「Wi-Fiのルーターは種類が多すぎて選ぶのが難しい」「間違ったルーターを購入して後悔したくない」と考えていませんか?
結論、あなたの使用環境や使用用途に応じて選択するルーターの基準が異なります。そのため、あなた自身のライフスタイルに合ったルーターを選ぶのが重要です。
この記事では、Wi-Fiのルーターを選ぶときの3つの基準とあなたの使用環境に応じた最適なルーターを6つ紹介します。
この記事を読むと、自分の日常生活に合うルーターを購入できます。ぜひ最後までご覧ください!
アイキャッチ画像:https://pixabay.com/ja/illustrations/wi-fi-%E9%80%9A%E4%BF%A1%E7%B6%B2-%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%BC-5438427/
Wi-Fiのルーターを選ぶときの基準3つ
実際に、Wi-Fiのルーターはどのようにして選ぶのでしょうか。
Wi-Fiのルーターは価格が5,000円〜30,000円と広く、それぞれ異なる性能を持っています。
そのため、あなたに最適なルーターを選ぶ前に「基準」を理解しておくのが重要です。
ここでは、Wi-Fiのルーターを選ぶときの3つの基準を紹介します。
- 通信規格と通信速度
- IPv6に対応
- 使用環境
通信規格と通信速度
通信規格とは、異なる通信機器同士がデータを通信するための規定や基準のことです。
Wi-Fiに使われる通信規格は、5GHz(ギガヘルツ)帯と2.4GHz帯の2つの周波数の帯域に分けられます。
以下の表のように、通信規格によって周波数帯と最大通信速度が異なります。
通信規格に対する最大通信速度と使用する周波数帯の関係 |
||
通信規格名 | 最大通信速度 | 周波数帯 |
IEEE 802.11ax(Wi-Fi 6) | 9.6Gbps | 2.4GHz帯/5GHz帯 |
IEEE 802.11ac(Wi-Fi 5) | 6.9Gbps | 5GHz帯 |
IEEE 802.11n(Wi-Fi 4) | 600Mbps | 2.4GHz帯/5GHz帯 |
IEEE 802.11g | 54Mbps | 2.4GHz帯 |
IEEE 802.11a | 54Mbps | 5GHz帯 |
IEEE 802.11b | 11Mbps | 2.4GHz帯 |
IEEE 802.11 | 2Mbps | 2.4GHz帯 |
2024年1月時点での最新の通信規格は「Wi-Fi 6(IEEE802.11ax)」となっており、最大通信速度が最も速いです。
5GHz帯と2.4GHz帯に6Hzの周波数帯を加えたWi-Fi 6Eという規格もあります。
オンラインゲームを遅延なくプレイしたい方や動画を高画質で視聴したい方はWi-Fi 6やWi-Fi 6Eをおすすめします。
ただし、Wi-Fi 6やWi-Fi 6Eに対応しているWi-Fiルーターは価格が高いです。Lineで連絡を取ったり、低画質で動画を見たりするだけであれば、Wi-Fi 5でも十分です。
Wi-Fiルーターを選ぶ際には、あなたのWi-Fiの使用用途に応じて選ぶ通信規格が変化しますので、購入する前に忘れずに確認しましょう。
IPv6に対応
IPv6(アイピーブイ6)はインターネット上の通信における住所(IPアドレス)の方式です。
IPv6では、前方式のIPv4と比較して使用できるIPアドレスの数が多くなるため、速い通信速度を維持できます。
2024年1月時点で、人気メーカーの製品であればほとんどがIPv6に対応しています。
しかし、IPv6を利用するためには以下の3つの項目でIPv6に対応している必要があります。
- プロバイダー
- 光回線
- Wi-Fiルーター
Wi-Fiルーターの購入前に、あなたが契約しているプロバイダーや光回線がIPv6に対応済みか確認しておきましょう。
使用環境
あなたがインターネットを使用する環境に応じて、Wi-Fiルーターに求められる性能や機能が異なります。
そのため、Wi-Fiルーターを購入する前に、あなたのネット使用環境を把握する必要性があります。
ここでの使用する環境とは、戸建てやマンションなどの居住環境や端末の同時接続台数についてです。
実は、Wi-Fiルーターには使用する環境が異なっても速度を落とさずに通信できる便利な機能が備わっています。
例えば、複数の端末を速度制限なく接続したい場合は「MU-MIMO(マルチユーザーマイモ)機能」を有したWi-Fiルーターが理想的です。
また、戸建てのように広い範囲をカバーする必要がある場合は「メッシュ機能」を備えたWi-Fiルーターが適しています。
では、それぞれの使用環境に応じたWi-Fiルーターを紹介していきますので、このまま読み進めてください!
Wi-Fiのルーターの人気メーカー4選
安心してWi-Fiを使うために人気のあるWi-Fiルーターを使用したいですよね。
ここでは、Wi-Fiルーターの人気メーカー4選を紹介します。
- BUFFALO:初心者から上級者まで幅広い支持
- NEC:通信の安定性とセキュリティ機能
- TP-Link:性能と価格のバランス
- I-ODATA:大きな間取りや広範囲で対応可能
BUFFALO
BUFFALO(バッファロー)は、設定しやすい初心者向きのWi-Fiルーターや性能に焦点を当てた高性能ルーターなど幅広いラインナップを取り扱っています。
特に「AirStation」シリーズは、初心者にも扱いやすい簡単な初期設定が特徴で、面倒な作業を最小限にすることが可能です。
また、他メーカーと比較してBUFFALOのルーターは、メッシュ機能に力が入っています。
そのため、家全体をカバーする広範囲のWi-Fi環境を整えたい方にとっておすすめのメーカーです。
BUFFALOは、Wi-Fiルーター初心者から上級者まで幅広く支持されており、あなたの使用環境に応じたものを見つけられます。
NEC
NEC(エヌイーシー)のWi-Fiルーターは、高い安全性と通信速度の安定性を兼ねそろえています。
具体的には、ネットに接続している端末を確認できる機能があり、優れたセキュリティ規格「WPA3」に対応しています。
セキュリティや速度の安定性は、現代のネット環境において非常に重要な要素です。
特に、注目されているのが「Aterm」シリーズで、ほとんどの機種が最新の通信規格Wi-Fi 6に対応しているため、快適なネット環境を構築できます。
NECのWi-Fiルーターは、高いセキュリティ機能と通信速度の安定性を求めるユーザーにおすすめです。
TP-Link
TP-Link(ティーピーリンク)のWi-Fiルーターは、性能と価格のバランスが非常に良く、手頃な価格で質の良いネット接続を提供しています。
例えば、高速通信が特徴の「Archer」や、広範囲で安定したWi-Fi環境を構築できる「Deco」の2つのシリーズがあります。
どちらのシリーズも高性能を実現していますが、手頃な価格で提供されているのが魅力的です。
TP-LinkのWi-Fiルーターは、高品質ながら手頃な価格のルーターを求める方におすすめです。
ELECOM
ELECOM(エレコム)のWi-Fiルーターは大きな家や複数の部屋がある住宅など広い範囲に対応しているのが特徴です。
メーカー独自の「e-Mesh」技術や「ビームフォーミング機能」が搭載されてるため、3階建ての戸建てや4LDK以上の広い間取りでも、隅々まで電波が届くように設計されています。
電波が弱くなりがちな場所でも、安定したインターネット接続が可能です。
ELECOMのWi-Fiルーターは、広範囲でネットワークを使用したい方におすすめです。
集合住宅に適したルーター2つを紹介
Wi-Fiルーターを選ぶときの基準と信頼のある人気メーカーを把握できたところで、あなたの使用環境に応じたものを選択していきましょう。
まずは、集合住宅(マンション)に適したWi-Fiルーターについてです。この記事では、集合住宅で使用するWi-Fiルーターに必要な項目2点について焦点を当てました。
- コストパフォーマンス
- 引越し機能
ここでは、集合住宅に住んでいる一人暮らしの方や引越しが多い方に適したWi-Fiルーター2つを紹介します。
- BUFFALO WSR-1166DHPL2
- ELECOM WRC-XE5400GS-G
BUFFALO WSR-1166DHPL2
BUFFALO(バッファロー)のWSR-1166DHPL2は、集合住宅向けにおすすめのWi-Fiルーターです。
約6,000円という手頃な価格で提供されているにも関わらず、Wi-Fi 5に対応しているため、一人暮らしや2DKなどコンパクトな住宅に住んでいる人には十分な性能を備えています。
また「無線引越し機能」が搭載されているため、新しい集合住宅に引越しても手軽にネットワーク環境を引き継ぎが可能です。
BUFFALOのWSR-1166DHPL2は、小さな部屋の集合住宅で使用するのに適しているWi-Fiルーターです。
ELECOM WRC-XE5400GS-G
通信速度を重視する方は、Wi-Fi 6Eの通信規格に対応しているELECOM(エレコム)のWRC-XE5400GS-Gがおすすめです。
また「らくらく引越し機能」が搭載されているため、引越し時の手続きを簡略化でき、新居でも手軽にネットワークを再構築できます。
ただし、先ほど紹介したBUFFALOのWSR-1166DHPL2は約6,000円に対して、ELECOM WRC-XE5400GS-Gは価格が10,000円を超えています。
ELECOMのWRC-XE5400GS-Gは高速通信が必要な方におすすめのWi-Fiルーターです。
しかし、使用環境によっては性能が必要以上に高い、つまり通信速度が過剰な可能性があります。
そのため、Wi-Fiルーターの購入前に、高い性能が本当に必要かどうかを確認しましょう。
戸建てに適したルーター2つを紹介
集合住宅と比較して、戸建て住宅では部屋数や同時接続台数が多くなり、回線が混雑する可能性があります。
結果、通信速度の低下によりネットが円滑に使えなくなるケースが存在します。
この記事では、戸建てに住んでいる方に向けて、Wi-Fiルーターに必要な項目3点に着目しました。
- コストパフォーマンス
- メッシュ機能:広範囲にWi-Fiを届けることができる機能
- MU-MIMO機能:複数台の同時接続ができる機能
ここでは、戸建てに住んでいる人に適したWi-Fiルーター2つを紹介します。
- TP-Link「Archer AX3000」SR-C20AB
- NEC PA-WX5400HP
TP-Link「Archer AX3000」SR-C20AB
TP-Link(ティーピーリンク)の「Archer AX3000」SR-C20ABは最新の通信規格Wi-Fi 6に対応しているにも関わらず、価格が約6,000円とコスパの良いWi-Fiルーターです。
また、メッシュ機能が搭載されているため、4LDKや3階建など戸建て住宅でも広範囲のWi-Fi接続に対応しています。
しかし、このルーターにはMU-MIMO(マルチユーザーマイモ)機能が搭載されていません。そのため、同時に3台以上接続する場合は、以下のWi-Fiルーターをおすすめします。
NEC PA-WX5400HP
NEC(エヌイーシー)のPA-WX5400HPは価格に見合った性能と快適なネットワーク接続が可能なWi-Fiルーターです。
メッシュ機能とMU-MIMO(マルチユーザーマイモ)機能が搭載されているため、家の中の広範囲に対応しており、最大4端末まで接続しても回線速度が落ちません。
価格は約20,000円のため、Wi-Fiルーターの相場より高いですが、Wi-Fiルーターの通信速度や広範囲に対応している点を考慮すると妥当な価格でしょう。
NEC PA-WX5400HPは、広範囲にわたる安定したネット環境と通信速度を重視する方におすすめのWi-Fiルーターです。
オンラインゲーム向けのルーター2つを紹介
現在「Apex Legends」や「フォートナイト」などリアルタイムのオンラインゲームが流行っています。
オンラインゲームを楽しむためには、通信速度や遅延の少なさが不可欠です。
この記事では、オンラインゲームをプレイされる方に向けて、Wi-Fiルーターを選ぶのに重要な項目3点に着目しました。
- コストパフォーマンス
- 通信規格と通信速度
- ゲーミング機能
ここでは、オンラインゲーム向けのゲーミングルーターを2つ紹介します。
- TP-Link Archer AX72
- NEC Aterm AM-AX7800T8
TP-Link Archer AX72
TP-Link(ティーピーリンク)Archer AX72は、オンラインゲームをプレイするためのWi-Fiルーターの中では、比較的低価格の約15,000円でありながら、通信規格Wi-Fi 6を有するコスパの良いルーターです。
しかし、端末の通信優先度を決めるQoS(キューオーエス)機能が搭載されていないため、複数の端末を同時に接続すると一時的に通信速度が落ちる可能性があります。
TP-Link Archer AX72は低価格ながら高性能なWi-Fiルーターです。
空いた時間に少しだけや生活の延長線上でネットゲームをする方におすすめします。
NEC Aterm AM-AX7800T8
NEC(エヌイーシー)のAterm AM-AX7800T8 は、最新規格のWi-F6Eに対応しているため、高速なネット接続を提供しています。
回線の遅延を抑えられるため、ストレスを貯めずにゲームを楽しめるでしょう。
また、QoS(キューオーエス)機能により端末毎に通信の優先順位を決められます。そのため、複数のデバイスが同時に繋がっていても端末の通信速度の確保がしやすくなります。
価格は約30,000円となっており、Wi-Fiルーターの相場よりも比較的高めですが、ゲーム中の安定した高速通信を求めるユーザーにとって充分に価値のあるルーターと言えるでしょう。
NECのAterm AM-AX7800T8は高速通信とQoS機能によりオンラインゲームをストレスなく楽しむために必要不可欠なWi-Fiルーターです。
【まとめ】自分の環境に合ったルーターを選んで快適にネットを楽しもう!
この記事では、Wi-Fiのルーターを選ぶときの基準とあなたのライフスタイル別に適したおすすめのルーターを紹介しました。
- 通信速度を重視したい方:Wi-Fi 6(E)に対応している
- 集合住宅に住んでいる方:コスパが良く引越し機能がある
- 戸建てに住んでいる方:メッシュ機能やMU-MIMO機能がある
- オンラインゲームをする方:Wi-Fi 6(E)に対応かつQoS機能がある
Wi-Fiのルーターは数多くの種類があるため、あなたの暮らしに合わないものを購入すると、買い直すリスクがあります。
Wi-Fiの使用環境や使用用途を確認した上で、あなたのライフスタイルに合ったWi-Fiルーターを購入して快適にインターネットを楽しみましょう!
- 名前:トシウマ
- 連絡先:ssbbk0604.job@gmail.com
- SNS URL:https://twitter.com/tosi_ss_ss