「栄養士の給料ってどのくらい?」「栄養士の給料って安いの?高いの?」
栄養士として働くことを考えている人にとって、給料面はとても気にまりますよね。
この記事では、栄養士の仕事内容と勤務先ごとの給料調査、給料アップの方法をまとめました!
栄養士として働くことを考えている方は、ぜひ最後までご覧ください。
(アイキャッチ画像出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/4060881?title=%E7%AC%91%E9%A1%94%E3%81%AE%E6%A0%84%E9%A4%8A%E5%A3%AB&searchId=3367257481)
2021年最新!栄養士の給料はこれ!
求人ボックス給料ナビの調べによると、2021年栄養士(正社員)の平均年収は309万円でした。
正社員 | アルバイト・パート | 契約社員 | |
収入 | 309万円(年収) | 974円(時給) | 1,242円(時給) |
2021年の国税庁の調査によると、日本人の平均年収は461万円(内訳として、男性の平均年収は567万円、女性の平均年収は280万円)です。
一見すると平均年収よりも低い給与水準のように思えますが、栄養士は9割以上が女性であるということを考慮したうえで給料面を見ると、平均と比べて低すぎるというわけでもなさそうです。
栄養士の初任給はどのくらい?
栄養士の初任給は、求人ボックス給料ナビの調べによると月給約20万円程が相場のようです。手取りにすると約17万円です。
厚生労働省によると、大卒の初任給の平均は月給22万6,000円ということなので、栄養士の初任給は少し少な目であると言えそうです。
初任給を重視するよりも、いい実践経験を積んでスキルアップできそうか、昇給制度がしっかり整っていそうか、といった点を重視するほうが長い目で見たときにいいですね。
栄養士の賞与は給料の何カ月分?
栄養士の気になる賞与は、勤め先によって変わることが前提ですが、平均すると年間賞与は約58.9万円、給料の約2カ月分となっています。
一般的な企業では、賞与は月給のおよそ1~2.5カ月分の支給をしている企業が多いので、一般企業との差はほとんどないようですね。
栄養士は勤務先が様々の為、職場によってボーナスの支給有無や金額にも変動があります。就職を考えている場合は、必ず勤め先の就業規則を確認しておきましょう。
栄養士の主な仕事内容は?
栄養士の仕事内容は、栄養学の専門性を活かして「栄養の指導」や「献立の作成」などをおこないます。
栄養士の仕事の特徴は、健康な乳幼児~老人まで様々な人を相手に栄養指導や食事管理を行うということです。
栄養士の勤務先はとても幅が広く、主に以下の勤務先があげられます。
- 保育園、幼稚園
- 小中学校
- 医療施設
- 老人福祉施設
- 食品メーカー企業
- 行政機関
栄養士は資格を取得すれば幅広く活躍できる仕事の為、毎年人気の仕事となっています。
栄養士になるために必要な資格は?
栄養士は国家資格の一つで、厚生労働省が指定した栄養士養成施設を卒業しなければ取得できません。
栄養士養成施設とは、昼間部の2~4年制の大学・短大・専門学校です。夜間・通信制の学校は認可されていません。
働きながら栄養士資格を取りたいという場合には、以下のように両立させましょう。
- 昼間に養成施設、夜間に仕事
- 平日に養成施設、土日に仕事
仕事と資格取得の両立は相当大変であることが予想されるため、ある程度の貯金があったり、周りの支援があったほうが安心ですね。
栄養士の働く場所と給料の違い
様々な活躍の場がある栄養士の仕事ですが、勤務先によっても栄養士の給料は違ってきます。
栄養士の主な勤務先と、大まかな給料について解説していきます。
保育園
栄養士は乳幼児の給食献立作成にも携わります。大人と違い、味覚も発達中の幼児なので、幼児の発達に合わせた献立を考えることが大切です。
保育園で勤務する栄養士の給料は、約16~20万円程となっています。
私立保育園での勤務は、保育園によって大きく給料体系が異なりますが、公務員栄養士になって公立の保育園で勤務ができると、年齢に応じて安定した昇給も可能です。
学校
学校勤務の栄養士の主な仕事内容は、学校給食の献立を考えたり、時には栄養について子ども達に授業を行う事もあります。
子ども達が自分の身体や栄養について学ぶ、貴重な機会を作る役割を担います。
学校で勤務する栄養士の給料は、約15~25万円程となっています。
私立での勤務は、学校によって大きく給料体系が異なりますが、公務員栄養士になって公立の学校で勤務ができると、年齢に応じて安定した昇給も可能です。
病院
病院で働く栄養士の仕事は、患者さんの食事管理や、栄養指導を行います。
患者さんは病状によっては制限すべき食材や、反対に摂取すべき食材などがあるので患者さんに合わせた献立を立てる必要があります。
病院で勤務する栄養士の給料は、約15~30万円程となっています。
企業
食品メーカーなどの一般企業で働く栄養士の仕事は、栄養士としての専門知識を活かして、商品開発や研究に携わることができます。
安心安全な食品を消費者に届けるため、厳しい基準を設けて商品開発をしていきます。
企業で勤務する栄養士の給料は、勤務先の企業によって大きく異なりますが、約18~28万円程です。
管理栄養士との給料比較
栄養士の上位互換として有名なのが、管理栄養士です。管理栄養士になるためには、以下の2つの方法があります。
- 栄養士資格を取得し1~3年の実務経験後、「管理栄養士国家試験」を受験し合格する
- 4年制の管理栄養士養成施設を卒業後、「管理栄養士国家試験」を受験し合格する
以下、2020年のマイナビコメディカルの調べによる、栄養士と管理栄養士の給料比較データです。
年収 | 月収 | |
栄養士 | 300~400万円 | 25~33万円 |
管理栄養士 | 350~450万円 | 30~38万円 |
厳しい条件を達成後、管理栄養士として働けるようになるのですが、その分給料も栄養士よりも高くなっていることがわかりますね。
栄養士が給料をアップさせるには?
栄養士として働くうえで、給料をアップさせるのに一番おすすめなのが、管理栄養士の資格を取ることです。
管理栄養士の資格を取得すると、傷病者に対しても栄養指導を行うこともでき、病院・医療関係からの需要も増えます。
さらに管理栄養士にしかできない仕事範囲もあるので、仕事の幅も広がり給料のアップも期待できるでしょう。
もちろん管理栄養士の資格を取得することは簡単なことではありませんが、キャリアアップ・収入アップするには最も効率的な方法と言えます。
公務員として働くことも可能!
栄養士は公務員として、市町村の自治体組織で働くことも可能です。
業務内容は大きくは変わりませんが、自治体の運営する病院や介護センター、公立の学校、市町村の福祉センターなど、勤務先の幅がさらに広がります。
公務員として働くことのメリットは、民間企業とは違い、倒産のリスクほとんどないこと、福利厚生が充実していることがあげられます。
公務員施設で働くためには、栄養士資格に加えて「公務員試験」に合格する必要がありますが、より安定性を求めるなら公務員の栄養士として働くことも考えてみましょう。
栄養士は働く場所や給料の幅が広い職業
栄養士の仕事は、これまでご紹介した病院、学校、民間企業など、比較的多くの場所で働くことができます。
さらに管理栄養士としてキャリアアップすることも、資格を活かして別業界で活躍することもできる、とても魅力的な職業と言えますね。
しかし収入については、勤務先によって給料の幅や資格手当の金額にもばらつきがあるので、勤務先選びはとても重要です。
収入面はもちろん、働きやすさや福利厚生などもしっかり見て、栄養士として活躍できる勤務先を探してみてください!