犬を迎えて「かわいくて甘やかしたい!」「いつからしつけを行えばいいか分からないけど、まだいいかな」といったことを考えていませんか?
犬が傍にいるだけで、とりあえず構ってみたり、ご褒美をあげたりして甘やかしたくなりますよね。
辛いとは思いますが、しつけは犬を迎えしたからには必ず行わないといけないことです。この記事では犬のしつけについて開始時期やポイント、どういったしつけを行っていけばいいのかを説明していきます。
ぜひ最後まで読んでみて、これから家族となる犬のために参考にしてみてくださいね。
アイキャッチ画像出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/22677136?title=%E7%94%9F%E3%81%BE%E3%82%8C%E3%81%9F%E3%81%A6%E3%81%AE%E3%82%86%E3%81%9A&searchId=840873727
犬のしつけはいつから始めるべき?
犬を迎えたら、その日からしつけは行いましょう!犬のしつけはできるだけ早い段階から始めていった方がいいのです。
「赤ちゃんからしつけは必要ない」と思われがちですが、犬は人間の十倍近いスピードで成長し、一般的に生後3~16週齢(生後4か月ごろ)くらいまでが最も吸収しやすい時期と考えられています。
そのため、子犬を迎えたらできる限りすぐにしつけは行うように心がけてくださいね。
犬を迎える家族はいつから準備すればいい?
犬を迎える前には、必要な用品などの準備も必ず必要ですが、家族の間でも話し合いもしておくようにしましょう。
家族の誰か一人でも甘やかしてしまうと犬は混乱してしまい、問題行動へ繋がってしまう可能性があるからです。
犬を迎えてから様々な場面で慌てないように家族の間でルールを決めるようにしてください。皆でシミュレーションを行うと、犬も混乱せず環境に早く慣れてくれると思いますよ。
最初に行うべきしつけ【慣らし編】
一番最初のしつけは「環境に慣らすこと」を何よりも最優先にしていきましょう!子どもに慣らし保育、社会人だとインターンなどがあるように、犬も同じく慣らし時間が必要なのです。
ここでは【慣らし】のしつけについて2つご説明していきますので、参考にしてくださいね。
- 生活音に慣れる
- 触られることに慣れる
生活音に慣れさせる
お手やおすわり、トイレトレーニングだと思われがちですが、初めは生活音に慣れることが何よりも大切です。生活音とはドライヤーやテレビの音、外を走る車やバイクの音などの生活の中で必ず発生する音のことです。
その音に慣れていかないと吠えてしまったり、犬自身が常にストレスを感じてしまいます。人の世界を楽しめる子になってもらうために、色々な経験をさせてあげるようにしましょう。
触られることに慣れる
健康管理や歯磨き、ブラッシングなど体を触られることは日々の生活の中で重要なことなので、慣らしていくようにしてください。
動物を飼えば必ず動物病院へ行き、体を触って健康チェックなどをします。
その時に犬が嫌な思いをしないように、まずは飼い主が犬が嫌がるポイントを触って慣らしてあげるようにしましょう。触りながら褒めてあげると慣れやすいですよ。
- 足先
- 耳の先っぽ
- 鼻先
- しっぽ
最初に行うべきしつけ【コミュニケーション編】
【コミュニケーション】もしつけの一つです。今後のしつけに必ず役に立ち信頼関係にも繋がる重要なポイントなので、ここでは3つのコミュニケーションについてお話していきますね。
- 名前を覚えさせる
- アイコンタクトを覚えてもらう
- 甘噛みをやめさせる
名前を覚えさせる
迎える前に必ず名前は決めておくようにしましょう!ちゃん付けや略称で呼んでもいいのですが、家族全員が統一した呼び方をしてあげてください。
皆が「〇〇」「〇〇ちゃん」「〇くん」などとバラバラに名前を呼ぶと犬は混乱してしまいます。皆で同じ名前で呼んであげるようにすれば、その名前が自分の名前だと覚えてくれるまでに時間はかからないでしょう。
アイコンタクトを覚えてもらう
自分の名前を覚えたら、アイコンタクトを覚えさせましょう。しつけを行う時、飼い主に注目させるために重要なことです。
名前を呼んだらこちらを見て、近寄って来るまで行えたら褒めてあげましょう。難しいようであれば、おやつなどのご褒美を用意しておいてもいいと思いますよ。
甘噛みはやめさせる
甘噛みは早い段階でやめさせるようにしてください。子犬の頃は人間の赤ちゃん同様に何でも口に入れたがります。しかし、「そのうちなくなる」と油断してはいけないのです。
成犬(歯が生えそろっている状態)になってからも甘噛みの癖が残っていると、つい噛みついてしまった時に周囲が怪我させる恐れがあるからです。
早い段階から、甘噛みをしたら「いけない」「NO(ノー)」といった言葉で叱るようにしましょう。
最初に行うべきしつけ【室内編】
室内で犬に必ず覚えさせないといけない2つのしつけをご紹介します。飼い主と生活する上で必要なしつけなので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
- トイレトレーニング
- ハウストレーニング
トイレトレーニング
犬を迎える日には、部屋の隅やケージの中にトイレを準備しておくようにしましょう。一度そこにおしっこをすれば、残ったにおいに誘われて繰り返しおしっこをしてくれたりします。
犬がおしっこをしたそうなタイミングを見計らい、トイレへ行かせるように繰り返し行っていきましょう。
床のにおいを嗅いだり、落ち着かずそわそわし出したらおしっこのサイン
ハウストレーニング
ハウスのトレーニングは、犬に「ここは安全だから、ここにいてほしい」と覚えさせるためです。地震などの緊急時に犬が落ち着いていられる場所があると、飼い主も安心できるので、早めに教えておいてください。
またケージに急に入ることは難しいと思うので、徐々に慣らしていきましょう。おやつを中に置いてみたり、中に入ったら「ハウス」と呼びかけながら、扉を閉めて様子を見てください。
ゆっくりと慣らして、犬に安心できる場所だと教えていってくださいね。
犬のしつけを行う時に注意するべき点とは?
しつけを行う時は必ず愛情をもって接してあげることが大切です。犬も生きていて感情があり、周囲の雰囲気などを常に感じています。
また初めてのしつけは飼い主も分からないことばかりです。知らず知らずのうちに違うことを教えてしまっていることもあります。
例えば、夜鳴きやクッションなどをかじるといった行動に反応してしまうと、犬が「これをすると反応してくれる」と思ってしまう場合もあります。時には無視することも重要なしつけの一つなのです。
愛情をもって接していれば、必ず信頼関係も深めていけるはずなので、犬の気持ちに立って行うようにしましょう。
お散歩はいつから行ってもいいの?
ワクチン接種が終わる前から散歩に出かけてもいいですが、家の近くに留めておくようにしましょう。注意点として必ず抱っこなどで行い、直接地面を歩かせたりせず他の犬とも接触させないようにしてください。
初めての環境は全てに怯えたり驚いたり、または興味津々に行動してしまう場合もあります。大切な新しい家族を守るために心がけてくださいね。
また「ワクチン接種が終わっていなくて不安」というなら無理に行く必要はありません。焦らずゆっくり行っていきましょう。
しつけを行っている時にやってはいけない行動
しつけを行っていて、どうしても思うようにいかない時は出てくるでしょう。人間にも反抗したくなる時があるように犬にも同じことが言えます。
イライラしても、しつけを行っている時にやってはいけないポイントをお話していきますので、ポイントだけでも頭の中に置いておいてください!
- 厳しく叱ること
- 怖がっている時は一旦やめる
- 厳しい口調で名前は呼ばない
厳しく叱ること
しつけがうまくいかないとイライラしても、怒鳴りつけることはやめてください。また叩いたりすることもいけないことです。
厳しく叱ることはしつけを行う上で逆効果となり、今まで築いてきた信頼関係も崩れる可能性があります。
うまくいかないことは当たり前だと考え、落ち着いてから愛犬と接するようにしましょう。
怖がっている時は一旦やめる
「早くしつけをしないと」と焦って、その気持ちが伝わると犬は怖がってしまったり、いつもはできることもできなくなってしまう時があります。
そんな時は無理に行おうとせず、お互いに気持ちをリセットするように心がけましょう。玩具を使って遊んだり、休憩を挟んでみてもいいでしょう。
お互いに冷静になれたら、次はうまくいくかもしれません。落ち着いて焦らず行っていってくださいね。
厳しい口調で名前は呼ばない
叱る時は低いトーンで名前を呼んでしまうことはあまりおすすめできません。
絶対的な信頼関係があるならまだしも、出会って浅い場合には低いトーンで名前を呼ぶと、怖がってしまう場合があります。
必ず叱る時は、「いけない」や「NO(ノー)」と言うようにしましょう。
しつけがうまくいかない時は?
しつけがうまくいかない場合、犬の能力だけの問題ではなく、飼い主の方に問題がある時があります。
家族で面倒を見ている場合でも、「指示が統一されているのか」「甘やかしすぎてはいないか」など失敗する原因が何なのかを考えてみてください。
難しい時は専門トレーナーやかかりつけの獣医師に相談してみましょう。しつけの方法などのポイントや見直し方を教えてくれるでしょう。
それでもうまくいかない場合にはしつけ教室などに通ってみてはどうでしょうか。無理をして行っていくと信頼関係も崩れてしまいますので、一度検討してみるといいでしょう。
【まとめ】犬のしつけはいつから行うの?
犬を迎えるためには色々な準備と心構えや迎えできたらしつけを行うといった、やらなければならないことがたくさんあります。それでもお迎えした場合には飼い主としての責任を頭の中に必ず入れておいてください。
しつけは飼い主の義務ではありますが、犬とのスキンシップや信頼関係の証でもあります。
今は思うようにいかなくても、焦らずじっくりと向き合っていけば、次第にしつけは身についていきます。無理せずゆっくりと自分たちのペースで進めていってくださいね。