大手キャリアから格安SIMに乗り換えようと思っても、手続きがややこしくて、どこから手を付けて良いのか迷ってしまいますよね?
また格安SIMに乗り換える際の手間と時間がどれぐらいなのか?など疑問は沢山あると思います。
今回は格安SIMに乗り換える手順や注意点などについて分かりやすく解説したので是非参考にして下さい。
出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/388257?title=MVNO%E3%80%80%E8%B5%A4&searchId=1958421434
格安SIMの乗り換え方法は2通り
大手キャリアから格安SIMに乗り換える方法はスマホ本体とSIMカードを乗り換える方法とSIMカードのみを乗り換える方法の2通りあります。
スマホ本体とSIMカード同時に乗り換える
スマホ本体を乗り換え先のMVNOで購入する場合は、スマホが対応しているかどうかの確認は不要です。
それだけでなく基本的な接続設定はほとんど終わっている事もあるので、接続設定が面倒という方にとっては嬉しいメリットですね。
スマホはそのままで、SIMカードのみ乗り換える
現在使っているスマホはそのままでSIMカードのみ乗り換える場合は、初期費用が抑えられるのがメリットです。
しかし乗り換え先のMVNOで、自分のスマホが非対応で使えないという場合があるので、乗り換える前に公式サイトで確認しておきましょう。
格安SIMに乗り換える時の費用は?
大手キャリアから格安SIMに乗り換える時の費用は、以下の通りです。
新規事務手数料 | 3,000円 |
SIMカード発行手数料 | 1枚400円 |
端末代金 | 10,000〜100,000円 |
MNP転出手数料 | 3,300円 |
違約金 | 1,100〜10,450円 |
SIMロック解除費用 | 3,300円 |
分割払いしている端末代金 | 人によりけり |
新規事務手数料
契約方法がインターネットでも店舗でも必ず発生する費用で、新規事務手数料は基本的に3,000円かかります。
SIMカード発行手数料
格安SIMに乗り換える際には、新規事務手数料とは別にSIMカードの発行手数料もかかります。
SIMカード発行手数料は、会社によりけりですが基本的に1枚400円となっています。
ちなみにSIMカードは以下の費用が発生する場合もあるのでご注意下さい。
- SIMカード変更事務手数料
- SIMカードを紛失した場合は再発行手数料
- SIMカードを追加契約する場合は追加事務手数料
- SIMカードの契約解除をする場合は削除事務手数料
端末代金
SIMカードと共にスマホも購入する場合は、新しいスマホの端末代金も必要です。
代金はスマホによりけりで1〜10万円と幅広いのですが、MVNOによっては分割払いも可能です。
MNP転出手数料
MNPは今使っている電話番号をそのままで使えるサービスで転出元へ支払う手数料がかかります。
MNPは大手キャリアとMVNOとの間、MVNOとMVNOの間でも利用可能なサービスとなっており3,300円掛かります。
違約金
2年縛りのついたプランを利用している場合、契約更新月以外で乗り換えると違約金が発生します。
上の表では、1,100〜10,450円と記載していますが会社やプランによって異なるので各自で調べましょう。
SIMロック解除費用
店舗でSIMロック解除する場合は、3,300円の解除費用が掛かってしまいます。
Webサイトで行う場合は、無料なのですが自分でSIMロック解除する自信がない方は店舗に行く事をオススメします。
格安SIMの乗り換え手続きに必要なこと
ここではキャリアから格安SIMの乗り換えに必要な事をお伝えします。
- 回線の契約更新月を調べる
- MNP予約番号の発行
- 本人確認書類を用意する
- 支払い用のクレジットカードを用意する
回線の契約更新月を調べる
一番最初にする事は、必ず今使っている回線の契約更新月を確認しましょう。
大手キャリアを使っている場合、契約2年縛りがあるので契約更新月以外で解約すると違約金が発生する事があるので注意しましょう。
MNP予約番号の発行
格安SIMに乗り換えても今、使っている電話番号を継続して利用したい場合に必要なのがMNP予約番号です。
MNP予約番号の発行は、現在契約している回線会社の公式サイトか実際に電話するかショップに直接行く事で発行可能です。
なお、MNP予約番号を発行してもらって15日以内に乗り換え手続きをしないと無効になり再発行しないといけないので気を付けて下さい。
本人確認書類を用意する
大手キャリアから格安SIMに乗り換えの手続きをする時は、本人確認書類も必要です。
免許証、マイナンバーカード、住民基本台帳カードや在留カードなど本人確認ができるものであれば基本的に何でも良いです。
支払い用のクレジットカードを用意する
月々の通信料金を支払うためのクレジットカードも事前に用意しましょう。
格安SIMは銀行口座振替に対応している会社は少数なので、本人名義でのクレジットカードを用意する必要があります。
まだクレジットカードを持っていない方は、乗り換え手続きを行う前に必ず作っておきましょう。
大手キャリアから格安SIMへの乗り換え手順
それでは実際にキャリアから格安SIMに乗り換える手順について解説するのですが、スマホ本体を購入して乗り換える時と、スマホはそのままで乗り換える時の2通りを解説します。
スマホ本体を購入して格安SIMに乗り換える場合
まず初めに格安SIM会社でスマホを購入して乗り換える手順について解説します。
スマホの購入機種を決める
まずは乗り換え先のMVNOが販売しているスマホから購入したい機種を選んで下さい。
スマホは高い買い物で一度購入すると、当分の間は買い換える事がないのでなるべく妥協しない事をオススメします。
申し込みをする
購入するスマホが決まれば乗り換えの申し込み手続きをしましょう。
- 回線タイプ(ドコモ・au・ソフトバンク)
- 回線データ量(何GB必要か?)
- SIMカードの種類(NanoSIM or eSIM、データSIM or 音声通話SIM)
- その他オプションサービス
基本的には機種やサービス内容を選択した後、個人情報や支払い方法の入力と本人確認書類の送信などを行うので、事前にクレジットカードや免許証などを用意しておきましょう。
スマホ本体とSIMカードが届く
申し込みが完了すると約1週間でスマホ本体とSIMカードが届きます。
箱から取り出して申し込み内容と違いがないかしっかり確認しましょう。
MNP切り替え手続きをする
MNPを利用する場合は、乗り換え先のMVNOで手続きを行います。
MNPの手続きが完了した後、実際に利用できるまで約1時間ほど通話ができない状態が続く事があるので注意して下さい。
スマホにSIMカードを装着する
スマホにSIMカードを装着する作業に関しては、自宅でWi-Fiが使える状態であれば、商品が届いてすぐにやっても問題ありません。
注意して欲しいのが、SIMカードを装着する際にスマホ本体横のトレイを開けるには専用のピンが必要です。
しかし大抵の場合は専用品を持ってない人がほとんどだと思うので、代わりで安全ピンを使ってトレイを開けるのがオススメです。
通信の接続設定を行う
最後にスマホでAPN設定を行うのですが、この方法は各MVNOによって異なります。
商品と一緒に付いていた説明書もしくは公式サイトを見ながら作業を進めて下さい。
完了できたかどうかの確認はWi-Fiが繋がらない環境で、スマホが使えるかどうかを試してちゃんと使えれば乗り換え作業は完了です。
自分のスマホを使って格安SIMに乗り換える場合
続いて自分のスマホは、そのままで格安SIMに乗り換える場合の手順について解説します。
スマホの動作状況確認をする
まず乗り換え先のMVNOのサイトで自分の使っているスマホの動作確認を行います。
機種によっては、非対応のスマホもあり乗り換え手続きを済ませた後に自分のスマホが利用できなかったというトラブルを避けるためにも、必ず動作確認を行って下さい。
SIMロック解除が必要かどうか確認する
大手キャリアのスマホには基本的にSIMロックがかかっていて、他社の通信回線を使えません。
アナタが現在使用しているキャリアと乗り換え先のMVNOの通信回線が異なる場合は、SIMロック解除が必要です。
SIMロック解除をする
SIMロック解除する方法は、Webサイトで行う方法と店舗で手続きをする方法の2通りあります。
Webサイトで行う場合は、無料でSIMロック解除できますが店舗で行う場合は、手数料3,000円がかかります。
1円でも安く済ませたいならWebサイト、1分でも早く使いたいなら店舗で解除してもらいましょう。
申し込みをする
スマホの動作確認とSIMロック解除ができたら申し込むのですが、これから先は上記で解説したスマホ本体を購入して乗り換える時の手続きと同じ流れになるので、上記を参考にして下さい。
格安SIMに乗り換える時の注意点
ここでは格安SIMに乗り換える際の注意点について解説します。
初めて大手キャリアから格安SIMに乗り換える人は特に参考にして下さい。
インターネットと電話が使えない隙間が生じる可能性がある
乗り換えのタイミングを間違えると、インターネットや電話が使えない隙間が生じます。
例えば、現在使用している回線を解約してから乗り換え手続きを行うと自宅にSIMカードが届くまでの間、スマホ自体使えなくなってしまいます。
不安な場合は、インターネットで先にMNP予約番号を発行して格安SIMの手続きを済ませて自宅にSIMカードが届いてから現在使用している回線の解約手続きをすると良いでしょう。
インターネットでMNP予約番号の発行手続きが難しいという方は、解約手続きを行った後すぐに、近くの格安SIM会社のショップに行って乗り換えましょう。
違約金の発生
上記でも触れましたが、大手キャリアで2年契約をしていて契約更新月以外で解約すると違約金がかかります。
2019年10月に電気通信事業法が改正されたので、違約金は税込1,100円以下となりました。
しかし2019年9月30日以前に契約している場合は、税込10,450円ほどの違約金がかかります。
SIMロック解除を忘れると使えない
大手キャリアから格安SIMに乗り換える場合はSIMロック解除が必要で、これを忘れると解除するまでスマホが使えません。
SIMロック解除はWebサイトか店舗で行えるので必ず忘れないように行って下さい。
格安SIM乗り換え後の、スマホの処分方法は?
格安SIMに乗り換えた時にスマホも購入した場合、大手キャリアで使用していた前のスマホはどう処分すれば良いのか?
リサイクルショップなどに売る、家族や友人に譲るなど様々な方法がありますが再利用する事も可能です。
スマホとしての機能は使えなくなってもカメラ機能は普通に使えるので自宅用の監視カメラや車のドライブレコーダーとしても再利用が可能です。
また音楽や動画、写真やワンセグなどの再生プレーヤーとしても使えるので、処分する前にアナタなりの再利用方法を色々と考えてみるのも楽しいと思います。
キャリアから格安SIMに乗り換えて電波は弱くなるのか?
乗り換え先のMVNOやアナタが住んでいる地域次第では、電波が弱くなってしまう事があります。
ちなみに私は、格安SIMに乗り換えて最初は普通に使えていたのですが、約3週間経ってから急に電波が弱くなり、乗り換えてから1ヶ月で解約しました。
そして次に乗り換えた格安SIMは、自宅付近では使えたのですが職場では全く使えなかったのでたった1日で別の格安SIMに乗り換えました。
これを読んでるアナタが私と同じ失敗をしないために、次におすすめの格安SIMを紹介します!
おすすめ格安SIMの会社を紹介
それでは個人的におすすめの格安SIMを2つ紹介するので、まだ乗り換え先が決まっていないという人は参考にして下さい。
UQ mobile
格安SIMで一番利用ユーザー数が多く、格安SIM通信速度調査結果でも4年連続1位に選ばれています。
通信規格は大手キャリアが使用している4G LTE回線なので、大手キャリアから乗り換えても違和感なく使えます。
mineo
mineoは私自身が3年以上使っているMVNOで、通信規格もUQ mobileと同様4G LTEを使っています。
月額200円プラスすれば5G回線も利用できるので、1秒でも速い通信速度が欲しい方もオススメです。
最後に
これまで自分の経験も交えて解説してきましたが最後にお伝えしたい事は、インターネットで調べるよりも実際に店舗に行って手続きをするのが一番です。
私も初めて大手キャリアから格安SIMに乗り換える時は、店舗に行って手続きを済ませたので手数料が掛かったのですが、結果的に良かったと思っています。
大手キャリアから格安SIMに乗り換えれば月々の電話代が圧倒的に安くなるので、長い目で見れば店舗に行って手続きを済ませた方が、お得と言えます。
とにかく大手キャリアから格安SIMに乗り換えて通信費を抑えたいという方は、即行動して乗り換えましょう!