医療系の仕事をしてみたいという方の中には、薬剤師の給料や、なるためにどのくらいの費用がかかるのか知りたい人も多いですよね。
そこで薬剤師の給料や、薬剤師になるための費用について解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。
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薬剤師の平均給料はいくら?
薬剤師の平均給料ですが、結論から申し上げると、全国平均の年収は504万円となっています。
20代での平均は400万円前後に留まりますが、30代以降は昇進やスキルアップ等により、平均は600万円前後となり、その後は実力次第で800万円以上の年収となる人もいます。
ただ勤務する地域や、職場によって金額が大きく異なるので注意しましょう。
次は実際に地域別でどのくらい給料に差があるのかを見ていきましょう。
地方の薬剤師のほうが給料が高い!その訳は?
薬剤師の平均給料に解説しましたが、実は意外と都心よりも地方の薬剤師の方が平均給料が高いです。
薬剤師自体は人手が不足しているのですが、都心よりも地方の薬剤師がより不足しているため、給料も高くなる傾向にあります。
平均年収1位の栃木県と東京都を比較しても以下の通りでかなりの差があることがわかります。
1 | 栃木県 | 569万円 |
2 | 広島県 | 559万円 |
3 | 沖縄県 | 556万円 |
… | ||
35 | 東京都 | 475万円 |
グラフ出典:厚生労働省 平成三十年賃金構造基本統計調査
薬剤師の種類と給料の違い
薬剤師は地域によってかなり給料に違いがあることが分かりましたので、次は職業の種類の違いによる給料の差を見ていきましょう。
薬剤師として働くには、ドラッグストアや薬局、製薬会社など様々な職場があります。
それぞれの職場のおおよその平均年収をまとめると下記のようになります。
職場 | おおよその平均年収 |
ドラッグストア | 500~600万円 |
薬局 | 450~550万円 |
病院 | 400~500万円 |
製薬会社 | 700~800万円 |
この中で製薬会社は出世することで、年収1000万円以上も狙えるため、ハードルは高いですが、おすすめです。
薬剤師はボーナスを支給される?
職場別の給料の違いについて分かりましたので、次はボーナスについて解説いたします。
薬剤師のボーナス平均額は833300円(2019年)で、他の業種と比較しても平均的な額です。
ただ、薬剤師自体が人材不足の現状もあり、ボーナス額こそ平均的であるものの、どの企業でもボーナスは安定して毎年支給される傾向にあります。
次は他の医療系の仕事と薬剤師の給料の比較を見ていきましょう。
他の医療系の仕事と給料を比べると?
薬剤師のボーナス事情や、給料について分かりましたので、次は他の医療系の仕事と比較して、薬剤師の給料はどのくらいなのか見ていきましょう。
他の仕事と比較すると、下記の通りで、日本の平均年収が459万8000円であるため、医療系の仕事の中では平均的な給料です。
職業 | 男性の平均年収 | 女性の平均年収 |
薬剤師 | 5,299,300円 | 4,887,400円 |
医師 | 10,813,800円 | 8,872,500円 |
歯科医師 | 8,988,200円 | 7,207,100円 |
獣医師 | 5,724,500円 | 4,646,200円 |
看護師 | 4,451,400円 | 4,389,900円 |
理学療法士 | 4,014,300円 | 3,866,800円 |
グラフ出典:厚生労働省 平成三十年賃金構造基本統計調査より
他の仕事と薬剤師の大きな違いがあり、給料の男女の格差が少ない点です。
このことから医療系の仕事の中でも女性が働きやすいという特徴があります。
薬剤師になるためには?必要な資格は?
薬剤師の平均年収や、地域・職種による金額の違いについてわかったところで次は薬剤師になるための方法と資格を解説します。
薬剤師になるためには、薬剤師の国家資格が必要となり、大学の薬学部に進学して基本的には6年間の間、専門的な知識を学ぶ必要もあります。
薬剤師として働くまでには大学の薬学部に進学する必要がありますが、実際にどのくらいの費用がかかるかを見ていきましょう。
薬剤師になるためにかかるコストは?
薬剤師が大学の薬学部に進学して、薬剤師の国家資格を得る必要なあると分かりましたので、次は実際に薬剤師になるまでにどのくらいの費用がかかるのかを見ていきましょう。
大学の費用に関しては国公立大学と私立大学で大きく異なります。
国公立大学の場合
国公立大学であれば、学費で約321万円、入学金に約28万円かかるので、合計すると350万円前後必要になります。
私立大学の場合
私立大学であれば、大学によって差があるものの、平均すると学費で約1200万円、入学金で、40万円程度かかるので、合計すると1240万円前後必要になります。
薬学部は6年間通うため、奨学金制度を利用しない限りは、国公立大学、私立大学ともに学費はかなり高くなっています。
薬剤師になるためにかかる費用がわかりましたので次は、全国の薬剤師の人数と男女比率を見ていきましょう。
全国に薬剤師はどのくらいいるの?
続いて、全国の薬剤師の人数と男女比率について、詳しく見ていきましょう。
薬剤師として登録されている人は、全国に約31万人おり、男女比率は男性が約40%で、女性が約60%となっております。
薬剤師になる方は増加傾向にありますが、人材が不足している業種であるため、将来的にも高い需要があります。
薬剤師の勤務先として多いのは薬局で全体の6割を占めており、次いで病院勤務が2割となっています。
薬剤師が給料をアップさせるためには
薬剤師はこれから非常に求められるスキルのため、薬剤師の資格に関連した企業に転職することで、大幅な年収アップを狙えます。
特に製薬会社などの仕事では出世次第で1000万円以上の年収が支給される企業も多いうえ、これからの薬剤師の需要の高まりも含めて、転職することで給料アップのチャンスが大きいです。
年収や給料に不満のある方は、薬剤師の資格を活かして、転職先を検討してみましょう。
まとめ:薬剤師の給料
今回は薬剤師の給料、他の医療系との比較、なるための費用について解説いたしました。
特に薬剤師は、職種や地域によってかなり年収が変わる仕事であるため、職場を選ぶ際は福利厚生や給料面により注意して選びましょう。
また平均年収こそ500万円前後ですが、製薬会社であれば年収1000万円以上も可能性があります。
これから薬剤師を目指す方や、転職を考えている方は、是非参考にしてください。