「今の仕事を辞めて、別のところで働きたい」「でも、どこから始めたらいいのか分からない」
仕事を辞めたいと思ったことがあっても、どうしたらいいのか分からず不安で一歩も進められないことってありますよね。
この記事では、転職活動や退職の流れについて詳しく解説しています。何から始めたらいいのか分からないとき、ぜひ参考にしてみてくださいね。
- 仕事を辞めるための心の準備
- 転職活動の流れ
- 退職の流れ
- 家族への相談
(画像出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/3997893)
【仕事辞めたい】人生をより良くするチャンス
「仕事を辞めることは悪いことだ」というイメージを持つことが多いですよね。「仕事を辞めることは甘え」「仕事を辞めるなんて弱い人間だ」など頭に浮かんでくるかもしれません。しかし、本当にそうなのでしょうか?
結論からお伝えすると、仕事を辞めることは悪いことではありません。なぜなら、あなたの人生をより良くするためにするものだからです。
もしあなたが、人間関係に深く悩んでいたり、働く環境・条件に不満があるなら職場環境を変える絶好のタイミングでしょう。あなたの人生をよりよくできるのは、他でもないあなただけ。
まずは一つひとつ、気持ち・状況を整理しながら考えていきましょう。
【仕事辞めたい】理由を明確にしておく
まずは、なぜ今の仕事を辞めて新しい環境に行く必要があるのか理由を明確にしていきます。明確にしなければ、仕事を辞めることで解決することなのか、それが今のタイミングでいいのかなど判断ができないからです。
また、理由を明確にすることであなたが大切にしたいこと・求めているものが見えてきます。ノートとペンを用意して書き出していきましょう。いくつか例を挙げているので参考にしてみてくだいね。
- 人間関係が悪い
- 給料が安い、収入が上がる見込みがない
- 他にやりたいことができた
- 成長できる環境ではない
- 仕事にやりがいを感じられない
仕事を辞めたい理由を挙げていく中で、「これは甘えかな?」「これはやめたい理由に入れていいのかな?」など思わなくて大丈夫!自分の心に素直になることがポイントです。
【仕事辞めたい】原因を分析する
仕事を辞めたい理由が明確にできたら、次は辞めたい理由を分析していきます。ここでは「転職したい理由」ではなく「退職したい原因」に焦点を当てて考えていきます。
現職での悩みを分析しないことには、転職先を選ぶうえで大切にしたいこと・転職活動をするポイントがブレてしまいます。ここでも、自分の素直な気持ちを書き出していきましょう。
人間関係が悪い
人間関係に悩みがあると、精神的に参ってしまいますよね。短時間で済むはずの仕事も連携が取れずスムーズに終わらなかったり、相談すべきことがあるのにできなかったり。
1日の大半を職場で過ごすので、人間関係でのストレスは無いほうが良いのは当然のことです。
- 上司や周りと性格が合わない
- 仕事を教えてもらえない
- 上司や先輩に質問しにくい
- 仕事を押し付けられる
- 無視をされたり、陰口をいわれる
人間関係が悪い原因の分析ができたら、次は対処法を考えていきましょう。
- コミュニケーションを積極的にとってみる
- 質問内容をスムーズに伝えられるようにまとめてから意を決して聞いてみる
- 信頼できる人や、人事・相談室に相談してみる
給料が安い、収入が上がる見込みがない
現状、スキルが足りていないだけかもしれませんが、頑張っても給料が上がらない・上がる仕組みがない会社も存在します。
「入社した時にはそんなこと言ってなかった!」と思うこともあるかもしれません。これは会社に確認しないといけない事項でもあります。
- スキル、能力が足りていない
- 正当な評価がされていない
- そもそも給料が上がる仕組みがない
給料が安い、収入が上がる見込みがない原因の分析ができたら、次は対処法を考えていきましょう。
- 給料が上がるためのスキルは何が必要なのか調べる
- 評価制度を人事に相談する
- 昇給についての規定を確認する
やりがいを感じられない
「これ以上の成長はできるのか?」「正直やりがいが感じられない」など、仕事そのものに不安があるとこの先の将来が不安になってしまいますよね。今気づいたことが重要です!
少しでもやりがいを感じられないことがあったら書き出していきます。
- 成長できる気がしない
- 自分が向いていると思って仕事をしていたが、実際は違った
- ルーティンワークで張り合いがない
やりがいを感じられない原因の分析ができたら、次は対処法を考えていきましょう。
- 現職で成長できそうなこと・足りないスキルを見つける
- 今の仕事が向いていない理由を考えて、どんな仕事に興味を持つのか考えてみる
- 仕事の能力を上げる努力を増やしてみる
【仕事辞めたい】今すぐできる転職の準備
仕事を辞めたい原因の整理ができて対処法を試したり、考えたりしてみたけど「やはり今の仕事はやめた方がよさそうだ!」気づくことができたら、すぐに仕事を辞めてしまいたくなると思います。
しかし、次の仕事が見つかっていない段階で辞めてしまうのは経済面で不安になりますよね。今の仕事をしながら転職活動を進めることはできるので、今すぐ準備できることから始めてみましょう。
履歴書・職務経歴書をつくる
転職活動をする際に、転職サービスに登録する方が多いでしょう。相談をする前に必ず「履歴書・職務経歴書の準備をお願いします」といわれます。
しかし、作成するのに意外と時間がかかります。大まかでもいいので登録前に作っておくと、相談するときにとてもスムーズです。
不足しているところは転職サービスの担当者が補足したり、作ってくれたりするのであまり心配しなくていいでしょう。
求人を見てみる
「転職することが想像できない」「どんな仕事があるのか分からない」と転職すること自体を不安に思う方もいるでしょう。そんなときは、転職活動を本格的に始める前に求人を見てみるのも一つの手です。
興味を持てそうな仕事があるかもしれないですし、「この仕事楽しそう!」と気持ちまで明るくなってくる求人があるかもしれません。そこから行動に移していくのも良いことです。情報収集をしておくことも大切です。
【仕事辞めたい】転職サービスへの登録
転職サービスに登録してみましょう。複数のサービスに登録することがポイントです。使いやすさ、サービスの違い、持っている求人の違い、などがあるためです。
合う・合わないもあるので、まずは一度に3か所くらい登録して自分に合うところを見つけてみましょう。おすすめの転職サービスを3つご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
- エン転職
- DODA
- リクルートエージェント
エン転職
自分でコツコツ転職活動を進めて行きたい方にはエン転職がおすすめ。
求人を探して、エン転職経由で直接企業に応募することができます。応募すると会社とのトークルームができ、直接やり取りしながら進めます。
求人情報の見やすさ、企業とのやり取りのしやすさはピカイチ。合間にコツコツ転職活動を続けていきたい方や、相談するより自分で転職活動を進めて行きたい方におすすめです。
DODA
親身なサポートを受けたい方はDODAがおすすめ。専門スタッフに相談しながら、応募求人を紹介してもらったり面接に進むことができます。
「転職について何も分からない!」「相談しながら着実に転職活動したい」という方にはDODAがよいでしょう。電話でのサポートが手厚く、面接対策もしっかり時間をとってくれます。
履歴書・職務経歴書の添削もしれくれますよ。親身に話を聞いてくれるので、転職に対して不安がある方におすすめです。
リクルートエージェント
優良企業に転職したい方はリクルートエージェントがおすすめ。各業界に精通したキャリアアドバイザーが厳選した求人を紹介してくれるで効率よく進めることができます。
提出書類の添削・面接対策・日程調整もすべて行ってくれて、平日の20時以降や土日も対応してくれます。在職中の忙しい方にはありがたいサービスですよね。
ただし、転職サポートは3ヶ月間と決まっているので「行きたい業界・業種が決まっている」「短期集中で転職活動を終わらせたい」と思っている方におすすめです。
【仕事辞めたい】転職の流れ
転職に前向きになれたけど、具体的にどんなふうに進んでいくのか気になりますよね。ここでは、転職の流れをご紹介していきます。
- 転職活動の準備
- 応募書類作成
- 求人に応募する
- 面接
- 内定・退職手続き
転職活動の準備
求人に応募する前にしないといけない準備は、情報収集と転職の目的を整理することです。
少々大変ですが、目指す方向がずれていると転職活動が長期化してしまう恐れがあるのでしっかり整理しておくことがポイントです。方向性を決めて、最短距離で進められるように準備をしておきましょう。
まずは自己分析をしておくことがポイント。これまでの経験を踏まえて長所・短所をあげていきます。それが、向いている仕事の発見に繋がったり、紹介してもらえる求人を選ぶ際の基準にもなります。
また、企業はできるだけ会社にとって良い人材が欲しいと考えています。あなたの長所を会社のために活かすことができるアピールポイントを明確にしておくことが重要です。
転職活動の準備は自己分析から!
応募書類の作成
履歴書・職務経歴書を作りましょう。意外と時間がかかるので少しずつ進めておくと楽ですよ。「職歴や経験を書くだけ」と思いがちですが、読みやすさや簡潔さなどを考えながら作成するとある程度の時間は必要です。
それでも、自分の良さが伝わる書類を作れたか不安になりますよね。転職エージェントに協力してもらうなら、最後の仕上げをしてくれることもあるので担当の方に相談してみるといいですよ。
求人に応募する
準備が整ったら、応募しましょう。希望勤務地、希望職種、業種を選んで探します。転職エージェントに協力してもらうならあなたの希望をできるだけ細かく伝えて協力してもらいましょう。
なお、求人はいつでも応募できるわけではなく、掲載期間があったり採用が決まって締め切ってしまったりするので積極的に応募してみましょう。
面接
身だしなみや、基本的な面接マナーは必ず押さえておいてくださいね。また、面接はあなたの魅力を伝える場です。面接で聞かれる定番質問もスムーズに答えられるように準備しておきましょう。
- 自己紹介をお願いします
- 今までの職歴を教えてください
- 転職・退職理由はなんですか?
- 志望動機を教えてください
- 長所・短所を教えてください
内定・退職手続き
内定連絡が来たら、承諾をする前に必ず労働条件の確認をしましょう。面接後に労働条件の話をしてくれたり、書類を渡してくれたりする企業もあります。メモを取る、書類を大事に保管しておくなどしておきましょう。
また、職場には退職する2か月前くらいには伝えておく必要があります。今持っている仕事の引継ぎが長引いてしまったり、会社から強い引き留めに合う可能性もあります。
内定先の企業からいつから来れるかなどの話もあるで、慎重にすすめていく必要があります。
円満退社するためにやるべきこと
会社を去るといっても、できるだけ円満に退社したいですよね。円満退社するためのポイントを2つ紹介していきます。
- はじめに直属の上司に退職を伝える
- 1~2か月前までに退職の意思を伝える
はじめに直属の上司に退職を伝える
退職の意思は、はじめに直属の上司に伝えましょう。直属の上司とは、直接指示をしてきたり、業務のスケジュール管理をしている人のこと。
一般的には、課長や部長などの管理職が直属の上司です。会社によっては、役職のつかない社員が直属の上司であることもあります。
ただ、人間関係に悩む方の中には直属の上司が原因で退職を決意した方もいますよね。そういう場合は退職の意思を伝えやすい直属の上司と同じか、それ以上の役職の方に初めに伝えることになっても良いでしょう。
また、退職の話をするときにはアポイントをとっておいてください。「大切なお話があるので〇日お時間いただいてもいいですか?」と確認をしておく必要があります。
1~2ヶ月前までに退職の意思を伝える
退職後の引継ぎや、会社側が退職の手続きをする必要があるので1~2か月前までに退職の意思を伝えることが一般的です。
就業規則に退職の申告時期が明記されていればそちらを優先させましょう。退職は以下のような流れです。
時期 | すること |
2ヶ月前 |
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1ヶ月前 |
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2週間前 |
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退職日 |
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【見本付き】退職届の書き方
退職願と退職届。「退職するときにはどっちを出せばいいの?」と分からなくなりますよね。
退職願は「会社を辞めさせてください」というお願いに対して、退職届は「辞めます」と意思を明確にするものです。そのため、退職する際には退職届を出しましょう。
退職届は、会社が用意しているフォーマットがあればそちらを使いましょう。特に規定がなければ、以下の見本を参考にしてみてくださいね。
退職届は定型文なので、どのような退職理由であれ見本の内容に従って記入すれば大丈夫ですよ。
(画像出典:筆者作成)
①見出し
見出しには「退職届」と書く。退職願ではないので間違わないようにしましょう。
②書き出し
二行目の一番下に「私事、」もしくは「私儀、」と書く。どちらでもOKです。
③退職理由
どのような退職理由であっても「一身上の都合により、」と書きましょう。どのような理由があっても、詳細に書く必要はありません。
④退職日
上司と相談して決めた退職日を書く。退職日とは、あなたが会社の所属でなくなる日のことです。
最終出社日のあとに有給休暇の消化をする場合は、有給休暇の最終日が退職日です。年の表記は、決まりがないので西暦・元号どちらでも可。
⑤提出する年月日
退職届を提出する日付を書く。年の西暦・元号は、退職日とそろえて書きます。
⑥所属部署・氏名
所属する部署名とフルネームを書く。部署名は正式名称で書きます。
⑦押印
印鑑を押印する。会社によって「認印が必要」「シヤチハタでもOK」「印鑑は不要」など規定が異なるので、提出前に確認しておきましょう。
⑧宛先
会社名と代表者名を正式名称・フルネームで記入。「(株)」などと省略するのはNG。代表者名の敬称は「殿」でもOKです。
家族に相談するタイミング
家族に相談するときのタイミングは、あなたの状況によって異なります。相談する相手との関係性も踏まえながら、それぞれ参考にしてみてください。
相談する相手が親の場合
相談する相手が親だけの場合は、転職活動を始める前に親に相談するより転職先が決まってからの事後報告でも良いでしょう。転職に対して反対されることもあるかもしれません。
親世代が働いていた時代は、終身雇用が当たり前の時代。「安定企業で定年まで働くこと」が理想とされていたため、転職に対して悪いイメージを持つ親が多いでしょう。
反対されると、せっかく転職しようと決めた気持ちが折れてしまう可能性があります。また、働くのはあなた自身。あなたの気持ちを優先させることが一番大切です。
結婚していたり、パートナーがいる場合
結婚をしていたり、パートナーがいる場合は転職する半年~1年前くらいから相談しておきましょう。家計を共有していたり、生活スタイルが変わったりすることがあれば自分自身だけの問題ではないからです。
また、相談しなかったことで信頼関係にヒビがはいってしまうことも考えられるので、転職活動を始める前に相談することが大切です。
今すぐできることから始めよう
この記事では、仕事を辞めると決断する準備や転職活動・退職の流れを解説していきました。
仕事を辞める、新しい仕事を探すことは簡単ではありません。しかし、不満のある現状からより良くするためには必要なこと。環境を変えることで、あなたの悩みや不安が解消されるように転職活動してみてくださいね。
あなたの人生をより良くできるのはあなただけです。新たな人生のスタートをするために、今すぐできることから、一つずつ準備をしていきましょう。