あなたは「飼い猫がなぜかいつも甘噛みをしてくる」「噛み癖をどうにかしつけしたい」と頭を抱えていませんか?
甘噛みがエスカレートしたり、噛み癖がついて家具がボロボロになることは大変ですよね。
この記事では、なぜ猫が甘噛みをするのか、どのように対処すれば良いのかについて紹介します。ぜひ最後までご覧ください。
(画像出典:https://pixabay.com/ja/photos/fidgetスピンナー-猫-かむ-2553337/)
猫をしつける前の環境設定
猫は好奇心が旺盛で、行動力がある生き物です。気になるものがあったらついつい触れてしまいます。
狩猟本能も残っているため、好奇心からエスカレートして噛むという行為に至ってしまう場合もあります。
飼い主として、なんとかしつけたいと思うのも当然です。しかし、猫と生活をともにするのであれば、環境から見直すことも必要です。
飼い猫をしつける、叱る前に、以下の環境設定に注意してみてください。
- コンセントカバー、ケーブルカバーをつける
- 食べ物を出しっぱなしにしない
- ゴミ箱や臭いの出るものには蓋をする
- 危険な場所にはカバーやカードをつける
猫が甘噛みをする理由①愛情表現
子猫が甘噛みをしてくるときは、甘えている愛情表現の一つでもあります。甘えたいときや遊びたい時など、親子・兄弟間で甘噛みをする光景は珍しくありません。
そのような気持ちから、飼い主に対しても甘噛みをすることがあると言われています。また、飼い主が撫でてくれたことに対するお礼として甘噛みをすることもあるそうですよ。
甘えられるのは良いことですが、それがエスカレートしないように対応することも大切です。
猫が甘噛みをする理由②過度なスキンシップ
愛情表現とは逆に、飼い主のスキンシップに不満があるから甘噛みをするというケースもあります。
あなたは猫を撫でている時に、はじめは気持ちよさそうにしていたのに、突然甘噛みされたことはありませんか?
それは、スキンシップの時間が長い、嫌なところを撫でられたなどの理由が考えられます。そういった場合は距離をとってそっとしておいてあげましょう。
また、不満を感じている猫は、尻尾をパタパタと振ることがあります。しっかり飼い猫の様子を観察して原因を考察してみてくださいね。
猫が甘噛みをする理由③やめて欲しいサイン
爪切りや耳掃除、歯磨きなどのお手入れの最中に甘噛みをされた場合は、もうやめて欲しい合図かもしれません。
猫は束縛されることを嫌う動物です。お手入れに時間がかかった場合、猫は甘噛みや拒否の態度を見せます。
長時間束縛することが無いように、お手入れは一気にまとめてやるのではなく、部位などに分けて短時間で頻度を増やす工夫が必要になります。
また、猫は慣れていないことに対して不安を感じやすいです。子猫でお手入れに慣れていない場合は、徐々に鳴らすていく必要があります。
しつける際の注意点
猫を叱る際は、すぐにその場で叱るようにしましょう。また、「だめ!」「NO!」といったように、短くわかりやすい言葉を使いましょう。
時間が経ってから叱ったり、ガミガミ長く叱っても猫には伝わりません。そればかりか、不快な気持ちが募ってしまい、関係が悪くなってしまう恐れがあります。
さらに、叱るとき、叱り方は家族で統一するようにしましょう。「母は怒るけど父は怒らない」「あのときは怒られたけど今回は怒られない」というブレがあるとしつけが定着しないからです。
体を叩くといった体罰は絶対にしてはいけません。ついカッとなっても暴力には走らないように、冷静にしつけるようにしましょう。
猫の甘噛みのしつけ方①遊び時間を工夫する
前項でも説明したように、猫は甘えたい時に甘噛みをしますが長時間の束縛を嫌います。そのため、甘噛みをしないようにしつけるためには遊び時間を工夫する必要があります。
1日数分〜10分程度の遊び時間を複数回作るようにしてみましょう。時間よりも回数で遊びたい欲求を補う方が、猫は満足しやすいです。
エスカレートする可能性も減りますし、猫の狩猟本能も満たされるためおすすめです。
猫の甘噛みのしつけ方②無視をする
興奮しているときに叱ることは、本能を刺激してしまうため逆効果になってしまいます。また、かまって欲しいアピール中に叱ると「かまってくれた!」と勘違いすることもあります。
そのため、甘噛みをされたときは無視してみましょう。それでもエスカレートする場合は部屋を離れ、そっとしておきましょう。
「甘噛みをすると飼い主がいなくなる」「遊んでもらえなくなる」となど、甘噛みをすると良くないことが起きると思わせることが重要です。
猫の甘噛みのしつけ方③大きな声を出す
猫は、猫同士で遊んでいるときに噛む力加減を学習します。噛む力が強いと、相手猫は大きな声で威嚇してくるため、自然と力加減ができるのです。
生後2〜3ヶ月のように、力加減がまだ学べてなさそうな子猫は、親兄弟とよく遊ばせ、経験を積ませることがベストでしょう。
そういった経験がない、あるいはそのような場を設けることが難しいときは、飼い主が噛まれた際は「痛い!」と大きな声を出すなど工夫してしつける必要があります。
噛まれて怪我をしてしまった時の対処方法
甘噛みのしつけができず、どんどんエスカレートすると怪我をしてしまうこともあります。少量の出血だからといって放っておくのは危険です。
なぜなら、猫の口腔内にいる菌によって感染症になってしまう恐れがあるからです。特に高齢者や糖尿病など免疫が衰えている人は感染しやすいです。
甘噛みがエスカレートして怪我をした際は流水でしっかり洗い直して手当てしましょう。そして、体調不良を感じたらすぐに受診しましょう。
飼い主や飼い猫、周りの人間を守るためにも、甘噛みかしっかりとしつけて、正しい対処ができるようにしましょう。
猫の甘噛みのしつけについてのまとめ
この記事では、猫が甘噛みをする理由としつけ方について紹介しました。
猫は本能的に甘噛みをしてしまう動物です。そのため、なぜ甘噛みをするのかきちんと分析できることがしつける上で十世になります。
いつ、どこで、何をしている時に甘噛みしてくるか観察した上で工夫してしつけていきましょう。
怪我や病気のリスクもあるため、しっかりしつけて飼い猫も周りも幸せに生活できるようになるといいですね。