マメルリハは小型でカラフルなインコでペットとして検討されている方も多いのではないでしょうか。
そんなペットに向いたマメルリハですが、マメルリハのことを解説した詳しい記事が意外と少なく、調べるのが大変ですよね。
この記事ではマメルリハについて知りたい方や飼おうかと悩んでいる方のために、マメルリハに関する情報が書いてあります。
特に、実際に飼う前に知っておくべきことが充実しているので、検討中の方はぜひ最後まで御覧ください。
(アイキャッチ画像出典:https://pixabay.com/ja/photos/%e5%8b%95%e7%89%a9-parrotlet-%e9%9d%92-3982182/)
マメルリハとは?
マメルリハは、インコ科ルリハインコ属の鳥類です。ペットとして飼育されるインコの中では小型で、美しいカラーが魅力的! 大きさは13㎝~15㎝ほど、体重は30g~35gほどと小柄です。
マメルリハの鳴き声はスズメのように小さく、マンションやアパートでも問題になることはあまりありません。
野生のマメルリハは南アフリカにあるエクアドルやペルー北西部の太平洋沿岸を中心に生息しています。そのため、野生のマメルリハインコは、日本で見かけることはありません。
では、日本でマルメリハを飼いたい場合、どこで入手することができるのでしょうか。次に入手方法について解説します。
マメルリハはどこで入手する?
マメルリハの入手方法は3種類あります。利用者の多い順に説明していきます。
- ペットショップから購入する
- ブリーダーから購入する
- 里親サイトで譲り受ける
これからこれらの方法を詳しく説明します。ペットの選び方を間違えると不健康なマメルリハを飼ってしまうことにもなりかねません。
ペットショップで購入する
複数のペットショップに足を運んで、店内が清潔に保たれているか、動物が元気かなどを見て、動物が大切に世話されているペットショップから購入するようにしましょう。
ぐったりとした様子だったり、年齢に対して極端に体が小さい子がいたりする場合は注意しましょう。健康な個体ですと、生後10ヵ月程で体が発達しきって体長が13~15cmになります。
成長してしまうと売れ残る可能性が上がるという理由で、大きくならないように食事を制限されていることがあります。
ですので、元気で健康なペットを飼いたい場合、そういう、動物を大切に扱っていないペットショップは避けるようにしましょう。
ブリーダーから購入する
マメルリハのブリーダーはマメルリハを専門に繁殖している専門家ですので、色変わりの珍しいマメルリハに出会える可能性があります。
はじめてマメルリハを飼う方は、ぜひ飼育について専門家から助言を聞き出しましょう。
里親サイトを利用する
里親サイトというのは、ペットをやむを得ず手放さなければいけない飼い主がペットを飼いたい人に譲り渡すサイトです。ペットのおうちなどの里親サイトでペットを探してみるのもいいでしょう。
マメルリハを飼うための初期費用
マメルリハの価格は2~3万円です。これは一般的なインコの値段(2,000円~3,000円)からするとかなり高いですが、マメルリハの希少性や鑑賞性を考えると妥当でしょう。
また、マメルリハを飼うのに鳥かご、餌、餌入れ、止まり木が必要です。これらは必要最低限のグッズで、なければ飼うことができません。
- 鳥かご
- 餌
- 餌入れ
- 止まり木
鳥かごを買う際の注意点ですが、自由に羽を広げられるサイズの鳥かごを用意してあげましょう。自由に羽が広げられないと、マメルリハにとってはストレスになってしまいます。
これら準備物で1万円~2万円ほどします。マメルリハを飼うための初期費用としては、マメルリハとあわせて、3万円~5万円を考えておくといいでしょう。
マメルリハの寿命と長生きさせるコツ
マメルリハの寿命は10~20年です。小型のインコながら、中型のインコ並みに寿命が長い種であることに注意が必要です。
ペットとしてお迎えする際には、およそ20年という長い付き合いになることを頭に入れておきましょう。
ただ、個体差や飼育環境によって寿命は大きく異なります。マメルリハは、日頃からストレスの少ない環境を整えてあげて、動物病院で定期的な健康診断を受診させることで長生きできるようになります。
マメルリハを飼う環境
マメルリハ含む、一般的なインコの適温は20~25℃です。夏はエアコンをかけてあげたり、冬は保温電球やパネルヒーターを用意したりしてケージ内の温度を調節させてあげるとよいでしょう。
うるさい音はマメルリハにとってストレスになりますのでケージを置く場所としては、テレビの隣などの騒がしい場所は避けましょう。
ただし、さみしがらないように、飼い主の姿が見える範囲で静かな場所が理想的です。
毎日してあげなければいけない世話
マメルリハを飼うにあたって毎日世話しなければいけないことは次の通りです。これらのうちどれか一つでも欠かしてしまった場合、マメルリハの健康を損なうことになりかねません。
- 餌の交換
- 飲み水の交換
- 鳥かごのシート交換
- 放鳥・日光浴
これらをひとつずつ紹介します。どれも怠ってしまうとマメルリハの健康に影響してしまうものばかりです。
餌の交換
小鳥たちは、空を飛ぶために、体内に栄養を蓄えておくということをしません。そのため、必要な時に必要な栄養を摂取出来ないと、すぐに体調が悪くなったり、最悪の場合死んでしまうことがあります。
インコの餌は食べたいときに食べられるようにしてあげましょう。
飲み水の交換
インコの水入れには餌やフンが落ちて不潔になりがちです。汚れたらすぐに取り換えてあげるようにしましょう。
鳥かごのシート交換
シートもインコのフンが落ちて放置していると不潔になりやすいです。舞い上がってインコの体調を害してしまうこともあるので、汚れてしまったら取り換えてあげましょう。
放鳥・日光浴
野生のインコは毎日自由に空を飛び、日光を浴びています。なるべく自然界のライフスタイルにあわせて、定期的に室内で放鳥・日光浴をさせてあげましょう。
マメルリハの餌と必要量
マメルリハの餌としてはインコ用のペレットがよいでしょう。ペレットはインコにとっての栄養を考えて作られており、野菜などの副食を与えなくてもインコの成長に必要なすべての栄養が摂取できるようになっています。
一日に与える餌の必要量は体重の10%です。マメルリハの成鳥の体重は30~35gなので、3~3.5g程度食べさせましょう。
餌入れには、食べこぼしも考慮して餌入れにはその2倍程入れてあげましょう。
ペレットとは穀物を粉末状にして栄養を加えた餌のことで、鳥のために栄養バランスを考えて作られています。
飼う際の大事な注意点①マメルリハの室内放鳥
マメルリハにとって室内は危険がいっぱいです。室内放鳥の際には次のことに注意しないと、最悪の場合、マメルリハが命を落としてしまうことになります。
- 戸締りを確認する
- 犬や猫は別の部屋に移動させる
- 部屋の小さい隙間を埋める
- 室内の観葉植物を別の部屋に移動させる
これらをひとつずつ、どうして危険なのかその理由を解説します。マメルリハが危険な目に合わないように確認しておきましょう。
戸締りを確認する
マメルリハは扉や窓にほんの少しの隙間があれば簡単に外に飛び去ってしまいます。必ず戸締りを確認してから放鳥するようにしましょう。
犬や猫は別の部屋に移動させる
いくらしつけがしっかりしていても、犬や猫にとって小鳥などの小動物は狩猟本能をかきたてられる獲物です。犬や猫を飼っている場合は別の部屋に移動させておきましょう。
部屋の小さい隙間を埋める
冷蔵庫やタンスの裏など、落ち込んだら出てこれなくなる可能性のある場所は放鳥の際に危険です。放鳥する前にこういった隙間はなるべく埋めるようにしましょう。
室内の観葉植物に注意
植物そのものや肥料にマメルリハにとって有害な成分が含まれている可能性があります。放鳥の際には別の部屋に移動させておいた方がよいでしょう。
飼う際の大事な注意点②マメルリハの爪切り
マメルリハの爪切りについて解説します。「え、インコにも爪切りが必要なの?」と思われたかもしれません。実は爪を切らないと、マメルリハだけでなく、飼い主も危険な目に合ってしまう可能性があります。
マメルリハの爪切りの必要性
野生のマメルリハは生活の中で自然に爪がすり減ってきますが、ペットのマメルリハはそういうわけにもいきません。
爪が伸びてしまうとマメルリハが怪我したり、場合によっては飼い主を傷つけてしまったりすることにもなりかねず、危険です。
定期的に爪の状態をチェックし、伸びすぎているようであれば飼い主さんが切ってあげましょう。
マメルリハの爪切りのコツ
私たち人間と違って、インコの爪の中には神経や血管が通っています。そのため、爪を切りすぎてしまうとマメルリハは痛がってしまいます。
爪を切るときは必ず爪を光に透かして神経や血管の位置を確かめてから爪の先端から少しずつ切っていくようにしましょう。
もしも切りすぎて血が出てしまったときのためにあらかじめ止血剤やガーゼなどを用意しておくとよいでしょう。
爪切りの際には保定といって体を固定させる必要があります。人差し指と中指で頭部をそっとつかんで固定し、親指、人差し指、小指で胸からお腹のあたりを挟んで体を手のひらの上に固定しましょう。
まとめ:マメルリハを飼うにあたって
マメルリハという動物がどんな動物なのかわかったのではないでしょうか。
特にこの記事ではペットとしてマメルリハを飼う際に知っておくべき情報を重点的に解説しました。
寿命が10~20年と長いので、生半可な気持ちで飼い始めるのではなく、命を預かっているというしっかりとした覚悟を決めて、飼うようにしましょう。
大切にしてあげていれば、好奇心旺盛なマメルリハが遊ぶ姿に癒されること間違いないでしょう。