「ウサギを飼うつもりけど、どんな準備をしていいかわからない」そんな悩みをかかえていませんか?
最近でこそウサギを飼う人は増えてきたとは言え、まだまだ犬や猫と比べるとペットとしてはマイナーで、どんな準備をしていいかよくわからないですよね。
そこでこの記事ではウサギを飼うための準備を、心構えや知っておくべき知識、そして用意しておくべきものまで、解説しています。よければ最後まで御覧ください。
(アイキャッチ画像出典:https://pixabay.com/ja/photos/%e5%9e%82%e3%82%8c%e8%80%b3-%e3%82%a6%e3%82%b5%e3%82%ae-%e9%87%8e%e3%82%a6%e3%82%b5%e3%82%ae-%e5%8b%95%e7%89%a9-314881/)
ウサギを飼う心構え
ウサギに限ったことではないですが、ペットを飼い始めたら決して捨ててはいけません。ウサギは一人では生きていけません。最後まで責任を持ってそのペットの面倒をみる必要があります。
つまり、ウサギを飼うということは、そのウサギの生命に対して責任を持つということです。ウサギに何かあればすべてそれはあなたの責任です。
引越しや転職、転勤、結婚などあなた自身の生活環境が変わったとしてもです。一般的にウサギの寿命は5~10年と言われていますので、その間はずっとウサギの世話を欠かしてはならないということです。
ウサギを飼う決意を固めるのはその覚悟が決まった後にしましょう。
ウサギを飼う準備~動物愛護法について~
「動物の愛護及び管理に関する法律」を略して一般的には動物愛護法・動愛法と呼ばれています。動物の虐待等の防止について定めた法律です。
内容は、命ある生き物として尊重する、動物の習性を理解し適切に飼育する、他人に迷惑をかけない、虐待してはいけないなど、動物と接する際の最低限のルールを定めたものとなっています。
罰則に関してですが、動物をみだりに殺したり傷つけた場合は、最高2年以下の懲役または200万円以下の罰金になります。また、動物を遺棄した場合は50万円以下の罰金です。(2021年6月現在)
近年ますます、動物愛護法は厳しくなっていますので、サイトによっては古い情報が書かれたものも多いので、ご注意ください。
ウサギを飼う準備~人獣共通感染症について~
人獣共通感染症とは、人から動物、動物から人へ感染する病気のことです。ウサギの場合、皮膚糸状菌症、パスツレラ症、サルモネラ症などがあります。
感染を避けるには、ウサギの飼育環境を清潔に保つ、濃厚な接触をしない、スキンシップの後は手をしっかり洗うなどの予防が肝心です。
また、万一噛まれてしまった場合は必ず消毒をして、腫れてくるようであれば病院へ行きましょう。
ただし、ウサギががその病気にかかっていなければ、もちろん人にも感染はしません。
ウサギを飼う準備~アレルギーについて知る~
ウサギを飼い始めてから、ウサギアレルギー、牧草アレルギーにかかることがあります。
アレルギーにかかると、皮膚や目のかゆみ、鼻水やくしゃみ、咳、ぜんそくのような症状が出ることもあります。
もし、アレルギー症状が出た場合は、体調管理をしっかり行う、ウサギの部屋を分ける、空気清浄機を導入する、掃除をこまめに行う、牧草を粉が少ないものに変えるなど色々な対策があります。
病院でアレルギー検査を行うことができますので、是非ウサギを飼う前に検査を行っておきましょう。
ウサギを飼う準備~ウサギに対応した動物病院~
ウサギを診てもらえる動物病院をあらかじめ探しておくことをおすすめします。
犬、猫はペットの数が多いため比較的どの動物病院でも診てもらえます。しかし、ウサギは動物病院によっては全く診てもらえないこともあります。
鳥や小動物を扱っている病院ではウサギも見てくれることが多いようです。
自宅から近ければ近いほど望ましいです。ウサギ病院を検索するページが下のボタンから飛べるようになっているので、ご覧ください。
ウサギを飼う準備~世話することについて知る~
ウサギの食事回数は1日2回、朝と晩に与えるのが基本です。一回のえさの量はこどもは体重の5%、大人は体重の3~5%になるようにしましょう。
また、お水の交換、トイレやケージや食器の掃除、ケージから出しての運動、ブラッシング(毛を整える)、も毎日行いましょう。
定期的に行わなければいけないこととして、爪切りと動物病院での健康診断があります。爪切りは1~2カ月に一回、健康診断は毎年行うようにしましょう。
ウサギを飼う準備~適切な飼育環境とは~
ウサギは寒さに強く、暑さに弱い生き物です。ウサギが快適に過ごせる適正気温は16℃~22℃、適正湿度は40%~60%です。
若くて健康なウサギの場合、10℃~24℃の範囲内であれば大丈夫ですが、子供・高齢・病気のウサギは抵抗力が弱いため、暑さ・寒さには十分な注意が必要です。
またウサギは捕食される側だったこともあり、耳が非常に発達しています。そのためケージを置く場所も人通りの激しくない大きな音のしない場所へと設置してあげる方が無難です。
また、ウサギは基本的には暗くて狭い所が好きです。おもちゃのトンネルなどは喜ぶので、置けるスペースを事前に用意しておきましょう。
ウサギを飼う準備~毒になる食べ物を知ろう~
- ねぎ
- たまねぎ
- ニンニク
- ニラ
- アボガド
- ジャガイモの皮と芽
- ネギ類
- コーヒー
- お茶
ここに書いてあるものは一部です。基本的に、ウサギが食べられることの裏付けが取れた野菜や果物以外は与えないようにしましょう。
ウサギは、一度食べたものを基本的に吐き出すことができません。胃が小さいうえに、吐き出すための筋肉が付いていないためです。
そのため、ウサギが毒となる食べ物を誤って飲み込んだ場合、お尻から排出されるまで体の中で残り続けます。また、万が一誤って毒となる食べ物を飲んでしまった場合に、すぐに病院へかかることができるよう、病院探しは事前にきちんとしておきましょう。
ウサギを飼うために必要な物
ここまで述べたことはウサギを飼うにあたって知っておくべきことでした。ここではそれらをふまえて「ウサギを飼おう」と思われた方のために、最低限用意しておくべきものを紹介します。
ペレット
ペレットとは沢山の材料を細かく粉砕し、ウサギが食べやすい数cmの塊状に固めたエサです。ウサギ用ペレットは、一般的にラビットフードと称して販売されています。
牧草
牧草はウサギの食用となるだけでなく、歯の伸びすぎを防止し、お腹の調子を整える効果もあります。
また、牧草にはイネ科とマメ科があり、ウサギの年齢や成長具合によって与えるべきものが変わります。仔ウサギのうちはマメ科を与え、大人になるにつれてイネ科のものを与えるようにしましょう。
ケージ
ケージ内で多くの時間を過ごすウサギですが、その脚力を活かして走り回り、高く跳ぶことも大好きです。野生のウサギとちがい、飼育されているウサギは運動不足になりがちで、肥満や病気の原因にもなります。
その対策として、室内にウサギが運動できる専用の場所を用意してあげるのがいいでしょう。
キャリー
移動用の入れ物です。手提げバッグにしか見えないものからケージを小さくしたようなキャリーもあります。キャリーに入れてお店から自宅まで連れて帰ります。また、爪切りや病院へ行くときにも必要になります。
食器
ラビットフードを入れるための食器です。陶器のものやプラスチック製でケージに固定する金具がついているものなどがありますが、ひっくり返してしまうウサギもいるので固定できるものが安心です。
給水器
お水を飲むためのものです。お皿で与えることもできるのですが、衛生的によくないのでボトルタイプがおすすめです。毎日交換してあげる必要があります。
トイレ
固定式で省スペースの三角タイプがおすすめです。トイレは毎日掃除する必要があります。
ブラッシング
ブラッシングというのは毛を整えてあげることです。定期的なブラッシングは不可欠です。
毛球症や皮膚炎といった病気はたびたびウサギに見られます。ブラッシングを習慣にすればこういった病気を予防し、健康状態のチェックも行えます。また、ウサギとのコミュニケーションにもなります。
ブラシは、通常のブラッシング用、換毛期用、用途に応じて数種類がありますが、最初は通常のブラッシング用を準備しましょう。
季節によって必要となるもの
上で述べたもの以外に、季節によって用意しておいた方がいいものがあります。
- クールプレート
- ヒーター
クールプレート
クールプレートとはアルミや大理石で作られたマットです。ウサギがこの上に乗ることでウサギの体温を下げる効果があります。放熱効果が高いアルミプレートがおすすめです。
上でも書きましたが、ウサギは暑さに弱い動物です。クールプレートは電気代がかからず経済的ですが、それでもどうしようもない暑さのときは室内でエアコンをかけてあげましょう。
ヒーター
冬場に使います。赤外線で暖めるタイプとウサギが上に乗って使うタイプがあります。仔ウサギや高齢のウサギには使ってあげましょう。
まとめ
ウサギを飼う心構えから、実際に飼うとなったときに必要な物を解説してきました。
ウサギに限らず、ペットを飼うのは大変な部分もあります。再度になりますが、最後まで面倒を見なければなりませんし、責任感が必要です。
ところがきちんとお世話をすれば、必ずペットはあなたにとっての癒しになり、人生にとって大切な瞬間を与えてくれるでしょう。ぜひ万端の心構えと準備をしてウサギを迎えてあげてください。