近年スマホ料金を見直す方が増えてきています。そこでよく耳にするのが「格安SIM」です。格安SIMとはどのようなサービスかをご存知でしょうか?
格安SIMは大手キャリアと比較してお手頃価格で使用できるのでお得なサービスです。その安さから怪しくないかと先入観を持たれる方もいます。
この記事では、気になる格安SIMの仕組みや使用するメリットやデメリット、格安SIM選びのポイントまで疑問を解決していきます。格安SIMを検討されている方はぜひ最後まで読んでくださいね。
(アイキャッチ画像出典:https://www.pexels.com/ja-jp/photo/iphone-5053738/)
格安SIMとは?
格安SIMとは、auやdocomoなどの大手の携帯会社に比べて比較的安い料金で利用できるSIMのことです。
そもそもSIMというのは、スマホに入っているICチップがくっついた小さいカードのことを指します。このSIMカードが入っていることによって、電話やインターネットの通信が可能となります。
お手持ちのスマホにも必ず挿入されているので確認してみてください。
実物のSIMカードは小さいので抜き出しに注意してください。
怪しい?格安SIMの安さの理由とは
格安SIMは大手キャリアと比べてもかなり安い価格帯になりますので、怪しく感じる方も多いと思います。しかし、その安さにはいくつか理由があります。
格安SIMは大手キャリアの回線を借りて通信サービスを提供しています。設備等の維持費やメンテナンス費用が格安SIMでは不要となります。
また、実店舗を儲けていない会社が多く人件費やテナント料もカットしているため、ユーザーにサービスを安く提供できる仕組みとなっているのです。
大手キャリアと比べて通信速度は?
格安SIMは大手キャリアの回線を借りており、ユーザー同士で回線を分け合いながら使用しています。なので、時間帯や使用する場所によって回線が混み合い通信速度が低下してしまう場合があります。
また、格安SIM会社によって借りている回線の数は異なりますので、会社によって繋がりやすさが多少変わってきます。
基本的には大手キャリアと通信速度は変わりません。ユーザー数と借りている回線数による一時的な通信速度の低下があるという点が大手キャリアとの違いといえるでしょう。
格安SIMを選ぶメリットとは
格安SIMが安い理由が分かっていただけたところで、次は格安SIMを選ぶメリットについていくつかご紹介します。
- 通信量が大手キャリアの半額以下
- 契約期間に縛りがない場合がある
- プランが豊富でライフスタイルに合わせて選べる
通信量が大手キャリアの半額以下
なんといっても通信量が安いことです。大手キャリアは毎月の通信費が8,000円ほどかかってきますが、格安SIMの通信費は毎月3,000円ほどで利用できるので半分近く料金を抑えられます。
プランによっては1,000円ほどに抑えることもできるので、その価格の安さは最大のメリットと言えるでしょう。
契約期間に縛りがない場合がある
大手キャリアにはよく2年縛りなど使用する際に一定期間解約がしづらいデメリットがありますが、格安SIMにはそのような縛りがありません。
会社によって異なりますが、格安SIMの会社はほとんどが縛りがないかあるとしても期間が短い場合が多いので気軽に乗り換えが可能という点もメリットです。
プランが豊富でライフスタイルに合わせて選べる
格安SIMはデータ量が細かく設定されていたり、オプションも豊富な会社が多く自分の使用頻度に合わせて使用できるのが特徴です。
普段出先でYouTubeをよく見る人はギガ数を大きいプランにできたり、電話などしか使わない人は容量を少なくしたりとライフスタイルに合わせたプランが豊富な点がメリットです。
格安SIMのデメリット
ここまで格安SIMのメリットをご紹介してきましたが、格安SIMを使用するデメリットも確認した上で切り替えるかを検討してみてください。
- 大手キャリアの独自の機能が利用できない
- 実店舗がないため手厚いサポートが受けられない
- SIMカードの決済がクレジットカードのみの会社が多い
大手キャリア独自の機能が利用できない
例えば、docomoから格安SIMに切り替えた場合、それまで使っていたメールアドレス「〜@docomo.ne.jp」のドメインが使えなくなります。
メール自体はGmailなどのフリーメールを取得できれば使用ができるのでそれほど大きなデメリットではありません。
しかし、重要なメールが大手のキャリアメールに届くよう設定している方にとっては少し切り替えに手間がかかるかもしれません。
実店舗がないため手厚いサポートが受けられない
大手キャリアは初期設定まで店舗の方にお願いできたり、直接店舗に問い合わせも可能です。しかし、格安SIMの会社は実店舗がない会社が多いため分からないことをすぐに解決できない点がデメリットです。
昨今ではインターネット等で情報が簡単に取得できるので、機械が得意な人やインターネットで調べて解決できる方には特に問題はありません。
SIMカードの決済がクレジットカードのみの会社が多い
決済方法がクレジットカードしか利用できない格安SIMの会社が多いので、クレジットカードを持っていない方にとってはデメリットになります。
楽天モバイルやUQモバイル、mineoなどは口座振替が可能なので格安SIMに切り替える場合は事前に決済方法についても調べておきましょう。
どんな人に格安SIMは向いているのか
格安SIMのメリットとデメリットを踏まえて、どんな人に向いているのかについて紹介します。
- コスパ重視の人
- 通話をあまりしない人、LINE電話で済ませることが多い人
- データ通信量の利用がそれほど多くない人
コスパ重視の人
格安SIMの最大のメリットはやはり価格が安い点なので、使用感よりもコスパ重視の方は格安SIMに切り替えることをおすすめします。
大手キャリアは8,000円ほど通信費用がかかるのでその半額以下の料金で使用できるのでかなりコスパはいいです。固定費を少しでも抑えたい方はやはり格安SIMをおすすめします。
通話をあまりしない人、LINE通話で済ませることが多い人
大手キャリアに比べて格安SIMはかけ放題などのプランが少ない傾向にあります。
あまり普段通話をしない人やLINEなどの無料通話などで事足りている方にとっては格安SIMでも問題ありません。
データ通信量の利用がそれほど多くない人
普段、スマホを使うのが自宅や会社などがメインで移動中の使用頻度が少ないという人にとっては格安SIMがおすすめです。
楽天モバイルは1Gが0円なので、Wi-Fi環境でしかほとんどスマホを使用しない人は1G以下に抑えれば0円運用もできてしまうのです。
今使っているiPhoneのまま切り替えるのが可能?
使用しているスマホのままで格安SIMに変更することは可能です。しかし、大手キャリアのスマホはその会社のSIMのみ対応しているので、乗り換える場合は事前にSIMロックの解除をする必要があります。
また、契約する格安SIMによっては、お使いのスマホとの相性が悪く正しく動作しない可能性があるので、事前に必ず動作確認を調べるようにしてください。
Apple Storeなど通信会社を通さないで購入したiPhoneなどはSIMロックがかかっていない「SIMフリー」と言われ、SIMロックの解除は不要となります。
格安SIMに切り替えるなら早めの切り替えがおすすめ
格安SIMに切り替えを検討しているなら早めに切り替えることをおすすめします。大手キャリアの2年縛りは10,000円ほどかかってきます。それに加えて毎月8,000円ほどの通信費用が毎月かかってきます。
タイミングにもよりますが、違約金を払って早めに格安SIMに切り替えたほうがトータルで見ても安く済むので縛りがまだ長期間残っている人は早めに切り替えてしまうのが良いでしょう。
譲れないポイントを決めて格安SIMを選ぼう
格安SIMの会社は多く存在するので、会社によってプランも様々あります。後悔しないよう慎重に選択しましょう。
SNSをよく利用する人は「SNSフリー」のプラン、月ごとに使用頻度が異なる人にはデータ量繰り越しプランもあります。通話をよくする人であれば「10分かけ放題」などのプランがある会社を選ぶと良いです。
ご自身の用途に沿って譲れないポイントを考えた上で選ぶと失敗することも少ないです。自分のライフスタイルに合った格安SIMを選択できるようにいろんな会社をチェックしてみてください。
まとめ:格安SIMを検討してみよう
近年、格安SIMに切り替える人が増えてきているので、以前に比べるとよりお得なプランも増えてきています。
大手キャリアでも違約金が廃止になったり新料金プランが発表されたりと通信費用の価格競争が高まっています。この記事を読んだあなたも携帯料金の見直しを検討されているはずです。
携帯料金は毎月かかるコストなので、乗り換えのメリットは大いにあります。キャンペーン中であればさらにお得に利用できるタイミングもあります。
ぜひこの機会にご自身の使用頻度に合わせたプランを探してみてください。