Wi-Fi中継機という言葉は聞いたことがあるけど、一体何をするものかわからない、とお悩みではありませんか?Wi-Fiを中継すると言っても、何のために中継するのか一見よくわからないですよね。
そこでこの記事ではWi-Fiの中継機を使うメリットから、その選び方、おすすめの商品まで解説しています。ぜひ最後まで御覧ください。
(アイキャッチ画像出典:https://pixabay.com/ja/illustrations/%E7%84%A1%E7%B7%9Alan-%E3%83%8D%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%82%AF-5438427/)
Wi-Fi中継機とは?そのメリットを解説
Wi-Fi中継機とは、Wi-Fiの電波を強化するためのアイテムです。Wi-Fiルーターと接続端末の距離が遠く、電波が弱いときなどに役立ちます。
家の1階にルーターを置いてある場合に、2階でWi-Fiを使おうとしてもなかなか繋がらない、といった経験はないですか?Wi-Fiは電波の一種なので、遠ければ遠いほど、繋がりにくくなってしまいます。
そこで親機であるWi-Fiルーターと、パソコンやスマホなどの接続端末の間に中継機を設置することでWi-Fiの安定した無線通信が可能になります。
中継機を設置することにより、Webサイトの読み込み速度や、データなどのダウンロード・アップロード速度の改善に繋がり、より快適な環境を構築できます。
Wi-Fi中継機のデメリット・注意
Wi-Fi中継機は、台数が増えれば増えるほどルーターへの負荷が大きくなります。
例えばBuffaloの中継機ですと、親機と中継機合わせて最大2段まで接続可能です。
2段とは、親-子-孫ということであり、1台につき2台まで接続できるので、下図のように親機と合わせて最大7台まで接続することが可能です。
また、Wi-Fiが届いているエリアでは、中継機を経由させると電波のやり取りが増えてしまい速度が落ちることもあります。
中継機からの電波を受信したほうが都合のいい場所でも、Wi-Fiルーターの電波が十分に減衰していないと、中継機からの受信にうまく切り替わりません。
その場合、手動で切り替えなければならなくなるケースもあり面倒です。中継機を使うときはルーターからの電波が届きにくい場所で使用しましょう。
Wi-Fi中継機が役に立たないケース
Wi-Fiが繋がりにくいからといって、すべてのケースがWi-Fi中継機で解決できるわけではありません。
例えば、つながりにくい理由が電波の届く範囲の問題ではなく、複数の端末を親機につなぎすぎて家庭内でネット状況が混み合っているようなケースです。
このような場合は、親機であるWi-Fiルーターの問題であるので、中継機によってつながりにくさの改善はできません。
この場合は親機であるWi-Fiルーターを買い換えて性能をアップさせたほうがスマホの複数台接続も安定して、通信が快適になることがあります。
他の電波との干渉による混雑とデュアルバンド同時接続
Wi-Fiの電波がlBuetoothや電子レンジなど他の電波と干渉している場合には、デュアルバンド同時接続の中継器を選びましょう。
デュアルバンド同時接続というのは無線LANの規格で使われる2.4GHz5GHzの2つの周波数帯で、同時に通信を行うことです。
2.4GHzは、コンクリートや金属の壁などの障害物に強いメリットがある反面、電子レンジやBluetoothなどと同じ周波数帯なので電波干渉が起こりやすくなります。
一方、5GHzは障害物に弱いものの、基本的にWi-Fiルーターでしか使われない周波数帯のため、電波の干渉を受けにくくなっています。
これらを2つを同時に使用することで安定的な通信が可能になります。
Wi-Fi中継器の効果的な使い方
Wi-Fi中継器をどこに設置するかで効果は変わってきます。3つの場合について、どういった場所に置くのが適切か見ていきましょう。
家の材質・構造が電波を通しにくい場合
木材に比べて鉄筋コンクリートや金属は、電波が通りにくかったり、反射してしまいやすいです。
このため、壁が金属でできているような家で、壁をまたいで電波を届けたい場合は、家の廊下を電波の通り道にするように中継器を置くようにしましょう。
親機ルーターから遠い部屋、家が広い場合
家がかなりの広さある場合には、中継器を複数台設置することも可能です。中継器同士を接続させれば、より通信距離を伸ばすこともできます。
ただし、中継途中にうまく電波を受信できない中継機があると、末端はすべて接続できなくなってしまうので注意しましょう。
2階建て・3階建てなど複数階建ての場合
複数階ある住居でWi-Fiルーターの場所と利用したい場所の階が異なる場合、天井や床が電波の遮蔽物となって他の階まで電波が十分に届かないケースがあります。
このような場合、ルーターからの直線距離が比較的近い場所に中継器を置きましょう。
例えば2階にルーターがおいてあって、1階でWi-Fiを使用したい場合は、1階の、Wi-Fiルーターの真下に中継機を設置するのがおすすめです。
逆に、1階にルーターがあって、2階でWi-Fiを利用したい場合などは中継機をルーターの真上の部屋に置くのがよいでしょう。
Wi-Fi中継機の選び方
ここまで読まれて、実際に中継機を買ってみようと思われた方に、Wi-Fi中継機の選び方を解説していきます。ポイントは以下の2点になります。
- 親機との規格の統一
- 設置場所に適した形状
親機との規格の統一
Wi-Fi中継機を選ぶ際、親機の性能に近いモノを選ぶのがおすすめです。親機と規格を統一しておかないと、通信速度の低下につながります。
親機と中継機のメーカーをそろえるのがわかりやすいですが、同じWi-Fi規格に対応していれば必ずしもそれらのメーカーを揃える必要はありません。
設置場所に適した形状
Wi-Fi中継機には、コンセントに直挿しするタイプとコードのあるACアダプターで電源を取る据え置き(壁掛け)タイプの2つの形状があります。
コンセントから遠い場合はコードのあるACアダプター付きにする、廊下に設置する場合はスッキリ置ける奥行のないタイプにするなど、設置場所に適した形状のものを選びましょう。
おすすめのWi-Fi中継機①
最初に紹介するのはBUFFALO(バッファロー)社から出ている、WEX-733DHPです。特徴を紹介します。
デュアルバンド同時接続対応
WEX-733DHPの特長としては、中継方式がデュアルバンド同時接続に対応していることです。親機-中継機と中継機-子機の通信を、それぞれ5GHz帯と2.4GHz帯の二つ帯域を同時使用することができます。
このことによって、WEX-733DHPでは安定した通信速度でWi-Fiを中継することができるのです。
電波の良好エリアが一目で分かる
LEDの点灯状態で電波の強度が分かるため、最適な設置場所を探すことができます。LEDはWPSボタンを押すと非点灯にできるので、夜も眩しくなく安心です。
おすすめのWi-Fi中継機②
次に紹介するのはNECから出ている、Aterm W200EX-MSという製品です。この製品には様々な機能が搭載されていますが、その一部を紹介します。詳しく知りたい方は節末のリンクからご覧ください。
こども安心ネットタイマー機能
こども安心ネットタイマー機能は、端末ごとにWi-Fi接続可能な時間帯を設定することができます。
子どもがゲーム機やスマートフォンなどでWi-Fi接続できる時間帯を、端末ごとにスケジュール設定してコントロールできます。
有線LANポート搭載で子機としても利用可能
有線LANポートを1ポート搭載しているので、イーサネットコンバータ子機としての利用も可能です。有線LANコネクタしか持たないパソコン、テレビなどとWi-Fi接続できます。
点灯/消灯モードの設定が可能
「寝室に置くので柔らかい光を照らしたい」、「電波強度を目で確認したい」など、必要に応じてランプの点灯/消灯モードを設定できる状態表示ランプ点灯設定機能が搭載されています。
おすすめのWi-Fi中継機③
3番目に紹介するのはTP-Link(ティーピーリンク)社のRE200 V5です。
TP-Link(ティーピーリンク)は中国の会社で、中国深圳に本社を置き、世界42カ国に直営子会社や支社を展開するコンピューター周辺機器メーカーです。
RE200 V5の良さは何と言ってもコスパの良さです。2,500円と価格が安いながら、いろいろな機能を備えています。
- WPSボタンがついており、本体のLEDで電波感度の強さを教えてくれるので、設置場所に迷わない。
- 2.4GHzと5GHzのデュアルバンドに対応しており、合計で最大750Mbpsの速度が出せる。
- コンセント直結型のコンパクトなデザインで設置や移動も簡単。
まとめ
Wi-Fi中継機はWi-Fiの電波を強化するためのアイテムで、低価格ながら非常に便利なものであることがわかったかと思います。
また、Wi-Fi中継機を選ぶ際の選び方についても紹介しました。Wi-Fi中継機にもいろいろあるのですが、これらに留意すれば、その中でも適切なものを選べるかと思います。
さらに、特におすすめのWi-Fi中継機について3点紹介いたしました。それぞれ非常に良い製品で、リンクをそれぞれはっているので、商品に興味が出た方は、そこからさらに詳しい情報を入手できるかと思います。