「犬の爪切りで失敗して出血してしまったけど、止血方法がわからない!」なんて経験をしたことがある人は意外と少なくないのではないでしょうか?
それ以来、犬の爪切りに苦手意識を持ってしまった方もいるかもしれません。
もしもまた同じようなことが起こっても慌てないように、犬の爪切りで血が出てしまった時の止血方法やおすすめの止血剤を紹介します!
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飼い主さんができる止血方法:小麦粉
もしも家に止血剤が無い場合には、小麦粉で代用することもできます。
まず、小麦粉を水で溶いた物を用意しておきます。堅めに溶いておいて下さい。止血したい爪の先にたくさん塗り、しばらく指で押さえて下さい。小麦粉が固まれば、大丈夫です。
まだ血がにじむようだったら、さらに小麦粉をつけてと繰り返してみて下さい。小麦粉がない場合には、片栗粉やコーンスターチでも代用できます。
小麦粉は血が凝固するサポートをするだけであって止血剤ではありませんので、止血剤を利用する時よりも圧迫する時間は少し長めに取るようにしてください。
飼い主さんができる止血方法:止血剤

犬の爪切りで血管を切ってしまった際にオススメの止血剤をご紹介します。自宅で爪を切る習慣のある飼い主さんは、一つだけでOKですので用意しておくと安心できるでしょう。
爪切りで出血した際に使用する止血剤としては飲み薬タイプではなく、粉タイプなどを使用するようにしましょう。
爪切りの時だけでなく、爪を何かに引っ掛けて折れて出血してしまった場合などにも使うことができるので、本当に1つは持っておくことをおすすめします。
プロのトリマーも愛用!犬の止血パウダー
犬用の止血剤としては古くからあるもので、プロであるトリマーさんなどもこれを利用している方は多くいらっしゃいます。
黄色のパウダー状の止血剤で、血が出てしまった箇所に塗りガーゼなどで圧迫をしておきます。即効性があるので長時間圧迫する必要はありませんが、患部に少ししみるので犬が若干嫌がる可能性もあります。
止血剤があるからといって頻繁に出血を繰り返すと、爪の血管がだんだんと伸びてきてしまう可能性があるので注意が必要です。
天然薬剤で安心!犬の止血パウダー
こちらもパウダー状の止血剤です。天然薬剤だけが使用されており、止血だけでなく、創傷鎮痛・滅菌・抗炎症の効果が期待できます。
フタを開けると赤茶色の粉がでてくるので一瞬びっくりしますが、副作用などもなく、安心して利用することができます。
綿棒などで患部に塗布してあげましょう。こちらもあまりに頻繁に使いすぎるのは避けるようにしましょう。
また犬だけでなく、猫や鳥などにも止血剤として使用することができます。
犬の爪切りで止血する時の注意点

ポタポタと血が垂れてしまうような出血量の多い時には、清潔なガーゼやハンカチで血が出ている部分を抑えて軽く圧迫をしておきます。
この時ティッシュペーパーを使ってしまいがちですが、ティッシュペーパーは血とくっついてしまい、はずす時にせっかく固まった血を再びはがしてしまう恐れがありますので使わないようにしましょう。
また、タオルなどもその繊維が血とくっついてしまいますので、使用しない方がよいでしょう。
犬の爪切りするなら知りたい!犬の爪の構造!

犬の爪には人の爪とは違い、血管と神経が通っています。そのことが犬の爪切りを難しくさせている要因の一つなのかもしれません。
しかし、この犬の爪の構造をきちんと理解しておくことで、犬の爪切りも取り組みやすくなります。
白い爪の場合
多くの犬は白い爪をしています。この場合、爪の根元付近をよく観察すると薄いピンク色のものが見えます。この薄いピンク色のところが血管と神経がきてる部分です。
この部分をうっかり切ってしまうと当然出血をしてしまいます。 ただし、確認してもらうと分かる通り、血管と神経は爪の先まで伸びているわけではありません。、それを切りさえしなければ出血はしません。
黒い爪の場合
黒い爪の犬の場合、血管の位置を確認することが難しいです。まずは少しずつ爪を切っていきます。
切り進めていくと爪の中心部の色が白っぽく変わります。この少し奥まで血管と神経がきていますので、色が変わったのが確認できたら爪切りはそこまでにしてください。
犬の爪切りはなぜ必要?
犬の爪は、人間の爪のようにどんどん伸びていくので、定期的に爪を切る必要があります。
散歩の際に爪が削れるため、よく歩く犬とそうではない犬では、爪を切る頻度が変わってくることがあります。
しかし、全ての爪が均等に削れるわけではないので、「うちの犬はよく散歩に行っているから大丈夫」と思わずに、定期的に爪のチェックをしましょう。
加えて、地面に接していない5本目の爪「狼爪(ろうそう)」は普段の生活で削れることがないので、切ってあげる必要があります。
犬の爪切りの手順を知っておこう!

犬にとって爪切りは欠かせないお手入れです。定期的な処理が必要ですので飼い主さんもその手順をしっかりと把握しておく必要があるでしょう。
- 爪を固定するため、切る爪の手前にある肉球をしっかりと押さえる。
- 白い爪の犬の場合は切る爪の範囲を確認する。
- 接地面と並行になるように切ることを心がける。
- 仕上げにカット面をやすりがけする。
爪切りを苦手とする犬は多いので、最初はおやつなどのごほうびを与えながら行うのがポイントです。また、慣れないうちは2人がかりで切るのもよい方法です。
犬の爪切りで出血した時の注意点
これまでに紹介したように、犬の爪には血管と神経が通っています。そのため爪を切った時に、深爪をして血管まで切ってしまったら血が出ます。
もし爪切りをして出血してしまった場合は、その日はお散歩はできるだけ避けた方がよいでしょう。コンクリートなどで爪が削れてしまって、再度出血してしまう可能性があるからです。
外でしかおしっこをしてくれない場合は、抱っこしてそのポイントまで連れて行ってあげるようにしてください!
犬の爪切りで出血したら慌てずにすぐに止血をしよう!
犬の爪切りをしていて、万が一出血をしてしまった時には、とにかく慌てずに冷静を心掛けながら速やかに止血を行うようにしましょう。
血が出たことに驚いて、飼い主さんが慌てたり騒いだりすると、犬も何事かと思い一緒になってバタバタしてしまいます。
この記事を通して犬の止血に関する情報を少しでも知っていただけたら、それだけでも安心できるとはずです。
万が一の場合に備えてシュミレーションをしておくのもよいかも知れませんね。