快適なインターネット環境を整えるためにWi-Fiルーターは必須アイテムです。
多くの種類があるのは嬉しいですが「説明を見ても選び方が分からない!」と困ってしまいますよね。
そこで、本記事では選び方のポイントや注意点を解説していきます。
さらに便利機能やおすすめのルーターも紹介していますので、最後までご覧ください。
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ルーターの選び方|上位の規格を選ぶのがおすすめ
ルーターを選ぶときは上位の規格を選んでおくのがおすすめです。なぜ上位の規格が良いかというと下位互換ができるからです。
例えばWi-Fi6に対応しているルーターを選んでおくと、1つ下の規格であるWi-Fi5が使われている機器にも使用できることを下位互換と言います。
そのため、上位の規格を選んでおくと、最新の機器や古い機器にも使用できるメリットがあります。
他にも、セキュリティの向上や通信の安定性などのメリットを得られるので、上位の規格を選ぶのがおすすめです。
それでは、上位の規格を選んでおくと良いことを前提に、選び方のポイントを見ていきましょう。
自分に合うルーター選びのポイントは?
ルーター選びのポイントは、何を重視しているかによって変わってきます。そこで以下の3つの選び方の中からあなたが何を基準にしたいかを決めておきましょう。
基準を決めておくことで選ぶ時に迷わず、あなたに合ったルーターを選びやすくなります。
住まいのタイプや同時接続台数、通信速度の中から重視するポイントを決めたら、次で1つずつ詳しく見ていきましょう。
- 住まいのタイプで選ぶ場合
- 同時に接続したい台数で選ぶ場合
- 通信速度を重視する場合
住まいのタイプで選ぶ場合
住まいのタイプでルーターを選ぶ場合は、マンションタイプと一戸建てタイプで考えましょう。
まず、マンションでは多くの電波が飛びかっている可能性があるため、2.4GHzと5GHzの両方に対応しているルーターを選ぶのがおすすめです。
トライバンドとよばれる3つの周波数バンドを同時にサポートしてくれるルーターもありますが、基本的には2.4GHzと5GHzの2つに対応しているルーターで十分です。
次に一戸建ての場合、部屋数や階数が多く広範囲に電波を届ける必要があります。そのため、広い範囲に電波を届かせられるメッシュWi-Fiがおすすめです。
そこでメッシュWi-Fiを使う際の注意点として、普通の中継器ではなくメッシュWi-Fi用のサテライトルーターを使うと覚えておいてください。
サテライトルーターは1つ1つがメインルーターと同じ役割を果たすので、安定した通信環境が整いやすくなります。
そのため、広範囲でWi-Fiを使う一戸建ての場合はメッシュWi-Fiを選ぶのがおすすめです。
同時に接続したい台数で選ぶ場合
同じ家の中で複数台同時にWi-Fi接続したい場合は、同時接続台数が多いものを選びましょう。
今では、スマホやタブレットなどから操作や管理ができるスマート家電にもWi-Fiが使われています。
そのため、スマホやパソコン以外の家電も含めた台数を考えて選ぶと良いでしょう。
また、同時接続台数をこえてしまうと通信が不安定になりやすいため、上限に余裕を持って選んでおくのがおすすめです。
通信速度を重視する場合
ルーターの通信速度を重視する場合は、下り速度が100Mbps以上のものを選んでおくのがおすすめです。
Wi-Fiの速度はMbpsという単位で表されていて、100Mbpsあればオンラインゲームや動画視聴なども快適に使用できると言われています。
また通信速度には上りと下りがあり、ゲームや動画視聴、ダウンロードなどは下り速度が適用されます。
インターネット上に自分で何かをアップロードする場合は上り速度も重要ですが、ダウンロードだけであれば下り速度で選んで問題ありません。
そのため、通信速度を重視する場合は下り速度が100Mbps以上のルーターを選ぶと良いでしょう。
ルーターの選び方|あると便利な機能3選
選び方のポイントの次は、あると便利な機能を3つ紹介します。
組み合わせて使うと、より効果を発揮するものもありますので参考にしてみてください。
以下の3つがこの後紹介していく便利機能です。1つずつ詳しく見ていきましょう。
- バンドステアリング
- ビームフォーミング
- MU-MIMO
バンドステアリング
バンドステアリングとは、2.4GHzや5GHzの周波数帯を自動で切り替えてくれる機能です。
周波数によって電波の届きやすさや通信速度の安定性が変わりますが、バンドステアリング機能を使えば周りの環境や状況によって適切な周波数帯に自動で切り替えてくれます。
そのため、手間がかからず安定した通信が可能になります。
ビームフォーミング
ビームフォーミングはWi-Fiの電波をスマホやパソコンなどのデバイスに届けやすくする機能です。
通常、Wi-Fiは全方向に発信されているので壁や障害物によって電波が遮断されてしまう場合があります。
しかし、ビームフォーミング機能を使えばデバイスの場所を感知し特定の方向に強い電波を送ることが可能です。
そのため、通信環境が良くなり快適なネット環境が手に入ります。
MU-MIMO
MU-MIMOは複数のアンテナを使って、高速通信を実現させた機能です。
例えば1人で作業するよりも2人で作業した方が早いように、アンテナを増やしてあげることで通信速度の向上が可能になります。
そのため、MU-MIMOに対応しているルーターの説明では、アンテナ数またはストリーム数を確認しておきましょう。アンテナ数が多いほど安定した通信が可能です。
またビームフォーミングと組み合わせて使うことで電波干渉を防ぎ、複数のデバイスごとに最適な電波を送信できます。
そのため、ビームフォーミングとMU-MIMOの両方に対応しているかを確認しておくと良いでしょう。
ルーターの基本的な使い方や注意点とは?
ルーター選びのポイントが分かったところで、実際に購入した後の基本的な使い方や注意点についても解説していきます。
基本設定の流れやルーターを置く場所の注意点なども解説しますので、購入後に慌てないようにぜひ最後までご覧ください。
- 基本の設定について
- ルーターを置く場所の注意点について
まずは基本の設定を終わらせる
ルーターを実際に購入したら、最初に説明書に書いてある付属品が全て揃っているかを確認しましょう。
ルーターの種類によって接続方法は多少変わってきますが、自宅に置くタイプのルーターの場合はコンセントとケーブルでルーターを繋ぐだけで使えるものが多くあります。
初期設定のままでも使えますので、一度ちゃんと接続できるか確認した後に初期設定から変えても問題ありません。
ではここから以下の3ステップで接続していきましょう。
- ルーターの電源を入れる
- Wi-Fi接続したい機器のWi-Fi設定をオンにする
- パスワードを入力する
以上でWi-Fiが使えるようになります。
初期設定を変える場合、ルーターの裏に記載されているQRコードやURLから設定画面に入り基本設定を終わらせましょう。
ルーターの置き場所は注意が必要
ルーターを置く場所は電波を届かせたい部屋に合わせて決めるのがおすすめです。
特定の部屋だけで使えれば良い場合は使いたい部屋に置くのが良いですが、全体的に届かせたいのであれば住居の真ん中に設置すると良いでしょう。
また、壁の近くや障害物が多い場所だと電波が遮断されやすくなるため注意が必要です。
ルーターは簡単に移動できますので「電波が届きにくい」と思ったら設置場所を変えて試してみましょう。
では次からおすすめのルーターを紹介していきますので、参考にしてみてください。
おすすめルーター1:NEC Aterm(エーターム) PA-WX5400HP
1つ目のおすすめルーターは、NEC製のAtermシリーズから出ているPA-WX5400HPです。
PA-WX5400HPは通信の優先順位を端末ごとに設定できる機能が付いています。
そのため、よく使う端末を優先にして他の機器に干渉されにくい環境を得ることが可能です。
また、NECの独自技術であるハイパワーシステムによりWi-Fiの範囲を広げ、高速な通信が可能なのでストレスなく動画やゲームも楽しめます。
以下にルーターの詳細をまとめてありますので、選ぶ際の参考にしてみてください。
NEC Aterm PA-WX5400HP詳細 |
|
規格 | Wi-Fi6対応 |
同時接続台数 | 36台 |
アンテナ数 | ・4×4本(5GHz帯) ・2×2本(2.4GHz帯) |
無線LAN速度 | ・4804Mbps(5GHz帯) ・574Mbps(2.4GHz帯) |
メッシュWi-Fi | 〇 |
バンドステアリング | 〇 |
ビームフォーミング | 〇 |
MU-MIMO | 〇 |
おすすめルーター2:バッファロー AirStation WSR-3200AX4B
2つ目のおすすめルーターは、バッファロー製のAirStarionシリーズから出ているWSR-3200AX4Bです。
WSR-3200AX4Bは、手軽にメッシュWi-Fiを実現できるバッファロー独自機能のEasyMeshに対応しています。
EasyMeshを使うと自動でノイズの少ない接続先に繋いでくれるので、電子レンジやスマート家電などからの干渉を受けず安定した通信が可能となっています。
また、セキュリティ面では新規格のWPA3に対応していて、従来よりも安全性が高まっているおすすめルーターです。
以下にルーターの詳細をまとめてありますので、選ぶ際の参考にしてみてください。
バッファロー AirStarion WSR-3200AX4B詳細 |
|
規格 | Wi-Fi6対応 |
同時接続台数 | 21台 |
アンテナ数 | 5GHz/2.4GHz共通アンテナ4本 |
無線LAN速度 | ・2401Mbps(5GHz帯) ・800Mbps(2.4GHz帯) |
メッシュWi-Fi | 〇 |
バンドステアリング | 〇 |
ビームフォーミング | 〇 |
MU-MIMO | 〇 |
おすすめルーター3:TP-Link Archer AX80
3つ目のおすすめルーターは、TP-Link製のArcherシリーズから出ているAX80です。
AX80はスタイリッシュな見た目とスペックの高さで人気を集めています。
100台までの同時接続が可能で、さまざまな機器を快適に使えるのも嬉しいポイントです。
また、Alexa(アレクサ)にも対応しており、紐づけることでよりスマートに活用できます。
通信速度も速く、オンラインゲームや動画視聴をストレスなく楽しみたい人にはAX80のルーターがおすすめです。
以下にルーターの詳細をまとめてありますので、選ぶ際の参考にしてみてください。
TP-Link Archer AX80詳細 |
|
規格 | Wi-Fi6対応 |
同時接続台数 | 100台 |
アンテナ数 | デュアルバンド高性能アンテナ×4 |
無線LAN速度 | ・4804Mbps(5GHz帯) ・1148Mbps(2.4GHz帯) |
メッシュWi-Fi | 〇 |
バンドステアリング | 〇 |
ビームフォーミング | 〇 |
MU-MIMO | 〇 |
まとめ:ルーターの選び方を知って快適なネット生活を手に入れよう
本記事ではルーターを選ぶ際のポイントや便利な機能、注意点などを紹介してきました。
あなたに合ったルーターを選べるよう、以下にここまでの内容をまとめておきますので、ぜひ最後までご覧ください。
- 上位の規格を選んでおくと下の規格にも使える
- 住まいのタイプや通信速度、接続台数で選ぶ基準を決める
- ルーターはスマート家電にも使える
- 壁や障害物の近くにルーターを置くと電波が届きにくい
- 便利機能は快適なネット環境を作ってくれる
以上が本記事のまとめです。今回紹介した選び方のポイントを参考に快適なネット生活を手に入れてくださいね。
- 名前:佐藤紫穂