猫のいたずらや構ってアピールをしつけしたいと思っても、猫の可愛さを無視できずについ構ってしまうことはありませんか?
猫をしつけするには、中途半端に無視をしても効果はありません。無視をする時は無視を徹底する必要があります。
しかし、可愛い愛猫に対し「無視し続けたら可哀想…」「無視したら嫌われないかな…」などといった不安もあるかと思います。
この記事では、猫を無視し続けた結果や無視し続けると起きる変化などについてご紹介していきますので、猫をしつける際の参考にしてみてください。
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無視することは猫に効果的なしつけ方
猫にも注目してほしい承認欲求があるため、飼い主さんに構ってアピールをすることがあります。
しかし、構ってほしい猫の鳴いたり甘嚙みしたりという行動に飼い主さんが構ってしまうと「鳴けば(甘嚙みしたら)構ってもらえる」と覚えてしまいます。
そのため、鳴いたり甘嚙みしたりという行動を何の意味もないと思わせることができる「無視」するという行為は、実は猫にとって効果的なしつけ方になるのです。
しつけとしての無視が効かない猫もいる
猫にも性格があるので、猫に効果的とされる無視というしつけ方が効かない場合もあります。
例えば、警戒心の強い猫は触られたり近づかれたりすることを嫌がるのでしつけとして無視しても、猫にとっては無視されていると感じないため、あまり効果を期待できないでしょう。
逆に、人懐っこい猫は、撫でられるのが好きなため無視というしつけ方は効果的になる可能性が高いです。ただ飼い主さんは人懐っこい猫の猛烈な構ってアピールに耐える必要があります。
猫の構ってアピールを無視し続けた結果
それでは実際に、猫を無視し続けたらどうなるかを検証した、YouTubeの動画を紹介させていただきます。
上の動画は、甘える2匹の猫ちゃんを無視し続けた動画になります。飼い主さんの視界に入り込み撫でて欲しそうな感じが伝わりますね。
よちちゃんは次第に我慢の限界がきたのかカーペットに攻撃して甘えたい欲を発散させていますが、ポテちゃんは粘り強く触られるのを待っています。二匹の性格がよく表れていて面白いです。
次の動画も、甘えてくる猫ちゃんを無視し続けた動画になります。
先ほどの動画よりも甘えたがりの猫ちゃんなのか、飼い主さんの周りをうろちょろしています。構って欲しそうなのが伝わって可愛いですね。
ちょりちゃんの場合は、飼い主さんに構ってもらえないストレスを一人遊びで発散させています。
いかがでしたか?猫の性格によって無視した時の反応が違うということがわかる動画かと思います。動画は検証のための無視ですが、しつけとして無視する際には無視する時としない時をはっきりさせると効果的です。
猫を無視してしつける時のポイント
猫を無視してしつけるには、具体的にどうすればいいのでしょうか?無視してしつける時のポイントについてご紹介します。
- 良い子にしている時は報酬を与える(甘やかす)
- 悪いことやしつけたい行動をしている時は無視をする
猫に限った話ではありませんが、動物はある行動をして自分の欲求を満たすような結果をもたらした時は、再び同じ行動をする習性があります。
この習性を利用して、良い子にしている時は撫でたりおやつを与えたりする、悪いことやしつけたい行動をしている時は無視をする、というスタンスを貫くと猫の行動が改善されていくでしょう。
しかし、無視を続けると猫にストレスが溜まってしまうので、猫が落ち着いたら無視をやめて構ってあげてくださいね。
次の項目から「猫を無視し続けると起きる変化」で主な5つのパターンを紹介しますので、しつける際の参考にしてみてください。
しつけとして猫を無視を続けると起きる変化①食欲が落ちる
しつけだからといって猫を無視を続けると食欲が落ちてしまうことがあります。
飼い主さんとのスキンシップとれないでいると、猫ちゃんがストレスを溜め込んでしまい、食欲が落ちてしまうようです。
大好きな飼い主さんに無視をし続けられるのは、やはり相当な負担となるのかもしれません。食欲不振が続けば猫の体も衰弱していきますし、病気にかかりやすくなる恐れもあるので注意しましょう。
しつけとして猫を無視を続けると起きる変化②攻撃的になる
猫を無視し続けると落ち込むのではなく、攻撃的になる猫も多いです。無視されるというストレスを、何かに嚙みついたり、走り回ったりすることで発散しています。
これは、転嫁行動といって、イライラなどのストレスを無関係な相手やものへぶつけるという八つ当たりの行動になります。
攻撃的な状態が続くと、猫をしつけするどころではなくなってしまうので、凶暴化してきたら構ってあげて猫を落ち着かせてあげましょう。
しつけとして猫を無視を続けると起きる変化③粗相する
いつもは決められたトイレで用を足してくれていた猫が、無視を続けることでトイレ以外の場所で粗相をしてしまうことがあります。
猫が高齢の場合は間に合わなくて粗相をしたことが考えられますが、元気な猫の場合は構ってアピールを無視する飼い主さんに対する、抗議の意味や「こっちみて!」という気持ちの表れかもしれません。
いずれにしても猫にとってはストレスがかかっていることが考えられますので粗相をする時はしつけ方を変えた方がいいかもしれません。
しつけとして猫を無視を続けると起きる変化④グルーミングが増加
猫のグルーミング(毛づくろい)には被毛を綺麗に保つ働きや血流を良くする働きの他に、気持ちを落ち着かせる効果もあります。
そのため、無視され続けるとストレスが溜まって、グルーミングの時間が長くなったり、同じ場所を何度も舐めたりといった行動が見られることがあります。
舐めたり噛んだりといったグルーミングを過剰にすると、皮膚に炎症や嚙み傷ができる恐れがあります。ストレスが大きくかかっているようでしたら無視もほどほどにした方がいいでしょう。
しつけとして猫を無視を続けると起きる変化⑤嘔吐や下痢をする
猫は無視され続けるとストレスにより、嘔吐や下痢といった体の不調をきたすことがあります。
食べても吐いてしまったり、消化不良で下痢を起こしてしまったりといった不調が見られる時は、猫のストレスレベルが高くなっていることが考えられます。
また、嘔吐や下痢が続くようであればストレス以外の原因も考えられますので、動物病院で見てもらった方がいいかもしれません。
しつけとしての無視でも猫の健康が脅かされるまでやるのは禁物です。猫の様子を見て適切な距離感で付き合っていきましょう。
【まとめ】猫の性格に合わせた適切な距離感を見つけよう
この記事では、猫を無視し続けると起こる変化や無視し続けた結果などについてご紹介しました。
悪いことをした時に、我慢できずに構ってしまうと「鳴けば構ってもらえる」と思われてしまいます。
そのため、猫を無視する際には、構ってアピールを無視し続ける飼い主さんの我慢強さも必要になってくるでしょう。
しかし、猫によっては無視を続けるとストレスが多くかかる場合もありますので、猫の性格に合わせた適切な距離感を見つけて、根気よくしつけをしてあげてくださいね。