最近、ペットを飼うことが人気ですね。犬や猫を飼い始めたものの、ペットにいつから何をしつければいいのかわからない、と頭を抱えてはいませんか?
ペットを飼うと、はじめはなかなかいうことをきいてくれなくて、大変ですよね。とくに初めて飼う方ならなおさらでしょう。
この記事では、具体的にいつからしつければいいのかをその根拠まで紹介しています。ぜひ最後までご覧ください。
(アイキャッチ画像出典:https://pixabay.com/ja/photos/%E7%8A%AC-%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%82%AE%E3%83%BC-%E3%83%9A%E3%83%83%E3%83%88-%E3%81%8B%E3%82%8F%E3%81%84%E3%81%84-4415649/)
いつからしつけをするべきかはペットによって異なる
まず、いつからペットのしつけをするべきかは飼うペットによって異なります。それは、これから先に詳しく述べるようにしつけのタイミングはその動物の成長スピードと関係があるからです。
ここで簡単な具体例を挙げると、人間の子供は生後12カ月というと、まだ一人歩きができるかどうかの段階ですが、犬の場合はもう十分に成熟した個体となっています。
そうなると、もちろんしつけの時期も異なってきます。そして同じことはペットの種間でもいえることです。
以下ではペットとして小型犬を例にあげます。ですが、いつから、どうやって、何をしつけるかという考え方自体は他のペットの場合も同様ですので、例えば猫などの場合にも参考になるでしょう。
しつけの意義
しつけとは、ペットが人間の社会の中で暮らすためのマナーを身につけることです。
しつけがされていないと、家具を壊したり、飼い主や通行人にかみついたりなど問題行動を起こしてしまう可能性があります。そうなると、飼い主が被害を被るばかりか、最悪殺処分しなければならないこともあります。
しつけは、ペットがそういった問題行動が起きないために、飼い主と共に幸せに暮らしていくために必要なものなのです。
ペット(犬)はいつから学習能力をもつか
まずはじめに押さえておかなければならないことは犬の発達段階です。
犬は生後1ヶ月~3ヶ月頃が社会化期とよばれる段階にあります。この時期は、人や他の犬、他の動物から無機物まで、あらゆるものに慣れる時期となります。
しかしこの期間はまだ脳が未発達なので、しつけがどういうことなのか理解できません。ところがこの時期は犬が人に慣れるために重要な期間です。
生後3ヶ月までは愛情を注ぐことに注力して、人に慣れさせることを優先しましょう。
ペット(犬)はいつから大人になるか
次に知っておくべきことは犬が大人になる時期です。人間の場合は成人というと、年齢的には20歳ですね。
ところが犬は成長スピードが速く、生後1年で大人になってしまいます。人間と違って、動物たちは自然界の厳しい環境の中で生きないといけないので、早く大人になる必要があるのですね。
そして、大人になってからは、なかなか新しい習慣を身に着けるのは難しくなります。
下に人間の成長と犬(小型犬)の成長の対応表を載せます。いかに犬の成長スピードが速いかわかりますね。
小型犬 | 1カ月 | 1カ月 | 3カ月 | 4カ月 | 5カ月 | 6カ月 | 9カ月 | 12カ月 |
人 | 1歳 | 3歳 | 5歳 | 7歳 | 8歳 | 9歳 | 13歳 | 17歳 |
ペットのしつけはいつからするのが適当か
これらを鑑みると、犬のしつけは生後3カ月が一番いいタイミングです。幼ければ幼いほどいいわけでもなく、学習できる時期に行う必要があります。
ところがペットショップやブリーダーさんから頂く場合、すでに生後3カ月を過ぎちゃっていた、なんてこともめずらしくありません。
その場合は、なるべく犬が成人するまで、つまり生後1年に達する前までにはしつけをしておくようにしましょう。
ペットに教えるべきしつけ
しつけの時期についてみてきました。では最低限何をしつければいいのかというと次のようになります。
- 名前を覚えさせる
- トイレ
- おすわり、ふせ
- はなせ
- ハウス
- 待て、おいで
- キッチンに入らないなどの家庭内のルール
①名前を覚えさせる
名前をつけて、それを覚えさせましょう。何回も同じ名前で呼んであげることが大事です。別の名前で呼んだりすると混乱してしまいます。
②トイレ
サークル内のトイレで排泄させてから、サークルから出して遊ばせる、などの方法が有効です。
③おすわり、ふせ
「おすわり」や「ふせ」を覚えさせることで、犬が問題行動を起こすのを予防しましょう。興奮して飛びかかろうとしたときなどに使います。
④はなせ
飼い主が気づく前に犬が何かを口に入れてしまうことはよくおこります。そんなときのために「はなせ」を覚えさせることで誤食事故を防止しましょう。
⑤ハウス
ハウスは犬がケージに入るようにするためのしつけです。ハウスとよんで、ケージに入ればおやつをあげるなどがしつけを身に着けさせるのに有効です。
⑥待て、おいで
「待て」や「おいで」も犬との大事なコミュニケーションです。これらのしつけにもおやつを使うのが有効です。「待て」や「おいで」をしていうことを聞いたらおやつをあげるなどで覚えさせましょう。
⑦キッチンに入らないなどの家庭内のルール
キッチンは清潔に保つべき場所ですよね。犬がキッチンに入ってしまうと、毛が散ったりしてしまって衛生上あまりいいとは言えません。入ってはいけない場所に入った場合はきちんとしかるようにしましょう。
どうやってしつけるか
しつけに際しての3つ注意点を述べます。これらを欠くと犬にとってしつけがストレスになってしまいかねません。
愛情をもって進める
しつけに限ったことではありませんが、一番大事なことは愛情をもって接することです。
しつけの際には、きちんとアイコンタクトをとりながら行いましょう。言葉は通じなくても犬だってこちらの感情はわかるものです。あまり高圧的だと、しつけられることがいやになってしまうでしょう。
しつけに長時間かけない
1~3分で終わらせるようにしましょう。あまりしつけにかける時間が長いと犬にとってしつけがストレスになってしまいます。
指示語は統一する
ひとつの対象に対して指示語は統一しましょう。ケージに入るように促す際、ハウス、ケージ、おうち、などと呼ぶと混乱してしまいます。
ペットのしつけまとめ
ペットのしつけをするのには適切な期間があることがわかったかと思います。小型犬の場合だと、生後3カ月から生後12カ月までがしつけを覚えてくれる時期です。
また、ペットが飼い主と共に暮らすために最低限行うべきしつけの内容、そしてその際の注意点について述べてきました。
ペットを飼うことはときに大変ですが、正しい接し方をすれば、それ以上の癒しをもたらしてくれます。
きちんとしつけを行って、愛犬と共に楽しい時間を過ごしましょう。