テレビのCMやYoutubeの広告などで目にする格安SIMとはどのようなものなのか、こんな悩みはありませんか?
- 言葉は耳にしたことあるけど、いまいちわからないよ!
- 友達は使ってるけど…なんだか不安だなぁ今よりも安くなるって聞いたわ?
- でも、本当に大丈夫かしら?
NTTドコモ、ソフトバンク、auなど大手通信キャリアと比較すると、格安SIM(シム)は大変お値打ちな価格に設定されています。
ところが、なぜそんなに安いのか格安SIMについて不安を感じている方も多いと思います。
本記事では、最近話題沸騰中の格安SIMについて仕組みやメリット・デメリット、選び方についてわかりやすく紐解いていきます。
(アイキャッチ画像出典:https://unsplash.com/photos/o0kPG3RirHs)
そもそもSIM(シム)とは
SIMとは、Subscriber Identity Moduleの頭文字を略したもので、カードの形状をしていることから『SIMカード』と呼ばれています。
皆さんもスマートフォンを購入した時に、携帯電話ショップで小さなカードをスマホ端末に入れたことがある、もしくは見たことがあるのではないでしょうか。
SIMカードは、携帯電話会社(携帯キャリア)と契約する際に発行され、スマホ端末に差し込むことで加入者の名義や契約条件に応じた通信サービスが提供できるようになるICカードです。
つまり、SIMカードを簡単に言うと、「スマホやパソコンに挿すと、インターネットが使える通信カード」です。
SIMの基本的な機能
率直に言うと、普通のSIMカードも格安SIMカードも基本的な機能は同じです。
SIMの基本的な機能について3つに分けてまとめるとこのようになります。
- 利用者(契約者)の情報(識別番号、電話番号、メールアドレスなど)を記録する。
- 電話回線を介して、インターネット、ショートメッセージサービスが使用できる。
- スマホ端末に入っているSIMカードを別のスマホ端末へ差し替えるだけで、機種変更が簡単にできる。
SIMは、各キャリアが提供している回線(5G、4G、LTEなど)を介して、音声通話(電話)やデータ通信の必要なインターネットをするための必須のツールです。
格安SIMが安い理由とは
格安SIMを取り扱う通信事業者(MVNO:Mobile Virtual Network Operator)は、SIMの利用料金をできるだけ下げようと工夫をしています。
どんな工夫をしているかというと、NTTドコモやソフトバンク、auといった大手携帯キャリアのように、莫大な費用が掛かる大規模な通信設備を自前で持たないということ。
そこで、格安SIMのMVNOでは、大手携帯キャリアが持つ通信回線を借り受ける(レンタル)ことで大幅なコストカットを実現することができたのです。
その結果として、利用者(契約者)に対して大手携帯キャリアよりも格安で、独自のサービスを含んだSIMを提供することができるのです。
格安SIMのメリット・デメリット
格安SIMは、安くて良いということばかり話してきましたが、決して良いことばかりではありません。
ここでは、格安SIMのメリット・デメリットについて解説します。
格安SIMのメリット
大きく2つのメリットがあります。それでは順を追ってみていきましょう。
月額料金が安い
格安SIMの最大のメリットは、何と言っても月額料金が安いこと。
大手携帯キャリアのスマホ料金と格安SIMの料金を比較すると、5,000円以上安くなることも珍しい話ではありません。
最低利用期間が短い
まず、最低利用期間とは、契約後に必ず利用しなければならない期間のことを言います。
皆さんも大手携帯キャリアで契約した際に、「2年間経過しない内に解約すると違約金が発生します。」と説明を受けたことがあるのではないでしょうか。
格安SIMの場合は、その最低利用期間がかなり抑えられていることがほとんどです。
最低利用期間 | |
音声通話付きプラン | 1~12ヶ月以内 |
データ専用プラン | 設定なし |
格安SMIのデメリット各MVNOによってプランがさまざまありますので、自分に見合ったものを探してみてくださいね。
格安SIMのデメリット
大手携帯キャリアのインフラをレンタルしていることもあるので、決して良い点ばかりではありません。大きく2つのデメリットがあるので、こちらも順を追ってみていきましょう。
通信速度が不安定になることがある
朝の通勤や通学、昼休み、夕方の退勤や下校時など、インターネットの利用者が多い時間帯は通信速度が不安定になる可能性があります。
その理由として、格安SIMは大手携帯キャリアの通信ネットワークを一部レンタルしていることが原因です。
「安いから仕方ない」「その時間帯は我慢しよう」と思える方にとってはデメリットに感じないかもしれませんね。
ちなみに、私自身、格安SIMを使用していますが、通信速度に関してはあまり不便に感じた経験はありません。
キャリアメールが使えない格安SIMがある
まずキャリアメールとは、大手携帯キャリアなどで1つの契約につき、1つ発行できるメールアドレスのことを言います。
例えば、NTTドコモは「@docomo.ne.jp」、ソフトバンクは「@softbank.ne.jp」、auは「@ezweb.ne.jp」といったように会社独自のメールアドレスがありますよね。
しかし、格安SIMでは、選択するサービスによってはキャリアメールが使えない可能性があるので注意しましょう。
格安SIMの選び方とは
つぎに、格安SIMの選び方について説明します。格安SIMを選ぶ際は、3つのポイントを意識しましょう。
現在、格安SIMを利用しようと考えている方は、どのような使い方をするのかイメージしてみましょう。
音声通話付きプランの有無を選ぶ
格安SIMは、各会社によってさまざまなプランが用意されています。
大きく分けると、「音声通話付きプラン」と「データ通信専用プラン」の2つのプランがあるのでみていきましょう。
音声通話付きプラン
音声通話付きプランは、大手携帯キャリアと同様に、通話とインターネット通信の両方が利用可能なプランです。
普段使用しているスマホを格安SIMへ切り替える場合はこのプランを選択すると良いでしょう。
データ通信専用プラン
データ通信専用プランは、インターネット通信は利用できますが、通話は利用できないプランです。
通話の必要がない方や、タブレットやノートパソコンでインターネットだけの利用しか考えていない方はこのプランを選択すると良いでしょう。
なお、LINEなどSNSを用いた通話はできるので音声通話付きプランと比較すると、月額料金は格段に安いです。
利用したいデータ通信量や通信速度を選ぶ
大手携帯キャリアのSIMから格安SIMへ切り替えを考えられている方は、普段どのくらいの通信量を使用されているか確認しておきましょう。
その上で、格安SIMを提供しているMVNOの情報をリサーチすることで、自分に合ったプランを選択することができます。
利用したい通信回線を選ぶ
格安SIMのMVNOは、大手携帯キャリアの通信回線をレンタルしているため、「NTTドコモ回線」「ソフトバンク回線」「au回線」のいずれかの回線を利用しています。
MVNOによって、それぞれ回線が異なるのですが、正直それほど大きな差はないように感じます。
スマホ端末とセットで格安SIMを契約するのであれば、定められた回線を選択してください。
【まとめ】格安SIMのポイント
これまでたくさんの内容について解説してきましたので、一旦ここで重要なポイントをまとめていきます。
- 格安SIMとは、大手携帯キャリアの料金プランよりも低価格で提供される通信サービス機能のこと言います。
- 格安SIMを取り扱うMVNOは、大手携帯キャリアの通信回線をレンタルしているために安さを実現しています。
- 格安SIMの最大のメリットは何といっても安さで、デメリットは通信速度が不安定になることがある点です。
- 格安SIMを選ぶ際には、どのような使い方をするかイメージした上で、料金プランや通信回線を選択しましょう。
本記事では、「格安SIMとは」というテーマで、さまざまな点について解説してきました。
記事を通して、格安SIMが決して怪しいものではなく、安心してご利用いただけるツールだということをご理解いただければ幸いです。
そして、格安SIMの特徴と選び方を把握した上で、さらに知識を深めてもらえると安心できると思います。
格安SIMを取り扱うMVNOは20社以上存在しており、具体的にどこがおススメなのかという話についてはまた別の記事で記載していきたいと思います。