。
しかし、まだ格安SIMの方が断然安い場合が多いです。今回登場した大手キャリアの格安通信プランは、月に20GBが最大通信量のプランになっています。
そのため、月に20GBも使用しないのであれば、格安SIM業者でこれ以下のプランを契約することで、さらに値段を抑えることができます。
格安SIMが適している人
それでは、格安SIM業者に乗り換えたほうがいい人についてお伝えします。
- とにかく料金を抑えたい人
- 比較的都市圏に住んでいる人
- キャリア独自のサービスを使用できなくてもいい人
- スマホを2台持ちしたい人
- 電話番号で電話をしない人
月々の携帯料金を抑えたい人は、確実に格安SIMへ乗り換えるべきです。前章でもお伝えしましたが、格安SIMに乗り換えることで、平均で年に3万円から4万円安く抑えることができます。
そのため、スマホを動画視聴用と連絡用に分けたい場合などは、2台持ちも可能になる金額になっています。
また、格安SIMの弱点である通信速度についても、都市圏に住んでいる方であれば、特に不便を感じることなく使用できることもおおいので、都市圏に住んでいること、格安SIMに乗り換えることをお勧めします。
キャリアスマホが適している人
それでは、次にキャリアスマホの通信プランが適している人についてお伝えします。
- キャリメールをよく使用する人
- 家族割などの通信割引を使用している人
- 電話をよく利用する人
- キャリア独自のサービスを使用している人
大手キャリアの通信プランが適している人は、キャリアメールを使用していたり、家族割や動画視聴サービスの割引などの大手キャリアにしかないサービスを使用している人が該当します。
こういった方は、サービスの内容にもよりますが、大手キャリアの格安プランへの乗り換えを検討することをお勧めします。
キャリアスマホから格安SIMへの乗り換え準備3選
それでは、格安SIMへ乗り換える際にやっておくべきことをお伝えします。以下3点を乗り換える前に準備しておきましょう。
- MNP予約番号を契約キャリアに問い合わせる
- 身分証明書を用意する
- キャリア以外のメールアドレスを用意する
MNP予約番号を契約キャリアに問い合わせる
MNP予約番号は格安SIMに乗り換える際に、電話番号の引き継ぎのために必要になります。MNP予約番号は契約中のキャリアに問い合わせればすぐにわかりますので、事前に確認しておきましょう。
身分証明書を用意する
格安SIMへの乗り換えの際の手続きはオンラインで行うことがほとんどです。そのため、手元にマイナンバーカードや免許証など顔写真付きの身分証明書を用意しましょう。
また、保険証などの顔写真のない身分証明書の場合は住民票などが必要となることもありますので、事前に契約を検討しているキャリアの必要書類を確認しておきましょう。
キャリアメール以外のアドレスを用意する
格安SIMでは大手キャリアが提供しているキャリアメールが使用できません。そのため、Gmailなどのキャリアメール以外のアドレスを用意しておきましょう。
キャリアスマホのSIMロックは解除しよう!
格安SIMに乗り換えるなら、スマートフォンのSIMロックは解除しておきましょう。
SIMロックとは、大手キャリアを契約した際に設定されるもので、無断で他のキャリアや格安SIMと契約することができないように、設定されているものです。
これは大手キャリアと契約すると自動的に設定されています。解除の仕方はオンラインからでもすぐにでき、問い合わせ窓口に問い合わせても、SIMロックを解除してくれます。
格安SIMに乗り換えて通信料金を抑えよう!
もし、今の契約しているプランの通信料を使いきれていない場合や、店舗にいく時間がないことでプラン変更ができていないのであれば、すぐにでも格安SIMに乗り換えるべきです。
格安SIMであれば、全ての手続きをオンラインで完結でき、最短で1時間以内で終えることができます。
また、どうしても通信速度に懸念がある方は、大手キャリアの格安プランに乗り換えましょう。
通信料金は月々の固定費の中でも、削減しやすくかつ、年間で40,000円以上も節約できるチャンスです。携帯電話の通信料金を抑えて、月々の固定費を削減しましょう。