名古屋市はどうして住みやすい？理由とおすすめのエリアを全力解説

あなたは名古屋市に引っ越すなら「治安がいいところがいいな」「移動が楽な場所に住みたい」などと考えているのではないでしょうか？

この記事では、名古屋市が住みやすい理由やおすすめのエリアについて解説しています。

名古屋市の街選びに迷っている方はぜひ参考にしてくださいね。

アイキャッチ画像出典：https://www.pakutaso.com/20210907262post-36800.html

名古屋市が住みやすい理由4選

名古屋市は愛知県北西部に位置する、中部地方最大の都市です。東京23区を除いた横浜市、大阪市に次ぐ全国第3位の人口を有しています。

また名古屋市を中心とする名古屋都市圏は日本の三大都市圏の一つであり、中部地方における行政や経済、文化の中枢を担っています。

そんな中部地方に住む人々の生活を支えている名古屋市は、なぜ住みやすいとされているのでしょうか。名古屋市が住みやすい理由を以下4つ解説します。

急に引っ越しが決まったという場合でも、名古屋市には安心して暮らせる魅力がたくさんありますよ。

• 交通網が充実している
• 治安がいい
• 子育てがしやすい
• 買い物がしやすい

【名古屋市が住みやすい理由①】交通網が充実している

名古屋市は市内の電車や車、航空機などの交通網が充実して、国内外問わずさまざまな場所に行きやすいことが特徴です。以下に詳しく解説します。

• 鉄道網が発達している
• 電車が混雑しにくい
• 車の利便性が高い

発達した鉄道網と混雑率の低さ

名古屋市は地下鉄や私鉄、JRと鉄道網が発達しており、主要な都市へのアクセスが簡単に行える利点があります。以下が名古屋市に乗り入れている路線です。

• JR線（東海道新幹線・東海道本線・中央本線・関西本線）
• 名古屋市市営地下鉄（東山（ひがしやま）線・名港（めいこう）線・名城（めいじょう）線・鶴舞（つるまい）線・桜通（さくらどおり）線・上飯田（かみいいだ）線）
• 近鉄（きんてつ）名古屋線
• 名鉄（めいてつ）名古屋線
• 東海交通事業城北線

東海道新幹線を利用すれば名古屋市から東京まで約1時間50分、名古屋市から新大阪までは約60分で行くことができます。

また空港へのアクセスも良く、名鉄名古屋駅から中部国際空港（セントレア空港）まで名鉄常滑（とこなめ）線・空港線を経由して最短29分で到着可能です。

さらに名古屋市は大都市であるにもかかわらず、東京ほど通勤ラッシュの混雑が酷くないという特徴があります。

「電車が混雑しにくい」という点も、名古屋市に住み働く人たちが「住みやすい」と感じる要因のひとつでしょう。

以下に名古屋市と東京、それぞれの主要区間の混雑率を比べてみました。

東京と名古屋市の主要区間の混雑率 （2021）の比較
東京				名古屋市
1位	三田線	西巣鴨→巣鴨	131%	1位	名城・名港線	東別院→上前津	123％
2位	東北線	木場→門前仲町	128％	2位	本線（東）	神宮前→金山	122％
3位	日比谷線	三ノ輪→入谷	127％	3位	本線（西）	栄生→名鉄名古屋	121％
4位	千代田線	町屋→日暮里	126％	4位	東山線	名古屋→伏見	120％
5位	新宿線	西大島→住吉	121％	5位	名古屋線	米野→名古屋	106％

出典：「資料２：三大都市圏の主要区間の混雑率（2021）」（国土交通省）（https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001491866.pdf）を加工して作成

車の利便性が高い

名古屋市は電車だけではなく、車の利便性も高いです。「なごや集約連携型まちづくりプラン」という都市計画により道路の道幅が広く、かつ駐車場が整備されています。

名古屋市の中心部であっても、駅や地下街に直結した駐車場が整備されているのです。

「なごや集約連携型まちづくりプラン」については『【名古屋市が住みやすい理由④】買い物がしやすい』にて解説します。

【名古屋市が住みやすい理由②】治安がいい

名古屋市のメイン路線である地下鉄東山（ひがしやま）線の駅を中心に、比較的治安がいいエリアが広がっています。特に以下の4駅周辺は、治安がいいと言われています。

• 名古屋市千種（ちくさ）区「覚王山駅」
• 名古屋市千種区「本山駅」
• 名古屋市千種区「星ヶ丘駅」
• 名古屋市名東（めいとう）区「藤が丘駅」

名古屋市で比較的治安がいいとされているエリアは、文教地区に指定されています。

風紀や治安に悪影響を与える施設が比較的少なく、子育て世帯が多く住んでいることが特徴です。

【名古屋市が住みやすい理由③】子育てがしやすい

名古屋市には以下のような子育てがしやすい環境が整っています。小さな子どもがいる家庭でも安心です。

待機児童数0人を達成し、小児科も多い

名古屋市は平成28年から令和3年まで、8年連続で待機児童数0人を達成しています。比較的保育園や幼稚園に入りやすく、共働き夫婦でも子育てしやすい環境です。

また市内には小児科を併設した大型病院が多く、子どもの急な体調不良にも対応しやすいでしょう。名古屋市内には主に以下の病院があります。

• 昭和区「名古屋市大学医学部附属病院」
• 緑区「名古屋市立緑市民病院」
• 瑞穂（みずほ）区「名古屋市立大学病院」

家族で楽しめるレジャースポットが豊富

名古屋市には家族みんなで楽しめるレジャースポットが豊富にあります。その中でも名古屋駅から近い以下の2つを紹介します。

• 東山動植物園
• 名古屋港水族館

「東山動植物園」は名古屋駅から地下鉄東山（ひがしやま）線で18分ほどの位置に存在します。1日中遊んでいられるスポットとしておすすめです。

広大な敷地に約500種類の動物と、約7,000種類の植物を展示しています。さらに遊園地も併設しているため、飽きることなく楽しむことができるでしょう。

他にも名古屋駅から29分ほどの位置にある「名古屋港水族館」もおすすめのレジャースポットです。館内では約500種5万点の海の生き物が飼育・展示されています。

また日本国内では珍しいシャチの飼育も行っているので、一見の価値ありです。大人も子どもも楽しめること間違いないでしょう。

【名古屋市が住みやすい理由④】買い物がしやすい

名古屋市内はスーパーやドラックストアなどの生活に必要な施設が駅周辺に集まっており、買い物がしやすいことが特徴です。

例えば栄（さかえ）駅の周辺には、以下のような商業施設が徒歩数分圏内に揃っています。

• 名古屋栄三越
• 松坂屋
• オアシス21
• LACHIC（ラシック）

なぜ駅周辺に商業施設が密集しているのかというと、名古屋市は2035年終了を目標に「なごや集約連携型まちづくりプラン」という都市計画を行っているからです。

「なごや集約連携型まちづくりプラン」とは、駅から歩いて暮らせる範囲に商業や住宅などさまざまな都市機能を集約させ、魅力的で安全な空間づくりを目指す計画のことです。

上記の都市計画によって、駅周辺にさまざまな店舗や施設が集められています。

詳しくは『名古屋市公式ウェブサイト：なごや集約連携型まちづくりプランについて（市政情報）』をご覧ください。

名古屋市の住みやすいおすすめのエリア3選

名古屋市が住みやすい理由をご理解いただけたところで、特に住みやすいと言われているおすすめのエリアを3つ解説します。区別に解説するので、ぜひ参考にしてくださいね。

• 昭和区
• 名東（めいとう）区
• 千種（ちくさ）区

【おすすめのエリア①】昭和区

高級住宅街として名高い昭和区は、自然が多い町並みが特徴的な、静かで落ち着いた住宅街が広がるエリアです。

昭和区は「学生街」としての側面を持ち、区内には多数の高等学校の他「名古屋工業大学」や「中京大学の名古屋キャンパス」などの大学が存在しています。

また昭和区は緑豊かなエリアでもあり、広々とした「鶴舞（つるま）公園」や多くの自然が残る「興正寺（こうせいじ）公園」などは、子どもが遊ぶ場所にぴったりです。

さらに昭和区は買い物にも困らないエリアです。スーパーマーケットの他に、多数の個人商店があります。

昭和区の市内中心部までのアクセスと家賃相場

住宅街でありながら名古屋市駅や栄駅といった市内中心部へのアクセスがよく、以下の4路線が乗り入れています。

• JR中央本線
• 名古屋市営地下鉄「鶴舞（つるまい）線」
• 名古屋市営地下鉄「桜通（さくらどおり）線」
• 名古屋市営地下鉄「名城（めいじょう）線」

上記の通り多くの路線が乗り入れているため、区内の駅から名古屋市駅・栄（さかえ）駅まで30分ほどで行けます。通勤や通学でもそれほど苦にならない距離でしょう。

また昭和区の家賃相場は、名古屋市内でも平均的な価格帯です。昭和区の家賃相場を紹介します。　

昭和区の各間取りの家賃相場
間取り				家賃相場
ワンルーム				5.60万円
1K				5.32万円
1DK				6.35万円
1LDK				8.33万円
2K				8.30万円
2DK				–
2LDK				11.97万円

参照：https://www.homes.co.jp/chintai/aichi/nagoya_showa-city/price/

昭和区は名古屋市内で4番目に小さい区ですが、再開発により人口とともに住居の数も増えています。

新築マンションの他、一戸建ても増えているため、子育て世帯だけでなく単身者にもおすすめなエリアです。

【おすすめのエリア②】名東（めいとう）区

名古屋市の東端に位置する名東区は、転勤者が多く住む「転勤族の街」として知られています。

名東区には「名古屋第二環状自動車道」や「東名高速道路」が通っており、県外への移動がスムーズであるため、転勤者が多い特徴があります。

そのため新たに引っ越してきた転勤者でも、馴染みやすい環境です。

名東区内の学校に通う生徒も転校生の割合が多く、学校側も受け入れに慣れているため、家族で転勤してきたとしても安心して子どもを学校に通わせることができます。

名東区の市内中心部までのアクセスと家賃相場

名東区には以下2つの路線が乗り入れています。どちらの路線も始発駅は藤が丘（ふじがおか）駅です。

• 名古屋市営地下鉄「東山（ひがしやま）線」
• 愛知高速交通株式会社「リニモ」（リニアモーターカー）

地下鉄東山線の藤が丘駅から名古屋駅までは28分ほど、栄（さかえ）駅までは22分ほどで行くことができます。

一方でリニモは名古屋市方面とは反対方向の、長久手（ながくて）市や豊田（とよた）市方面にアクセスできる路線です。

また名東区の家賃相場は以下の通りで、名古屋市内の平均的な価格帯です。

名東区の各間取りの家賃相場
間取り				家賃相場
ワンルーム				5.27万円
1K				5.03万円
1DK				5.37万円
1LDK				8.27万円
2K				5.80万円
2DK				7.25万円
2LDK				10.59万円

参照：https://www.homes.co.jp/chintai/aichi/nagoya_meito-city/price/

【おすすめのエリア③】千種（ちくさ）区

千種区は名古屋市内の北東に位置し、閑静な住宅街が広がる子育て世帯向けのエリアです。

高級感を漂わせつつ豊かな自然にあふれた地区であり、比較的治安がいいと言われています。

また千種区は、文教地区であり特に治安がいいとされている以下のエリアを含む地区です。

• 星ヶ丘（ほしがおか）駅
• 本山（もとやま）駅
• 覚王山（かくおうざん）駅

星ヶ丘駅には「星ヶ丘テラス」や「星ヶ丘三越」といった大型商業施設や、「覚王山商店街」といった買い物に便利なスポットがあちこちに見られます。

また『【名古屋市が住みやすい理由③】子育てがしやすい』でも紹介した「東山動植物園」が位置するエリアでもあり、子育て世帯に人気です。

千種区の市内中心部までのアクセスと家賃相場

千種区には以下の4つの路線が乗り入れています。地下鉄東山（ひがしやま）線を利用すれば、名古屋駅や栄（さかえ）駅まで乗り換えなしで行ける利便性が高いエリアです。

• JR中央本線
• 名古屋市営地下鉄「東山線」
• 名古屋市営地下鉄「名城（めいじょう）線」
• 名古屋市営地下鉄「桜通（さくらどおり）線」

また千種区の家賃相場は比較的高めで、名古屋市内でも上位に入る価格帯です。

引っ越す際は収入にあった無理のない物件を選ぶようにしましょう。千種区の家賃相場は以下の通りです。

千種区の各間取りの家賃相場
間取り				家賃相場
ワンルーム				6.39万円
1K				5.94万円
1DK				6.79万円
1LDK				9.30万円
2K				6.71万円
2DK				8.21万円
2LDK				13.64万円

参照：https://www.homes.co.jp/chintai/aichi/nagoya_chikusa-city/price/

【まとめ】名古屋市はどうして住みやすい？理由とおすすめのエリアを全力解説

ここまで名古屋市が住みやすい理由や、おすすめのエリアについて解説してきました。以下に内容をまとめておきますので、振り返りに活用してくださいね。

• 名古屋市は交通網が充実しているので、東京や大阪といった主要な都市や、空港へのアクセスがいい
• 名古屋市は治安がよく、小児科も多いため子育てがしやすい
• 名古屋市は駅を中心に商業施設が密集しているので、買い物がしやすい
• 再開発により、子育て世帯だけでなく単身者にもおすすめな高級住宅街「昭和区」
• 県外へのアクセスが抜群の転勤族の街「名東（めいとう）区」
• 高級感と豊かな自然を併せ持つ「千種（ちくさ）区」

名古屋市で引越し先を探すときは、通勤や通学までの距離、家賃相場などを考慮して自分のライフスタイルにあったエリアを選ぶようにしましょう。