「また憂鬱な確定申告の時期が来てしまった……」「忙しくて確定申告をやる時間がない」など、毎年やってくる確定申告にストレスを感じていませんか?
ついつい後回しにしがちな確定申告ですが、後回しにしたまま申告期限を過ぎてしまうと「延滞税」や「無申告加算税」などのペナルティが発生してしまうため、避けては通れない作業です。
そこで本記事では、煩わしい確定申告の手続きをサポートしてくれるアプリ・ソフトを10個紹介します。
確定申告を簡単に済ませたいと考えている方は、ぜひ最後までご覧ください!
アイキャッチ画像出典:https://www.pakutaso.com/20230442095post-46292.html
フリーランスが使いたい確定申告アプリ・ソフトの選び方
ここでは、フリーランスの方が確定申告アプリ・ソフトを選ぶ際に押さえた方が良いポイントを3つ紹介します。
以下のポイントを押さえて、確定申告をよりスムーズに、そして効率的に行っていきましょう!
- アプリかソフトか
- 無料か有料か
- 使いやすさ
アプリかソフトか
1つ目のポイントは、確定申告を進める「アプリかソフト」を選ぶことです。
しかし、確定申告のアプリ・ソフトには、それぞれメリットとデメリットが存在します。どれを選んでも良いわけではありません。
ツールによって長所や短所が異なるので、それぞれの特徴をきちんと理解し、用途によって使い分けることで効率よく作業が進められるでしょう。
アプリとソフトそれぞれの特徴とメリット |
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アプリ | ソフト | |
特徴 |
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メリット | 簡単DLで導入までの敷居が低い | PC操作なので画面が広く見やすい |
デメリット | 複雑な操作に向かない | 種類によって端末ごとのインストールが必要 |
無料か有料か
2つ目のポイントは「無料か有料かに注目してアプリを選ぶ」です。
例えばあなたが、フリーランスになって初めて確定申告をする場合、無料のアプリ・ソフトは最適な選択の1つです。
しかし、無料版の弱点としてサポートの不十分さが挙げられます。
対して、有料版は無料版と比べてサポートが充実しているので、操作につまづいてもサポートデスクが対応してくれるため安心です。
無料版のサポート面については、後ほど紹介する「無料の確定申告アプリ・ソフトを選ぶときの注意点」でも説明していますので、ぜひご覧ください。
使いやすさ
次に、確定申告のアプリ・ソフト選び方のポイント3つ目は「使いやすさ」です。
どれだけ多種多様な機能が備わっていても、使用するあなたが「使いにくい」と感じたら、それは使いやすいサービスとはいえません。
今の自分にとって、どの機能が必要でなにが不要なのかを考えることで、あなたに合った最適な確定申告アプリ・ソフトが見つかるでしょう。
フリーランスにおすすめの確定申告アプリ・ソフト10選
フリーランスにおすすめな確定申告アプリ・ソフト10個を以下にまとめました。それぞれの特徴について詳しく説明します。
- やよいの青色申告
- やよいの白色申告
- クラウド会計ソフトfreee(フリー)
- Money Forward(マネーフォワード)クラウド確定申告
- 円簿青色申告
- 確定申告 Kaikei(カイケイ)
- Taxnote(タックスノート)
- HANJO(ハンジョー)会計
- CalQ Share(カルクシェア)
- aoiro(アオイロ)
やよいの青色申告
やよいの青色申告は、弥生株式会社が提供するクラウドベースの確定申告ソフトです。クラウドベースなので、インストール不要で使用可能です。
銀行明細・領収書・レシートなどの自動仕訳や、金融機関との連携機能などの便利な機能が一通り備わっています。
サポート体制も万全で、初心者でも扱いやすいため、非常に安定感のある確定申告ソフトの1つです。
やよいの青色申告オンラインの料金プラン |
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セルフプラン | ベーシックプラン | トータルプラン | |
年払い(税抜) ※年払いのみ |
8,800円+税 1年間無料 |
6,900円+税 (次年度以降13,800円+税) |
12,000円+税 (次年度以降24,000円+税) |
公式ページ:やよいの青色申告オンライン
やよいの白色申告
「やよいの白色申告」は、白色申告をするフリーランスや個人事業主向けのクラウド確定申告ソフトです。
「やよいの青色申告」と違って申告手続きがシンプルなうえ、完全無料で使用できるので、お金をかけたくないと考えている人におすすめです。
ただし、白色申告の場合は青色申告の「青色申告特別控除」が受けられません。少しでも節税をしたいと考えている場合は、注意しましょう。
公式ページ⇒やよいの白色申告オンライン
クラウド会計ソフトfreee(フリー)
クラウド会計ソフトfreee(フリー)は、株式会社freeeが提供するクラウド型の会計ソフトで、操作画面が分かりやすく、初心者に優しい設計です。
明細金額のデータを自動で取得・仕訳してくれる機能はもちろん「自動登録ルール」という便利な機能も用意されています。
自動登録ルールとは「この内容の明細には、こういう取引を登録します」というルールを作成すると、取引登録を自動で行ってくれる機能です。
現状「自動登録ルール」機能があるのはfreeeだけですので、気になる場合は30日間の無料お試し期間(機能制限あり)を利用して、使用感を試すことをおすすめします。
クラウド会計ソフトfreee(フリー)の料金プラン |
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スターター (30日間無料) |
スタンダード (30日間無料) |
プレミアム (30日間無料) |
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年払い(税抜) | 11,760円+税 | 23,760円+税 | 39,800円+税 |
月払い(税抜) | 1,480円+税 | 2,680円+税 | ー |
公式ページ:クラウド会計ソフトfreee(フリー)
Money Forward(マネーフォワード)クラウド確定申告
Money Forward(マネーフォワード)クラウド確定申告の最大の特徴は、家計簿アプリ「マネーフォワード ME」と連携できる点です。
マネーフォワードMEで、口座やクレジットカード費用を自動集計している人は、必要な情報を簡単にまとめられます。
また、取引明細データの取得や仕訳も自動処理してくれるため、後回しにしがちな帳簿記入もスムーズに済ませられます。
加えて、日々のお金の流れを見える化できるので、経営に対する意識をより一層高める手助けをしてくれる確定申告ソフトといえます。
Money Forward(マネーフォワード)クラウド確定申告 の料金プラン |
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パーソナルミニ | パーソナル | パーソナルプラス | |
年払い(税抜) | 9,600円+税 | 11,760円+税 | 35,760円+税 |
月払い(税抜) | 980円+税 | 1,280円+税 | ー |
公式ページ:Money Forward(マネーフォワード)クラウド確定申告
円簿青色申告
円簿青色申告は、完全無料の確定申告ソフトで、Yahoo!IDがあればそのまま利用を開始できます。
円簿青色申告の最大の特徴は、完全無料かつ機能制限なしで使用できる点です。その反面、サイトの見た目や使いやすさには難があります。
自動計算や自動入力といった便利な機能も備わっていないため、初心者には少し敷居が高いソフトといえます。
公式ページ:円簿青色申告
確定申告 Kaikei(カイケイ)
確定申告Kaikei(カイケイ)は、スマートフォン向け会計アプリです。
無料プランもありますが、有料プランでも年額3,500円と業界最安値で利用できる点が特徴です。
帳簿データを弥生会計やfreeeなど他の会計ソフトにインポートできるため、使い勝手が良い点も魅力の1つです。
しかし、レシートの読み取り機能・クレジットカード・銀行口座との連動ができないデメリットもあります。
自動読み取り機能や連動機能などを求めるならば、別の確定申告アプリ・ソフトの使用を検討しましょう。
確定申告 Kaikei(カイケイ)の料金プラン |
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お試しプラン (無料) |
スタンダードプラン | オプションプラン (1ヶ月無料) |
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年払い(税抜) | ー | 2,546円+税 (次年度以降3,182円+税) |
2,546円+税 |
月払い(税抜) | ー | ー | 273円+税 |
公式ページ:確定申告 Kaikei(カイケイ)
Taxnote(タックスノート)
Taxnote(タックスノート)は初期登録不要で、アプリをインストールすればすぐに使用できる確定申告アプリです。
確定申告 Kaikei(カイケイ)と同じく、弥生会計やfreeeなど他の会計ソフトに帳簿データをインポートできます。
さらに、損益表やグラフを見える化できるので、収支の状況を一目で確認できて便利です。
基本的な機能は無料で利用できますが、月に15件までしか入力できない制限がありますので、使用の際は注意してください。
Taxnote(タックスノート)の料金プラン |
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Taxnoteプラス | Taxnoteクラウド ※オプションサービス |
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年払い(税抜) | 3,182円+税 | ー |
月払い(税抜) | ー | 546円+税 |
公式ページ:Taxnote(タックスノート)
HANJO(ハンジョー)会計
HANJO会計は飲食店オーナー向けに特化したクラウド会計ソフトで、AIによる文字認識と推測仕訳の機能が搭載されていることが特徴です。
また、スマホでレシートを撮影することで、自動で仕訳作業をしてくれる機能も搭載しています。
導入から運用までナビがしっかりと案内してくれるため、クラウド会計ソフトを初めて利用する人でも、安心して利用できるでしょう。
初期費用なしの月額980円+税で、さらに最初の2ヶ月間は無料で利用できるので、気になる人はチェックしてみてください。
HANJO(ハンジョー)会計 の料金プラン |
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使用料金 | |
年払い(税抜) | ー |
月払い(税抜) | 980円+税 |
公式ページ:HANJO(ハンジョー)会計
CalQ Share(カルクシェア)
CalQ Share(カルクシェア)は、副業を始めたばかりで確定申告にお金をかけたくない人におすすめのアプリです。
確定申告について「マンガ」で解説してくれているので、初心者に分かりやすく、使いやすい設計になっています。
また、完全無料にもかかわらずサポートが充実していることも特徴です。
しかし、必要最低限の機能しか搭載されておらず、自動計算や記録などの便利な機能がない点には注意が必要です。
公式ページ:CalQ Share(カルクシェア)
aoiro(アオイロ)
aoiro(アオイロ)は、その名の通り、青色申告用の書類作成のみに特化した会計アプリです。
Windowsでは無料で使用できますが、Macは有料版(買い切り3,900円)しか提供されていません。
イラストや画像を使って、用語の解説や手順が分かりやすく解説されているなど、初心者でも使いやすい設計がされているのが特徴です。
メールでの問い合わせに対応していたり、WEB操作マニュアルも用意されていたりなど、サポート面も充実しています。
公式ページ:aoiro(アオイロ)
無料の確定申告アプリ・ソフトを選ぶときの注意点
確定申告にお金をかけたくない人は、無料の確定申告アプリ・ソフトを使ってみましょう。
しかし、無料の確定申告アプリ・ソフトを選ぶ際には3つの注意点があります。順番に解説していきます。
- サポートが受けられない場合もある
- 制限されている機能がある
- トライアル期間が設けられている
サポートが受けられない場合もある
無料の確定申告アプリ・ソフトだと、サポート体制がないものもあります。
仮にサポートが用意されていたとしても、有料のアプリ・ソフトと比べると、どうしてもレスポンスの速さやサポート品質には差が生じます。
確定申告は専門的な知識を必要とするので、初心者の人はサポート体制が整っている有料のアプリ・ソフトを使用した方が、効率よく作業を進められるでしょう。
制限されている機能がある
無料の確定申告アプリ・ソフトは、機能が制限されているものがほとんどです。
中には円簿青色申告やCalQ Share(カルクシェア)などのように、完全無料で制限なしのアプリ・ソフトもあります。
しかし、データの自動取得や自動入力機能が無いなど、有料版と比べると見劣りする部分があることも事実です。
また、有料プランに加入しないと満足に使用できないケースもあるので、無料のアプリ・ソフトを使用する際は、どのような制限が設けられているのか確認をしておきましょう。
トライアル期間が設けられている
有料プランを使用する予定が無いなら、使用を検討・または使用している無料のアプリ・ソフトにトライアル期間が設けられていないか確認しておきましょう。
なぜなら、トライアル期間を過ぎるとアプリ・ソフトの機能に制限がかかってしまうからです。機能制限がかかると、有料プランに加入しなければ制限を解除できません。
確定申告の作業中に機能制限がかからないように、トライアル期間の有無は最初に確認しておくようにしましょう。
【まとめ】アプリやソフトを使ってフリーランスの確定申告を楽にしよう!
本記事では、確定申告の手続きをサポートしてくれるアプリ・ソフトを10個紹介しました。
しかし、全てのソフトがあなたにとって使いやすいわけではありません。アプリ・ソフトには、それぞれ得意な作業とそうでない作業があるからです。
アプリ・ソフトを使用する際に覚えた方が良い内容をまとめます。
- すべてのアプリ・ソフトが初心者に優しい設計ではない
- 確定申告に不慣れな場合は、サポート体制が万全な有料版の使用を検討する
- 無料版を使う際は、完全無料かトライアル期間が設けられているかを確認する
それぞれのアプリ・ソフトの特徴を理解して、今年から効率よく、サクッと確定申告を終わらせてしまいましょう!