普段使っているiPhoneが突然Wi-Fiに接続できなくなり、「Wi-Fiマークがあるのになんで繋がらないんだろう?」と困った状況になったり、不便な思いをしたりしていませんか?
ネット閲覧中や動画鑑賞中にも関わらずWi-Fiに繋がらなくなり、モバイルデータ通信を使ってしまって、「ギガが足りなくなった」という状態はとても困ってしまいます。
そこで当記事では、iPhoneがWi-Fiに繋がらない時に、試してもらいたい対処法を15通りご紹介していきます。
当記事を最後まで読んで、Wi-Fiに繋がらない原因を解消して、快適にインターネットを利用しましょう。
アイキャッチ画像出典:https://www.pakutaso.com/20190321073t-13.html
iPhoneがWi-Fiに繋がらない原因
iPhoneがWi-Fiに接続できない場合には、「iPhone」「モデム・ルーター」あるいは「ネットワーク回線」のいずれかに問題があると考えられます。
何が原因でWi-Fiに繋がらないのか、もしくは繋がりにくい状態であるのかを、一つずつ確認をしていきましょう。原因に対して適切な対処を行うと解決できます。
「電源を入れ直す」「設定を見直す」「移動してみる」と簡単な操作と行動で解決ができます。心配せずに対処していきましょう。
iPhoneが原因でWi-Fiに繋がらないのときの対処法
まずはiPhoneのWi-Fi設定を有効化しましょう。
Wi-Fiを有効にしているつもりでも、誤操作でWi-Fiが無効に変わっているかもしれません。そもそもWi-Fiが有効でない可能性もあります。
Wi-Fiを有効化するには、画面の右上の角から下にスワイプして、コントロールセンターを開きます。Wi-Fiのボタン(扇型のアイコン)を押してWi-Fiを有効にしましょう。
Wi-Fiを有効化しても、Wi-Fiに繋がらない時には、次のような対処法があります。
- モデム・ルーターの近くに移動する
- 機内モードのオン・オフを切り替える
- 位置情報をオフにする
- Wi-Fiの接続先を確認・変更する
- Wi-Fiの設定をリセットする
- iPhoneの再起動とアップデートする
- フリーWi-Fiの接続先やサインインを再設定する
- 出荷状態にリセットする
考えられる原因を一つずつ確認して、iPhoneに起きている問題を解決しましょう。
モデム・ルーターの近くに移動する
まずはモデム・ルーターの近くに移動してみます。
モデム・ルーターがある場所と、iPhoneを操作している場所が遠いために、電波が届いていない可能性があります。
もしくは別の部屋や別の階にいると、壁や扉が障害物となり、電波がうまく届いていないと考えられます。
よって、まずはモデム・ルーターの近くに移動して、電波が回復するかを確認してみましょう。
機内モードのオン・オフを切り替える
iPhoneの設定にある機内モードのオン・オフを切り替えてみましょう。機内モードの切り替えは、設定を開いて機内モードの横の◯を押します。
他にも、画面の右上の角から下にスワイプしてコントロールセンターを開き、飛行機のボタンを押しても切り替えられます。
iPhoneは機内モードが「オン」だと、一切のインターネット通信ができません。
「オフ」の状態にすると、自動的にWi-Fiの設定が有効になり、Wi-Fiの電波が回復するときがあります。
機内モードが「オン」のときは、「オフ」に切り替えると解決できます。
現状が「オフ」の状態であっても、一度「オン」にしてから「オフ」に戻すと電波が回復する場合があるので一度試してみてください。
位置情報をオフにする
位置情報サービスが原因で、他のWi-Fiに接続してしまうときがあるので、設定をオフにしましょう。
位置情報サービスの設定は、「設定>プライバシーとセキュリティ>位置情報サービス」の中にある◯を押すと、オフにできます。
オフの状態でWi-Fiの接続が回復するか確認してみてください。
ただし、位置情報サービスをオフにすると、GPS機能の精度が低下します。Wi-Fiに干渉しているときだけオフにして、「基本的にはオン」の状態にしましょう。
4個目の見出し3:Wi-Fiの接続先を確認・変更する
「設定>Wi-Fi」から設定していた接続先に、チェックマークが付いているか確認します。Wi-Fiに接続されているのが確認できたら周波数を変えてみましょう。
Wi-Fiには2.4GHz(ギガヘルツ)と5GHzの、2種類の周波数域があります。
「◯◯◯-G」や「G-◯◯◯」と表記がされてるのが2.4GHzで、「◯◯◯-A」や「A-◯◯◯」と表記がされているのが5GHzです。
2.4GHzは壁や障害物に強いのがメリットです。しかし他のWi-Fiルーターや家電等の電磁波から、電波干渉を受けやすいデメリットがあります。
5GHzは通信の速度が速いのがメリットです。電波干渉はほとんどありませんが、壁や障害物で遮られやすいデメリットがあります。
それぞれ特性が違い、周波数の切り替えで電波状況を改善できる場合があるので、試してみましょう。
Wi-Fiの設定をリセットする
周波数を変更しても改善しない時には、一度Wi-Fiの設定をリセットしましょう。
Wi-Fiの設定で不具合が起きている可能性があります。設定をリセットすると、不具合が改善する場合があります。
Wi-Fiの設定をリセットする手順は以下です。
- 「設定>Wi-Fi」から接続中のWi-Fi名の横にある「!マーク」を押す
- 「このネットワーク設定を削除」を押す
- Wi-Fiのページに戻り先程削除した接続先を「ほかのネットワーク」から選択する
- パスワードを入れて接続する
一度設定を削除して再接続すると、電波が回復する場合があるので試してみましょう。
iPhoneの再起動とアップデートする
「機内モード」「位置情報」「Wi-Fiの設定」を見直しても直らない時には、iPhoneを再起動してみましょう。
再起動をすると、電波が回復するときがあるので試してみてください。再起動の手順を紹介します。
- 電源ボタンと音量ボタン(+か−)を同時に長押しする
- 「スライドで電源オフ」と出るので電源をオフする
- 画面が完全に消えてから電源ボタンを長押しして起動させる
再起動をしても改善しないときは、iOSのアップデートを試してみましょう。
iOSの不具合で、 Wi-Fiに接続できていない可能性があります。最新のiOSにアップデートすると、不具合が修正されて接続できるようになります。
iOSのダウンロードは、通信容量を多く消費する場合があるので、モバイルデータを使うときは注意が必要です。アップデートの手順を紹介します。
- 「設定>一般」からソフトウェアアップデートを選択する
- アップデート可能なら最新のiOSの情報が表示されます
- 「今すぐインストール」か「ダウンロードしてインストール」を押す
モバイルデータが使えないときは、パソコンを使ってアップデートができます。
- パソコンでiTunesを開く
- パソコンとiPhoneをUSBで接続する
- 「概要」の「更新プログラムの確認」をクリックする
- 「ダウンロードしてアップデート」をクリックする
- 表示にしたがってアップデートを行う
フリーWi-Fiの接続先やサインインを再設定する
iPhoneをフリーWi-Fiに接続をしていて、インターネットに接続できなくなった時に、2つの原因が考えられます。
- 他のフリーWi-Fiに自動的に接続しているとき
- フリーWi-Fiの接続制限時間が切れているとき
iPhoneが他のフリーWi-Fiに自動的に接続しているとき
iPhoneは過去に接続したことがあるフリーWi-Fiに、自動接続してしまうときがあります。
「設定>Wi-Fi」から接続したいWi-Fiを選んで接続します。
他のフリーWi-Fiに自動接続しないようにするには、接続したくないWi-Fiの「!マーク」を押して、自動接続の設定をオフにしましょう。
iPhoneがフリーWi-Fiの接続制限時間切れのとき
フリーWi-Fiの接続制限時間が切れたときは、再度サインインをすればWi-Fiを利用できます。
フリーWi-Fiには接続時間を設けているものがあり、接続するのにブラウザでサインインを必要とする場合に多いです。
例えば、スターバックスで利用できるフリーWi-Fiの接続可能時間は60分です。接続制限時間を過ぎたときは、再度接続したいWi-Fiを選んで再びサインインすれば利用できます。
ただし、1日のサインイン回数にも制限を設けている場合があるので注意しましょう。
出荷状態にリセットする
iPhoneを出荷状態にリセットして、不具合を解消します。
iPhoneにインストールされているアプリや、保存されているデータが原因で、Wi-Fiに接続できない可能性があります。
そのためiPhoneを工場出荷状態に戻して、Wi-Fiに繋がるようにするとよいです。
出荷状態にリセットすると、iPhoneに保存されている全てのデータが消えてしまうので、バックアップを必ずしましょう。
出荷状態にするにはiPhoneをパソコンに接続して、パソコン上で操作を行います。
- パソコンに最新のiTunesをインストールする
- パソコンとiPhoneを接続する
- iTunesでバックアップを作成する
- iTunesでiPhoneを復元するをクリックする
- 出荷状態に戻す文言が表示されたら復元をクリックする
- iPhoneが出荷状態にリセットされるので初期設定を行う
- Wi-Fiの設定をして問題なく繋がるかを確認する
モデム・ルーターが原因でWi-Fiに繋がらないときの対処法
iPhoneに問題がなくても、Wi-Fiを飛ばしているモデム・ルーターが原因で、Wi-Fiに繋がらないときもよくあります。
まずは他のデバイスでWi-Fiに接続ができるか確認をして、モデム・ルーターが原因であるかを調べましょう。
モデム・ルーターに問題があるとき、理由は次のような原因があります。
- ルーターの同時接続数を超えている
- 機械が正常に動作していない
- ファームウェアやシステムに不具合がある
モデム・ルーターの対処法も、ひとつずつ確認して、Wi-Fiに繋がらない可能性を潰していきましょう。
ルーターの同時接続台数を超えて接続していないか確認する
たくさんの機器をWi-Fiに繋いで利用していると、ルーターの同時接続数を超えている可能性があります。iPhone以外の機器のWi-Fiを切ってみましょう。
Wi-Fiの同時接続可能数を超えると、ほとんどの場合で超えた分の通信機器は繋がりません。
Wi-Fiルーターには、同時接続数が設定されています。接続数はルーターによって異なりますが、例えば同時接続数が約10台なら、最大10台の通信機器をWi-Fi接続できます。
同時接続数はルーターの説明書や外箱、ホームページに記載されているので確認しましょう。
接続数を増やすには、ルーターを換える必要があるので、不要な機器のWi-Fi設定をオフにすることをオススメします。
モデム・ルーターを再起動する
モデム・ルーターの再起動を行うだけで、Wi-Fiに繋がるときがあります。
なぜなら、モデム・ルーターのシステム上で不具合が起こっている可能性があり、再起動をすると解消される場合が多いからです。
ほかにも、モデム・ルーターの本体が熱をもってしまい、動かなくなるときもあります。
一旦電源を落として、本体の熱を冷ますと改善できる場合があるので、再起動を試しましょう。再起動の手順を紹介します。
- モデム・ルーターの電源を切る
- 電源を切った状態のままACアダプターをコンセントから抜く
- 1分ほど待ってからACアダプターをコンセントにさす
- 電源を入れてモデム・ルーターのランプが正常に点灯しているのを確認する
- iPhoneでWi-Fiに接続できるか確認する
3個目の見出し3:モデム・ルーターをリセットする
モデム・ルーターの再起動を行ってもWi-Fiの状態が改善しないときは、リセットをすると改善できます。
リセットをすると設定が初期化され、再起動で解消できなかった、システム上の不具合を解消できます。
ただし、Wi-Fiの設定が初期化されると、Wi-Fiの再設定が必要なので忘れずに行いましょう。
また、ルーターのファームウェアで不具合がおきている場合、ファームウェアを最新にすると解消されるので合わせて行うと良いでしょう。
一般的なリセットの手順を紹介します。メーカーによって違う場合があるので、ホームページや説明書を見てから行ってください。
- モデム・ルーターの本体にあるリセットボタンを長押す(リセットボタンは小さいので爪楊枝のような細長いもので押します)
- WPSランプが点滅したらボタンを放す
- 点滅が消えたらリセット完了
- モデム・ルーターを起動させてインターネットの再設定をする
- iPhoneに設定されているWi-Fi情報も再設定して繋がるか試す
ファームウェアの更新例を紹介します。使用メーカーによって多少違いがあるので説明書を確認してから行ってください。
- 「Wi-Fi>接続したいWi-Fi>!マーク」のルーターに記載されているIPアドレスを調べる
- IPアドレス(例:192.168.10.1)をWebブラウザのアドレスに入力する
- ルーターの設定画面になるのでユーザー名とパスワードを入力する(ユーザー名とパスワードは契約書類やルーターの裏側などに記載されています)
- メンテナンスのファームウェア更新を選択する
- 更新を押して完了させる
通信障害かも!?プロバイダに確認しましょう
モデム・ルーターを再起動やリセットしてもWi-Fiに繋がらない時は、プロバイダで通信障害が起きている可能性が考えられます。
通信障害をプロバイダが把握しているときは、ホームページやSNSで情報を掲載しています。
モバイルデータ通信を使って調べる、もしくはWi-Fiの繋がるところに移動して調べましょう。通信障害が復旧すればWi-Fiに繋がるようになります。
また、頻繁に通信障害が起きるようであれば、プロバイダを変えることも検討してみましょう。
データのバックアップはお忘れなく!最終手段をご紹介
iPhoneの設定を見直しても直らず、モデム・ルーターをリセットや再起動しても直らないときにできる手段を紹介します。
- iPhone専用のiOS修復ツールを使う
- ルーターの買い替えを検討する
- iPhoneを修理に出す
iOS修復ツールによる修復作業を行うときは、データが無くなるおそれがあります。
せっかくWi-Fiが繋がっても、大切なデータが消えてしまうと困りますから、バックアップは必ずとりましょう。
最終的にはルーターやiPhoneが故障している可能性もあるので、修理や買い替えの検討が必要です。
しかし修理や買い替えにはお金がかかってしまうので、先にiOSの修復作業を行ってみましょう。
iOSの修復作業をする
パソコンに専用ツールをインストールしてiPhoneのiOSを修復しましょう。
iOSの修復作業を行うと、原因不明の不具合は直る可能性が高いです。
修復に必要なツールは、無料で公開されているものと、有料で公開されているものがあります。無料版はできることが限られていて、十分な修復が行えない可能性があります。
もし無料版で修復作業を行って直らなくても、有料版のツールを利用すると直る場合があるので、はじめから有料版で修復を行った方が手間がかかりません。
有料版と言っても「1週間無料」や「30日間無料」といったトライアル期間があるので、期間中に利用すると良いです。
ルーターを買い替える
ルーターが故障していて、Wi-Fiに繋がらない可能性もあります。購入から数年経過しているのであれば、修理するよりも新しいものを買ったほうが良いです。
ルーターには寿命があり、およそ4年か5年が目安と言われています。
そもそも修理代は新品を買うのとほぼ金額に差がなく、修理に出すと直るまでには時間がかかりますが、買い替えならすぐにWi-Fiの利用が可能です。
故障の可能性がある場合には修理よりも買い替えをおすすめします。
iPhoneを修理に出す
iPhoneの機械的な部分での不具合は修理に出しましょう。
一般的にiPhoneの修理をするには、「Appleに直接本体を送る方法」と「iPhoneの修理業者を利用する方法」があります。
AppleCare+に加入している場合にはAppleに修理を依頼するのがおすすめです。
AppleCare+はiPhone本体に不具合があったときに、割引価格で修理を行ってもらえる有料サービスです。
iPhoneの「設定>一般>情報」から「AppleCare+盗難・紛失プラン」で加入状況が確認できるので、サービスに加入しているなら、Appleに送って修理してもらいましょう。
AppleCare+に加入していない場合は、 iPhoneの修理業者を利用するのがおすすめです。
Appleで修理をしてもらうより、安く修理ができる場合が多いので、値段を確認して修理の依頼をしましょう。
まとめ:原因と対処法を理解して快適にインターネットを利用しよう
iPhoneがWi-Fiに繋がらない時に、すぐに実践できる対処法を中心に紹介しました。
iPhoneがWi-Fiに繋がらない時には、まず原因を探すところから始めましょう。 iPhoneに原因があるときは、機内モードやWi-Fiの設定、再起動などを試してください。
それでも直らないときに、本体の不具合の可能性を考えてiOSの修復や、本体を修理に出してみると良いです。
モデム・ルーターの不具合なら、再起動で良くなる場合が多いですが、ファームウェアの更新やリセットも試してください。
気になる対処法から試して頂いて、快適にインターネットを利用していきましょう。
- 名前:櫻井 憲
- 連絡先:aksakurai231227@gmail.com