「自分のくせ毛ってどうにかならないの?」「くせ毛のヘアケアってあるの?」と、くせ毛の方は何度も思う悩みですよね。
また、ヘアアイロンで整えても汗や湿気ですぐにくせ毛が戻ってしまうなんて経験、いくらでもしてきたと思います。
そこで、この記事ではくせ毛の原因や種類を説明しくせ毛について理解した後、くせ毛のヘアケアについて紹介していきます。くせ毛の方は参考にして下さい。
(アイキャッチ画像出典:https://pixabay.com/ja/photos/モデル-髪サロン-セクシーです-3740627/)
くせ毛のヘアケアは千差万別
くせ毛のヘアケアと調べても様々な対策で溢れかえっていると思います。これは、くせ毛にも種類がありくせ毛の種類によってもヘアケアのやり方が変わるからです。
くせ毛の種類によっては生活習慣の見直しや、シャンプーの選び方、頭皮マッサージなどで改善されるケースもありますがどんな対策をしても治らないケースもあります。
しかし、治らないケースのくせ毛もシャンプー選びなどのヘアケアでくせ毛を抑えることは可能なので適切なヘアケアの方法を知っておく必要があります。
ここまでの説明で「じゃあ、自分のくせ毛は治るケースのくせ毛なのか」と気になるかと思います。そこで、これから一緒にくせ毛の種類を見ていきましょう。
くせ毛の原因
くせ毛には主に「先天的なくせ毛(生まれつきくせ毛)」「後天的なくせ毛(加齢によるくせ毛)」の2つがあります。
先天的なくせ毛(生まれつきくせ毛)
くせ毛の原因の1つは先天的なくせ毛です。両親や祖父母にくせ毛の方がいる場合、生まれつきくせ毛になる可能性が高くなります。
先天的なくせ毛であった場合、シャンプーだけでは治りません。ですが、自分の髪にあったシャンプーやトリートメント、ドライヤーの使い方次第で抑えることが可能な場合もあります。
後天的なくせ毛(加齢によるくせ毛)
昔、くせ毛ではなかったが年齢とともにくせ毛が出てきた場合、後天的なくせ毛になります。
後天的なくせ毛は頭皮のダメージやストレス、ホルモンバランスの乱れからくせ毛になっていくケースもあるので、生活習慣の見直しやシャンプーでケアしましょう。
くせ毛の種類
先天的なくせ毛と後天的なくせ毛の2つに分けられますが、くせ毛には主に4種類のタイプがあります。以下がくせ毛の種類になります。
- 波状毛(はじょうもう)
- 捻転毛(ねんてんもう)
- 縮毛(しゅくもう)
- 連珠毛(れんじゅもう)
聞き馴染みのない言葉もあって文字だけではイメージしにくいかと思います。ですので、各くせ毛の特徴と見極め方を説明していきます。
波状毛(はじょうもう)
うねりのある髪質が波状毛です。日本人のくせ毛で1番多いと言われているくせ毛の種類です。
波状毛の特徴は、髪の毛が濡れたときにクセがでることです。雨の日や梅雨の日に髪の毛がうねったり、髪のボリュームがでてしまう方は波状毛です。
捻転毛(ねんてんもう)
捻転毛は、髪が縄のようにねじれた状態のくせ毛です。ねじれた部分で髪が切れやすいため、傷んでいるように見えます。
また、波状毛とは反対に捻転毛は髪が乾いているときにクセがでるくせ毛になります。
縮毛(しゅくもう)
縮毛は見てすぐにわかるチリチリなくせ毛のことです。主に黒人さんに多くみられる髪質になります。
連珠毛(れんじゅもう)
連珠毛は毛の太さが均一ではないくせ毛のことです。太くなったり細くなったりと数珠のような形をしています。
連珠毛を見極める方法は、指で髪の毛をはさみ、そのまま指を下にスライドして髪の感触を確かめてください。ぼこぼこした感触を感じる場合は連珠毛の可能性が高いです。
先天的なくせ毛は治せる?
先天的なくせ毛の方は遺伝によるくせ毛になるので、治すのは非常に困難です。プロの方にみてもらっても完全に治ることはまずないと思ってください。
シャンプーでくせ毛を抑えたり、悪化させてしまわないように心がけることはできます。この記事内の「シャンプー選び」と「絶対にやってはいけないくせ毛のヘアケア」で紹介するので参考にしてください。
先天的なくせ毛の方は、縮毛矯正で無理矢理真っ直ぐにしてしまうのが1番楽です。縮毛矯正はお金がかかるから厳しいという方はくせ毛を活かした髪セットを考えてみるのもいいでしょう。
どちらにせよ、遺伝が原因のくせ毛は根本的に治すのは難しいので普段から通っている美容師さんに相談することをオススメします。
後天的なくせ毛のヘアケア
後天的なくせ毛の方は頭皮や毛穴の皮脂詰まりや、生活習慣の乱れ、ストレスが原因なのでシャンプー選びや生活習慣の見直しで改善することができます。
後天的なくせ毛の具体的なヘアケア方法を3つ以下に紹介します。
- 毛穴の詰まりをシャンプーで改善する
- ドライヤーやアイロンの熱に気をつける
- 生活習慣の見直し
髪の毛は知らない内にダメージを負っています。それは、食生活などの生活習慣も影響している可能性もあるので説明していきます。
毛穴の詰まりをシャンプーで改善する
頭皮の毛穴に汚れが詰まってしまうと、くせ毛になってしまうため毛穴の汚れをきちんと落とすことを心がけてください。
とは言っても、毎日髪は洗っているし、何を気をつければ良いか分からないかと思います。そこで、頭皮を指の腹でこするように洗うことを意識してください。髪を洗うと同時に頭皮も洗うようにしましょう。
ドライヤーやアイロンの熱に気をつける
熱のダメージによって後天的なくせ毛を生んでしまう場合があります。ドライヤーで髪を乾かす時、ドライヤーを近づけて一点だけに熱をあてる乾かし方はよくありません。
そのため、20cmほど髪からドライヤーを離し温風と冷風を使い分けるなどして髪を労ってください。また、ヘアアイロンの温度も高いほど髪に良くない影響をあたえます。
そのため、ヘアアイロンの温度は130°以下にしてください。中には「130°だとうまくセットできないよ」という方もいるかと思います。そんな方はせめて180°以上は避けるようにしましょう。
また、濡れた髪に対してヘアアイロンをすると髪が傷んでしまうので絶対に濡れ髪にヘアアイロンは使わないようにしましょう。
生活習慣の見直し
生活習慣の見直しでくせ毛が落ち着く場合があります。ストレスや食生活、睡眠時間を改善してみてください。
特にストレスは溜めてしまうと髪に悪影響ですが、ストレスを溜めたくて生きている人はいないと思うので、ストレスを感じるのであればストレスの解消方法を知ることも必要です。
また、ストレスとは別に食生活や睡眠時間の改善はできる範囲でいいので意識して変えてみてください。髪にも健康状態が必要です。
くせ毛のヘアケアに適切なシャンプーは?
自分のくせ毛の種類が分かったところで、どのシャンプーを選べばいいのか気になるかと思います。ですが、これが正解のシャンプーだと言い切れるものはありません。
そこで、シャンプー選びは何を基準にして決めれば良いかを以下に紹介します。
- 洗浄力の弱いアミノ酸のシャンプーを選ぶ
- 保湿成分が含まれているシャンプーを選ぶ
- 縮毛矯正orアイロンを使用するなら乾燥対策ができるシャンプー
これら3つの基準でシャンプーを選ぶと良いですが、この3つを満たしていれば必ずしも良くなるという訳ではありません。場合によっては逆効果になってしまうので注意点を含め説明していきます。
洗浄力の弱いアミノ酸のシャンプーを選ぶ
洗浄力の強いシャンプーを使うと髪の負担になるため、くせ毛の場合はなるべく洗浄力の弱いシャンプーを選び髪と頭皮に与える刺激を少なくすることをオススメします。
ですが、洗浄力の弱いシャンプーの場合汚れが落ちにくいというデメリットもあるので、しっかりと洗うことを心がけてください。
保湿成分が入っているシャンプーを選ぶ
現在使用しているシャンプーに保湿成分がないのであれば、保湿成分があるシャンプーにすることでダメージ部分の水分バランスが整い髪がまとまりやすくなります。
これは、ダメージ部分にきく方法であるため生まれつき縮毛の方には意味のない方法であることは知っておいてください。
縮毛矯正orアイロンを使用するなら乾燥対策ができるシャンプー
くせ毛が気になり縮毛矯正や毎日ヘアーアイロンを使用している方も多いかと思います。そんな方は髪の毛が乾燥している可能性が高いので質感を保つためのヘアケアが必要です。
シャンプーで質感を保つ方法として、シリコン入りのシャンプーを使用することをオススメしますが、シリコン入りのシャンプーを使ってみてベタベタすると感じたらすぐに辞めてください。
シリコン入りのシャンプーでなくとも、ヘアーオイルやトリートメントで乾燥対策を行えるのでシリコン入りのシャンプーを使ってみて改善ができない場合、無理に使い続けることはしないでください。
くせ毛のヘアケアに適切ではないシャンプーは?
くせ毛のヘアケアに適したシャンプー選びの基準を紹介しましたが、結局人それぞれ髪の質や状態は違うので、美容院さんに聞くことが正確です。
適切なシャンプーよりも適切ではないシャンプーを選ぶことが1番ダメなので、以下に適切ではないシャンプーを紹介します。
- オールインシャンプー
- スカルシャンプー
- 石鹸シャンプー
- シリコンインシャンプー
- ノンシリコンシャンプー
知っているものもあるかと思いますが、なぜ使っていけないのかの説明をしていきます。
オールインシャンプー
シャンプーで「これ1本で解決」といった商品を見たことがあるかと思いますが、オススメしません。
基本的にシャンプーは「洗う」ものでトリートメントが「潤す、まもる」ものといった役割があるのでケチって1本で済むといったシャンプーを使うべきではありません。
スカルシャンプー
スカルシャンプーは基本的に洗浄力の強いシャンプーになっているので、くせ毛の方には不向きの商品です。
石鹸シャンプー
石鹸は弱アルカリ性の洗剤なので、髪のキューティクルが開き「ギシギシ」した髪質になってしまいます。
特に、カラーやパーマ、縮毛矯正をしている方は石鹸シャンプーは避けるようにしましょう。
シリコンインシャンプー
「くせ毛に適切なシャンプー選び」ではシリコン入りのシャンプーをオススメしましたが、場合によっては使ってはいけないシャンプーにもなります。
どんな場合使ってはいけないのか、それは使ってみてあまりにも「ベタベタ」する場合です。シリコン入りのシャンプーの中には粗悪な成分をシリコンで誤魔化しているケースがあるので注意が必要です。
ノンシリコンシャンプー
ノンシリコンシャンプーを全面的に売りにしているシャンプーは避けてください。使い続けると「ギシギシ」した髪質になる可能性があります。
毎日できる簡単な頭皮マッサージの方法
髪の毛の質は頭皮の状態で大きく左右します。なので、マッサージで頭皮の状態を保つこともくせ毛予防にもなります。
そこで、毎日できる簡単な頭皮マッサージの方法を以下に紹介します。
- 指の腹で頭頂部分をほぐすように揉む
- 親指で首の付け根を押すようにして揉む
- 手のひらで側頭部をほぐす
頭皮マッサージは毎日続けるようにして、習慣づけるようにしましょう。続けることで少しずつ頭皮のコリがとれて、年齢を重ねても頭皮の状態を良く保てるようになります。
絶対にやってはいけないくせ毛のヘアケア
くせ毛が気になりついくせ毛を抜いたことはありませんか?実はこの行動は絶対にやってはいけないくせ毛との付き合い方です。
このように、くせ毛を抜くのはNGみたいに実はやってはいけない行動があるので以下に紹介していきます。
- 髪の毛を抜く
- ドライヤーを使わない
- 髪の毛を軽くする
これらの行動がなぜ良くないのか、説明していきます。気になる方は見て行ってください。
髪の毛を抜く
髪の毛のヘアサイクルは成長期、退行期、休止期を繰り返しています。そんなサイクルの中でくせ毛が気になるからという理由で成長期の髪を抜いてしまうと毛根は傷んでしまいます。
また、1日の自然に落ちる脱毛数は50〜80本程度です。それに加えて自分の髪を抜いてしまうと髪が薄くなってしまう可能性があるので髪の毛は抜かないようにしましょう。
ドライヤーを使わない
髪質にもよりますが、髪の毛が濡れている状態は1番脆く痛みやすい状態です。そのため、髪が濡れている状態をできるだけ短くすることが大切です。
梅雨の時期や暑い日には特にドライヤーを省いてしまう方もいるかと思いますが、めんどくさがらずドライヤーをかけるようにしましょう。
髪の毛を軽くする
髪の毛が軽いと軽髪セットがやりやすくなるので定期的にカットに行く人がほとんどだと思いますが、梅雨の時期に髪の毛を軽くしてしまうとくせ毛が多く出てしまいます。
これは、髪の毛の全体に重さがあることでくせ毛は抑えられているからです。そのため、ある程度の長さと重さを保った髪の毛にする必要があります。
くせ毛のヘアケア:まとめ
くせ毛のヘアケアについて紹介していきました。「あなたのくせ毛に合う物はこれだ」という風に的確なヘアケアを紹介したいのですが、それが難しいのがくせ毛のヘアケアです。
毎日付き合っていかなくてはいけない自分の髪の毛がいい風に決まらないのは本当に自信がなくなりますよね。
完全に治すことはできなくても、くせ毛を多少抑えることはできるので上手く自分の髪の毛と付き合っていきましょう。