Wi-Fiルーターには種類がたくさんあり、どれがおすすめの製品で自宅に適しているのか判断できずお困りではないですか?
ルーターを購入する際に、どの項目を見て自宅に合っていると判断すればいいのかが分かれば、製品選びに苦労しませんよね。
この記事では、Wi-Fiルーターを選ぶときのポイントやルーターにあると嬉しい機能、おすすめの製品などについて紹介しています。
あなたに最適なルーターを選ぶことができ、自宅で快適な通信環境を手に入れられますよ。参考にしてくださいね。
(アイキャッチ画像出典:https://pixabay.com/ja/photos/%e3%82%b3%e3%83%b3%e3%83%94%e3%83%a5%e3%83%bc%e3%82%bf%e3%83%bc-%e4%bb%95%e4%ba%8b-wi-fi-3596169/)
Wi-Fiルーターを選ぶときの3つのポイント
Wi-Fiルーターは使用環境や接続台数などに応じて、通信可能なエリアや速度が変わってきます。
性能によって値段も差があるため、使用環境に適した性能・値段のものを選びたいですよね。
ルータを購入する際にどこを見て選べば良いのか、選ぶときのポイントを3つ紹介していきます。
- 自宅の間取りに合ったWi-Fiルーターを選ぼう
- 接続可能台数を確認しよう
- 通信速度を確認しよう
自宅の間取りに合ったWi-Fiルーターを選ぼう
Wi-Fiルーターは電波が届く範囲が限られており、強度は製品によって異なります。
各Wi-Fiルーターには使用目安となる間取りが設定されているため、自宅の間取りに合った製品を選びましょう。
ここで注意したいのは、実際の間取りよりも少しゆとりがある製品を選ぶことです。例えば2LDKの家に住んでいれば、3LDKの製品を選びましょう。
製品に記載されている目安間取りは、部屋の中心に設置した場合を想定しています。部屋の端に設置してしまうと、設置場所から遠い部屋には電波が届かない可能性があるためです。
接続可能台数を確認しよう
Wi-Fiルーターには同時に端末を接続した場合の処理機能に違いがあります。「使用する人数」「同時に接続する端末の台数」を確認しましょう。
製品に記載されている同時接続台数の目安ぴったりだと、通信速度が遅くなる可能性があります。実際の接続数より多く接続が可能としている製品を選ぶようにしましょう。
筆者の場合は、Wi-Fiを使用するのは4人、接続する端末はスマホ2台、タブレット2台、パソコン1台、ニンテンドースイッチ2台の合計7台です。
全ての端末を同時に接続することはありませんが、21台同時接続可能の製品を使用し、通信速度の遅さや不安定さを感じることなく使用できていますよ。
通信速度を確認しよう
製品の外箱を見ると「2401Mbps」や「800Mbps」など数字が記載されていますよね。
「Mbps」はWi-Fiの速度をあらわす単位で、数字が大きいほど速くなります。この数字は理論上の最大値と言われており、実際に速度はこの数字よりも遅いです。
端末1台あたり、100Mbps出ると動画視聴や大容量データ通信も快適に行えるため、100Mbps×使用端末台数よりも大きい数字の製品を選ぶことをおすすめします。
Wi-Fi6って何?
近年「Wi-Fi5」や「Wi-Fi6」という表記を見ることが増えてきました。これはWi-Fi規格のことを言います。
2020年から利用開始となったWi-Fi6は、前規格のWi-Fi5に比べて最大通信速度が1.4倍も速くなり、動画視聴やオンラインゲームなどがより快適に利用できるのがメリットです。
これから新しくルーターを購入する場合は、Wi-Fi6を選ぶと高速通信により快適なインターネットが利用できるためおすすめですよ。
Wi-Fiルーターにあると嬉しい3つのおすすめ機能
Wi-Fiルーターには価格によってさまざまな機能が搭載されており、機能が多くあればそれだけ価格も高くなります。
ルーターにあると嬉しいおすすめの機能を4つ紹介していきますので、参考にしてください。
- ビームフォーミング
- MU-MIMO
- メッシュWi-Fi
- バンドステアリング
ビームフォーミング
ビームフォーミングとは、特定の場所に集中して電波を飛ばす機能です。
Wi-Fiの電波は、360°どの方向にも均等に電波を飛ばしており、部屋がない場所や使用する機会のない場所にも飛んでいます。
ビームフォーミングは、電波の波を読み取って特定の場所に飛ばしてくれるため、離れていても通信が安定するのが特徴です。
MU-MIMO
MU-MIMOとは、複数の端末を同時にWi-Fiに接続しても通信速度が安定する機能です。
今までは同時に複数の端末を接続すると、1台ずつ通信を行うため待ち時間が発生したり、通信速度が遅くなる現象がありました。
MU-MIMOの搭載により、家族全員で同時にWi-Fiに接続しても快適にインターネットが利用可能です。
メッシュWi-Fi
メッシュWi-Fiとは、網目のように通信経路を網羅することで、障害物に強い通信形態が可能になった機能を言います。
Wi-Fiは壁や電化製品などの障害物の影響を受けやすく、ルーターを置いている部屋以外では通信が不安定になったり、途切れてしまうことがありました。
メッシュWi-Fiは障害物を検知して、迂回しながら目的の端末に電波を送るため離れた部屋でも通信が安定します。
一軒家にお住まいの方で、家族が各自の部屋でWi-Fi接続を行う場合は、メッシュWi-Fi機能を搭載しているルーターを選ぶのがおすすめです。
バンドステアリング
バンドステアリングとは、空いている周波数帯を識別して自動で切り替えることで通信速度の安定を図る機能です。
Wi-Fiには、2.4GHzと5GHzの2種類の周波数帯があります。それぞれの特徴について以下の表にまとめていますので、参照ください。
周波数帯 | 特徴 |
2.4GHz |
|
5GHz |
|
複数台端末が2.4GHzに接続され、通信が不安定になったときにバンドステアリング機能で自動的に5GHzに切り替えることで通信速度が安定します。
快適な通信環境を自動で識別してくれる機能であることから、接続台数が多い場合はバンドステアリング機能搭載のルーターを選びましょう。
おすすめルーター①「AtermPA-WX3000HP2」
1つ目に紹介するおすすめのWi-Fiルーターは、NEC「AtermPA-WX3000HP2」です。
MU-MIMO、バンドステアリング機能により、複数の端末を同時に接続しても通信速度が遅くならないのが特徴で、快適な通信環境が得られます。
NEC独自のハイパワーシステムにより、広い範囲で通信ができることから、戸建てでもマンションでも利用可能です。
無線LAN速度(2.4GHz) | 574Mbps |
無線LAN速度(5GHz) | 2402Mbps |
無線LAN規格 | Wi-Fi6 |
MU-MIMO | 〇 |
ビームフォーミング | 〇 |
メッシュWi-Fi | 〇(NEC独自のワイドレンジアンテナ) |
バンドステアリング | 〇 |
推奨住宅環境 | 戸建て:3階建て マンション:4LDK |
接続台数 | 36台 |
おすすめルーター②エレコム「WRC-X3200GST3-B」
2つ目に紹介するおすすめWi-Fiルーターは、エレコム「WRC-X3200GST3-B」です。
ルーターに搭載されている「らくらくQoS」を利用すれば、ウェブ会議やオンライン授業を優先して高速通信ができるように設定できます。
テレワークの保護者の方や、お子さんの学習塾のオンライン講義などが多いご家庭におすすめの製品です。
無線LAN速度(2.4GHz) | 800Mbps |
無線LAN速度(5GHz) | 2402Mbps |
無線LAN規格 | Wi-Fi6 |
MU-MIMO | 〇 |
ビームフォーミング | 〇 |
メッシュWi-Fi | – |
バンドステアリング | 〇 |
推奨住宅環境 | 戸建て:3階建て マンション:4LDK |
接続台数 | 36台 |
おすすめルーター③エレコム「WRC-X1800GS-B」
3つ目に紹介するおすすめのWi-Fiルーターは、エレコム「WRC-X1800GS-B」です。
セキュリティWi-Fiが搭載されており、通信分断機能を使うことで外部からのウィルス侵入を予防できます。
テレワークで会社のパソコンを持ち帰る場合や、社内のデータにアクセスする方におすすめの製品です。
無線LAN速度(2.4GHz) | 574Mbps |
無線LAN速度(5GHz) | 1201Mbps |
無線LAN規格 | Wi-Fi6 |
MU-MIMO | 〇 |
ビームフォーミング | 〇 |
メッシュWi-Fi | – |
バンドステアリング | 〇 |
推奨住宅環境 | 戸建て:2階建て マンション:3LDK |
接続台数 | 26台 |
おすすめルーター④バッファロー「WRS-3200AX4S」
最後に紹介するおすすめのWi-Fiルーターは、バッファロー「WRS-3200AX4S」です。
従来の製品よりも5GHz帯が強化され、動画処理に強くなりました。動画視聴することが多い方や、大容量データ通信を行う方におすすめの製品です。
高速通信が可能で、複数台同時接続しても速度が遅くならない、広い範囲でWi-Fiが利用できて価格が1万円というコストパフォーマンスの良い製品として人気があります。
無線LAN速度(2.4GHz) | 800Mbps |
無線LAN速度(5GHz) | 2401Mbps |
無線LAN規格 | Wi-Fi6 |
MU-MIMO | 〇 |
ビームフォーミング | 〇 |
メッシュWi-Fi | 〇 |
バンドステアリング | 〇 |
推奨住宅環境 | 戸建て:3階建て マンション:4LDK |
接続台数 | 21台 |
Wi-Fiルーターの設置場所に注意!
Wi-Fiルーターは設置場所によって通信速度や安定性が変化します。本来のルーターの機能を発揮してもらうためにも、最適な設置場所を探しましょう。
設置場所のポイントは以下の2つです。ご家庭に適している場所があるか確認してください。
- 床から1~2mの高さ
- 家の中心
Wi-Fiルーターは360°方向に電波を飛ばしており、床に反射すると電波が弱くなる性質があります。
床から1~2m離れた場所に設置すると、より遠くまで電波が飛ばすことが可能です。
同様の理由から家の中心にルーターを設置することで、広い範囲に電波を飛ばすことができます。
一方、ルーターの設置には向かない場所の特徴が4つありますので、以下の場所は避けて設置しましょう。
- 水槽や花瓶など湿気が多い場所
- 家電製品の近く
- 棚の中
- 床・窓際・部屋の隅
いずれも電波が弱まってしまったり、電波干渉により遠くまで飛ばなくなってしまう場所となるため、注意しましょう。
使用環境に合うWi-Fiルーターを選び快適にネットを使おう
Wi-Fiルーターを選ぶときのポイントや、便利な機能、おすすめ製品などについて解説してきました。
間取りや接続台数、ルーターにどのような機能が欲しいかを確認し、製品を選びましょう。
最適なルーターを用意しても、設置場所によっては本来の機能が発揮できない可能性があるため、設置場所にも注意が必要です。
この記事を参考に、あなたの使用環境に適したWi-Fiルーターを探してみてくださいね。