愛猫との暮らしは楽しいですよね!しかし、猫の習性でマーキング(スプレー行為)と呼ばれる習性があるため、しつけをしなければいけません。
見ているだけで癒やされて、1日の疲れも吹っ飛んでしまうような、「ニャオ〜ン」という鳴き声で近づいてくるあの姿。「猫を飼ってよかった〜」と感じた瞬間に、マーキングされたら残念な気持ちになりますよね?
この記事では、猫のマーキングに対するしつけや対処法を紹介する記事となっていますので、ぜひ最後まで読んで行動に移していただければマーキングが軽減されるはずです。
出典:https://pixabay.com/ja/photos/%E7%8C%AB-%E8%99%8E%E7%8C%AB-%E5%8B%95%E7%89%A9-%E5%BA%A7%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%84%E3%82%8B%E7%8C%AB-3038243/
猫がマーキング(スプレー行為)をする原因は?
スプレー行為は、いつもの排尿と比べておしっこの色が濃く、匂いも「ツーン」と鼻につく刺激臭がします。
猫がマーキングをするのには、原因と特徴がありますので簡単に紹介していきますね。
マーキングはスプレー行為とも呼ばれ、猫のトイレ以外の廊下や部屋の入口周辺などにすることが多く見られます。
猫がマーキングをする原因から紹介していきますので、参考にしてください。
- 外敵から身を守るため縄張りで主張する
- メス猫に自身の存在をアピールする
猫は縄張りをもつ習性があるので、外敵から身を守る・威嚇(いかく)をする意味で自身の場所であることを強調し、メス猫に自身の存在をアピールするためにスプレー行為をします。
その際、猫が立った状態でスプレー行為をするので、おしっこの中に含まれた「フェロモン」が広範囲に広がりやすくなり、より効率的にアピールができます。
匂いがキツイので、一度スプレー行為をした場所は念入りに消臭・床みがきをしましょう。
少しでも匂いが残っていると、また同じ場所にスプレーする可能性もありますので注意が必要ですね。
猫のマーキングのしつけ方
猫のマーキングはもともとの習性なので、しつけをしても覚えさせることが難しいとされています。
「ダメッ!」と覚えさせるさせるのではなく、マーキングをさせない状況(環境)をつくることが大切です!
マーキングをさせない方法として考えられることを以下に紹介していきますね。
- トイレを使用後すぐ掃除する
- 便臭・使用感を残さない
- トイレ周辺におしっこ・うんちが散乱しいてないか確認
- 猫にストレスを与えない
- ツメとぎを使用し夢中にさせる
- 飼い主にとって良いことをしたら笑顔でなでてあげる
猫はデリケートな性質で繊細な生き物なので、汚れているトイレでおしっこをしようとは思いません。
トイレをいつも清潔にしておくことで、猫のストレスも軽減されると同時に、ストレスからくるマーキングも未然に防ぐことができますよ。
また、ツメとぎもマーキングの1つなので夢中になって遊び、スプレーをするヒマを与えないようにするのも効果的といえますね。
マーキングを未然に防ぐためにも、猫の気をまぎらわしたり一緒に遊ぶなどしてコミュニケーションをとっていきましょう!
猫のマーキングのしつけ方の対処法「去勢・避妊手術」
猫のマーキングをやめさせるのに最も効果的なのは、去勢・避妊手術をすることです!
去勢・避妊手術をすることで、猫のマーキングは約90%改善されているといわれています。
残りの10%は、以前にマーキングをした場所の匂いが残っている原因があげられますので、汚れとこびり付きをなくして清潔に保つように心がけましょう。
具体的な掃除のやり方は(市販の消臭グッズもありますが)以下の通りですので、ぜひ試してみてくださいね!
掃除の際は、酵素配合の洗濯洗剤を使用して念入りに拭き取りましょう。
白酢と水を1:1の割合で混ぜスプレーでマーキング場所に吹きかけます。
消毒用のアルコールをまんべんなくスプレーし、拭きとれば終了です。
マーキングの場所に匂いが残っていないか確認しながら、徹底的に掃除をしていきましょう!
アンモニア配合の洗剤はNGです。アンモニアは尿にも含まれているため逆効果になる場合があります。
猫のマーキングのしつけ方「トイレはいつも清潔に保とう」
猫はマーキングではなく意図的にトイレ以外の場所でおしっこをするときがあります。
猫が意図的にトイレ以外での排尿・スプレー行為をする違いを表にしてまとめましたので参考にしてください。
猫が意図的におこなう排泄状況 | トイレ以外の場所での排泄 | スプレー行為 |
姿勢 | 座った姿勢で排泄する | 基本は立ったまま(座るときもあり) |
量 | 多い | 少ない |
トイレ使用状況 | おしっこ・うんち共にトイレ使用なし | うんちの時だけトイレを使う |
場所 | 自身の好む場所にする | 壁・家具・廊下などの決まった場所にする |
意図的にトイレ以外の場所でおしっこ・うんちをする場合はトイレが汚れている。もしくは尿臭が残っていることが原因と考えられます。
猫のトイレ自体を全部洗うことは特に効果的ですよ!トイレの汚れ具合にもよりますが、2周間〜1ヶ月ほどの目安でトイレの丸洗いを心がけましょう。
知らない来客・新しいペットを飼う・環境の変化・があると猫は、縄張り意識からストレスになってスプレー行為につながる可能性があります。
猫は繊細な生き物なので、些細なことでストレスを感じやすい傾向にあるので以上のことを注意していきましょう。
猫のマーキングのしつけ方「注意点」
「去勢・避妊手術」をしていない猫にとってマーキングは自然の行為ですので、猫にあまり刺激を与えないようにしましょう。
マーキング行為をしつけるのは難しいですので、大声で叱ったり暴力・部屋に閉じ込めるなど絶対にしてはいけません。
猫にとって悪気はないのに、怒鳴る・暴力をされることは何の解決にもならず逆にストレスになるだけです。
まずは、トレーニングをしながらコミュニケーションをとりあって、いうことを聞いてくれたらナデナデして褒めてあげましょう!
オス猫・メス猫どちらもマーキングする?
結論からいうと、「オス猫・メス猫」どちらもマーキングはします。
しかし、マーキング率が圧倒的に多いのはオス猫のほうです。以下に理由をまとめました。
オス猫のマーキングをする理由とは?
オス猫のマーキングをする理由をまとめましたので御覧ください。
- なわばり意識
- 自身の存在の主張
- メス猫を誘うため
去勢手術をしておけば、そこらじゅうに「ジャーっ」とスプレーされる確率も低くなります。
メス猫のマーキングをする理由とは?
メス猫でもマーキングをすることがありますので、以下のまとめをご覧ください。
- 発情期
- フェロモンで縄ばりをつくる
- フェロモンをこすりつけてオス猫を誘うため
メス猫は良いオス猫を寄ってこさせるために、さまざまな所にフェロモンをこすりつけてアピールします!
オス猫よりもメス猫のほうがスプレー行為が少ないですが、自身のフェロモンをさまざまな所にこすりつけることでマーキングをしています。
要は、「オス猫はスプレー行為」「メス猫は物にフェロモンをこすりつける」ことで、同じマーキング行動に繋がっているということになりますね。
コチラも避妊手術をしていれば、マーキング行為は減少していきますよ。
猫のマーキングと粗相の見分け方
猫のマーキングと粗相の違いがわからない人もいると思いますので、見分け方ついて紹介していきます。
マーキング・粗相の違いと見分け方 | 粗相 | マーキング |
おしっこの色 | いつもと変わらない(猫による) | 色が濃い |
おしっこの匂い | いつもと変わらない(猫による) | 匂いが強く鼻につく |
おしっこをする時の姿勢 | 座った状態でおしっこをする | 立った状態でおしっこをする |
すべて飼い主の目と鼻で確認することが可能なので、わかりやすいと思います。
おしっこの濃さについて、床の色と一緒で分かりづらい場合はティッシュで簡単に確認できますよ。
おしっこの匂いに関しては、いつもより強い刺激臭の場合はマーキングのサインです。
日常的に愛猫を観察していればすぐに判断できますので、「頻繁にマーキングをする」「範囲が広まった」場合は、状況によって「去勢・避妊手術」をお考えくださいね。
去勢・避妊した後にマーキングを続ける割合は?
去勢・避妊した後も、マーキング行為を続けている猫はどれくらいいるのかグラフにしてまとめました。
上記のグラフで分かるように、「ほとんどいない」が29%・「数%程度いる」が47%という結果になりました。
およそ67%の猫が去勢・避妊手術をすることで、スプレー行為が改善されている傾向にあることが分かりますね!
しかし、「それ以上いる」という回答も6%あるため、絶対にスプレー行為がなくなるという保証はないということです。
その他に見られる猫のマーキング行為のしつけ方
猫のマーキングはおしっこでけではなく、他の行為もありますので紹介していきますね。
- 頭やほほを物にスリスリすさせる
- ツメをとぐ
猫は頭の周辺、くちびる付近にフェロモンがたくさん含まれているので、シーツや家具、ソファーなどに「スリスリ」とフェロモンをこすりつけています。
スリスリする程度なら問題ないので、そのまま自由にさせてあげましょう!
猫のツメをとぐ行為は、もともとツメを削ったりする習性がありますが、マーキングの場合もあります。
肉球にもフェロモンが含まれており、壁や家具、柱などを使ってツメとぎをすることもあるので、ホームセンターで猫の身体全体が収まるほどの(大きいサイズ)猫専用ツメとぎを購入しましょう。
「猫のマーキングのしつけ方」のまとめ
猫は発情期になるとホルモンの分泌により乳腺が刺激され、乳腺腫瘍になる可能性もあります。マーキングをやめさせるためにも、「去勢・避妊手術」をすることをご検討してみてはいかがでしょうか?
手術をすることであなたがマーキングの掃除にかけていた手間と時間もなくなり、愛猫とのコミュニケーションの時間も増えますよ!
穏やかでゆったりとした時間を愛猫とお過ごしください。最後までお付き合いいただきありがとうございました。