マンション購入をしたいが、「メリットは何だろう?」「賃貸の方が良いのかな?」などと気になったことはありませんか?
実際にマンションを購入したいと思っても賃貸と購入の違いなどが分からなくて不安ですよね。
この記事では、マンション購入のメリットやデメリット、賃貸マンションとの比較やマンションを選ぶ際のポイントなどを紹介しています。
この記事を読むだけで、マンション購入と賃貸のメリットやデメリットを比較することができるのでぜひ最後までご覧ください。
(アイキャッチ画像出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/24235522?title=%E6%96%B0%E7%AF%89%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3&searchId=96135812)
マンション購入する際の主なメリットとは?
まずは、マンションを購入する際の主なメリットを7つ紹介いたします。
- 立地が良い物件が多い
- 眺望や採光が良い
- 気密性が高く冷暖房効率が良い
- 共用設備やサービスがある
- 有人管理や防犯設備でセキュリティが充実
- 床がフラットで生活しやすい
- インターネット環境が用意されている
立地が良い物件が多い
通勤や通学、買い物などがしやすいかなど日常生活に直結するので暮らしには立地が大切です。
物件にもよりますが、デベロッパーは完売がしやすいように駅周辺や都心に出やすい路線など利便性の良い立地でマンションを供給します。
また、最近は都心の再開発エリアでのマンション供給も多いので駅近や駅直結のマンションを選ぶことが可能です。
眺望や採光が良い
周りに視線を遮るビルなどがなければ、マンションの中階層や高階層では眺望や採光や風通しの良さを期待することができます。
敷地が広い大規模マンションでは、隣の建物から距離があるので1階や2階などの低階層でも採光や風通しがよいです。
気密性が高く冷暖房効率が良い
マンションは鉄筋コンクリートが主流です。建物の構造上、隙間ができにくいため気密性が高く冷暖房効率が高くなります。
光熱費を削減することができ、CO2排出量の削減にも繋がることでしょう。
共用設備やサービスがある
マンションに住んでいる人が利用することができる共用施設や設備サービスがあるのがマンションの特徴です。
- 24時間利用可能なゴミ捨て場
- 宅配ボックス
- セキュリティシステム
- ラウンジ
- ゲストルーム
- フィットネスジム
- ライブラリー
- コワーキングスペース
- コンシェルジュサービス
どのような共用施設や設備があるのか、無料か有料かは物件によって異なります。岩盤浴ができたりカラオケルームがある珍しいマンションもあります。
総戸数の多い大規模物件やタワーマンション、グレードの高いマンションになるほど共用施設や設備のサービスが充実しています。
有人管理や防犯管理でセキュリティが充実
マンションの大きなメリットの一つが外からの侵入者を防ぐセキュリテイ性が高いことです。
出入り口に管理者の目があること、中階層や高階層の住戸は外から侵入しにくいのもマンションならではのメリットです。
警備会社と契約して24時間体制で安全を見守られているマンションも多くあります。
また、宅配ボックスには宅配業者を装って侵入してこようとする不審者を防ぐことができ防犯対策になっています。
床がフラットで生活しやすい
最近のマンションは、段差のないフラットな床でバリアフリーな空間になっています。
掃除機を一気にかけることができたり怪我で松葉杖や車椅子を使うことになっても移動がしやすいです。
小さな子供が段差につまづいて怪我をする心配もないので、子育て世代の方にもおすすめです。
インターネット環境が用意されている
映画や音楽の配信サービスの利用やテレワークの増加により、住宅でのインターネット接続は必要不可欠なものになっています。
最近のマンションでは、完成時からマンション全体でインターネットのプロバイダと契約がされています。
そのため、入居したその日からインターネットが利用できる便利な環境になっています。
マンション購入の主なデメリットとは?
ここでは、マンションを購入する際の主なデメリットを5つ紹介いたします。
- 間取りや内装、設備を自由に選べない
- 増築できない
- 間取り変更や水まわりの移動に制約がある
- 物件によっては猫や犬などのペットが買えない
- 上下階や隣接住戸と騒音トラブルが起きることがある
間取りや内装、設備を自由に選べない
新築マンションの場合、マンションは供給するデベロッパーが間取りなどを企画して購入者は自分に合った物を選びます。
そのため、間取りやキッチンなどの設備機器や床や壁の素材や色などにこだわりがある場合は満足することができない場合があるでしょう。
しかし、多くのマンションでは間取り変更プランや内装のバリエーション、住宅設備機器のグレード変更をオプションとして用意しています。
また、中古マンションを購入してリフォームやリノベーションをする場合は物件によって制約はありますが間取りや設備、内装などの自由度は新築マンションよりも高めです。
増築できない
マンションは、購入した専有部分以外は共用部分です。自分だけの物ではないので住戸に隣接しているスペースだからといって自由にはできません。
バルコニーやルーフバルコニーのフェンス位置に勝手に外壁を作ってサンルームのようにするなどもしてはいけません。
家族が増えたり、物が増えたりしても住宅の面積を増築することができないです。
間取り変更や水まわりの移動に制約がある
間取りを変更したり、キッチンやトイレの位置を移動したりなど自由なリフォームができない可能性があります。
建物の構造上、撤去できない室内の壁があったり排水のためには排水管に傾斜をつける必要があるのでキッチンや浴室、水まわりも大きく移動することができません。
また、管理規約で使用することができない床材があるなどリフォーム内容に制約が設けられているマンションもあります。
物件によっては猫や犬などのペットが飼えない
最近では、ペット可の分譲マンションも多くありますが、物件によって特に中古マンションはペットが飼えないケースがあります。
現在、ペット可の住宅に住んでいる人や今後ペットを飼いたいと考えている人はマンションのルールを確認して購入しましょう。
上下階や隣接住戸と音のトラブルが起きることがある
マンションは、コンクリートの壁や床、天井を挟んで上下階や隣の住戸と隣接しています。
足音や物を落とす音や椅子などの家具を引く音は、上の階に住んでいると下の階の人に伝わってしまう可能性があります。
音の問題は、お互いさまとはいえ自分が出す音に気兼ねをしたり近所からの騒音に悩んでしまうことでしょう。
マンションを維持管理する上でのメリット・デメリットとは?
長く快適に暮らすためには、維持管理をすることが大切です。マンションを維持管理する上でのメリットとデメリットを紹介します。
マンションの維持管理面のメリット
- 管理組合で計画的に維持管理ができる
- 維持管理に必要な費用を確実に積み立てられる
マンションを購入すると管理組合に加入します。管理組合とは、マンションの維持や管理を主体的に行ってくれる組織のことです。
管理会社のサポートを受けながら日常的なメンテナンスや10〜15年ごとの大規模修繕を計画的に行えるのがメリットです。
マンションの日常管理や定期的な大規模修繕にはお金が必要です。そのために毎月、管理費と修繕積立金を支払います。
毎月、所有者みんなで出し合って積み立てておくことで計画的な維持管理が実現しやすくなります。
マンションの維持管理面でのデメリット
- 自分の希望やタイミングで修繕や変更ができない
- 管理費や修繕積立金を滞納する人がいることがある
マンションの共用部分について、「共用廊下を張り替えたい」「自動ドアをタッチ式からセンサー式に変えたい」などがあっても勝手に修繕や変更はできません。
共用部分の維持管理に積極的に関わりたいなら管理組合の理事や理事長としてマンション全体の維持管理活動に取り組んでみるのも一つの選択肢です。
様々な事情で管理費や修繕積立金を滞納してしまう方がいます。滞納する人が多かったり長期にわたったりすれば管理費用や将来の大規模修繕の費用が不足することになります。
その場合、管理組合や管理会社から支払いを催促しますがスムーズにいかず訴訟に発展するケースもあります。
マンション購入の際にかかるコスト面のメリットとは?
マンションの購入費用や購入後にかかる管理費や修繕積立金、税金などのコストがかかります。
- 管理費・修繕費
- 駐車場代
- 駐輪場代
- トランクルーム使用料
- 専用庭・ルーフバルコニー使用料
- 固定資産税・都市計画税
マンションでは税金面での優遇メリットがある他、コストを支払うからこそ得られるメリットもあります。メリットを3つ紹介します。
- 都心部でも土地代の負担が軽くなる
- 固定資産税が5年または7年、1/2に軽減される
- 共用施設が無料、安価で使える
都心部でも土地代の負担が軽くなる
マンションは、土地の価格をみんなで分けて負担することになります。
同じ広さの土地でも、戸建てよりもマンション、小規模な物件よりも総戸数の多い大規模な物件ほど一人ひとりの負担は軽くなります。
固定資産税が5年または7年、1/2に軽減される
マンションなどの不動産を所有している限り、毎年固定資産税と都市計画税を納めないといけません。
しかし、固定資産税は新築マンションは当初5年間認知長期優良住宅に該当する場合は7年間税額が1/2に軽減されます。
共用施設が無料、安価で使える
ラウンジやコワーキングルームなど共用施設がある場合、管理や運営費は所有者みんなで負担しています。
総戸数の多い大規模物件になるほど1住戸当たりの負担は小さくなります。
軽い負担で、共用施設を無料や安価で使うことができるのもメリットの一つです。
マンション購入に向いている人の特徴は?
ここではマンション購入に向いている人の特徴を4つ紹介します。
- 手間をかけることをなく生活をしたい方
- 立地・周辺環境を重視したい方
- 共用部の充実を求める方
- 老後の生活に
手間をかけることなく生活をしたい方
維持管理のメリットでも紹介しましたが、マンションの維持管理は管理会社にお任せすることができます。
そのため、個人で建物のことを管理する必要がなく安心して住み続けられることが可能です。
立地・周辺環境を重視したい方
マンションは戸建てより比較的立地が良く、利便性が高いのが特徴です。
駅にも近く通勤や通学に便利だったり、日頃の買い物も駅周辺で済ますことができるのでフレキシブルな生活が営めることでしょう。
共用部の充実を求める方
最近の新築マンションは、共用部を充実させることに注力しています。
家族や親戚が泊まることができるゲストルームや図書スペース、カフェや屋上庭園などの設置によりマンション内で今まで以上にさらに快適に過ごせる共用施設が充実しています。
老後の生活に
実際に、定年後や老後を心配して戸建てからマンションへの住み替えをする方も多くいらっしゃいます。
マンションは戸建てに比べて、階段や段差が少なく基本的にはワンフロアで設計してあるので体力が衰えてくる老後であっても安心して生活することが可能です。
また、日頃の掃除やお手入れなども戸建てよりも簡単に済ませることができます。
マンション購入の際に選ぶポイント
マンションを購入する際にどんなマンションを選べば良いのかポイントを3つ紹介します。
- 資産価値の下がらない物件
- 利便性の良さ
- 環境の良さ
資産価値の下がらない物件
資産価値の下がらない物件を選ぶことは、とても重要なことです。
なぜなら将来的に住み替えが必要となった場合、資産価値が下がらないマンションを選んでおけば高く売ることができるからです。
また、資産価値と住宅ローンのバランスを保ちローンを完済できない状態にならないためにも資産価値の下がらない物件を選ぶことが大切です。
利便性の良さ
資産価値を下げないマンションを選ぶ際には、利便性の良いマンションを選ぶことをおすすめします。
利便性の良さとは、近くに駅やバス停があったりスーパーや銀行や公園などがあることです。
交通の便が良いと、通勤や通学、お出かけなどがしやすくなり生活する上で必要な施設が身近にあれば暮らしやすさが格段に違います。
環境の良さ
環境の良さも抑えておきたいポイントです。事前に、治安や道路状況、近隣住民の質、自然災害のリスク(地震・洪水・浸水の危険性)を確認しておくと安心して暮らせます。
これらは、不動産会社に聞いてみたり口コミ情報をチェックするなどをして情報を集めましょう。
賃貸マンションのメリット
賃貸マンションのメリットは転居のしやすさと経済事情に合わせた住まいの選択ができることです。ここでは、賃貸マンションのメリットについて3つ紹介します。
- 転居しやすい
- 経済事情に合わせて住居費を調整できる
- 維持費や修繕費の負担が少ない
転居しやすい
賃貸マンションであれば、退去1ヶ月前までに退去通知を出せば引っ越しすることが可能です。(物件によっては1ヶ月以上前の場合もあります。)
転勤や転職、結婚や出産などのライフイベントに合わせて気軽に転居したい人は賃貸マンションの方が向いていると思います。
経済事情に合わせて住居費を調整できる
収入が低下するなどして、経済事情が変化した場合でも賃貸マンションなら家賃の安い物件に引っ越すことができます。
住宅ローンという大きな借り入れもないため、金銭的な精神的負担も軽くなることでしょう。
維持費や修繕費の負担が少ない
賃貸マンションの経年劣化や設備故障は、マンションオーナーに修繕の義務があります。そのため、分譲マンションのように修繕積立金などを支払う必要はありません。
ただし、居住者の過失による故障や破損の場合は修繕費を請求される場合もあります。
また、賃貸マンションは自分の資産ではないため、固定資産税や都市計画税などの課税もありません。
賃貸マンションのデメリット
転居しやすく、金銭的な負担も調整できる賃貸マンションですが、賃貸マンションにもデメリットがあります。ここでは、賃貸マンションのデメリットを3つ紹介します。
家賃を払い続けてもマンションは資産にならない
家賃とは、マンションの賃借・使用に対して支払う対価のことをいいます。
仮に何十年と住み続けて、住宅ローンの返済と同じくらいの家賃を払ったとしてもマンションは自分の資産にはなりません。
自分の資産ではないため、子供に相続することもできません。また、借主に万が一のことがあり家賃が払えなくなった場合は残された家族は退去しないといけなくなります。
自由なリフォームができない
多くの賃貸マンションが内装や設備のリフォームを禁止しています。
賃貸マンションはオーナーの所有する資産であるため、それを借りている居住者には自由に改修する権利はありません。
勝手にリフォームをすると、退去の際に原状回復費用を請求されることもあります。
場合によっては契約違反となり、退去させられる可能性もあるので注意しましょう。
マンション購入は賃貸よりも良い?
人によって、マンションは購入した方が良い場合と賃貸の方が良い場合があります。
マンション購入は、将来のライフプランや住みたい場所がある程度確定している人に向いています。
賃貸は、購入の場合と反対でライフプランや住みたい場所など柔軟に変化させたい人やライフプランがまだ定まっておらず変化に応じた転居の可能性がある方に向いています。
購入と賃貸ではその人の事情によって向き不向きが変わってきますので、検討する時に自身の今の状況の確認や将来のライフプランを見据えた上で考えてみましょう。
分譲マンション(購入) | 賃貸マンション | |
資産 | 自分の資産として活用 | 家賃を払い続けても資産にならない |
リフォームの可否 | 好みの内装や設備にリフォームできる | 自由なリフォームは難しい |
住居費の負担 | 住宅ローンを完済すれば住居費の負担が軽減される | 経済事情に合わせて住居費を調整できる |
維持費・税金の負担 | 維持費や修繕費・税金の支払いが発生する | 維持費や修繕費の負担が少ない |
セキュリティや設備のグレード | 一般的に高い | 分譲マンションに比べて低い |
転居のしやすさ | 転居が難しくなる | 転居しやすい |
団体信用生命保険 | 住宅ローンを契約している場合は加入することができる | 加入できない |
まとめ:資産が欲しいならマンション購入を検討しよう!
マンションは、購入するべきなのか賃貸の方が良いのかはライフプランによって違ってきます。
マンション購入は、将来のライフプランや住みたい場所がある程度確定している人に向いており購入してしまえばマンションが資産として残ります。
賃貸マンションは、転居がしやすく金銭の精神負担も少ないことがメリットです。しかし、長年家賃を払っても賃貸の場合は資産にすることができません。
あなたが、資産が欲しいならマンション購入することをおすすめします。まずは、信頼できる不動産会社に相談したりパソコンやスマホで物件の情報収集をしましょう。