仕事がうまくいかないため、上司や他部署、取引先に迷惑をかけてしまう。誰しもが一度は通る道だと思います。
しかし、自分は仕事ができない人間だと思ってしまうのはまだ早すぎるかもしれません。仕事のやり方さえ確立してしまえば、意外と改善されることだってあります。
今回は、仕事がうまくいかないときの原因や、対策についてお伝えします。自分を見つめ直すきっかけにしてください。
(アイキャッチ画像出典:https://pixabay.com/ja/photos/%E5%A5%B3%E3%81%AE%E5%AD%90-%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%94%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%BC-%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%88-1064659/)
質問や意見をしないからうまくいかない
「意見したいけれど間違っていた場合どうしよう」「周りみんなが知っているのに、自分が知らないこと質問するのは怖い」
といった不安があるかと思います。ですが自分を成長させるために発言することを避けて通ることはできません。
では具体的にどのように質問、意見すればいいかを3パターン解説します。
- 自分の考え+相手はどう思っているか質問する
- 悪い情報は早めに上司と共有し、自分なりの解決策を提示
- 自分の考え、解決策は複数用意しておく
自分の考え+相手はどう思っているか質問する
質問には必ず自分の考えをセットで伝えるようにしましょう。上司は自分で考えない部下がいた場合、部下の分まで考えなければならなくなってしまいます。
部下「このの場合、~ということが懸念されるため、BではなくAをしようと思っています。これで問題ないでしょうか?」
上司「Aは悪くないね。でもCのほうが良いんじゃないかな?理由は~だから。」
上司としては部下に対して、①自分で考える力 ②更なる成長 を求めています。最低限①を提示すれば②に繋がるアドバイスを貰えるケースが多いです。
悪い情報は早めに上司と共有し、自分なりの解決策を提示
何か悪い状況になったとき、ギリギリまで上司に報告しないと、余計に悪化してしまいます。
怒られることよりも、取り返しがつかなくなることのほうが後々大変なことになるので、思い切って上司に共有しましょう。
注意すべきことは、上司の仕事はあくまで「部下のサポート」と「重要な場面での決断」であるため、どんな場合でも必ず自分なりの解決策を提示しましょう。
自分の考え、解決策は複数用意しておく
自分の考えや解決策は、可能であれば複数のパターンを用意しておきましょう。
1つ目の案がダメだった時の保険にもなりますし、色々考えた上で相談しているということをアピールできます。
また、1つの考え方に縛られず、柔軟な思考を持つ社会人になることにも繋がります。
仕事を整理できていないから
自分がするべき仕事は何があるのか整理できていないと、抜け漏れや取り組むべき順番が間違っているなどが起こりかねないです。
頭の中の記憶だけでは忘れてしまうこともありますし、思い出す時間も無駄な工数になってしまいます。
いらない資料の裏紙を使って取り組むべき仕事の簡単なメモを作り、見えるところに置いておきましょう。メモ帳に挟んでも良いです。
タスクが多い場合、以下のように「すぐやること」「すぐではないがやるべきこと」と分類するとタスクの優先順位を付けやすくなります。
- すぐやること:明日の会議の資料作成、納期が近い仕事、突発の客先対応
- すぐではないがやるべきこと:納期は半年後だが量が多い仕事、机の上の資料整理、仕事の計画を立てる
書類、メールを溜めているから
大量の書類やメールが溜まってしまって、必要な情報が見つからなかったり、書類の提出が遅れがちになっていないでしょうか?
溜まっている中から探すことで時間が必要以上にかかるため、結果的に自分の首を絞めてしまうことになります。
書類やメールを溜めないようにするコツは、一度チェックを始めたら返信等の必要なアクションを極力その場で終わらせることと、毎日チェックするタイミングを決めておくことです。
書類やメールを早めに処理するようにすることで、効率よく仕事を進めていきましょう。
不健康な食生活をしているから
仕事とは直接関係ないため疎かにしがちですが、食生活についても考える必要があります。大盛りのどんぶりとみそ汁のみだったり、揚げ物ばかり選んでいる人は注意が必要です。
炭水化物や甘いものを多く摂取すると血糖値が急激に上昇し、眠くなってしまいます。午後から眠い状態では、仕事の生産性を著しく低下させる原因になりかねません。
いつもご飯を大盛りで注文していた人は、これを機に普通盛りや小盛りにしてみてはどうでしょう。血糖値の急激な上昇を抑えることができます。
その分タンパク質や、不足しがちな野菜で補うようにすれば、不足しがちな栄養をとることも可能です。
仕事がうまくいかない理由を分析する
仕事がうまくいかない理由を自分で分析してみるのも良いでしょう。分析の手法はいくつもあるので、自分に合った手法を選んでみてください。
私がおすすめするのは、「なぜなぜ分析」です。これは5回の「なぜ?」を繰り返し、真の原因に辿り着くという手法です。(4回以下でも辿り着く場合があります)
今回は「Xmind8」というマインドマップのアプリを使って「なぜメールが溜まるのか」についてなぜなぜ分析をします。以下に私が実際に分析した時の画像を載せますので、参考にしてください。
ただし、闇雲に分析しても真の原因に辿り着くことが少なくなってしまいます。そこで、なぜなぜ分析のコツを3つ解説します。
- 出来事、行動などの具体的なことに注目する
- 自分がコントロールできる内容に限定する
なぜなぜ分析のコツ①:出来事、行動などの具体的なことに注目
分析をする際、なぜ?という問いに対しての答えは実際の出来事や行動を挙げるようにしましょう。
Q:なぜ遅刻してしまうのか → A:気持ちが緩んでいるから といったメンタルなどのあいまいな話にしてしまうのはNGです。
根本的な原因を見つけるためには、「家を出るのが遅いから」といった具体的な出来事、行動に注目していき、更に原因を深堀りしていきましょう。
なぜなぜ分析のコツ②:自分がコントロールできる内容に限定する
問題を解決するのは基本的に自分です。分析結果が自分がコントロールできない範囲まで及んでしまうとせっかく分析しても解決できません。
Q:なぜ遅刻してしまうのか → A:道路が混雑しているから のようにしてしまうのはNGです。混雑状況は自分ではコントロールできない内容であるためです。
「混雑を予想して家を出ていないから」といったように、自身が絡んでいる内容であれば改善に近づくことができます。
仕事がどうしてもうまくいかないなら転職する
色々改善してきたけれど、それでもうまくいかないなら転職を考えてみると良いでしょう。
転職がうまくいけば理想の仕事に就いたり、人間関係が良い職場に行ける、残業時間が減ることもあります。
しかし、転職したことにより給料が下がったり、更に厳しい環境で仕事をすることになるリスクもあると理解しておく必要があります。
転職はあくまでも手段の1つであり、転職が目的ではありません。転職する際は慎重に考えてから決断しましょう。
まとめ:仕事がうまくいかないときは
今回は仕事がうまくいかないときの原因と対策について解説しました。
何事もうまくいかないときは後ろ向きな考えになりがちですが、やり方が間違っているだけで本人が無能だと決めてしまうのは早いのではないでしょうか。
まだ改善の余地が残されているかもしれません。まずは「より良い方向へ改善するんだ」という前向きな気持ちを持つようにすることが大事です。
そうして今回紹介したことを、焦らず1つずつ実践してみてください。