不動産投資に興味を持ったあなたは、人の少ない地方では不動産投資はできないと思っていませんか?
実は地方での不動産投資も、ポイントを押さえることで、都会と同じかそれ以上の成功ができる可能性を秘めているのです。
今回は、地方における不動産投資の物件の選び方や、押さえるべきポイント、都会との違いについて解説します。
不動産投資は都会でしかできないと思っていたならば考えが変わりますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
(アイキャッチ画像出典:https://pixabay.com/photos/house-home-property-residential-2483336/)
地方でも不動産投資で成功は可能!
まず、最初に述べておきたいのが、地方でも不動産投資で成功することは可能です。
一般的には人口の少ない地方よりも、人口が集中する都会の方に賃貸需要があると考え、「不動産投資を始めるなら都会」という結論に行き着くことは自然でしょう。
しかし、たとえ地方であっても、人が集中する場所は存在し、人の営みがある場所には必ず賃貸需要があります。
そのような場所で地方のニーズにあった物件に投資することで、都会と同じような入居率の達成は可能です。まずはこの点を覚えておいてください。
地方で不動産投資をやるメリット
では、地方で不動産投資をやる場合のメリットについて下記に3つ挙げましたので、それぞれ解説します。
- 都会よりもライバルが比較的少ない
- 価格が安く、少ない頭金で始められる
- 利回りの良い運営が出来る可能性が高い
都会よりもライバルが比較的少ない
まず、都会よりも同業者の母数が小さいので、物件の取り合いが起こりにくいです。
また、賃貸物件が多いとそれだけ価格競争が起きやすいため、家賃を下げた結果、赤字運営になる可能性が高くなるでしょう。
賃貸物件の少ない地方ならば、価格競争をすることなく安定した運営ができる可能性が高いですよ。
価格が安く、少ない頭金で始められる
地方では、都会ほど土地の価格が高くないことから、都会よりもずっと安い頭金で不動産投資を始められます。
始めようと思っても、お金が足りないとなにも始まりませんからね。価格が安いことから、不動産投資の世界の入り口として、地方は適しているということです。
利回りの良い運営が出来る可能性が高い
価格競争をする必要がなく、かつ物件を安く買えることで、地方での不動産投資は都会よりも高い利回りが期待できます。
また、地方は一戸建ての物件が多く、その顧客はファミリー層が多いため、一度入居してもらえると長期にわたって安定した家賃収入を得ることができる可能性が高いです。
そして、都会よりも物件の間隔が空いていることから、アパートであっても近場でライバルが参入する確率が少ないため、安定した運営となりやすい特徴があります。
地方で不動産投資をやるデメリット
次に、地方で不動産投資をやる場合のデメリットについて、下記に2つ挙げましたので、それぞれ解説します。
- エリアを誤ると、入居者が集まらない
- 売りたいときに売れにくい
エリアを誤ると、入居者が集まらない
地方の不動産投資は、都会以上にエリアの選定が重要です。いくら格安で状態のいい物件を購入しても、その物件の近くにショッピングモールや学校などの生活インフラがない場合は入居者が見つかりにくいです。
また、データだけ見ると人口が多く、近くに生活インフラが整っていたエリアだとしても、実はそこが過疎化傾向にあったり、学校の閉校が決まっているなどの事情を抱えている場合もあります。
あなた自身が地方の人間で、その土地の事情に詳しければ戦略も練りやすいですが、その地方に縁もゆかりもない場合は、事前にしっかりとその土地のことをしっかりリサーチしましょう。
売りたいときに売りにくい
思ったほどの投資結果が得られず、不動産から撤退することになった場合、不動産を売りに出す必要がありますが、地方は物件を手放しにくいです。
なぜなら、そもそも買い手が少ないため、売りたいときに売ることが叶わない場合があります。
そうなってしまうと、所有しているだけで維持費のかかる赤字運営の物件を、あなたはいつ手放すことができるか分からないまま、所有し続けることになるので注意です。
地方と都会における不動産投資の違い
続いて、地方と都会における不動産投資の違いについて説明します。一番の違いは、出回っている物件の種類です。
地方ではアパートよりも一戸建ての中古物件が多く、都会では逆にアパートが多いです。つまり、狙う顧客層が大きく異なります。
一戸建てであれば、ファミリーや定年になった老夫婦など、一度契約すれば長く住んでもらえる可能性の高い顧客を狙うことができますが、入居のハードルは都会より高めなので、質の高い物件が求められます。
一方で都会であれば、流動性が高い分、入居のハードルは低めですが、短いスパンで借主が変わることが多いです。そのため、複数人に絶えず入居してもらう必要がある分、安定した運営に対する努力が必要となります。
地方での不動産投資における失敗例
地方で不動産投資をした場合の、失敗するパターンをご紹介します。始める前に知っておくことで、地方の不動産投資におけるリスクを理解できるので、要チェックしてください。
- 需要が少ないエリアの物件を購入してしまった
- 地方の都市開発計画を視野に入れていなかった
- 利回りが期待できる分、空室のリスクの影響をもろに受けた
需要が少ないエリアの物件を購入してしまった
一番ありがちなのが、そもそも賃貸需要の少ないエリアの物件を購入してしまう失敗です。地方にも人口が集中するエリアは確かに存在しますが、その場所を外してしまうことで、入居者が見つかりにくくなります。
そうなってしまうと最悪の場合、誰も借りない家のために維持費や固定資産税を払い続けることになるので、注意が必要です。
地方の都市開発計画を視野に入れていなかった
どのような地域であっても、それぞれの都市開発計画に沿って、幹線道路が作られたりショッピングモールなどの生活インフラが誘致されます。
その計画が視野に入れてないと、開発予定のないエリアに物件を買ってしまい、結果として入居者がいつまでたっても見つからない事態に陥るので注意しましょう。
利回りが期待できる分、空室のリスクの影響をもろに受けた
先ほども説明した通り、地方には一戸建ての物件が多く存在します。一戸建ては、一度入居者が入れば長期にわたって安定した不動産運営が可能です。
しかし、入居者が見つからなければ、アパートのように多少の空室はあっても入居者の分、収入がある場合と違って、家賃収入はゼロになってしまいます。
そのため、地方の場合は物件によって、安定した収入となるか、収入ゼロとなるかの両極端に陥りやすいのです。
失敗をさけるためには
では、上記のような失敗をさけるためには、どうすればよいのでしょうか。不動産投資はよく「株式投資よりもリスクが少ない」と言われていますが、まずは初心者であるほど厳しい世界であることを認識しましょう。
株式であれば、買って値段が下がっても、すぐに売ることによって損切りができますが、不動産の場合は買い手が見つからない限り、簡単に売却できません。また、不動産投資にビギナーズラックはありません。
それどころか、買い手がつかない間は所有しているだけで固定資産税などの維持費がかかります。そのため、株式のように気軽に購入できないと知ったうえで、まずは不動産経営における基礎知識をつけましょう。
決して、「元手があるからとりあえずすぐに物件を買おう」と生き急ぐことなく、せめて一冊は不動産投資関連の書籍を読むことを強くおススメします。
地方の不動産の相場感を知ろう
基本的な知識を身に着けたら、今度は狙った地方の不動産の相場観を知りましょう。地方は、場所によって相場が全く異なります。
例えば、電車もない田舎の一戸建てと、駅前のマンションの値段を比較すると、マンションの方が2倍近く値段が違うことなどはよくあるのです。
また、地方の物件で、敷地面積が広い一軒家なのに価格が極端に低い場合は、限界集落の屋敷である場合もあるので、価格と広さだけで判断することは思わぬ失敗を招きます。
そのため、後述する不動産サイトなどを利用して、相場観を日々養っておきましょう。
地方の不動産投資物件探しに役立つサイト
土地勘のない場合、地方で狙い目の不動産を探す場合に役に立つサイトをご紹介します。
- 不動産サイト
- 市町村の都市計画資料
- グーグルマップ
不動産サイト
まずは、不動産サイトで物件を検索しましょう。物件検索サイトは年々進化しており、物件区分(一戸建て、アパートなど)や地域、価格だけでなく、利回りによる検索も可能になっています。
いくつかおすすめの不動産検索サイトを紹介しますので、一度探してみることでイメージが付くでしょう。
市町村の都市計画資料
意外かもしれませんが、市町村のホームページは地方での不動産投資にとって情報の宝庫です。なぜなら、都市計画の資料を閲覧することができるからです。
それを確認することで、その都市のどのエリアに人口が集まっているのか、幹線道路の計画がどのエリアに予定されているのかを知ることができますよ。
物件サイトで見つけた物件が都市開発計画の中で開発のエリアであれば、その物件は入居者が見つかる可能性が高いです。
グーグルマップ
ねらい目の物件を見つけたら、住所を調べてグーグルマップで検索しましょう。
それによって、エリア周辺の交通状況や公共交通機関の有無、ショッピングモールや学校などの生活インフラがどれだけ揃っているかを、現地に行かなくても確認できますよ!
ただし、グーグルマップで調べたからといって、全く現地に行かなくてもいいかというとそうではなく、最終的に決める前には必ず現地調査を行うことをおススメします。
地方で不動産投資をやる場合に押さえたいポイント
では、地方で不動産投資をするための物件選びで押さえたいポイントを紹介します。
- 価格が安い物件を選ぶ
- 駐車場があること
- 近くに学校やショッピングモールなどの生活インフラがある
価格が安い物件を選ぶ
まずは、安い物件を選びましょう。地方で不動産投資をやる場合の最優先事項がこれです!
地方の最大のメリットは、都会よりも安い価格で不動産投資を始めやすいことにあります。そのため、地方で自分の予算に合わない高い物件を買うことは避けましょう。
なるべく安い物件を購入することで、利回りの良い不動産運営が可能になります。そのためにも、その地方の不動産屋さんや売りに出されている物件の情報を積極的に集めましょう。
駐車場があること
都会と違い、地方では自動車が必須です。そのため、駅に近いなどの特別な理由がない限りは、必ず駐車場が付いている物件を選びましょう。
また、一戸建て住宅の場合は、駐車場は2台分停められるスペースがあることが望ましいです。理由は、一戸建てに住む客層はファミリーが多いため、夫婦で1台ずつ車を持っていることが多いためです。
逆に、いくらきれいな一戸建てでも、駐車場がないだけで顧客の検討案からは外れてしまうほど駐車場の有無は地方の物件では重要なので、必ず押さえましょう。
近くに学校やショッピングモールなどの生活インフラがある
いくら価格が安くてきれいな物件を購入しても、それが山の中の一軒家であれば、入居者はほぼ見つかりません。地方の物件は、近くに学校やショッピングモールなどの生活インフラがあることが望ましいです。
都会と違って、それらは徒歩圏内でなければいけない訳ではなく、車で10分以内の距離であればそれだけで素晴らしい立地条件となります。
また、子供が通う学校やカルチャースクール、銀行などが集まるエリア付近は、ねらい目です。
自分の目でリサーチしてから、最終的に決めよう!
地方での不動産投資は、一戸建てタイプの物件が多く、都会以上にエリア選びが重要であることが分かったかと思います。最後に、地方で不動産投資を行う上で最も大切なことをお伝えします。
それは、土地勘がない地方で不動産投資を始めるなら、必ず現地に赴くことです!実際に物件の目星がついたなら、その周辺に自ら出向き、周辺を歩いてみたり、近くの生活インフラをリサーチしましょう。
それによって、動産サイトのデータやグーグルマップだけでは見えてこないメリット、デメリット、その地方の雰囲気などが見えてくるので、あなた自身の指標で最終的な決定を下すことができます。
この記事が、あなたの地方での不動産投資を始めるきっかけになればうれしいです!最後まで読んでいただきありがとうございました!