「仕事がうまくいかない」と思い悩むことは誰にでもあります。私も散々思ってきました。理由は人それぞれ。人間関係や仕事内容、自分のスキルについてなどさまざまです。
人間誰でも悩みたくて悩んでいるわけではありません。悩みを完璧に無くすことは難しいですが、悩みの量を減らしていくことは可能です。
本記事では、仕事がうまくいかない原因から対策、最終手段まで、明日から行動しやすいように分かりやすく説明しています。心が少しでも軽くなるように悩みの量を減らしていきましょう。
(アイキャッチ画像出典:https://pixabay.com/ja/illustrations/%E6%85%8C%E3%81%9F%E3%81%A0%E3%81%97%E3%81%95-%E5%A5%B3%E6%80%A7-%E9%A1%94-%E7%9F%A2%E5%8D%B0-1738072/)
仕事がうまくいかない人の特徴
早速ですが、仕事がうまくいかない人には以下のような特徴(=問題)があります。自分がどの問題に該当しているのか確認していきましょう。
確認していく時のポイントは現実から目を背けず、受け止めることです。現実と向き合って自分を理解することから始めましょう。
以下から、仕事がうまくいかない人の特徴を5つまとめて紹介しますね。
- 仕事が遅い
- 周囲との協調性がない
- 報連相ができない
- スケジュールに余裕がない
- ミスを繰り返す
仕事が遅い
会社において仕事が遅い人は、上司からの信頼を得ることができず、大事な仕事を任せてもらえなくなるでしょう。
会社ではお客様第一なので仕事の質を確保することや納期順守は絶対使命です。もしも仕事が遅ければ、仕事が溜まっていき、仕事の質を確保できないだけでなく、納期を守ることも難しくなっていきます。
そうなれば、同僚や上司、そしてお客様に迷惑がかかってしまいますので、仕事の速度は仕事をうまくいくようにするための重要な要素です。
周囲との協調性がない
周囲との協調性がない人は、チームの一員としての力を発揮できず、チームの中で重要な存在になることはできないでしょう。
自分の考えに自身を持つことは大切ですが、多種多様な考えを取り入れることも大切です。他者の意見を聞き入れず自分の考えに縛られていては質の高い仕事はできません。
そうなれば誰からも頼りにされなくなり存在意義を感じれなくなります。会社での仕事をうまくいくようにするためにはとても大事な要素なのです。
報連相ができない
報連相は意外とできない人が多く、上司の信頼度に大きく影響する大事な要素です。
自分の業務における未熟な現状報告や、レベルが低いと思い込んだ内容の相談など、自分が「できない人」と思われる事を恐れるあまり報連相が億劫になることがあります。
ですが、上司はギリギリになって「できていません」と報告されることが一番のストレスになり、更には対応が間に合わずお客様の信頼を失う可能性もあります。
スケジュールに余裕がない
スケジュールに余裕がない人は、自分のことで精一杯になり、誰かのために行動することが難しくなります。当然チームからの信頼は低下してしまいます。
また、割り込みの業務が入った時には更に余裕がなくなるため一つ一つの業務の質が落ちていき、チームだけでなくお客様の信頼も失うことなります。
ミスを繰り返す
人間は誰でも失敗します。上司や同僚ももちろん理解していることだと思います。しかし、同じ失敗を何度も繰り返していては当然信頼は低下してしまいます。
人間は「将来」楽することよりも「今」楽したいと考えがちです。「今」失敗に向き合う努力をしなければ、「将来」失敗し続け、その他の問題に対しても失敗し続けることでしょう。
仕事がうまくいかない原因
仕事がうまくいかないのには原因があります。原因がわかってこそ対策を実施することができるので、以下から、仕事がうまくいかない原因を8つまとめて紹介しますね。
- 経験が不足している
- 仕事内容が得意でない
- 他者と比較してしまう
- プライドが高い
- 人間関係がうまくいかない
- 上司に気を遣いすぎる
- 業務の優先順位をつけていない
- 解決して満足してしまう
経験が不足している
まず、「仕事がうまくいかない」1番の理由は「経験不足」でしょう。「仕事の進め方」「職場の人との付き合い方」「仕事の優先順位」などは経験せずには分かりえません。
ですので最初のうちは、仕事が遅くなり、人間関係がうまくいかない、そして計画通りに仕事ができないということはよくあります。
うまくいかないことを気にしすぎず「仕事はそういうものだ」と割り切って地道に努力を重ねることが仕事をうまくいかせる最大の近道です。
仕事内容が得意でない
業務をこなすのが遅かったり、会議などで発言することができず存在感を出せない人は、そもそも仕事内容が得意でないという可能性があります。
だからといって「得意じゃないから」と開き直って努力を怠ってはいけません。思考を変えてみましょう。詳しくは「仕事がうまくいかない時の対策」で説明します。
他者と比較してしまう
成長速度が遅かったり、仕事が遅い理由として「同期や後輩と比較してしまう」ことが一つの原因として挙げられます。
褒められている同期や、後輩がいると焦ってしまう気持ちは誰にでもあります。悔しさをバネに奮起する程度で気にかけるのが丁度良いでしょう。
気にしすぎるとネガティブな気持ちになったり、仕事に集中できなくなったりするので注意が必要です。
プライドが高い
「仕事が遅い」「協調性が取れない」「報連相ができない」多くの場合、プライドが高い可能性が高いです。
プライドが高い人は完璧を求める傾向にあります。そのため、未熟な状態での進捗報告はできず、アドバイスを求めることもできなくなり時間だけがかかってしまいます。
とにかく「できない人」と思われたくないのです。成長するのにプライドは邪魔です。余計なプライドは今すぐ捨てましょう。
人間関係がうまくいかない
周囲と協調性がとれていない人は、人間関係がうまくいっていない可能性が高いです。
自分と合わない人がいるとどうしても気にしてしまい「〜さんがいるから嫌だな」などといったネガティブな思考に陥いってしまい仕事上でも関わることを避けてしまいます。
ですが、そのような対応をしていると自分勝手だと思われ、協調性がない人間と思われてしまいます。仕事の関係として割り切ることが大切です。
上司に気を遣いすぎる
報連相ができない人は「プライドが高い」他に「先輩や上司に気を遣いすぎている」ことが原因として考えられます。
「忙しそうだなー」「今日は機嫌悪そうだなー」など考えてしまう気持ちは分かります。ですが、気を遣いすぎるあまり報告や連絡がギリギリになったり遅れてしまっては本末転倒です。
先にも述べたように上司は報告や連絡が遅れ、緊急対応を強いられたり、期限に間に合わなくなることが一番のストレスなのです。
業務の優先順位をつけていない
スケジュールに余裕のない人は、自分が抱えている業務に優先順位をつけて整理できていません。
目の前の業務に一生懸命になり他の業務が見えなくなっていては、重要な業務に時間をかけることができなくなったり、最悪の場合は納期を過ぎてしまっているなんて可能性もあります。
解決して満足してしまう
ミスを繰り返す人は、解決した(解決してもらった)ことに満足してしまっています。
安堵する気持ちはわかります。また、他の業務に追われていて解決したことに満足してしまう気持ちもわかりますが、目先の業務に追われて、失敗を放置してはいけません。
「未来のことはその時考えればいいや」と思っていてはダメです。必ず同じミスを繰り返し、上司や同僚の信頼の低下につながります。
仕事がうまくいかない時の対策
上記より「仕事がうまくいかない人の問題と原因」が分かったと思います。原因をしっかり理解し対策を実施しなければ今の環境は何も変わりません。ここでは、明日から誰でも実行できる対策を説明していきます。
以下から、仕事がうまくいかない時の対策を8つまとめて紹介しますね。
- 最初はうまくいかないと割り切る
- 成長思考を身につける
- 他者と比較し過ぎない
- プライドを捨てる
- 上司・同僚とずっと一緒にいるわけではないと認識する
- 上司の立場になって考えてみる
- 緊急性・重要性の観点から仕事を整理する
- 失敗した原因を追求する
最初はうまくいかないと割り切る
経験不足は今すぐ解決できるものでもありません。最初はそういうものだと割り切り、着実に経験を重ねることが大切です。
最初のうちは、考えても分からないことが多いので、積極的に質問し仕事のノウハウを吸収しましょう。最初のうちは先輩方は優しいものです。
考えても分からないことを考え続けるのは時間の無駄です。やり過ぎくらいに質問することをオススメします。年数を重ねる毎にどんどん聞きづらくなっていきますよ(笑)。
成長思考を身につける
仕事内容が得意でなくても落ち込むことはありません。今までの少しの経験から得意でないと思いこんで努力できていないだけです。成長思考をもってください。
成長思考とは「能力や知力は努力で伸ばせる」というものです。単なるポジティブ思考ではなく、科学的に証明されている事象です。
そして、あなたの仕事内容に対する判断軸を「得意かどうか」ではなく「好きかどうか」「興味があるかどうか」で考えてみてください。
「好きなこと」「興味のあること」に対して成長思考をもち努力してみましょう。努力量が足りている努力をすれば得意だと自信を持てるようになるでしょう。
他者と比較し過ぎない
他人と比較するのは時間の無駄です。他人と比較してネガティブな気持ちになったり、仕事が集中できないというのは、他人に支配されて生きていることを意味します。
このように考えれば「比較するなんてもったいない」「自分に時間を使いたい」と思えるはずです。自分のために時間を使っていきましょう。
プライドを捨てる
余計なプライドは今すぐ捨ててください。プライドが邪魔して、成長できないのは本当にもったいないです。分からないことを恥じず、積極的に質問しアドバイスを求めてください。
完璧にこなしたい気持ちはわかりますが、間違った方向に努力している場合、努力をしてきた時間が無駄になってしまいます。
限られた時間の中で正しい努力をするためにも、先輩や上司に定期的にアドバイスを求めてください。プライドを捨てることができれば、今までとは比べものにならないくらい成長できることでしょう。
上司・同僚とずっと一緒にいるわけではないと認識する
人間関係がうまくいかないのは、そもそもあなたが職場の上司や同僚と価値観や性格が合わないことがほとんどです。
合わない人に無理に合わせるようなことは絶対にしなくて良いです。あなたはあなたの価値観に従い行動するべきです。
合わないのは仕方のないことであり、異動や定年を考えると生涯ずっと一緒のチームで仕事をする確率は極めて低いのです。
思い詰めないで、気楽に仕事の関係と割り切り仕事としてのコミニュケーションをとりましょう。
上司の立場になって考えてみる
上司に気を遣いすぎて報連相ができない人は、上司の立場になって部下を持った時の自分を想像して考えてみてください。
「逐一現状を把握しておきたい」「早めに相談して欲しい」と思うはずです。上司の機嫌ばかり気にせず、相手の気持ちを考えて行動しましょう。
緊急性・重要性の観点から仕事を整理する
仕事に優先順位をつけれない人は、目の前の業務をこなした先に後悔が待っています。後先を考えて緊急性・重要性の観点から仕事を整理すべきです。
今抱えている業務を並べ「緊急性」と「重要性」の観点から業務に優先順位をつけて、順番に業務に取り掛かるようにしましょう。
そうすることで、業務に追われることが減り、残業を減らすこともできます。また、ギリギリでいろんな人の手を借りずに済むため上司や同僚に迷惑をかけることも減るでしょう。
失敗した原因を追求する
問題を解決して満足してはいけません。業務に追われていたとしても「なぜ」失敗したのかを必ず追求してください。
「なぜ?」を繰り返し失敗した本質的な要因を分析しましょう。その結果、同じミスを繰り返さなくなることに加え、何か別の選択を迫られた時にも失敗経験をあてはめ事前に回避することもできるかもしれません。
また、分析した失敗経験を蓄積していくことで、将来の自分は、あらゆる場面でリスクを回避しながら仕事を効率的に進めることができるでしょう。
仕事がうまくいかない時にやってはいけないこと
仕事がうまくいかない時には人間思わずやってしまうことがあります。ここでは、仕事がうまくいかない時にやってはいけないことを2つ紹介しますね。
- 他人のせいにする
- 家でも仕事のことを考える
他人のせいにする
自分のミスを他人の責任にしてはいけません。他人のせいにするとは、自分の短所を正当化しているという事です。恐ろしくないですか?
自分自身は何も変わらないので、根本的な解決にはなりません。自分のミスをしっかりと受け止め、「自分には何ができるのか」を考えて行動することが大切です。
とは言っても自分を責めすぎてはいけません。失敗は誰でもするものです。成長思考を忘れず、前向きに行動してみてください。
家でも仕事のことを考える
休日や帰宅後の家では、仕事のことは忘れてリフレッシュしましょう。家で会社でのストレスについて考えていても、今すぐに解決できるようなことはありません。
完璧に業務をこなしたい人にとっては、解決出来ていない案件がありモヤモヤするような気持ちもわかります。そのような人はプライドを捨てて楽になってください。
そして、家では自分の好きなこと、やりたいことをして楽しく過ごしてください。仕事のことを忘れている方が、意外とアイデアや解決策がふと思いついたりするものです。
仕事がうまくいかない人にオススメのリフレッシュ
先に述べたような対策をすることも大切ですが、良好な身体状態で仕事に取り組むためにも、仕事から離れてリフレッシュすることが大切になってきます。
以下から、仕事がうまくいかない人にオススメのリフレッシュを3つ紹介しますね。
- 定期的に運動する
- 読書する
- 水平思考クイズをする
定期的に運動する
体力をつけることは大切です。体力が衰えると、疲れやすくなったり、気力が低下していきます。その結果、ネガティブ思考に陥ったり、やる気が起こらず仕事効率が悪くなってしまいます。
運動することで睡眠の質も上がるので仕事の質向上に繋がります。定期的に運動を行い習慣にすることをオススメします。
読書する
読書をすることで「無」になれます。仕事のことを忘れることができ、さらには知識や論理的思考力が身に付きます。
また、読書をしていく中で、自分自身の価値観を大きく変えるような本にも出会える可能性があるのでオススメです。
水平思考クイズをする
水平思考クイズは楽しみながら頭を鍛えることができるのでオススメです。結婚してる方であればパートナーと、独身の方は仲の良い友達とやってみてください。
これからの時代は「垂直思考」(論理的思考力)に加えて「水平思考」(視点を変えて問題解決のアイデアを考える能力)も同時に必要になってきます。
水平思考を身につけると、いろんな視点で物事を考えれるようになり、クリエイティブなアイデアを生み出せるようにもなります。この思考力を楽しみながら鍛えることができるのでオススメです。
それでも仕事がうまくいかない場合
先に述べたことに気をつけたり、対策したりしても場合によってはうまくいかないこともあるでしょう。ここでは、どうしても仕事がうまくいかない時の対処法を2つ紹介しますね。
- 部署異動を申し出る
- 自分に向いてる仕事に転職
部署異動を申し出る
人間関係や仕事内容がどうしても合わない場合は思い切って人事に相談し部署異動の申請をしてみるのも良いでしょう。
人間誰でも一歩踏み出すのは怖いです。難しいです。ですが、人生は一度きりなので、どうしても合わない、我慢できないといった環境にいて苦しみながら頑張っていくのはもったいないです。
部署を変えると、人が変わり、仕事も変わるのであなたに合った環境を手に入れることができるかもしれません。
自分に向いてる仕事に転職
上記同様、転職も選択肢の一つです。転職となると会社自体が変わるので、人の性質や仕事の内容も社内での部署異動に比べると大きく変わります。
初心に戻り就職活動をすることになるので、自分の好きな仕事、会社を選択することができます。今では転職は当たり前の時代になってきているので行動しやすい環境にはあると思います。
とはいっても現代では悪質なパワハラをするような問題のある上司や同僚も多くいます。そんな環境にいるあなたは、退職を代行してくれるサービスもあるので興味のある方は調べみてください。
まとめ「仕事がうまくいかない」
これまで仕事がうまくいかない原因や対策について説明してきました。
最後に、明日からできる私が一番大切にしている3つの事を本記事のまとめとして紹介します。
- 成長思考をもち興味のあること、好きなことに積極的にチャレンジし自分の可能性を最大限に広げる。
- プライドを捨てて、考えて分からないことは質問し、成長スピード、仕事スピードを速める。
- 性格や価値観が合わない人がいることは「当たり前」という認識を持ち仕事関係として割り切る。
最後まで見ていただき、ありがとうございました。明日から無理のない範囲で何かしらのトライをしてほしく思います。みなさんの職場が少しでも働きやすい環境になれば幸いです。