「愛犬に待てをしつけているが上手く覚えてくれない」と同じような悩みを抱えていませんか。しつけているときに犬が動いたり、言うことを聞かなかったりすると「しつけ方が悪いのではないか」と不安に感じてしまいますよね。
この記事では待てのしつけ方や必要性、抑えておきたいコツを紹介いたします。
読み進めて正しい手順を実践すれば、犬も待てを覚えてくれるでしょう。愛犬のためにも、ぜひ最後までご覧ください。
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愛犬に待てをしつける大事な理由
愛犬に待てをしつけていないと、生活の中でさまざまなトラブルに繋がる可能性が考えられます。
しかし待てをしつけておけば、起こりうるトラブルを未然に防げるでしょう。
愛犬との楽しい生活を過ごすためにも、以下2つの必要性を理解しておきましょう。
- 愛犬との散歩中の事故防止に繋がる
- 愛犬の感情を落ち着かせてトラブル予防になる
愛犬との散歩中の事故防止につながる
待ては、愛犬との散歩中に起こりうる事故防止につながります。なぜなら、待ては犬の行動を抑制できるからです。
犬は好奇心が旺盛なため、興味を惹かれる物に向かって行く習性を持っています。
そのため、急に道路に飛び出したり、落ちている物を拾い食いしたりして事故が起きる場合が出てきます。
したがって、待てができるようになれば犬の行動を制御して、散歩中の事故防止につながるでしょう。
愛犬の感情を落ち着かせてトラブル予防になる
待ては愛犬の感情を落ち着かせることで、トラブル予防へとつながります。犬を平常心にさせ、衝動的に動くのを止められるからです。
具体的にはドッグランで他の犬と遊んでいるときや、外出中に他の人に飛びつく場合です。
犬にとってはじゃれ合っているつもりでも、相手にケガをさせてしまう可能性が考えられます。
待てをしつけておけば、指示を受け入れることで感情が落ち着き、トラブル予防へとつながります。
主食を使って待てをしつけるのは避けよう
待てをしつけるときに、犬の主食を使うのは避けましょう。理由として、主食を使うと犬がストレスを感じてしまうからです。
目の前にご飯がある状態で食べられないと「おあづけ」の意味になり、犬は不満に思ってしまいます。さらに、待たされた反動から早食いをしてしまい健康上もよくないでしょう。
待ては食べ物を我慢させることが目的ではないため、主食を使って待てをしつけるのはやめておきましょう。
待ての教え方5STEP
待ての必要性を理解できたため、さっそく以下の5STEPで待てをしつけてみましょう。最初は思い通りに進まなくとも、根気強く練習して「待て」を覚えさせてください。
- 手の中におやつを持って愛犬の前に立つ
- おすわりをさせて「待て」の掛け声をする
- 1~2秒待つ
- 「よし」と言っておやつを差し出す
- 待つ時間を徐々に伸ばしていく
手の中におやつを持って愛犬の前に立つ
まずは手の中におやつを持って犬の前に立ちます。目の前に立ったときに、おやつを持った手は高く配置して、犬からはおやつが見えないようにしてください。
なぜなら、低い位置やおやつが見えている状態では、最初からご褒美を貰えると犬は勘違いしてしまいます。
おやつに意識が集中してしまうため、あなたの指示を聞きにくくなるでしょう。
おすわりをさせて「待て」の掛け声をする
次におすわりの指示をして「待て」の掛け声をします。おすわりの状態の方が、おしりが下がり頭が上を向くため、動きにくく待てをしやすい姿勢だからです。
さらに犬の頭が上を向くので、あなたの手と顔をきちんと見られますし、待ての声をしっかりと聞けるでしょう。
そのため、待てをしつけるときはおすわりの姿勢をさせてから「待て」の掛け声をかけてください。
1~2秒待つ
待てと指示してから、最初は1~2秒でよいので待ちましょう。まずは短い時間でも構わないので、おすわりをして「待て」の状態をキープさせるのを意識します。
犬も初めて待てをしつけられているため、いきなり長い時間はできないものです。もしこの段階で待てができずに動いたとしても、何も焦らずにおすわりからやり直してくださいね。
「よし」と言っておやつを差し出す
短い時間でも待てたら「よし」の掛け声でおやつをあげます。待ての状態が崩れていないのを確認して声をかけましょう。
動き出す前に、タイミングを見計らって「よし」の掛け声をしてください。
このときに、おしりが浮いていたり、先に動いたりしたらおやつはあげずに再度やり直しです。
キチンとおすわりして待ての姿勢ができていたら、おやつをあげましょう。
待つ時間を徐々に伸ばしていく
1〜2秒の待てが成功したら、待つ時間を徐々に伸ばしていきます。3秒~5秒、10秒と少しずつ段階を踏みましょう。
時間を伸ばすと、犬もそわそわして途中で動き出してしまいます。
そのときは再度「待て」の掛け声をかけてあげましょう。
また、いきなり時間を伸ばさずに「1日に何秒増やして1週間で10秒を目標にする」と目安を決めてしつけてくださいね。
犬に待てをしつける時のコツ
待てをしつけるときはコツを抑えていると、上達も早くなります。抑えるべきコツは以下の3つです。
- 愛犬が安心できる場所で行う
- 待てができたらたくさん褒める
- ご褒美のおやつを用意する
愛犬が安心できる場所で行う
待てをしつけるときは、愛犬が安心できる場所で行いましょう。周りに気が散るものがない場所の方が犬も集中できるからです。
犬は好奇心旺盛のため、公園で他の人やおもちゃがあると意識がそちらに向いてしまいます。
まずはあなたと2人だけの空間であれば、犬も落ち着いて「待て」の練習ができます。したがって愛犬が安心できる場所を選んでください。
待てができたらたくさん褒める
待てができたらたくさん褒めてあげましょう。犬はあなたから褒められることが大好きだからです。
褒められると犬も楽しい気持ちになるため、褒めるときは犬を撫でてスキンシップを取りながらしつけていけば、犬の向上心もあがります。
犬に楽しいと感じてもらうのは、しつけをするときは大事なポイントです。また、犬にとって大好きなあなたから褒められるのは、おやつとは違ったご褒美です。
楽しくトレーニングするためにも、たくさん褒めてあげましょう。
ご褒美のおやつを用意する
待てをしつけるときは、ご褒美のおやつを用意してください。
おやつは犬の「待て」の練習に対する積極性を高め、モチベーションをあげるためにも必要不可欠です。
ご褒美をあげて犬と楽しくトレーニングすれば、待ての上達も早まりますよ。
おやつはジャーキーやチーズなど種類もさまざまなので、いくつか試してみて食いつきが良いおやつを選んでください。
犬に待てをしつける時の注意点とは!
待てをしつけるときは、犬にストレスを感じさせないようにしましょう。
ストレスを感じると「待て」のトレーニングを嫌に思ってしまい、覚えることを拒否する可能性が考えられます。
待てをしつけるときは、以下2つの注意点に気をつけてください。
- 使う言葉は1つに統一する
- 最初は待てができなくても焦らない
使う言葉は1つに統一する
1つ目の注意点は、しつけるときに使う言葉は1つに統一することです。なぜなら、複数の言葉を使うと犬は混乱してしまうからです。
「待て」「ステイ(stay)」と同じ意味の言葉が存在しますが、2つ同時には使用しないでください。
違う言葉を多用すると、犬も混乱してストレスを感じてしまい、待ての上達も遅くなるでしょう。したがって、言葉は1つに統一してくださいね。
最初は待てができなくても焦らない
最初のうちは待てができなかったり、失敗したりするでしょうが決して焦らないでください。
焦るとあなたの声もついつい強い口調になってしまい、犬も焦りを感じ取って不安な気持ちになってしまいます。
また、犬の集中力は5〜10分と言われています。そのため、焦るあまりに練習時間を伸ばすと、犬も疲れて飽きてきます。
あなたと愛犬のペースで進めることが大事ですので、待てができなかったからと焦らないでください。
【まとめ】犬に愛情を持って待てを教えていこう!
今回は犬に「待て」をしつける5STEPを紹介いたしました。しつけ方を改めて確認しておきましょう。
- 手の中におやつを持って愛犬の前に立つ
- おすわりをさせて「待て」の掛け声をする
- 1~2秒待つ
- 「よし」と言っておやつを差し出す
- 待つ時間を徐々に伸ばしていく
待ては愛犬の安全のためにも必要不可欠です。覚えるには時間がかかりますが、根気よくしつけていけば「待て」は必ずできるようになります。
そして犬に愛情を持ってしつけてください。犬もあなたの愛情を感じとって、きっと答えてくれます。
散歩やドッグラン、外出先で楽しい時間を過ごすため、まずは愛犬の安心できる場所の確保とご褒美を準備してから今回の手順を実践してみましょう。
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