「長生きするペットにはどんな種類がいるんだろう?」「飼おうと思っている動物がどのくらい生きるのかわからない…」と思っていませんか?
せっかくペットを飼うなら長生きする動物を選んで、大好きなペットと一緒に過ごす時間を長く持ちたいですよね。
この記事では、長生きするペットの種類や寿命だけでなく、ペットが長生きするために飼い主としてできることを紹介しています。
記事の後半では、長生きするペットを選ぶことのメリット・デメリットも紹介しています。ぜひ最後まで読んでペットを飼う上での参考にしてみてください。
- 長生きするペットの種類やおおよその寿命を知りたい
- ペットが長生きするために自分にできることを知っておきたい
- 長生きするペットを飼う上でのメリット・デメリットを知りたい
(アイキャッチ画像出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/25421030)
長生きするペットの種類と寿命
飼いたいと思っているペットが長生きする動物なのか、知っていますか?
ペットの寿命を知った上でお迎えすることで、大好きなペットのライフステージに合わせた関わりができるので、長生きする動物を飼いたいと思っているならぜひ知っておきましょう。
以下に長生きする動物の平均寿命をまとめたので、参考にしてみてください。
犬 | 10〜13年 | 猫 | 12〜18年 |
淡水魚 | 1〜10年 | 海水魚 | 4〜10年 |
文鳥 | 8〜10年 | うさぎ | 10〜12年 |
フクロウ | 10〜30年 | フェレット | 6〜8年 |
ヘビ | 10〜20年 | チンチラ | 10〜15年 |
それぞれ寿命に幅があるものの、いずれも10年前後は長生きすることがわかりますね。
動物はの寿命は、飼育状況や個体差、病気の有無によっても変わってくるため、人間のように詳細なデータを取ることが難しい現状があります。
今回提示した寿命よりも長生きすることもあれば、短い場合もあるため、あくまでおおよその目安として把握しておきましょう。
特に長生きする人気のペット3選
せっかく新しいペットを飼うなら、長生きする動物を選んで長い時間を一緒に過ごしたいですよね。
飼っていたペットの死がつらすぎて「もうあんな思いはしたくない…」と、人生を共にするパートナーとしてそもそも長生きする動物をペットに選ぶ人もいます。
そこで、ここからは、特に長生きな人気のペットを3種類選んで紹介します。
- イエアメガエル
- ミシシッピニオイガメ
- モモイロインコ
イエアメガエル
イエアメガエルは、手のひらサイズで長生きすることが人気のカエルです。幼体は4.5cmほど、生体になっても7〜12cm程度にしか大きくなりません。
平均寿命は15〜20年程度で、飼育下では23年生きた記録もあります。
https://twitter.com/togetoge_noah/status/1623668868920283137
https://twitter.com/ririca_xxx000/status/1625920528644214784
ミシシッピニオイガメ
ミシシッピニオイガメは、カメにしては小さめのサイズで飼いやすいことが人気の理由です。
名前から「臭いのかな…」と思われがちですが、身の危険を感じると臭腺から臭いのある分泌液を出す程度で、飼育下では余程のことがない限り臭いは気になりません。
幼体は3cm程度、生体でも10cm前後の大きさにしかならず、ほとんど水の中で過ごすため、複雑な環境づくりを必要としないのも飼いやすいポイントですね。
平均寿命は15〜20年とカメにしては短めですが、飼育環境次第では30年以上生きることもあります。
モモイロインコ
名前の通り、桃色のからだが特徴のインコです。インコと名前がついていますが、オウム科に属しており、モモイロオウムとも言われます。
生体で35センチ程度、平均寿命は飼育下で40年程度と長く、50年程度生きるとも言われています。
ペットが長生きできない理由は「心拍数」
「長生きと言っても数年〜十数年程度か…」と思っていませんか?ペットとして飼われている動物の寿命がなぜ人間よりも短いのか、というと、心拍数の多さが関わっていると言われています。
人間を含め動物の寿命は、一般的には身体が大きい動物ほど心拍数が遅く寿命が長い傾向にあり、小さい動物ほど心拍数が早く、寿命も短い傾向にあります。
種族別にみると、心拍数が300〜400回/分であるハムスターは寿命が2〜3年、犬や猫は約120回/分で10〜13年、ゾウは20回/分で70年、くじらは2〜3回/分で45〜200年程度です。
心拍数が少ない動物は長生きですが、ペットとして飼えるからだの小さい動物は心拍数が多いことがわかりますね。遺伝子の構造によって個体差があるものの、心拍数の多い動物ほど短命な傾向にあるんです。
大好きなペットに長生きしてもらうためにできること
大好きなペットに長生きしてもらうためには、飼育環境を整えて無理をさせないことが大切です。
整った飼育環境とは、ペットにとって過ごしやすい環境のことを言います。体調や体質、年齢に応じた食事内容にすることはもちろん、ストレスを溜めないように運動する時間をつくることも、環境調整のひとつです。
食事や運動だけではなく、天候に体調が左右されやすい外飼いよりも室内で飼ったり、よく眠れる環境を整えたり、スキンシップをとったりすることも大切な要素です。
「昔からの習慣だから」といって、元気がないのに無理をさせるとかえってストレスになってしまいます。そのときの体調や、年齢に応じた体力に合わせた関わりをしましょう。
ペットが長生きしやすい5つのポイント
ペットが長生きするためにできることはわかったものの、具体的にどんなことに気をつけたらいいのかわからない状態になっていませんか?
そこでここからは、ペットが長生きしやすい飼育ポイントを5つに分けて紹介します。この5つのポイントを押さえておけば、あなたのペットも長生きしやすくなりますよ。
- からだの状態に合わせた食事を与える
- ストレスを溜めないように運動をさせる
- 過ごしやすい住環境をつくる
- しっかりスキンシップをとる
- 日頃からよく観察する
ポイント①|からだの状態に合わせた食事を与える
長生きするためのポイントの1つ目は、からだの状態に合わせた食事を与えることです。からだの状態とは、体調や年齢に応じたからだの変化のことを言います。
ペットも人間と同じ動物ですから、私たちと同じように日々体調が変わるものです。そして、年齢を重ねると硬いものが食べにくくなるなど、ライフステージに応じてからだが変化していきます。
長生きしてもらうためには、安さだけで選ぶのではなく、栄養に偏りがないか、硬さは適切か、食べやすい状態になっているかなど、状態に合わせて食事を与えることが大切です。
飼い主のなかには、自分と同じものを食べさせたいと思う人もいるようですが、ものによっては毒になります。長生きしてほしいなら、ペットの種類に適した食事を必要なぶん与えるようにしましょう。
ポイント②|ストレスを溜めないように運動をさせる
もともと野生下でよく動く動物を飼うときは、毎日運動する時間をつくりましょう。野生でもあまり動かない生態ではない限り、飼育下の動物は運動することでストレスを発散させます。
ストレスが溜まると、普段はしないような異常な行動をするようになったり、長生きせずに死んでしまったりする原因になります。
せっかくお迎えしたかわいいペットがストレスなく過ごせるよう、思いっきり運動する時間を作ってあげましょう。
ポイント③|過ごしやすい住環境をつくる
飼っているペットの種類に合わせた住環境は、ペットがのびのび過ごすための大事なポイントです。ペットの種類によって快適と思う環境は様々なので、飼っているペットが好む環境を調べて作りましょう。
たとえば暖かい場所に生息している動物が寒さに弱いという特徴があるように、ペットによっていろいろな特徴があります。ペットの特徴をよく調べた上で環境を作りましょう。
- 温度
- 湿度
- 遊び方
- 睡眠環境
- 習性
長生きしてもらうためには、ストレスなくのびのび過ごせる環境を作ることが欠かせないポイントです。
ポイント④|しっかりスキンシップをとる
日頃からペットとスキンシップなどのコミュニケーションをとることは、ペットが長生きするために欠かせないポイントです。
朝起きて挨拶から始まり、話しかけ触れ合ったりケアをしたりと、日常のさまざまな場面でペットとやりとりをする機会を作りましょう。
飼い主であるあなたとのふれあいの時間は、感情もからだも動くので、ペットにとって生きるための刺激になります。
多頭飼いをしていない限り、ペットにとってコミュニケーションをとれるのはあなただけです。スキンシップが足りないとストレスが溜まってしまうので、日常的にペットと触れ合いましょう。
ポイント⑤|日頃からよく観察する
ペットが長生きするには健康が第一です。ですが、ペットは言葉が話せないので、体調不良や病気を見分けるのは長く付き合っていても難しいことです。
そのため、日頃の行動をよく観察して、ペットからのちょっとしたサインを見逃さないようにしましょう。
ずっと変わらず元気に見えても、病気が隠れている場合もあります。獣医と相談して必要な検査や予防接種を受けたり、定期的に検診を受けると安心できますよ。
「いつもと違う行動をするな」「なんか元気がないな」など、おかしいなと思ったらすぐに受診できるよう、かかりつけの獣医を探しておきましょう。
ペットが長生きするためにやってはいけないこと
ペットに長生きしてほしいなら、健康管理に気をつけなければなりません。動物も私達人間と同じように、偏った食事ばかりしていたり運動不足だったりすると、健康に悪影響を及ぼします。
それだけではなく、不衛生な環境で飼育することも、健康を損ねる原因となってしまうんです。私達も、不衛生な住まいに住むと体調を崩しがちになってしまいますよね。
安いからと安全性がよくわからないフードを与えたり、人間の食事などペットに合わないものを食べさせたり、面倒だからとケージの中に入れっぱなしで運動させなかったりすると、ペットはどんどん弱ってしまいます。
室内外の温度管理もそうですが、ペットがのびのび過ごせる環境を整えて、長生きできるよう健康管理をしてあげましょう。
長生きする動物を飼うことのメリット・デメリット
もともとが長生きする動物を飼うには、いいことだけではありません。相応の覚悟をして飼い始めないと、飼い主とペット双方にとって負担になってしまいます。
そこで、ここからは、長生きする動物を飼うことのメリットとデメリットを紹介します。
長生きする動物を飼うことのメリット
寿命が長い動物をペットとして飼うことのメリットは、お気に入りのペットと長く一緒にいられることです。
ずっとお世話が必要になるとは言うものの、お世話自体はずっと同じペットを飼い続けることで慣れてくるものです。
お気に入りのペットとずっと一緒にいられるのですから、お世話の時間も含めて幸せに感じることでしょう。外出していても、家に大好きなペットがいると思うと、なんでも頑張れる気がしてきませんか?
同じペットと長く一緒に居ることで愛着も湧いてきます。一緒にいる時間が長いほど、心の拠り所になりますよ。
長生きする動物を飼うことのデメリット
長寿のペットを飼うことのデメリットは、長期にわたって責任が伴うことです。
ペットとずっと一緒にいるということは、ずっとお世話が必要になります。なにをするにもペットありきで考えなければなりません。
生活環境の変化で飼い続けることが難しくなったからといって、簡単に手放すことはできません。飼えなくなったからと野生に放す行為は、生態系を崩すことになりかねませんので絶対にやめましょう。
長寿の動物をペットにするか検討しているなら、どうしても飼えなくなった場合どうするのかも含め、十数年先の未来まで見据えて飼い続ける覚悟を決めた上でお迎えしましょう。
ペットが長生きすることで出てくる問題
大好きなペットに長生きしてほしいという気持ちは、飼い主なら誰しも思うことです。ですが、健康ではないのに長生きすることは、ペットにとってつらい生涯となってしまいます。
それだけではなく、ペットの介護が必要になってくるので、飼い主の負担も大きくなります。いくら健康に長生きできているといっても、からだの機能は年相応に衰えていくものです。
長生きしても年相応に元気でいてもらえるよう、若いうちから先を見越してペットと関わることが大切です。
ペットを介護に至らせないためにできること
近年は意識の高い飼い主が増えてきていることもあり、長生きするペットが増えてきました。長く一緒にいられるのは飼い主としても嬉しいことですが、「介護」と聞くと不安になりますよね。
歳相応の衰えは仕方のないことですが、ペットの生涯でどこまでの介護が必要になるかは、飼い主であるあなたの関わり次第で変わってきます。
ペットを必要以上の介護がいる状態に至らせないポイントは、ペットが若いうちから、よく遊んでよく食べてよく眠る習慣をつけておくことです。
- 小さい頃からよく遊び、よく食べて、よく眠る習慣をつけておく
- 成長しても上記の習慣を継続する
- スキンシップをしっかりとる
- 歳を理由にしてできることを取り上げない
歳だからとあれもこれも飼い主がやってしまうと、できていたこともできなくなってどんどん弱っていって手が必要になってしまいます。
歳を重ねてからも、できる範囲で習慣を守ってスキンシップをしっかりとって、できることは今まで通りやってもらうことで、健康寿命が伸びますよ。
- 寝たきりや認知症などの介護状態の期間を、平均寿命から差し引いた期間のこと
参考:厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト(https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/hale/ya-031.html)
【まとめ】ペットの長生きの秘訣は「健康寿命」を延ばすこと
ペットが長生きするためには、毎日一緒に遊んで、いつもと違うところがないか観察して、ライフステージに合わせた関わりをすることが大切です。
ペットも動物ですから、進む時間の速さは違うと言えど、人間と同じように歳をとっていきます。「おかしいな」と思うことがあったら、迷わずかかりつけの獣医に診てもらいましょう。
大好きなペットが健康に、少しでも長くあなたと一緒にいられるように、いまから健康寿命を意識した環境で飼育しましょう。