自分の愛猫にいたずら防止のためのしつけをしても言うことを聞いてくれずに困った、さらにはカッとなって思わず叩くしつけをしてしまったということはありませんか?
大切な愛猫という存在ですから、叩くのではなく愛情をもって良い関係を築きたいですよね。
この記事では、猫のしつけ方やしつけの基本的な知識、大切なポイントなど載せています。ぜひ最後まで読んで、愛猫とさらに良い関係を築きましょう!
出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/2527848?title=%E7%88%AA%E3%81%A8%E3%81%8E%E3%81%AB%E4%B9%97%E3%82%8B%E3%83%8D%E3%82%B3&searchId=455663510
猫にも学習能力はある
猫にも犬と同様に学習能力が備わっており、人間の表情の見分けや声のトーンを聞き分けることができます。そのため、猫をしつけるときは家族全員が協力して、どのようにしつけていくのかを把握する必要があります。
家庭内でのしつけ方に差があると猫は混乱してしまうので、いつまでたっても覚えてほしいことを覚えてくれません。
愛猫のためにも、飼い主が猫の特性をしっかり知ることが大切ですね。
まずは叩くしつけのない環境づくりから
猫は好奇心旺盛な動物で、気になるものがあったらつい触りたくなってしまいます。愛猫と一緒に生活をしていくのであれば、叩くしつけをしてしまう前に飼い主が事前にできる対策はたくさんあります。
以下に事前にできる対策を5つ挙げました。猫の気持ちや習性を考えて、まずは飼い主も愛猫も過ごしやすい環境づくりから始めましょう。
- 棚の上に壊れやすいものを置かない
- 転倒防止器具を活用し、テレビや棚が倒れないようにする
- コンセントやケーブルにカバーをつける
- 食べ物を出したままにしない
- ごみ箱に蓋をする
猫のしつけにはタイミングが重要!
群れで行動する犬と違い、猫は単独で行動することの多い動物です。グループに属することもありますが、あくまでも自分のペースで行動します。
ですので、原則猫が単独でのんびりしているときに無理なコミュニケーションを取ったりしつけをすることはおすすめしません。
猫の習性を理解し、愛猫から飼い主に近づいてきたときや機嫌が良さそうなタイミングでしつけに挑戦してみると良いですね。
猫のしつけの基本は「その場ですぐに」
時間がたってからしつけるのでは、猫は何のことだか理解できません。猫は褒める場合でも叱る場合でも、行いの3秒以内でないとうまく認識できないと言われています。
そして猫は自分の行いを常に正しいと思っています。飼い主にとっては理不尽極まりないいたずら粗相だったとしても、猫自身には全く悪気はなく正当性のある行為だと認識しています。
すぐにしつけるからこそ、猫は何で褒められているのかや何で叱られているのかが理解しやすくなります。
猫を叩かずしつけるポイント
猫を叩かずしつけるポイントを以下に2つ挙げました。それぞれ詳しく見てみましょう。
- しつけるときは一言で
- 叱るときは名前を呼ばない
しつけるときは一言で
猫がいたずらをしたときは、いつもと違う少し大きめの低い声で「だめ!」や「こら!」と言いやめさせます。
猫のしつけは繰り返し根気強く続けることによって、自然にピタッと効果を実感できる日が来ます。
叱るときは名前を呼ばない
名前を呼びながら叱ってしまうと、「叱られること」と「名前を呼ばれること」が関連付けられてしまい、次に名前を呼んだ時に近寄ってこなくなることがあるそうです。
猫を叩くしつけは関係を壊す
猫のいたずらに対して叩いてしつけるという行為は、飼い主と愛猫との関係を壊してしまう原因になります。いたずらが直らないどころか、猫が飼い主を攻撃してしまう可能性もあります。
また、飼い主のその日の機嫌で叩いたり、子猫の頃のいたずらには目をつむるなどの一貫性のないしつけでは猫にストレスが溜まってしまいます。
子猫の頃から「ダメなものはダメ」と教えておけば、猫が大きくなっても飼い主と良い関係を築いていけるでしょう。
猫を叩くしつけを続けると…
もし飼い主がその日の機嫌で、愛猫が気に食わない行動をするとリモコンや素手で叩いたとします。
猫の性格にもよりますが、叩いた後でも懐いたり目立った悪さをしなくなることはあります。
しかし、どんなにおとなしい猫でも叩かれることは「嫌なこと」ですので、ふとした瞬間に逃げて二度と帰ってこない可能性もあります。
「叩く」というしつけは、加減のわからない体罰に繋がることもあります。飼い主と愛猫との関係が破綻してしまう前に、しっかり向き合って正しくしつけをしましょう。
猫のしつけは叩くのではなく「褒める」が大切
猫がいたずらをしてしまったときに叩くのではなく、ちょっとしたことでも言うことを聞いてくれたときは「褒める」ということが大切です。頭や体を優しくなでてあげるとより良いですね。
褒めるときは必ず名前を呼ぶことで、どこにいても名前を呼ぶとすぐそばに来てくれるようになります。
名前を呼んですぐに来てくれた時、何か一つでも芸を覚えた時などほんの些細なことでもよいので、愛猫をよく褒めてあげましょう。
しつけには「叩く」ではなく「罰」をうまく使うこともポイント
飼い主が困るようないたずらを起こす理由はほとんどが構ってほしい、注目してほしいという承認欲求からきているものです。
そこで叩くのではなく、「無視」や「代替品」を使った罰をうまく使うことも重要です。罰を使うしつけはトイレやいたずら防止のときに有効でしょう。
例えば猫がソファで爪とぎをしてしまった時は、ソファにカバーをかけたり、代替品として新しい爪とぎ設置してあげると猫にストレスを与えずにいたずらから意識を逸らすことができます。
「叩く」ではなく、愛情たくさんの愛猫ライフを
猫をしつける時は絶対に叩いてはいけません。飼い主の言葉で根気強くしつけを続けていけば、必ず愛猫もこちらの思いに応えてくれます。
また、叱るしつけだけでなく褒めることも非常に大切なので、飼い主と愛猫の関係を築くためにもたくさん褒めてあげましょう。
猫も知らないうちにストレスを感じていたずらをしてしまうこともありますので、時にはキャットウォークやおもちゃを使うことも良い方法です。
正しくしつけて、愛猫との楽しい生活をぜひ過ごしてくださいね!