コーヒーをこぼすと「シミになるのを防ぎたい」「すぐに洗濯しないと落ちなくなる」と不安に思うでしょう。とくに汚れが目立つ衣類にこぼしてしまうと、焦ってしまいますよね。
本記事では、外出先でコーヒーをこぼしたときの応急処置の方法や、自宅に帰ってからできるシミの落とし方を紹介します。
コーヒーの種類による落とし方の違いや、洗濯できないアイテムにこぼした場合も解説しています。簡単にできる内容ばかりですので、すぐにチェックしてシミを防ぎましょう。
出典:https://pixabay.com/ja/photos/%e4%b8%80%e6%9d%af%e3%81%ae%e3%82%b3%e3%83%bc%e3%83%92%e3%83%bc-%e3%82%ab%e3%83%83%e3%83%97-%e3%82%b3%e3%83%bc%e3%83%92%e3%83%bc-5325612/
外出先でコーヒーをこぼしたときの対処法
外出先でコーヒーをこぼしたときの対処法を、2つ紹介します。コーヒーは時間が経つと落ちにくくなるので、すぐに実践するのがポイントです。さっそく確認していきましょう。
- 応急処置の手順
- 便利グッズを活用する
応急処置の手順
応急処置をする際に必要なアイテムは、以下の2つです。
- 乾いた布2枚
- 濡らしたティッシュやおしぼり
コーヒーをこぼした部分の下に乾いた布を敷き、濡らしたティッシュやおしぼりで汚れた部分を叩きます。下に敷いている布に汚れを移すイメージで行ってください。
続いて、別の乾いた布でシミ周辺に付着した水分を拭き取ります。拭き取る際はシミが広がらないように、ピンポイントでつまむのがポイントです。
応急処置は以上で終了です。家に帰ったら洗濯表示を確認して、早めに洗濯機に回してください。
便利グッズを活用する
コーヒーのシミは時間が経つにつれて落としにくくなるため、早めの処置が大切です。
コーヒーを頻繁に飲む方は、外出先で簡単に対応できる便利グッズを持ち歩くとよいでしょう。
コーヒー以外にもソースや口紅、ワインなど落とせるシミの種類はさまざまです。
持ち運びに便利なスポイトやスティック状、シートタイプなどの商品があるので、チェックしてください。
自宅でコーヒーのシミを落とす前に確認すること
コーヒーで汚れた衣類を洗濯機に入れる前に、次の点を確認しましょう。
- 洗濯表示タグをチェックする
- 色落ちテストをする
上記をチェックする前に洗濯してしまうと、衣類が縮んだり色が抜けてしまったりする可能性があります。
誰でもすぐにできるので、コーヒーをこぼした衣類を手に持ちながら、注意点を見ていきましょう。
洗濯表示タグをチェックする
洗濯表示タグを守らずに洗濯機にかけてしまうと、衣類が傷んだり縮んだりする可能性があります。
たとえば、桶の絵に×マークが表記されていると、家庭での水洗いはできません。また、桶の中に手が描かれていれば、手洗い推奨のため洗濯機の使用は避けてください。
ほかにも、丸のなかにP・F・Wの表記があればクリーニング店へ持っていく必要があります。服のタグをチェックして、洗濯機に入れてよいか判断しましょう。
色落ちテストをする
色物の衣類は、シミ落としをすると本来の色や模様が落ちてしまいます。衣類の質を損なわないためにも、シミを落とす前には必ず色落ちテストをしましょう。
色落ちテストの手順は以下のとおりです。
- 汚れても問題ない白色のタオルを用意する
- 白色のタオルに洗剤を含ませる
- 衣類の目立たない場所に洗剤を含んだタオルを押しつける
- タオルに色がついたか確認する
汚れてもよいタオルがなければ、綿棒でも代用できます。
タオルや綿棒に衣類の色が移っていた場合、洗濯すると衣類の色まで落ちる恐れがあるので、シミを落とそうとするのは避けたほうが無難です。
色落ちする衣類は自宅で洗濯するのではなく、クリーニング店に相談しましょう。
自宅でできるコーヒーのシミの落とし方
洗濯表示を確認して色落ちテストも済んだら、シミがついた衣類を洗濯機にかけられます。さらに洗濯する前に一手間加えると、より汚れを落としやすくなります。
自宅でコーヒーを落とすときに必要な物や手順を紹介するので、記事をチェックしながら実践していきましょう。
- 必要な物
- 落とす手順
- ミルク入りコーヒーは落とし方に注意
必要な物
自宅でコーヒーのシミを落とすときは、以下の物を準備してください。
- 食器洗い用の中性洗剤
- 歯ブラシ
- 汚れてもよいタオル
漂白剤は衣類への負担が強いため、ダメージが少ない中性洗剤を使用しましょう。歯ブラシは衣服を叩くために使用しますが、綿棒でも代用できます。
タオルはコーヒーのシミを付着させるために使用するので、汚れる可能性があります。捨ててもよいタオルか、雑巾などを用意してください。
落とす手順
コーヒーのシミを落とす手順は以下のとおりです。
- 衣服を裏返して下に布を敷く
- シミに洗剤を数滴かけてなじませる
- シミの部分を叩く
- 水ですすぐ
- 洗濯をする
まずはコーヒーのシミが付着した部分を裏返して、汚れの下に布やタオルを敷いてください。次に、シミに食器用洗剤をかけて、衣類となじませます。
洗剤をなじませても落ちない場合は、歯ブラシや綿棒でポンポンと叩いてください。こすると汚れが広がってしまうので、下に敷いている布に汚れを移すイメージで行いましょう。
最後にきれいな水ですすいで、通常通り洗濯をしてください。洗濯機に入れる前に一手間加えるだけで汚れが落ちやすくなるので、ぜひ試してください。
ミルク入りコーヒーは落とし方に注意
ミルクやフレッシュなどの乳製品が含まれたコーヒーは「油脂性」の汚れなので、落とし方が異なります。
油脂性のシミに水をかけてしまうと、油が固まり落としにくくなる可能性があるので、注意してください。
ミルク入りコーヒーの落とし方は、以下の手順で行いましょう。
- 乾いた物で吸い取る
- 酸素系漂白剤で落とす
- すぐに洗濯機で洗う
汚れがついた部分を裏返して、シミの下に汚れても構わない布やタオルを敷いてください。次に、乾いた布やティッシュでシミをつまむようにして取り除いてください。
汚れが落ちない場合は、酸素系漂白剤を直接つけて上から叩きましょう。
塩素系漂白剤も販売されていますが、衣類へのダメージが強いため酸素系を使用してください。
また、手荒れを起こす危険もあるため、手指を保護してから行いましょう。最後にきれいな水ですすいでから、洗濯機で洗うと完了です。
カーペットや椅子など洗濯できないケースは?
カーペットや椅子、ソファにコーヒーをこぼしたときも応急処置が重要です。慌てずに対処すれば、洗濯できない製品でも汚れを軽減できます。
カバーだけ洗える製品でも、洗濯機に入れる前に一手間加えるとシミを落としやすくなります。以下の2つを紹介するので、チェックしながら試してみてください。
- 必要な物
- 落とす手順
必要な物
コーヒーのシミを落とすために、下記のものを用意しましょう。
- 食器用洗剤
- 汚れてもよいタオル
タオルはコーヒーのシミを拭き取るために使用するので、汚れが付着します。使い古したものや、捨ててもよいものを使用してください。もしくは、ペーパータオルでも構いません。
また、漂白剤は色落ちするため避けたほうが無難です。布の素材によっては中性洗剤でも傷んでしまう可能性があるので、洗剤を使う前に目立たない場所で試しましょう。
落とす手順
落とす手順は、以下のとおりです。
- タオルでコーヒーを吸い取る
- 濡らしたタオルに中性洗剤を含ませる
- 汚れた部分をポンポン叩く
- タオルをすすいで再度叩く
- 汚れた部分を乾かす
コーヒーをこぼした部分にタオルやペーパータオルをあてて、水分を吸い取ります。なお、コーヒーが広がらないよう、押し当てるようにしましょう。
次に中性洗剤を含ませて、シミになった部分をポンポンと叩いてください。汚れが落ちてきたらタオルをすすいで固く絞り、再度汚れた部分を叩きましょう。
シミが目立たなくなったら、濡れた部分を乾かします。乾いた布を上からあてたり、扇風機を利用して風を送ったりすると、早く乾くのでおすすめです。
時間が経ったコーヒーのシミの落とし方は?
コーヒーは時間が経つほど落としにくくなるので、時間が経ったシミには酸素系漂白剤を使用しましょう。
酸素系漂白剤とは、過酸化水素や過酸化ナトリウムが主成分の漂白剤です。塩素系漂白剤より作用が穏やかなため、衣類の漂白に使用されます。
一方で、塩素系漂白剤は成分が強く、洗濯に使うと生地が傷んだり色が抜けてしまったりする可能性があります。
商品のパッケージに「酸素系」か「塩素系」と明記されているので、酸素系の漂白剤を選んでください。
本格的にシミ落としする前に、まずは目立たない部分に漂白剤をかけて、色が落ちないか確認しましょう。色落ちしなければ、下記の手順で落としていきます。
- シミに酸素系漂白剤を数滴垂らす
- 乾いた布で上から数回叩く
- 汚れが落ちたら水洗いをして漂白剤を落とす
- 洗濯が可能であれば洗濯をする
時間が経ったシミでも、上記の工程を行えばキレイに落とせる可能性があります。シミ落としをしたあとは、よく乾かしましょう。
まとめ:コーヒーのシミはすぐに落とそう
コーヒーをこぼしても、早めに対処するとシミを防げる可能性があります。コーヒーのシミは時間が経つにつれて落としにくくなるので、慌てずに対応してください。
外出先でコーヒーをこぼした場合、おしぼりや濡らしたティッシュで拭き取ると汚れを薄くできます。
家に帰ってから洗濯表示タグをチェックしたり、色落ちテストをしたりして、問題がなければ洗濯機に入れてください。
必要な物・手順を確認して、シミをすっきりと落としましょう。
- 名前:古田