「格安SIMにすると月のスマートフォン利用料が安くなる!」と聞いたことはありませんか?
安くなる!とだけ聞いても、今の電話番号やスマホを変えなければいけない?通信やサービスの質が悪いのでは?と不安になってしまいますよね。
なぜ格安SIMに変えることで月の固定費を安くすることが出来るのか、そもそも格安SIMとは一体何なのか?
この記事では、どうして格安SIMは安いのか?メリット・デメリット、乗り換える際のポイントをご紹介します。格安SIMに興味があるけどよくわからなくて不安、と悩んでいる方はぜひ最後まで読んでみてください。
(アイキャッチ画像出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/4494240?title=%E3%82%B9%E3%83%9E%E3%83%9B%E3%81%A7%E9%80%9A%E8%A9%B1%E3%81%99%E3%82%8B%E5%A5%B3%E6%80%A7&searchId=1920858126)
格安SIM(シム)とは
多くの方は、大手携帯会社と呼ばれるdocomo・au・Softbankで契約した電話番号とスマートフォンをお持ちではないでしょうか?
格安SIMとは、スマホで通信をするための月々の使用料金が、大手携帯キャリアと比べて安いSIMのことです。
SIMって何?
SIM(シム)とは、スマートフォンの中に入っている小さなICチップのことです。
普段、ケータイショップや家電量販店にて機種変更をされている方は、見たことがないかもしれません。
この小さなチップには、各携帯会社と契約している電話番号や料金プランなどの契約情報のデータが書き込まれています。
このSIMというICチップがスマートフォンに入っていなければ、スマートフォン本体だけで電話やインターネットなどの通信を行うことは一切できないのです。
格安SIMに変えると電話番号も変わるの?
結論から言うと、格安SIMに変える際にMNP(モバイルナンバーポータビリティー)制度を使うことで、同じ電話番号をそのまま使うことが出来ます。
MNP制度は、今お使いのスマホに入っているSIMの情報(電話番号など)を、新しい格安SIMに書き換えスマホに差すだけなので電話番号が変わることがありません。
MNP制度を使わずに新規で格安SIMに申し込んでしまうと、同じ電話番号は使えないので注意してください。
もちろん、スマホもそのまま使うことが出来ますし、乗り換えと同時に買い替えることも可能です。
大手携帯会社と格安SIMは何が違うの?
格安SIMは大手携帯会社と比べて、スマホの使用料が安く抑えられるのか?大手携帯会社と格安SIMの違いをご説明したいと思います。
大手携帯会社は、操作案内や機種の案内など、対面でのサービス提供に力を入れており、基地局も独自で保有していることでコストがかかります。
格安SIMは、対面による人件費や店舗の維持代、基地局のメンテナンス代が少ない代わりに、大手携帯会社と比べて安い金額でスマホを利用することが出来るのです。
格安SIMに変えるメリットとは
ここまで、格安SIMが通信を安く提供できる理由をご説明しましたが、実際に格安SIMを契約することによる3つのメリットをご紹介します。
- スマホの利用料が安い
- シンプルな料金体系
- 契約の縛り期間がゆるい
スマホの利用料が安い
両者を1Gまでのプランで比べた場合、大手携帯会社の最安値は1,980円/1G(au/音声通話付)ですが、格安SIMだと770円/1G(OCNモバイルONE)で、14000円/年以上安いです。
シンプルな料金体系
大手携帯会社には、通常のプランに加えて、利用状況による各種割引や条件などがさまざまありますが、格安SIMにはそういった細かい料金体系はないのでシンプルで分かりやすいです。
さらに大手3社とも、使う容量によって金額が変わる段階制プランと上限60Gもしくは無制限の大容量プランの2つの中から選ぶので、少なすぎると通信容量が足りない、多すぎると余るなんてことが起きますよね。
格安SIMなら、契約する格安SIMによって上限設定が細かく分かれているので、ご自身の通信量にピッタリな格安SIMを選ぶことで、払った分の通信量を無駄なく使うことが出来ます。
契約の縛り期間がゆるい
大手携帯会社ですと、基本的に2年契約の自動更新なので、いわゆる2年縛りという契約期間の縛りが存在します。しかし、格安SIMですと、最低利用期間以降の契約期間の縛りがない場合がほとんどです。
最低利用期間の平均は半年から1年ほどで、それ以降は解約金がかからないので、万が一他の通信会社に変更したい場合も縛り期間による負担がないのです。
格安SIMに変えるデメリットとは
しかし残念ながら、スマホ使用料の安さに重点を置くことによる格安SIMのデメリットも存在するので、3つご紹介をします。
- 対面でのサポートが少ない
- データ通信速度が安定しない
- キャリア独自のサービスが使えなくなる
対面でのサポートが少ない
先ほど、コスト削減の為に実店舗および対面サポートが少ないとお話させて頂きましたが、操作案内や対応機種の説明などを対面で聞きたい方にはデメリットとなってしまいます。
しかし、不明点を自分で調べたりやチャットサポートの利用、もしくは知人や家族など周りの方に聞ける環境がある方にはデメリットではないでしょう。
データ通信速度が安定しない
回線を借りている格安SIMは、1度に通信できる許容量が少ないので、大手携帯会社と比べると通信速度が安定しません。
特に利用の多い時間帯(昼時や深夜など)や場所では、通信が不安定で繋がりにくく感じることもあります。
しかし、通信速度が不安定な場合は場所を変える、wi-fiを使うなどの対策で緩和が出来ます。
キャリア独自のサービスが使えなくなる
キャリア独自のサービスとは、大手携帯会社で契約するともらえる@docomo.ne.jpなどキャリアメールやキャリア決済と呼ばれる、携帯会社を通した決済方法の一部が使えなくなります。
ただ、キャリアメールに関してはGメールなどのフリーアドレス、決済には別の支払い方法を使っていただくことで解消できます。
月の料金を安くするためには?
ここまでで、格安SIMについて分かっていただけたと思いますが、格安SIMに変える時にはもう一つ重要なポイントがあります。
それは、スマートフォンの利用状況を把握し、自分にピッタリなプランやオプションを契約することです。
現在皆さんが契約しているプランも、ショップスタッフの方にぴったりのプランです!と言われているかもしれませんが、あくまで今契約している通信会社のプランの中では、という話なんです。
そこで、スマートフォンの使用料を安くする為の選択肢を広げてくれるのが、今回ご紹介している格安SIMです。
スマホの利用状況の確認は必須!
いくら安い方がいいと言っても、普段自分が使っているデータ量の半分も満たないデータ上限では意味がないですよね?
さらに、せっかく乗り換えたのにスマホの使用料が高くなった、もしくは格安SIMを使いたいスマホで使えなかった!なんてことがあったら本末転倒です。
そんな最悪な事態を防ぐため、格安SIMに変える際に確認するべき4つのポイントをご紹介します。
- ひと月あたりの通話の量
- ひと月あたりの通信の量
- SIMカードのサイズ
- どの携帯会社の回線に対応したスマホか
ひと月あたりの通話の量
通話量が多い場合は、格安SIMの場合も通話の定額プランに加入しないと、高額請求に繋がることがあります。ちなみに、ひとえに「通話」と言っても、現在は2つの通話方法があります。
- 電話番号(090、080、070など)を使って電話する→通話料がかかる
- LINEなどの音声通話アプリを使って通話する→通信料(インターネットの使用料)がかかる
格安SIMは通信料を安く抑えることが出来ますが、基本通話料に関しては大手携帯会社と変わらないので、注意してください。
固定電話や共通のアプリを使っていない方への電話以外は、LINEなどの音声通話アプリを使用することをおすすめします。
ひと月あたりの通信の量
検索したり写真共有アプリを見ている、SNSやゲームをするなど、通信を伴うアプリの利用は何ギガぐらいあるでしょうか?ひと月の通信量を把握することで、プラン(データ使用料の上限)を決めることができます。
動画やSNS、音楽を聴くなどして通信を多く使っているのであれば、カウントフリーオプションが契約出来る格安SIMがおすすめです。(BIGLOBEモバイルなど)
YouTubeやAmazonプライムなど、指定の音楽やSNSサービスなどを使用している間の通信をカウントしないオプションのことです。
通信容量が多い動画やゲームも、カウントフリーオプション指定のサービスであれば、速度制限や契約した通信容量の上限を気にすることなく楽しむことができます。
SIMの対応サイズは何か?
SIMには、通常SIM・microSIM・nanoSIMの3種類あります。現在、大手携帯会社や格安SIMで使用されているのは、nanoSIMです。
今後は、eSIMというSIMが内蔵されているタイプのスマートフォンが主流になっていきますが、現在発売されているスマートフォンのほとんどはSIMの挿入が必要なので、必ず対応サイズを確認してください。
本体を見ても分からない場合は、「SC-03L(自分の機種の型番) SIM」など、ネットで調べると確認できます。
どの携帯会社の回線に対応したスマホか
格安SIMを入れて使いたいスマホが、どこの携帯会社の回線に対応しているのかを把握することで、格安SIMが使えるかどうかが分かります。
大手携帯会社で購入したスマホには、基本的にSIMロックがかかっています。スマホを購入した携帯会社と異なる回線を使いたい場合は、SIMロック解除の手続きが必要になります。
どうしても契約したい格安SIMがスマホの対応回線と異なる場合はSIMロック解除、SIMロック解除が面倒な場合はお手持ちのスマホに対応した回線の格安SIMを契約することをおすすめします。
SIMロックとは?
SIMロックとは、スマホを購入した携帯会社の回線しか通信ができないようにロックがかかっていることです。このため、先述したように希望した格安SIMが、今お使いのスマホで使えないことがあります。
しかし、SIMロックを解除することで、どの回線のSIMを入れても認識し、通信できるようになります。
一定の条件を満たしている場合、各携帯会社のホームページ上から手続きを行えば手数料はかかりません。機種により、手続き方法や手数料が異なるので、詳しくは各社ご確認下さい。
- docomo公式ホームページ/SIMロック解除(https://www.nttdocomo.co.jp/support/unlock_simcard/)
- au公式ホームページ/SIMロック解除のお手続き(https://www.au.com/support/service/mobile/procedure/simcard/unlock/)
- softbank公式ホームページ/SIMロック解除手数料(https://www.softbank.jp/support/faq/view/14880)
以下の場合は、店頭での手続きと手数料(税込3,300円)が必要なので、参考にしてください。
- エラーなど、インターネット上でSIMロック解除手続きが出来ない
- 2015年以前に発売された機種(docomo・Softbank)
- 解約した回線で購入した機種
大手携帯会社の格安プランとは?
docomoでは「ahamo」、AUでは「povo」など、最近大手携帯会社で格安プランがスタートされ話題になっています。
なぜ、元々月の料金が高い大手携帯会社が今までよりも安いプランを提供できるのでしょうか?
それは単純に、新プラン加入者に対する手厚いサービスや人件費を削減したからです。
このように、非対面での対応に重点を置くことで、格安SIMほど安くなくとも、通信品質を落とさずに今までよりも安いプランを提供することが出来るようになりました。
まとめ
格安SIMは、人件費などのコスト削減・基地局を保有しないことでスマホ使用料の格安化を実現しています。合わせスマホの利用状況に合った格安SIMで契約することで、月々の支払い金額を抑えることが出来ます。
自分にあった格安SIMを探すなどの手間がかかっても、最安値になるようにスマートフォンの使用料金を安くしたい方は、格安SIMがおすすめです。
まずは、できるだけ簡単に金額を下げたい方は、ご自身がすでに契約している大手携帯会社の格安プランがおすすめです。
格安SIMに変えるだけで毎年14,000円浮けば、 美味しいご飯を食べられますよね!最短2日ほどで乗り替えられる格安SIMもあるので、ぜひスマホの固定費削減のために検討してみてください。