「職場での人間関係がうまくいかず耐えられない…」「仕事内容が自分に合っておらず、今すぐ仕事を辞めたい…」などと頭を抱えてはいませんか?
日々業務に追われていたり、人間関係がうまくいかないなど身体的にも精神的にも辛く、「仕事を辞めたい」と思っている人はかなり多くいらっしゃるのではないでしょうか。
今回はどんな理由で「仕事を辞めたい」と考えている人が多いのか、また仕事を辞めたいと思った時にやってほしいことや辞めるべきかどうかの見極め法、辞めた後の選択肢などを紹介していきます。
参考にしてもらえればと思いますので、ぜひ最後までご覧くださいね。
(アイキャッチ画像出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/3616956?title=%E6%82%A9%E3%82%80%E7%94%B7%E6%80%A7&searchId=613795260)
「仕事を辞めたい」理由ランキング
「仕事を辞めたい」。そう考えている人の中でもその理由はさまざまです。
ここでは、どのような理由で仕事を辞めたいと考える人がいるのか、株式会社マイナビのアンケート調査「転職動向調査2021年版(2020年実績)」の結果をもとにランキング形式で紹介していきます。
転職活動を始めた理由ランキング | |
1位 | 仕事内容に不満があった |
2位 | 給与が低かった |
3位 | 職場の人間関係が悪かった |
4位 | 会社の将来性。安定性に不安があった |
5位 | 休日や残業時間などの待遇に不満があった |
(マイナビ「転職動向調査2021年版(2020年実績)」ランキング出典:https://dugf25wejf35p.cloudfront.net/wp-content/uploads/2021/03/%E8%BB%A2%E8%81%B7%E5%8B%95%E5%90%91%E8%AA%BF%E6%9F%BB%EF%BC%882021%E5%B9%B4%E7%89%88%EF%BC%89-.pdf)
1位は仕事内容への不満です。やりがいを実感できない仕事や自分に合っていない業務を日々こなすことはやはり苦痛に感じる人が多いようです。
給与に関しても生活する上では切り離せない問題。また職場環境に悩みを抱える人も多いことがわかります。
「仕事を辞めたい」は疲れが原因かも?
仕事を辞めたいと考える理由はさまざまですが、注意しなければならないのが疲労の蓄積によるものです。
疲れが溜まっていても限界まで仕事に取り組んだ結果、やりがいを感じている仕事や好きな仕事であったとしても「何もしたくない」状態に陥り、仕事を辞めたいと考えるようになってしまうことがあります。
無理をしてまで頑張る、真面目で責任感の強い人に特に多いのがこのタイプです。
努力家なのは素晴らしいことですが、程よい息抜きも必要です。頑張りすぎず、時には仕事のことは一切忘れてリフレッシュすることで回復が見込めます。
精神的な苦痛、疲労が溜まっている場合は辞めることも視野に入れるべきです。しかしそのような状態では今後どうするのか、冷静に考えることができません。まずは中長期的な休暇をとることも重要です。
仕事を辞めるメリット・デメリット
仕事を辞めることにはメリットもありますが、もちろんデメリットも存在します。
以下でメリット・デメリットについて説明していきたいと思います。
仕事を辞めるメリット
まずは仕事を辞めるメリットについてです。仕事を辞めるメリットには主に以下の2つがあります。
- 現在の人間関係から開放される
- 将来に期待が持てる
現在の職場の人間関係に苦痛を感じている場合、仕事を辞めることで新たな人間関係が構築されることになるため人間関係に関する悩みから開放される可能性があります。
また自分にとって何が大事なのか考え直して新たなスタートを切ることができるので、将来に期待が持てるでしょう。
仕事を辞めることで人生を大きく変えることができるため、何か明確な目標がある場合や職場環境に苦しめられている場合は退職するのも一つの手です。
仕事を辞めるデメリット
一方で、仕事を辞めることには主に以下のようなデメリットが挙げられます。
- 必ずしも現職より状況がよくなるとは限らない
- 転職or自分で動かなければ収入がなくなる
仕事を辞める際、現職の何が不満なのか、自分が重要視したいのはどのようなことなのかをしっかり分析できていなければ、また同じ状況に苦しめられる可能性もあります。
同じ失敗をしないよう、自分としっかり向き合ってよく考えた上で将来の計画を立てて退職することが必要です。
また金銭面についても、転職すると勤続年数は0からスタートとなるため高収入は期待できませんし、転職しない場合は自分で動かなければ全く収入がなくなります。
メリット・デメリットをよく考えた上で退職について考えてみてください。
「仕事を辞めたい」と思った時にまずやってほしいこと
「仕事を辞めたい」と思うのであれば、それ相応の理由があるはずです。自分の中でその理由をはっきりさせることができていなければ、仕事を辞めても現状の解決は難しいでしょう。
ですので、まずは自分がなぜ現職を辞めたいのか、「仕事を辞めたい理由」を整理することが非常に重要です。
辞めたい理由を紙に書き出す
まずは、仕事を辞めたい理由を箇条書きで紙に書き出してみてください。
目に見える形で言語化することで、冷静かつ客観的に自分と向き合うことができ、どういった点で現状に不満を抱いているのかが明確になるため対策を練りやすくなります。
解決方法を考える
次に、列挙した不満はどうすれば解決するのか考えてみましょう。必ずしも仕事を辞める必要はなく、部署異動などで解決できることもあります。
また辞めたい理由が自分の知識・経験不足であった場合、仕事を辞めてもまた同じ状況になってしまう可能性もあるでしょう。
しっかりと解決方法を考えることで、今の職場を辞めるべきなのか、とどまるべきなのかを冷静に判断できます。
「職場を辞める」と「職種を辞める」不満の見極め法
先程、仕事を辞めたいと思った時にはまずその理由を書き出すようお伝えしました。
ではその紙の内容とにらめっこをしてみてください。「職場」に不満を抱いている人、「職種」に不満を抱いている人、あるいは両者ともに不満を抱く人もいるのではないでしょうか。
- 職場に不満を抱いているケース
- 労働環境に対する不満
- 雇用条件に対する不満
- 人間関係に対する不満
- 職種に不満を抱いているケース
- 仕事内容が不向き
- やりがいを感じられない
- 他にどうしてもやりたい職種がある
自分が何に対して不満を抱いているのか、それによっても将来のことを考える上で重視すべきポイントが変わってくることはお分かりいただけると思います。
現状の不満をしっかりと分析し、仕事を辞めた後自分はどうしたいのか、どのような生活を送っていくのかを明確にイメージできるようにした上で仕事を辞めるか決断することが大切です。
仕事を辞めた後の選択肢
現在の仕事を辞めた後の選択性として一般的なのは転職することでしょう。
しかし転職だけが全てではありません。仕事を辞めた後どのような選択性があるのかを以下で紹介していきますので、視野を広げて将来を考えてみてくださいね。
- 転職
- フリーランス
- 起業
転職
最も一般的な選択肢は転職です。仕事を辞めたいと思った時はまず転職を考えましょう。
この時、現在抱えている不満を解消できる自分に合った職場を妥協せず選ぶ必要があります。
もちろん転職にはリスクも伴いますので、自己分析を徹底した上で悔いのないよう粘り強く行動することが大切です。
ただし、仕事を辞めると収入が途絶えることになりますので、仕事を辞める前に転職活動を始めることをおすすめします。
フリーランス
会社員として働くことに向いていないという人は、フリーランスを目指すという道もあります。
ただし楽な道ではありません。さまざまなスキルや営業力が必要となります。
まずは現在の職場で、あるいは転職して働きながら副業を始め、安定した収入を得られるようになった段階でフリーランスになるという道のりになります。
起業
会社のビジョンと自分の目標・やりたいことが一致しないという方や合理的な考え方を持つ人の中には、会社員として我慢して働くことが非常に辛いという方もいるでしょう。
そういった方の中でも確固たる自分をもつ人には、起業するという選択肢もあります。
もちろん、起業するのは簡単なことではありません。あなたの行動力が試されます。
しかし周囲に合わせることが苦手であったり、自分の考えを曲げることに苦痛を感じて仕事を辞めたいと考えている場合、挑戦することで現在の悩みから開放されるかもしれません。
仕事を辞める前の準備
仕事を辞める決断をしても、今すぐ退職するという訳にはいきませんよね。計画的に退職の準備を進めていく必要があります。
以下で仕事を辞めるにあたっての準備や、退職前にやっておいたほうが良いことをお伝えしていきます。
- 退職の意思を伝える
- 業務の引き継ぎ
- 有給休暇の消化
- 転職活動
- 住宅購入・引っ越し
- クレジットカード申請
最初に退職の意思を伝え、その後業務の引き継ぎを済ませて有給休暇を消化します。転職活動を行う場合は早めの情報集めをおすすめします。
また必要に応じて住宅購入・引っ越しやクレジットカードの申請も行っておくと良いでしょう。詳しくは以下で説明していきたいと思います。
1. 退職の意思を伝える
仕事を辞める決意を固めたら、まずは勇気を出して退職の意思を伝えましょう。
同僚などに話す前に、まずは直属の上司に誠意を持って伝えることで思いがけないトラブルを回避できます。
理由は「一身上の都合」、あるいは個人的な理由にして、説得されてしまうことのないようはっきりと辞意を伝えることがポイントです。
2. 業務の引き継ぎ
退職の意思を伝えたら退職日まではきちんと仕事を全うし、周囲への負担が軽減できるよう余裕をもって引き継ぎや関係者への挨拶を済ませましょう。
口頭で教えるだけではなく、後任の人がスムーズに業務を行えるよう資料などを作成しておくと良いですね。
3. 有給休暇の消化
退職日以降になると有給休暇は消滅してしまいます。計画的に業務の引き継ぎを済ませたら、有給休暇はきちんと消化しておきたいところです。
予め有給休暇を考慮した上で退職日を決定し、有給休暇は休養や転職活動など有意義に利用できると良いでしょう。
なお、退職届にも有給休暇取得の日程を記載しておくのがベストです。
4. 転職活動
転職活動は退職前に行っておくことをおすすめします。理由は以下の3つです。
- 収入が途絶える期間が生じるため貯金がないと生活が苦しくなる
- 転職活動がうまくいかなかった時に妥協せざるを得なくなる可能性がある
- 不採用になった際の焦りが大きくなる
現状に不満があって現在の職場を辞めたのに、また転職時に妥協するとなれば仕事を辞めた意味がなくなってしまいます。
十分に貯金があるのであれば問題ありませんが、そうでなければ精神的にも追い詰められてしまう危険性が高まります。
そのため、現職を続けながらゆっくり自分と向き合って将来を考えていくのが望ましいといえます。
5. 住宅購入・引っ越し
仕事を辞めるにあたって、引っ越しをして新しい場所でやり直そうと考えている人も中にはいるでしょう。ここで注意してほしいのが住宅ローンについてです。
住宅ローンを組もうと考えている方は転職の前に契約を済ませ、融資が実行されてから転職するようにしてください。
一概には言えませんが、融資実行の際にはほとんどの金融機関で勤続年数が考慮されます。
転職後にローンを組むことは困難ですので、転職前に住宅ローンの手続きは済ませておいたほうが良いでしょう。
6. クレジットカード申請
クレジットカードを所有していない方でカード利用を検討している方は、転職前に申請を出した方が審査に通りやすくなります。
住宅ローン同様、勤続年数が審査に影響するため、転職後はクレジットカード取得が困難です。転職後6ヶ月~1年は取得できないと考えておいたほうが良いでしょう。
転職前に申請を出すことは問題ありません。転職後も事前に作っておいたクレジットカードは基本的に通常通り使うことができます。
クレジットカード取得を考えている方は転職前に申請をしておいてください。
「仕事を辞めたい」意思表示のタイミングは?
就業規則で定められている期間は2週間~1ヶ月であるため、この期間が退職までの最短期間となります。
しかし引き継ぎ等の準備時間も確保する必要があるため、1~1.5ヶ月前には辞意を伝えておくのがベストです。
また転職する場合、転職活動開始から退職までは約3~4ヶ月と言われており、退職は以下の時期が良いとされています。
- 9月転職活動開始→12月末退職
- 1月転職活動開始→3月末~4月末退職
賞与を受け取ってから退職する場合は、一般に以下の時期が良いとされています。
- 8月末退職
- 1月末退職(求人の多い時期でもある)
- 賞与を受け取ったタイミングで退職
上記の退職時期を参考に、その1~1.5ヶ月前には辞意を伝えるようにしてくださいね。
「仕事を辞めたい」なかなか言い出せない人へ
辞意を固めたものの周囲の状況や上司との関係性など、「仕事を辞めたい」と言い出すのにも障壁がありなかなか言えない人も中にはいるでしょう。
しかし、勇気を出して伝えてください。でなければ何も変わりません。
仕事を辞める決意をしたあなたは、現状に不満を抱いているから「仕事を辞める」覚悟を決めたはずです。そんなあなたは決断力のある人だと思います。
職場のことや周囲の人に気遣う必要はありません。それではあなたが苦しみ続けることになってしまいます。あと一歩、踏み出す勇気を持ちましょう!
まとめ:辞めたい時は慎重に、かつ自分の意思に沿った決断を
仕事を辞めるか、続けるかの選択はあなたの人生を大きく変えることになります。そこにリスクが伴うのは当然です。
しかし、誰に何を言われたとしても、最終的に決めるのはあなた自身です。
現職を辞めるべきなのか、それとも辞めない方が良いのかを冷静に分析し、自分にとって大切なことは何なのかをよく考えた上で最善の決断をしましょう。
ぜひ自分自身と向き合って、理想的な将来を手に入れてくださいね。